日本は世界の中でも自然災害が発生しやすいといわれているのは有名なお話ですね。
もしもの時に備え、防災グッズを準備しておきたいと考える方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、初めて準備するとなると、「何が必要かわからない」「何を選んだらいいのかわからない」と迷ってしまったり…
私も「防災グッズを揃えよう」と思っても腰が重く、なかなか行動できずに、後回しにしていました。とはいえ考えるのも怖いですが、災害はいつ起こるかわかりません!
まだ準備していないという方は今年こそ、「防災グッズを揃えること」を目標にしてみるのはいかがでしょうか?
今回は、はじめての方でも失敗しない防災グッズの選び方を紹介します。ぜひ、防災グッズを選ぶ際の参考にしてみてくださいね!
はじめての方でも安心!必要な基本の防災グッズの選び方
ひとえに「防災グッズ」と言ってもたくさんの種類があることに驚きます。あれもこれもと詰め込みすぎて、緊急時に重くて持ち出せないという事態は避けたいですよね。
そうはいっても、一から揃える場合、「何を選んだらいいのかわからない」と悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。本当に必要な防災グッズとは何か考えていきましょう。
何日分の備蓄が必要?
まずは、実際に防災グッズを揃える前に、何日分の備蓄品を用意したらよいのか確認しておきましょう。
- 飲料水 3日分(目安として1人1日3ℓ)
- 非常食 3日分の食料(アルファ米などご飯/ビスケット/板チョコ/乾パンなど)
- トイレットペーパー/ティッシュペーパー/カセットコンロ/ろうそく/マッチなど
- ※ただし、 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされている。
引用 首相官邸公式HP
3日分~1週間分の備蓄を備えておくことが推奨されています。最低3日分の備蓄が必要であることを押さえて揃えていきましょう!
初めての方でも安心!「防災セット」で揃える方法
一からはじめて揃えるという方におすすめなのは、「防災セット」で揃える方法です。
「防災セット」で揃えることがおすすめの理由は大きく2つです!
- ある程度の必需品がセットになっており、手早く揃えることができる。(リストを参照しながら一つ一つ探すのは意外と時間がかかるもの。)
- リュックやキャリーなど入れ物ごと購入することができ、そのまま持ち出すことができる。
ただし、「防災セット」はあくまでも「基本的なセット」となるので、ご自身に必要なアイテムを追加購入してくことが大切です。
性別や年齢、家族構成によって必要となるアイテムは異なるため、ご自身に合ったアイテムを選んで追加していきましょう。
「防災セット」は、一人用、2人用、女性用などたくさんの種類があります。下記ポイントを参考にご自身にあったものを選んでみてくださいね!
- 何日分の想定か、何人用か
- 内容物
- 重さ(目安として、男性40L、女性30L 、お子様15L、高齢の方20L以下)
- リュックに追加購入したアイテムを入れる余裕があるか
- リュックの素材(悪天候の中で避難する場合でも中身が濡れないよう、「撥水」「防水」加工されているものを選ぶのがよい。)
例えばこんな商品があります!
【防災士監修の非常用防災グッズ(1人用)】
引用 amazon
【防災メーカーLA・PITAの防災セットピタプレミアム(一人用)】
引用 amazon
防災グッズは実は2種類!それぞれの必要なものとは
続いてご紹介するのは、防災グッズを2つに分けて揃える方法です。
なぜ2つに分けるかというと、非常時にたくさんの防災グッズを持ち出すことが難しい場合があるからです。
「一時避難用(非常用)」と「二次避難用(防災用)」の2つに分けて備えておくという考え方をご紹介します。
- 一時避難用(非常袋)→ 緊急避難時にすぐ持ち出すもの。一刻も早い避難が重要であり、素早く非難できるように1日程度過ごせる必要最低限のものを用意する。
- 二次避難用(防災袋)→ 災害発生から避難所など3日間を生き抜くためのもの。
優先順位として、まずは「一次避難用(非常袋)」から準備していきましょう。また、背負って走ることを想定し、1人1つ5㎏以下の重さに抑えておくのがおすすめです。
重さも考えつつ、下記リストを参考に、ご自身にあった本当に必要なものを選んでいきましょう。
緊急避難時に持ち出す「一時避難用」防災グッズとは
素早く避難することを目的とした1日程度過ごすためのものなので、必要最低限のものとなります。
- 飲料水(500㎖ペットボトル3~4本/1人)
- 非常食(3食分/1人)
- 貴重品(通帳、印鑑、身分証明書、お薬手帳など)
- 現金(意外と盲点なのが小銭。自動販売機や公衆電話などを使用するときに使用。)
- 救急用品(ばんそうこう、消毒液、常備薬など)
- ヘルメット
- 軍手(布ではない「防刃手袋」のほうが安全で望ましい。)
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 携帯電話の充電器(モバイルバッテリー)
- 雨具
- 歯ブラシ
- アルミブランケット
- 衣類、下着
災害発生から避難所で3日間を生き抜くための「二次避難用」防災グッズとは
上記の「一時避難用」防災グッズが用意できたら、こちらを揃えましょう。
避難先では救援物資が支給されますが、ライフラインや物流が復旧するまでにおよそ3日程かかる場合があります。
ライフラインが停止した際に生活ができるよう、非常食・飲料水、生活用品を最低3日分用意しておきましょう。
- 数日分の非常食、飲料水
- 使い捨ての食器
- わりばし、使い捨てスプーン
- 食品用ラップ
- ポリ袋
- カイロ
- エアーマット
- 歯ブラシ(+液体用歯磨き)
- ドライシャンプー
- ウエットティッシュ
- アイマスク、耳栓
- マスク
- 簡易トイレ
- トイレットペーパー
- ウォータータンク
- ※<コンタクト・眼鏡>普段使用している方は、必ず忘れずに!
上記リストは基本的なものとなります。性別や年齢、家族構成によって必要なものは異なりますので、ご自身に合ったものを追加で揃えていきましょう!
女性・お子様・高齢者の方向けの個別の防災グッズ
女性の方、お子様、高齢の方に関しては、安全・健康のためにもプラスで準備が必要となる場合があります。
下記にその一例をご紹介しますので、当てはまる方は是非チェックしてみてくださいね。
食品・生活用品 | |
乳幼児 | ■離乳食粉ミルク(または液体ミルク) ■使い捨て哺乳ボトル ■紙おむつ |
女性 | ■生理用品 ■下着ライナー ■フェイスマスク ■保湿クリーム |
高齢者 | ■常備薬入れ ■歯洗浄剤 ■紙おむつ ■老眼鏡 ■杖 |
ペットを飼われている方 | ■7日分以上のペットフード・水 ■食器ペット用シーツ ■トイレ用品 ■病気であれば薬 |
買って終わりじゃない!ローリングストックで定期的に見直しを
ひととおり揃えると、「これでもう大丈夫!」と安心してしまいますよね。
ただし、「買ったはいいけど、肝心な時に使えない…」なんてことにならないためにも、定期的に中身を見直しすることが大切です。
ローリングストックとは、非常食の賞味期限が切れる前に消費し、新しいものを買い足して備蓄するという考え方です。
破棄せずにすむことができ、いざという時の賞味期限切れを防ぐことができます。
食料品だけでなく、食料品以外のアイテムについても定期的に見直しをしていきましょう!
【食料品】
■非常食
■水
【食料品以外】
■ウエットティッシュ(効力が落ちる)
■電池 (寿命あり)
■液体歯磨き(使用期限あり)
■モバイルバッテリー(充電しない間に少しづつ放電しているため、数か月に1回は充電しておく必要がある。)
避難先で実際に役立つおすすめ防災グッズ
防災グッズが必要になる状況は大きく3つに分けられます。
■家のライフライン(電気や水道)が断絶したとき
■避難所で生活するとき
■家から離れた場所へ移動(避難)するとき(家の二階や車に避難することも含む)
この記事をご覧になっているほとんどの方にとって、「避難所での生活ははじめて」という方が多いのではないかと思います。
もしも、避難することになり、避難所で生活することになったら…。普段の生活と異なる生活は、困ることやストレスを感じることがたくさんあることは間違いありません。
「防災用品」というと食料や水、トイレ対策に意識が向きがちですが、避難所で過ごすために必要なアイテムも揃えておくことが大切です。
そこで、少しでも避難所での生活を快適に過ごせるような「おすすめアイテム10選」をまとめてみました!
※載せている商品はあくまでも参考です。
実際に役立つおすすめグッズ10選
まずはモバイルバッテリー!基本的には容量が多いものがおすすめ。
目安として容量20,000mAh以上のものであればより安心です。例えば容量25800mAhでこんな商品があります。
引用 amazon
次に意外と盲点なのが液体歯磨き。災害時こそ大切なのは歯磨きです。非常時は水が貴重となり、飲み水として消費されることが優先されます。
水不足で歯磨きが不十分になると、口腔内の細菌が増殖し、特に体力が落ちている高齢者の方などは肺炎にかかりやすくなります。
水なしでも口腔内の清潔を保てるアイテムがあると安心ですね!
引用 amazon
また、十分にシャワーを浴びることができない…。そんな中でも洗顔代わりにもなるフェイスマスクがあれば清潔を保つことができ、気分のリフレッシュにもなります。
引用 amazon
それから下着ライナーは女性に嬉しいアイテムですよね。
洗濯がなかなかできない場合や替えの下着がなくなってしまった場合でも、清潔を保つことができます。生理用品と合わせて揃えておきましょう。
また、避難先に更衣室がない場合もあります。そういうときは目隠しポンチョ。
着替えや体を拭く際、簡易トイレを使う時にプライバシー保護のために必要です!「生地が薄く透けるもの」は選ばないようにしましょう。
それから多くの人との共同生活では、生活音や明かりが気になり「眠れない…」ということも…。耳栓・アイマスクは快適に体を休めるには必需品です!
眠る、休むと言えばアルミブランケットも保温・防水効果で体を守ってくれるおすすめアイテム。
毛布よりも薄くて軽い人気のアイテムですが、使用時のガサガサ音が気になるという声があるのも事実。
避難所では多くの人が集まるため、静音性に配慮したものを選ぶとよいでしょう。
引用 amazon
またレジャーシートは避難所でのスペース確保に役立ちます。体育館などの避難所は固くて冷たいため、床に敷いて寒さ対策にもなります。
長時間座っていると体に負担がかかるため、厚みがあるものを選ぶのがおすすめです!
ガムテープ・マジックがあれば固定したり、マークを付けたり、レジャーシートを使って簡易的な仕切りを作ることができます。
マジックで名前を書いて貼っておけば、ものに直接名前を書かなくて済みますよ。
最後に食事について。食品用サランラップがあれば紙皿に敷けば紙皿を汚さずに食事ができ、水で洗う必要がなくなります。
それ以外にもけがをした際の包帯や三角巾の代わりになりますし、体に巻き付けると防寒対策に役立ちます!
不要だった防災グッズ5選
せっかく持って色々持って行ったはいいけど、「結局使用しなかった…」となるのは避けたいですよね。実際に不要だったという声が多かった防災グッズ5選をまとめてみました。
- コンパス
- ロープ
- ろうそく、マッチ
- カップ麺
- 毛布
まずコンパス。避難先の場所、ルートは事前に把握しておきましょう。
またロープを持っていても、正しい使い方を知らずに救助活動、高所作業などに当たるのは危険になることがあります。
ろうそくやマッチは余震があるかもしれない状況で使用すると火事の恐れがあり、危険な場合があります。懐中電灯やランタンの方がおすすめです。
カップめんはお湯を沸かす電気やガスが使用できないこともあり得ます。
避難先に持ち出す用の非常食は、缶詰のパンやアルファ米などそのまま食べられるものを選ぶ方がよいといえるでしょう。
そして毛布は、なんといってもかさばるのが難点!また、途中で雨に濡れてしまったら使用することができなくなってしまいます。
軽くて薄いアルミブランケットの方がおすすめです。
まとめ
今回は、初めての方でも安心の防災グッズの選び方を紹介させていただきました。
- 家族構成や人数により、必要なアイテムや数量が変わるため、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。
- 家族の方の中に乳幼児や妊婦、障害を抱えた方、高齢の方がいる場合は個別の配慮が必要となります。
「完璧に揃えよう」と思うとなかなか億劫に感じてしまうので、まずは少しずつご自身にできるところから防災グッズを揃えていきましょう!
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