鯖缶の具と汁はたくさんの栄養素がありダイエットにもお勧め

食品お役立ち情報

皆さんは、鯖の缶詰を食べていますか?よく食べている方やたまに食べている方の中には、詳しい栄養素のことまであまり知らない方も多いのではないでしょうか。

実は、鯖缶にはたくさんの栄養素がふくまれておりダイエットにもお勧めされています。なんと、その栄養素は鯖缶の汁にもたくさん含まれているのです!

私も、鯖缶を常備していて食卓に魚料理が並ばない時などに食べています。

ただ、鯖缶の汁は塩辛いので捨ててしまうことがあるんです。

けれど、その汁にも栄養素がたっぷりと含まれていると分かった今、出来れば活用したいところ。

実は、他の料理の塩分を減らしたり、鯖缶を使ったアレンジ料理で汁まで使うことができるのです。

今回は、鯖缶とその汁の栄養素とダイエット効果についてご紹介していきます!

 

 

鯖缶の汁は飲んだ方がいいの?

鯖缶の中でも水煮缶はダイエットになると注目されています。

そもそも、なぜ鯖缶のなかでも水煮缶がダイエットとして注目されているかご存じでしょうか?

水煮というくらいなので、漠然とカロリーも少ないのでは?と思われている方も多いはず。

しかし、鯖缶は、1缶あたり約200〜300kcalほどあり決して低カロリーとは言い難いのです。

このカロリーを白ごはんに例えると子ども茶碗2杯分(約200g)相当です。

では何故、ダイエット効果があると言われているのでしょうか?それは、鯖缶に含まれている様々な栄養素に秘密があります。

 

鯖缶に含まれる栄養素と汁について

鯖缶には大きく分けて以下の栄養素が含まれています。

  • EPA
  • DHA
  • カルシウム
  • ビタミンB群・ビタミンD

まずは、EPAについてです。EPAは、必須脂肪酸と呼ばれ人間の体内では作られにくい成分です。

そのため、食事により摂取する必要があります。EPAは、鯖だけではなく青身魚に多く含まれています。

特に鯖缶では、手軽にEPAを摂取できることから注目されています。

このEPAは鯖の水煮缶の中でもに多く含まれています。そんなEPAには、以下の2つの効果があります。

  1. 血液の性状を健康に保ち、血栓をできにくくしたり動脈硬化を防ぐ
  2. GLP-1と呼ばれるホルモンの効果

GLP-1とは、通称痩せホルモンと呼ばれていて、EPAによって分泌が促されます。血糖値の急激な上昇や満腹中枢を刺激してくれるので、食べすぎ抑制効果が期待できます

EPAは、血液をサラサラにしてくれて食べすぎを防止してくれることからダイエット効果が期待できるんですね。

先程、ご紹介したようにこのEPAは鯖缶の汁に多く含まれているので汁を捨てるのはもったいないことなのです!

また、鯖缶にはDHAもふくまれています。DHAは、血液をサラサラにする効果と脳を活性化し記憶力や学習能力を向上させるとも言われています。

他には、カルシウム・ビタミンDが含まれています。缶詰なら、焼き魚では食べられない骨の部分も丸ごと食べられるように柔らかく加工されているのでカルシウムが豊富です。

さらに、そのカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれています。その他にも、ビタミンDには免疫機能を調整する働きもあり一石二鳥です。

汁をよく見てみると、油が沢山浮いていますが、コレが不飽和脂肪酸のEPAやDHAです。

そのため、たくさんの栄養素が溶け込んだ水煮の汁は捨てずに利用した方が良いのです。

 

 

鯖缶の汁を飲む際の注意点

先程からご紹介しているように、栄養豊富な鯖缶の汁も飲むことをお薦めします。

鯖缶に含まれている栄養素のなかでも、特にEPAとDHAは体内では合成できない栄養素です。

鯖缶の汁を中身を食べながら一緒に飲むことで栄養補給することが可能です。

鯖缶の汁には、たくさんの栄養が含まれるのですが以下の点に注意して下さい。

  • 痛風や高尿酸血症の方は控える
  • 減塩の鯖缶を選ぶ

まず、1つ目ですが鯖缶の汁にはプリン体が多いので注意が必要です。

鯖缶に含まれるプリン体は、100gあたり約120mgと言われています。

プリン体は、適度な摂取であれば細胞の代謝や増殖に使われます。

余ってしまったプリン体は、尿酸となり身体の外へ排出されますが、正常範囲を超えると尿酸が体内に蓄積してしまいます。

その尿酸が痛風や高尿酸血症の原因になってしまうのです。

プリン体の摂取量は1日400mg以下に抑えるように推奨されているので、鯖缶に含まれるプリン体は多いと言えるでしょう。

そのため、痛風や高尿酸血症の方は飲まないようにして下さい!

鯖缶を開けた時の蓋を利用して、蓋で中身を押さえながら汁を流すと上手く水気を切れますよ。

次に、2つめですが鯖缶の汁には塩分が多いので注意が必要です。通常の鯖缶1缶に含まれる塩分量は約2g。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、目標量(塩分相当量として)は、成人1人1日当たり男性7.5g未満、女性では6.5g未満と設定されています。

また、高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防のための食塩相当量は、男女ともに1日6.0g未満となっていますので鯖缶に含まれる塩分量も多いと言えるでしょう。

高血圧などで塩分摂取量が制限されている方は特に気をつけて下さいね。

そういった塩分の摂取を控えるために、鯖缶を買う際には減塩タイプの鯖缶を選びましょう

鯖缶ブームに伴い、減塩タイプの鯖缶や無塩タイプの鯖缶が販売されていますので塩分量をチェックした上で購入してみて下さい。

栄養価が高い反面、鯖缶自体のカロリーが高いことや上記注意点がありますので鯖缶は1日1缶までにしましよう!


 

鯖缶の汁を味噌汁などに活用すると美味しい

栄養補給な鯖缶の汁をそのまま飲むことも良いですが、どのようにすれば美味しく食べることができるのでしょうか。

味噌汁の中に、鯖缶ごと全て入れることで簡単に鯖缶の汁まで味わうことができるのでイチオシです。私が鯖缶の汁を活用している方法は以下の通りです。

  • 味噌汁の汁として使う
  • パスタにあえる
  • 野菜炒めと一緒に炒める

鯖缶の汁だけで飲むよりも、ひと工夫することでさらに美味しくいただくことができます。

 

 

まとめ

  • 鯖缶は、1缶あたり約200〜300kcalほどあり決して低カロリーとは言い難い
  • 鯖缶とその汁には、EPA・DHA・カルシウム・ビタミンB群・ビタミンDが豊富に含まれている
  • EPAは、血液をサラサラにしてくれて食べすぎを防止してくれることからダイエット効果が期待できる
  • 鯖缶の汁には、プリン体が多いため痛風や高尿酸血症の方は鯖缶の汁を飲むことを控えたほうが良い
  • 鯖缶の汁には塩分が多いため、減塩の鯖缶を選ぶと良い
  • 鯖缶の汁だけで飲むのではなく味噌汁に入れるなどひと工夫するとさらに美味しい

血栓症の薬を内服中の方やその他の持病がある方は、自己判断せず必ず主治医と相談のうえ摂取してください。

健康上問題のない方には、減塩タイプの鯖缶を購入し様々な料理にアレンジして、汁まで摂取することがおすすめです。

料理が苦手な方も、その日の塩分摂取量を減らしたうえで鯖缶を汁ごといただくようにしましょう。

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