ウォーターサーバーのある生活、快適ですよね。最近ではお医者さんにも置いてありますが、家庭でも美容や健康、安全のために利用する方が増えているようです。
メーカーや水の種類も豊富にあり、サーバーを購入かレンタルかにもよりますが、水そのもので見ても1回の注文最低個数で2,000円~5,000円ほど。
宅配個数を増やすか定期的に注文する固定費を考えると、ちょっとでも節約したい気持ちになりますよね。
ボトル型やパック型など形も色々ありますが、なんといっても液体。重たい!
そこで、もっと気軽かつ簡単に、好きな時に水道水で補充出来たら…と思いませんか?
今回は、ウォーターサーバーと水道水について、非対応型と対応型のデメリット、対応型の種類について解説していきます。
ウォーターサーバーで水道水非対応型のデメリットを解説!
ウォーターサーバーは、20世紀初頭のアメリカの水不足を解消するために生まれた「ウォータークーラー」が発祥とされ、当初はろ過機能のみついていました。
1970年代に世界に広まり、1980年代に日本に登場したものの、普及し始めたのは2000年代と言われています。
本来は、不足している水または安全な水の確保から始まりましたが、現在は安全性を求めるのはもちろんのこと、美しさと健康のために求める人が中心なのではないでしょうか。
現在のウォーターサーバーは冷水も温水も備えていて、料理にも飲料にも、赤ちゃんのミルク作りやペットの飲み水としても使われるほど安全で便利です。
日本は水道が整っているとはいえ、完全な安全性やカルキ臭などを気にされる方も少なくなないでしょう。
水道水で充分という方や、水道に浄水器を付けていれば充分という方もいらっしゃるかと思いますが、ウォーターサーバーのメリットは次のような点にあるかと思います。
- 美味しい水が飲める
- 冷水、温水がすぐ使える
- おしゃれ
- ペットボトルのごみが減る
- 災害に備えた備蓄水として使える
- 水の種類により、体質改善が望める
日本での普及の理由の一つに、災害があるそうです。ウォーターサーバーを設置することで、水が定期的に入れ替えられ、常に常備されていると思えば安心ですよね。
水の種類も軟水・硬水がありますし、成分など様々です。産地も富士や木曽、アルプスなど選べるところもあります。
どのように使いたいのか、どのような効能を求めているかなど、ご自身の希望に沿った商品を探すことが必要となります。
一方で、ウォーターサーバーのデメリットは、次の点が考えられます。
- 初期費用、維持費(電気代・メンテンナンス代・水代など)がかかる
- 設置場所が必要
- 水の保管場所が必要
- 水を使うほどコストが高くなる
設置や保管などの場所は、最初に決めてしまえば後で悩むことがないので、一番気になるのがお値段ですよね。
どのメーカーにするのか、サーバーを購入するのかレンタルするのか、水をどのランクにするのか、どの程度のサイクルで配達してもらうのか、組み合わせ次第で値段は変わってくると思います。
ウォーターサーバーの一般的な契約は、サーバーを購入もしくはレンタルして水を定期配送する形かと思います。
世帯人数で変わってきますが、サーバーレンタル代を含めて月平均4,000円~10,000円といったところでしょうか。
上限は、水の種類や宅配の頻度によって上下します。
値段が不確かということが一番のネックとなり、ふと「水道水を入れられたらなぁ・・・」と思うことはありませんか?
本来指定のボトルやパックに入った、サーバーに対応した水を使う形になりますが、それに水道水を入れた場合、以下の点に注意が必要です。
- 雑菌が繁殖しやすくなる
- ウォーターサーバーの故障に繋がりやすい
- 契約違反となる
ウォーターサーバーで宅配される水は、そのろ過技術はもちろん家庭での浄水器での比ではありません。
外気に触れて雑菌が繁殖することを防ぐために、水の注入から密封まで厳しい品質管理において行われ、安全性が確保されるのです。
水道水を入れるということは、ボトル内部や水が外気に触れているので、雑菌を含んだ状態で水をサーバーに流し込むことになります。
また、水道水は塩素(カルキ)を含んでいるため、ウォーターサーバーのフィルターなどを故障させる可能性があります。
故障の原因が水道水を注いだことであれば、規約違反となりサポートの対象外となる可能性が高いです。
ウォーターサーバーで水道水に非対応の場合、本来求めている安全性が脅かされ、結局は無用なお金を発生させる可能性に繋がるのです。
ウォーターサーバーで水道水対応型のデメリットを解説!
それでは、きちんと水道水に対応しているウォーターサーバーはどうでしょうか。
水道水対応型のウォーターサーバーには、水道水補充型と水道直結型がありますが、種類については次で述べるので、先に宅配型と比較したメリット・デメリットで比較します。
ウォーターサーバーのメリットについては先に挙げているので、水道水対応のウォーターサーバーがどんなデメリットをカバーしているのかというと、次の点です。
- 水の代金の節約
- 定期的な水の注文・受け取りの手間がない
- 水の保管場所の確保がいらない
- 平均コスト月額4,000円前後(本体レンタル代・メンテンナンス代のみ)
- コストが月額で決まっているので、料理使う・飲む人数が多い世帯ほど水道対応型のほうがお得
水の代金は、通常の水道を使用したのと同じ、使った分が「水道代」としてかかります。
でも、水代に関しては水道から飲むかウォーターサーバーから飲むかの違いになるので、どちらにせよかかるものと思えば、美味しいほうから飲んだほうが良いのではないでしょうか?
宅配としての水の料金や重い水を運ぶ労力から解放され、月額のウォーターサーバーのレンタル代やメンテナンス費といった月額固定費となるので、家計管理もしやすくなります。
逆に、新たに生まれるデメリットや改善されなかったデメリットは次に述べる通りです。
- 工事が必要な場合がある(水道直結型)
- ホースが邪魔(水道直結型)
- 工事の初期費用(1万円前後)がかかる(水道直結型)
- 設置場所が限られる(水道直結型)
- 水を補充する手間がかかる(補充型)
- 水質はこだわれない(水道直結型・補充型共通)
- 水の安全性(不純物のろ過)の点からは宅配型に劣る(水道直結・補充型共通)
- 災害時の備蓄としては使えない(保管するボトルがない)(水道直結型・補充型共通)
- 浄水フィルターには、ろ過できる量が決まっている(水道直結型・補充型共通)
でも、水道に直接付ける浄水器よりは、ウォーターサーバーの水道対応型のほうが浄水機能は優れていますし、宅配型のデメリットもカバーしています。
ろ過できる量に関しては、次の「補充型か水道直結型か」で少し触れます。
ウォーターサーバーの何に魅力を感じ、何を基準として選ぶのかをはっきりさせて、選択肢を絞っていくと良いでしょう。
冷水・温水をすぐ出せるだけでいいのであれば、水道水対応型のほうがコストも抑えられ、手間も減ります。
水の質を優先するのであれば、産地も性質も選べて、雑菌などの心配も少ない宅配型がおすすめです。
また、ペットボトルのミネラルウォーターを購入される方も多いかと思いますが、購入時・運搬時の労力を省くことが出来ます。
ウォーターサーバーの水道水対応・非対応どちらにするかの判断基準
私は、約10年前に子供が生まれたことをきっかけにウォーターサーバーを購入しました。最初の数年で本体を分割購入し、それが終わると水の定期代のみ支払うという契約です。
水代だけですが、宅配の最低個数が決まっており、最低7.2L×4個で、月約5,000円かかっています。
地域柄水道水は飲めなくはないですが、美味しくないと感じることと子供が生まれたことをきっかけにウォーターサーバーを検討し、決めました。
私自身ウォーターサーバーを契約して良かったと思うこと、マイナスかなと思うところをまとめてみました。
- 安心して子供に飲ませることが出来る
- 子供が小さいときはミルク作りに使い、大きくなってからは毎日の水筒に持たせるときに冷水、温水どちらも手軽に使えて助かっている
- 米を研ぐ、てんぷらなどを作る時に冷水が使える
- 1人分のお湯が欲しい時にわざわざお湯を沸かさなくても、温水で飲み物が入れられる
- 白湯が飲みたい時に、気軽に飲める
- 常に水が保管してあるので、災害が起きても水の確保の安心感がある
- 水が重たい。設置場所も水の保管場所も確保しているが、宅配してもらってから場所に運ぶまでが本当に重い。玄関で箱を開封して、1個ずつ運んでいる
- 固定費として、3,000円くらいがいいな、と感じる
- 宅配のタイミングに在宅していなければならないのが億劫
- サーバー本体購入型なので、レンタルと違い、長く使うほど故障などの保証の点で心配
私にとっては、正直水の重たさと水の取り換えがとてもネックになっていて、水道水対応型に切り替えたいと思うこともあります。
上記の悩みを解消するとなると、切り替えるなら、私の場合は水道直結型のウォーターサーバーかなと思います。
でも、親子の便秘解消の効能を求めて水を決めたし、ご飯や料理に使うこと、災害時の備蓄水としての安心感、おおむね現状のサーバーで良かったと判断しています。

子供たちも自身で毎日水筒に入れていますしね。
今使っているウォーターサーバーが壊れた時に、その時のライフスタイルに合わせて再度検討する予定です。
皆さんも、ご自身が何を基準にして考えるかで判断をすると、選択肢を絞ることが出来るのではないでしょうか。
ウォーターサーバーの水道水対応型で使いやすいのは補充型?水道直結型?
固定費を抑え、ウォーターサーバーの魅力の「安全性」と「冷水・温水がすぐに飲める手軽さ」を得るのは、宅配型より水道対応型ではないかと思います。
メリット・デメリットについては先に述べたので、気になるのは「どの種類か」ということですよね。メーカー比較ではなく、種類の比較で解説させていただきます。
水道水対応型のウォーターサーバーには、水道水補充型と水道直結型の2種類があります。
水道水補充型は、水道水を自分で組んで補充する形のウォーターサーバーになります。
設置場所を選ばず好きな量を入れられるので、補充のタイミングや負担は自分次第です。
水道水直結型は文字通り、水道直結型は水道に直結、つまり水道に分岐栓を設けて直接サーバーにつなげます。
補充の手間がなくなるので、給水のレバーやスイッチを押せば、好きな時に好きなだけ冷水・温水が飲めます!
工事が必要ですが、穴をあけるわけではないので賃貸でも可能です。(必ず不動産屋さんと大家さんへ相談してくださいね!)
ただし、退去の際に原状復帰=撤去を忘れずに!(工事のタイミングがあるので退去日より早めに設定してください!)
結局のところ、水道水補充型と水道直結型どっちがいいの?ということですが、個人的なオススメとしては、日常使いのストレスを減らす点から水道直結型です。
一度設置したら、補充の手間から解放される点は大きいと思います。
私は宅配型のウォーターサーバーのほかに、後付けの食洗器も日常的に使っています。その食洗器は分岐栓と補充どちらでも対応できる機種でした。
賃貸居住のため、不動産屋を通じて大家さんに確認いただき、分岐栓もOKとのことを了承いただいたものの、設置当時は工事費用や手間を億劫に感じ、補充で対応することにしました。
最初はまめに補充していたものの、やはりそれが手間に感じ、逆にストレスに感じるようになりました。
快適で便利なものも、日常的に負担があればストレスになります。毎日、そして長く使い続けるのであれば、負担が少ないものをおススメします。
ただし、工事などの初期費用を抑えたい方や設置場所を水道から離れた場所に置きたい、卓上などサイズが小さいものを選びたい場合などは、水道水補充型を選んだほうが良いでしょう。
ウォーターサーバーの水道水対応型の共通のデメリット
デメリットとして何度も述べますが、ウォーターサーバの水道水対応型を選ぶと、水質や備蓄水としては期待できないです。
また、先に挙げた「ろ過できる量」に関しては、水道水対応のウォーターサーバーは、フィルターを通して水道水を「ろ過=不純物を取り除く」仕組みになっています。
フィルターの機能は永遠ではなく定期的に取り換えることになります。
メーカーにより異なりますが、おおよそ4~6か月サイクルのようです。
ろ過総量もさることながら、1日当たりのろ過量も3L~13Lと幅があります。
水道水対応型は完全に好きなだけ飲めるとは言われてはいますが、フィルターの性能により、きちんと機能を果たした状態での提供には限りがあります。
とはいえ、例えば1日10Lといえば2Lペットボトル×5本なので、一般家庭での使用量を考え、飲み水や料理に使うとしても充分足りるのではないかと思います。
また、フィルターの性能により、除去する物質も量も異なるので、メーカー比較が必要です。
宅配型は、厳格に品質管理され、高いろ過基準で生成された水が宅配されますが、水道水対応型は、フィルターやウォーターサーバー本体の機械の性能により、水の安全性の品質が異なります。
メーカーにより除去物は異なりますが、例えば水に含まれる有機物と消毒に使われる塩素が化学反応を起こして発生する発がん性物質の総称「総トリハロメタン」はほぼどのメーカーでも除去されます。
不純物としては、総トリハロメタン、遊離残留塩素、濁り(雑菌、固形鉛等)、クロロホルム、農薬、カビ臭などが挙げられます。(注:ほんの一例です)
どういう成分がどのように影響を及ぼすのか、それが自分にとって考慮すべきなのか、一人一人の判断によるかと思います。
過剰に気にしていては生活もままなりません。許容範囲と基準点は自分なりに持っていたほうが、何事においても判断をするのにブレずに、時間をかけずに決めることができます。
まとめ
- ウォーターサーバーには宅配型と水道水対応型(浄水型)がある
- 宅配型に水道水を入れると故障の原因になる
- 故障しても規約違反となり、余計な支出をする可能性が高い
- 宅配型はコストが高いけれど、水質が選べて災害時の水としても備えておける
- 水道水対応型は水質は選べないけれど、コストが定額で抑えることが出来る
- 水道水対応型には補充型と水道直結型があり、水の受け取りの手間や保管場所に困ることがない
- 補充型は設置場所を選ばず、好きなタイミングで水の補充が出来る
- 水道直結型は、水の補充の手間から解放される
- 宅配型は安全で美味しい水が届けられるが、水道型は水道水をろ過するのでフィルターの性能で水質に違いが出る
私は最近では、ウォーターサーバーの水とソーダストリームを駆使して、美味しいソーダ水や料理にも活用しています。
より快適に、健康的で安心安全な生活が得られているように感じます。何より、楽しみが広がった気がします。
お金がかかることですので、自分にとってのメリット・デメリットを考えて、ぜひご自身のライフスタイルに合ったウォーターサーバーを選んでください!
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