花粉症の症状は目や鼻だけでなくノドや頭痛・倦怠感などいろんな場所に現れ、どこが辛いかは人によって様々です。
私も数年前から鼻水や鼻づまりなどの花粉症の症状が出始め、鼻づまりから頭がぼーっとする日も多いので、気持ちの良い天気でも外出するのが億劫になってしまうときがあります。
症状がそれほどひどくない日はできれば薬に頼りたくない。けれど、辛いものは辛いですよね…。
そんな花粉の時期ですが、アロマの効果が花粉症対策になるのだそうです。良い香りに癒やされながら、症状が少しでも和らいだら嬉しいですよね。
本日はなぜ花粉症にはアロマテラピーが効果的なのか、症状別に変わるおすすめのアロマの香りや使い方など、気軽に始められるアロマでの花粉症対策を皆さんに紹介します。
基本的な花粉症対策に加えてアロマテラピーを試してみよう
まず前提として、花粉症がアロマで治るというわけではありません。
基本的な花粉症対策に併せてアロマを正しく利用することで、花粉症によるつらい症状の改善・緩和が期待できるのです。
最初に、一番大切である基本的な花粉症対策をお伝えしますね。
基本的な花粉症対策
花粉症の対策には、まずはいかに花粉を避けるかが最も重要です。一度大量の花粉を浴びてしまうと、数日間花粉症の症状が続いてしまうことがあるようです。
花粉の時期にはマスクやめがね、帽子を被って外出をするようにし、帰宅したときに玄関で衣類についた花粉をしっかりと払い落とすようにすることで家の中に花粉を持ち込まないようにします。
花粉は髪の毛や肌、ノドにもついているので手洗いうがいだけでなく帰ってすぐにお風呂へ直行し洗い流すことも効果的です!
そして換気をするタイミングも重要です。環境省の『花粉症環境保健マニュアル2022』によると、花粉は昼前後と夕方に多く飛散するので、その時間を避けた早朝がおすすめです。
窓を全開にして換気をするよりも、窓を10cm程度開けてレースのカーテンをしたまま換気を行った方が、室内への花粉の侵入を4分の1程度に減らせるそうです。
またカーテンをこまめに洗うようにして、カーテンについた花粉を洗い流すことも大切ですよ。
また洗濯や布団を干すときも室内に干すことで、花粉の付着を抑えることができます。
そしてお待たせしました、これらの花粉症の基本的な対策と併せておすすめなのが、アロマテラピーです!
アロマテラピーについて
アロマテラピーは植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。
精油(エッセンシャルオイル)には、リラックス効果や美容効果だけでなく様々な症状の改善が期待されており、花粉症からくる鼻水・鼻づまりや目のかゆみなどの症状の緩和も期待できるそうです。
アロマの心地の良い香りに癒されながら、花粉症の症状が楽になったら嬉しいですよね!しかし、アロマの使用にはいくつか注意が必要です。
精油を扱う際の大切な注意点
- 原液を直接皮膚につけない
- 精油を飲用しない
- 精油を目に入れない
- 火気に注意する
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管する
他にも妊娠中の方や小さなお子さん、医師による治療を受けている方は精油(エッセンシャルオイル)によっては避けた方が良いものもあるので注意が必要です。
精油(エッセンシャルオイル)は植物から抽出したものだから安全だと思い込みがちですが、成分が濃縮されているのでその作用は想像以上に強いものです。
正しく利用し、アロマを安全に楽しみましょうね。
花粉症の症状別おすすめのアロマ精油
続いて、花粉症の症状改善に効果が期待されている精油(エッセンシャルオイル)をお伝えします。精油の種類で改善が期待できる症状が違うので、参考にしてみてくださいね。
ユーカリ精油
すっきりとした香りが特徴のユーカリ精油。シネオールという成分が含まれており、このシネオールには鼻づまりを改善する効果が期待できると言われています。
ユーカリオイルの中にはいくつか種類があり、その中でも「ユーカリ・グロブルズ」「ユーカリ・ラジアータ」が特に花粉症の症状におすすめです。
「ユーカリ・グロブルズ」はツーンと鼻を通るような香りが特徴で、一般的にユーカリ精油として売られているものがこちらになります。
「ユーカリ・ラジアータ」は、グロブルズよりも作用が穏やかで香りもマイルドなため、強い香りが苦手な方はこちらをおすすめします。
ペパーミント精油
フレッシュで爽やかな香りが特徴のペパーミント精油。鼻の不快感やノドの痛みに効果があると言われています。
眠気解消や集中力アップにもにも効果が期待できると言われています!
ラベンダー精油
フローラルで癒やされるような香りが特徴のラベンダー精油。リラックス効果だけでなく、抗菌・抗ウイルス作用も高く、炎症を鎮める効果があると言われています。
呼吸を楽にしたり、花粉による目のかゆみが気になる時にもおすすめです。頭が重いと感じるときや頭痛にも効果が期待されています!
ティートリー(ティーツリー)精油
森の中にいるかのような、自然豊かでスーッと鼻をとおるような香りが特徴のティートリー(ティーツリー)精油。
その香りには抗ウイルス作用に優れているだけでなく、鼻づまりや鼻水、くしゃみの症状を緩和させてくれる働きがあると言われています。
頭をすっきりさせ集中力を高める効果もあるので、頭がぼーっとするときのリフレッシュにもおすすめです。
カモミール精油
カモミール精油には、カモミール・ジャーマンとカモミール・ローマンの2種類があります。花粉症におすすめしたいのはカモミール・ローマン精油です。
優しい香りのカモミール・ローマン精油は炎症を鎮め、抗アレルギー作用を持ち、花粉による目のかゆみに効果があると言われています。
リラックス効果もあるのでなかなか眠れない夜にもぴったりですよ。
症状や香りの好みと相談しながら、自分にぴったりのものを見つけてみてくださいね。
では、選んだアロマオイルはどのように使用したら良いのでしょうか?次で詳しく見ていきましょう。
花粉症におすすめのアロマの使い方
アロマテラピーでは、精油(エッセンシャルオイル)の香りを空間に広げて香りを嗅ぐことを芳香浴(ほうこうよく)と言い、芳香浴をするための道具を芳香器(ほうこうき)と言います。
芳香器はアロマディフューザー・アロマランプ・アロマストーン等様々なものがあります。私がおすすめする、とっても簡単で手軽な芳香浴のやり方は2つです!
マグカップ芳香浴
マグカップや深いお皿に湯気が出る程度のお湯を張り、そこに精油(エッセンシャルオイル)を1~3滴入れる方法です。
この方法は広い範囲に香りを広げることは難しいですが、香りをダイレクトに感じることができますよ。
精油(エッセンシャルオイル)さえ用意すれば他に芳香浴の為の特別な器具は用意する必要がないのでお試ししやすいと思います。
湯気と共にふんわりと香りがひろがるので、ゆっくりと深呼吸しましょう。誤飲のないように十分注意してくださいね。
ハンカチを使った芳香浴
ハンカチやティッシュペーパーに精油(エッセンシャルオイル)を1~2滴垂らす方法で、外出先でも芳香浴をすることができます。
睡眠時にお気に入りの香りの精油(エッセンシャルオイル)を垂らしたこのハンカチを枕元においておくのもおすすめです。
自分だけの花粉症対策!アロマスプレーを手作りしよう
先程の2つに比べると準備するものや手順が多いですが、アロマスプレーは意外と簡単に作ることができるんです。
ひと吹きするだけで香りが広がるので、ルームスプレーとして使用するのはもちろん、マスクの外側にひと吹きして外出時に使用するのもおすすめです。
小さなスプレー容器に詰め替えると、持ち運びしやすいのもポイントです。
アロマスプレーの作り方
【準備するもの】
- 精油(エッセンシャルオイル) 20滴程度
- 無水エタノール 5㎖
- 精製水 45㎖
- スプレー容器(アルコール・精油対応のプラスチック容器またはガラス製のもの)
- ビーカー
- 空き容器
- 竹串
【作り方】
- 無水エタノールとアロマオイルを空き容器に入れ竹串で軽く混ぜる。
- 精製水を加えて更によく竹串で混ぜる。
- スプレー容器に入れて、軽く振って完成♪
作ったアロマスプレーは日付を書いて冷暗所に保管するようにして、2~3週間ほどで使い切るようにしましょう。
まとめ
- 花粉症対策にアロマテラピーが有効な場合があるが、花粉症がアロマで治るというわけではない
- アロマテラピーは基本的な花粉症対策にプラスして試すのがおすすめ
- アロマの使用にはいくつかの注意が必要
- 精油の種類で改善が期待できる症状が違うので、症状や香りから自分に合ったものを選ぶ
- 手軽に始められる芳香浴の方法で、マグカップ芳香浴やハンカチを使った芳香浴がある
- アロマスプレーを手作りして使用するのもおすすめ
今までは香りを楽しんだり、気分を癒したりする為に利用するイメージが大きかったアロマですが、花粉症対策としてアロマを取り入れてみることで様々な効果が期待できそうですね。
香りに癒されながらつらい症状を緩和することができたら辛い花粉症の時期も乗り切れそうな気がします!
花粉症の症状に効果が期待できる精油もいろんな種類があることがわかりました。
嗅いだことのない精油もあるかと思います。皆さんもこの記事を参考にお店などで香りを試してみて、悩んでいる花粉症の症状から自分にぴったりのものを見つけてみてくださいね。
コメント