新幹線での快適な旅のお供に、車内販売を利用される方は多いですよね。
ちょっとお値段は高めですが、コーヒーやアイスなど、品質的にも納得の物を提供してくださっているので、ついつい販売員さんに声をかけてしまいます。
そのアイスですが、とっても固いのが有名!その名も『シンカンセンスゴイカタイアイス』。
車内販売で買っても、スプーンが刺さらないくらい固いので、すぐには食べられないほどです。
どうしてあんなに固いのでしょうか?この記事では、その固さと美味しさの秘密、食べ頃の時間やちょっと変わった食べ方をまとめました。
これから新幹線を利用される方は、旅の思い出にお一つどうぞ♪
新幹線のアイスが固いのはなぜ?
新幹線の中で車内販売されている、通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」。
正式名称は「ハイクオリティアイスクリーム」といい、『めいらくスジャータ』が製造しています。
こちらの記事では以下、「シンカンセンスゴイカタイアイス」と呼びますね。
この通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」、どうしてあんなに固いのでしょうか?新幹線での保管方法や製法に秘密がありそうです。
新幹線内の保管方法
まず、新幹線の車内販売のアイスクリームはドライアイスで冷やしているそうです。
通常の冷凍庫は「−20℃前後」ですが、ドライアイスは脅威の「−79℃」!
つまり、車内販売以外で「シンカンセンスゴイカタイアイス」を購入すると、あのカチカチ感は出ないのです。

こんなにも保管温度が違うからなのですね。
空気の含有量も関係している
空気の含有量(オーバーラン)、これにもヒントがありそうです。
空気含有量(オーバーラン)が多いとふんわりとした口溶けで、軽くさっぱりとした味わいになります。
ただし、空気が多い分風味が弱くなったり、空気の層によって熱が伝わるのを妨げてしまうので甘みや冷たさを感じにくくなってしまうことがあります。
空気含有量(オーバーラン)が少ないと、風味が強く、濃厚で甘みや冷たさを感じやすくなります。
また、空気の層がないので冷やすとしっかり冷たくなります。徹底した温度管理と空気含有量を減らすことによって、あのカチカチのアイスクリームができあがっているのですね。
新幹線のアイスクリームの美味しさの秘密
普段、アイスクリームとひとまとめにしていますが、品質表示欄をよく見ると、ちゃんと区分がなされているのをご存知ですか?種類別に詳しくご紹介していきますね。
アイスクリームの種類
まずアイスクリームは、乳固形分と乳脂肪分が一番多く含まれているので、ミルクの風味が豊かでコクがあります。
素材重視の商品が多く、他に比べるとお値段が少し高めなものが多いです。
次にアイスミルク。アイスクリームに比べると乳固形分、乳脂肪分は少なめです。
牛乳と同じくらいの乳成分を含んでいるので同等の栄養が含まれているそうです。アイスクリームに比べるとややあっさりしています。
ラクトアイスは乳固形分の決まりはありますが、乳脂肪分についての成分規格はありません。
さっぱりした口当たりのものが多く、比較的リーズナブルです。ミルク感を補ったり口当たりを滑らかにするために植物油脂が使われるので、高カロリーなものもあるようです。
最後に氷菓は、乳固形分がほとんどないものでシャーベットやかき氷、アイスキャンディーなどがこれにあたります。
クリーミーさはありませんが、さっぱりとしていて比較的低カロリーです。
「シンカンセンスゴイカタイアイス」はこの4分類の中でも「アイスクリーム」に当てはまり、乳脂肪分は15.5%!

非常に高濃度なので、コクがあるのですね。
また前述したように「シンカンセンスゴイカタイアイス」は、空気含有量(オーバーラン)を大幅に低くすることによって、口溶けよく濃厚な味を生み出しています。
新幹線のアイスの食べごろはいつ?
「シンカンセンスゴイカタイアイス」の製造元である『めいらくスジャータ』では、食べられる柔らかさになるのに、おおよそ10分待つことを推奨しています。
またそのほかに以下のような食べ方も楽しむことができます♪
- ホットコーヒーの中に入れてウインナーコーヒー風
- コーラの中に入れてコーラフロート風
- 半分ほど頑張って食べて、残りはよく練り混ぜてトルコアイス風
- アイスの上の方をこそげるようにして食べ、そこにホットコーヒーをそそぎ入れてアフォガード風
また、手からの体温を熱伝導でアイスへ伝えて食べやすくする、アルミ製のアイスクリーム用スプーンも車内で販売していますよ。
新幹線のアイスは自販機でも買える!場所と値段は?
じつは「シンカンセンスゴイカタイアイス」は車内販売だけでなく、駅のホームの自動販売機でも買うことができるのです!
ただし、自動販売機の設置場所は東京駅の東海道新幹線プラットホームの2箇所(14・15番線ホームの2号車付近及び16、17番線ホームの6号車付近)のみ。

他の路線でも販売しているところはあるので見ていきましょう。
アイスを販売している路線や店舗はある?
「シンカンセンスゴイカタイアイス」は、東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、北陸新幹線などでも販売されています。
全新幹線で販売されているわけではありませんので注意しましょう。また一部駅の売店、リニア、鉄道館でも販売されています。
なお、新幹線以外での販売ではドライアイスで保管をしていないため、あの独特のカチカチ感は無く、普通のアイスのような固さで食べられます。

あのカチコチを体験してみたい!という方は、新幹線内で購入するしかなさそうですね。
アイスの販売価格は?
「シンカンセンスゴイカタイアイス』は味によって、値段に多少の違いがあります。
こちらはJR東海パッセンジャーズで発表している車内販売での価格になります。(2023年3月現在の価格)
- バニラ…340円
- いちご…360円
- キャラメルアーモンドプラリネ…400円
定番バニラ以外は期間限定の味となっており、値段もそれぞれ変わってくるのですが、大体340円から400円の間で販売されていることが多いようです。
また、『アイスがとける!アルミスプーン』ですが、650円にて販売されています。
自動販売機も販売されている味が時々入れ変わっています。値段は車内販売と同じに設定されているようですよ。
まとめ
新幹線の中で主に販売されている「シンカンセンスゴイカタイアイス」。固さと美味しさの秘密、美味しい食べ方、販売箇所、値段などについてまとめてみました。
- シンカンセンスゴイアイスが固いのは、新幹線内ではドライアイスで保管しているから。
- 固さを出すためと舌触りを滑らかにするために、空気含有量を減らしている。
- シンカンセンスゴイカタイアイスは、通常のアイスクリームよりも高濃度の乳成分で作られているためコクが違う
- アイスの食べごろはおおよそ10分後が推奨されている
- 固いアイスをそのまま食べるのもよし、ホットコーヒーやコーラと合わせるのもおすすめ
- アイスの自動販売機が東京駅のホームに設置されている。
- アイスの販売価格は味によって変わる
新幹線での長旅、ゆったりできて心地よいですよね。窓の外の景色を見ながら、アイスの溶けるのを悠然と待つ。
贅沢な時間の過ごし方として、試してみるのはいかがですか?
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