久しぶりにスーツケースを出してみたら、あれ?暗証番号なんだったっけ??となったことはないでしょうか。
今やスマホのアプリでも何でもパスワードの設定が当たり前で、どれに何を設定していたかわからなくなってしまう人は多いかもしれません。
私は忘れないように紙に暗証番号をメモしていたら、セキュリティの意味がないと主人に笑われてしまいました。
スーツケースを使うとき、暗証番号を忘れてしまったことが事前にわかっていればまだいいですが、出張時や旅行の当日に急に開かないとなったら非常に困ってしまいますよね。
そんな時慌てずに済むように、暗証番号を特定する裏技やそのほかの対処法、暗証番号のリセット方法などを詳しく解説していきますので是非参考にしてみてください。
スーツケースの暗証番号を忘れた時の対処法4選

まずスーツケースにはいくつかの鍵の種類があります。大まかには以下の3種類に分けられるでしょう。
- ダイヤルロック式…ロック部分に3桁(または4桁)の数字のダイヤルがあるタイプ
- キーロック式…購入時に同梱される鍵で開けるだけのシンプルなタイプ
- ハイブリッド式…ダイヤルロックとキーロックのどちらも搭載したタイプ
キーロック式の場合は、あらかじめスペアキーが付いている事が多いですが、万が一鍵を紛失したときはメーカーから取り寄せることが可能です。
問題はダイヤルロック部分の暗証番号を忘れてしまったときですね。対処法としては以下の4つの方法があります。
① 自力で暗証番号を思い出す
② 番号が合うまで000から合わせていく
③ 鍵開け業者に頼む
④ 空港リペアサービスを利用する
自力で暗証番号を思い出す
例えば、誕生日やスーツケースの購入日、記念日、はたまた000などの連番、語呂合わせ等…
まずは思いつく限りの数字をゆっくり思い出していきましょう。
ダイヤル式のスーツケースは、解錠時に暗証番号のリセットができるのですが、何かの拍子に別の番号が設定されてしまったということも考えられます。
そのため、これかな?と思う番号の前後の番号も念のため合わせて確認してみましょう。

ほとんどが3桁だけどたまに4桁のスーツケースがあるのよね。4桁は根気がいりそう…
番号が合うまで000から合わせていく
通常ダイヤル式ロックタイプでは、設定した番号にダイヤルを合わせた後に解錠ボタンを押したり、スライドさせたりするものが多いです。
まずは「000」などの連番に合わせたところからスタート。
解錠ボタンを押したりスライドさせた状態のままで、一桁づつ数字をずらしていきます。
その時に「他と違う金属音」があるか、「他と違う手ごたえ」があるかを確認してみてください。
もし他の数字と違う感触の数字が見つかったら、それらを組み合わせた数字が暗証番号である可能性が高いです。
この場合もその前後の数字も併せて確認してみてくださいね。

気の遠くなるような作業でもあるけどやってみる価値はあるかも。
この時、ダイヤルの横の隙間を確認していく方法もあります。正しい数字にしたときはロックが外れるので、ダイヤルの横にわずかに隙間ができます。

先の細いペンなどを使ってダイヤルを少し横にずらすように動かすと、隙間ができているか確認できますよ。
一の位から確認していき、隙間が見つかったら十の位、隙間が見つかったら百の位と進んでいくと実質27回で暗証番号の特定ができてしまうので思ったより簡単です。
ただし画像のようなタイプのダイヤルでないと隙間の確認は難しいかもしれません。
鍵開け業者に頼む
自力では番号の特定が難しい場合や、キーロック式で鍵自体を紛失してしまって緊急を要する場合などは、鍵開けの業者に依頼するのが賢明かもしれません。
その場合、自分のスーツケースの鍵のタイプでも対応してもらえるのか、どのくらい時間がかかるのか、いくらくらいかかるのか、気になりますよね。
基本的に業者に依頼するときの手間は電話一本です。まずは出張を頼む対応エリアの業者を調べてみましょう。
対応エリア内であれば、通常作業員が巡回している場合も多いので、そこまで時間がかからずに到着することが多いですし、大概の場合は1時間以内に作業まで終わってしまいます。
- スーツケースのメーカー
- 鍵のタイプ
- 鍵の個数
- 依頼作業内容(例:鍵開け/鍵交換/スペアキー作成など)
- 料金の見積もりを確認
気になる料金ですが、相場は8,000円~15,000円程度です。出張費は無料の業者と有料の業者があるので電話で依頼時に忘れずに確認してくださいね。
参考までに全国対応している鍵開け業者をいくつかご紹介しておきます。
鍵開け業者名 | 鍵開け料金 | 出張見積 | 対応エリア |
---|---|---|---|
鍵110番 | \8,800~ | 無料 | 全国(一部離島除く) |
鍵の救急サポートセンター | \8,800~ | 無料 | 全国(一部地域除く) |
鍵のトラブル救急車 | \8,800~ | 要確認 | 全国(一部地域除く) |
鍵のレスキュー | \6,600~ | 要確認 | 全国(一部地域除く) |
駆けつけ鍵の救急隊 | \4,980~ | 要確認 | 全国(一部地域除く) |
空港リペアサービスを利用する
もしも空港でスーツケースが開けられないトラブルが発生した時は、空港のリペアサービスを利用するのが便利で料金的にもリーズナブルです。
空港内を移動しなければいけない手間はかかりますが、業者を依頼するよりも安価に抑えることができますよ。費用の相場は3,000円~6,000円程度です。

念のため電話で対応可能なタイプの鍵かどうかを確認してから持っていくほうが安心ね。
ただしリペアサービスを行っていない空港もありますので注意が必要です。
またスーツケースの鍵にはTSAロックというものがありますがご存知でしょうか。
空港リペアサービスや鍵開け業者でもTSAロックの鍵に対応してくれないわけではないですが、問い合わせの時点で伝えておくとスムーズです。
また、もしもTSAロックの鍵が開かなくなってしまったら、メーカーに問い合わせをするとアフターサービスとして対応してくれることもあります。
購入から間もない場合は保証期間内として無料対応してくれる場合もありますよ。
ただし修理に日数がかかってしまうこともあるので、事前にトラブルに気づいたときのみ有効と言えるかもしれません。
スーツケースの暗証番号のリセット方法

結論から言うと、開かなくなってしまったままの状態では暗証番号のリセットを行うことはできません。
必ず1度解錠してから暗証番号の再設定を行います。考えてみれば当たり前のことですが、鍵が開かないときの解決方法としては使えないということです。

安易にリセットすればいいやと思ってたけどやっぱりだめか。
前述した4つの方法のいずれかで何とかスーツケースを解錠して、より覚えやすい暗証番号に変更しておくと次回から困ることがないですね。
暗証番号のリセット方法も鍵の種類によって若干異なります。リセットボタンがあるタイプと無いタイプ、ダイヤルの裏側に切り替えレバーがあるタイプなどがあります。



画像引用:鍵の110番
リセット方法はどれも簡単なので、説明書が無くてわからない!!という方は参考にしていただければと思います。
暗証番号を設定する際は、数字の位置が微妙にずれていたりすると思った数字とは違う番号に設定されてしまうことがよくあります。
必ず設定後に1度解錠してみて合っているか確認するようにしましょう。
スーツケースには暗証番号が設定できるベルトも有効?

できるだけ最終手段にしたいところですが、いよいよ何をやってもダメとなったら鍵を壊すことを考えなくてはいけないかもしれません。
出番がそう頻繁ではないスーツケースですが、実は5年を過ぎたら買い替え時ともいわれています。
鍵を壊して使えなくなってしまったら潔く買い替えを検討するのも一つです。こちらも詳しくやり方を見ていきましょう。
スーツケースの鍵の壊し方
スーツケースにはジッパーで閉じるものとフレームが付いているものとあります。画像左がジッパータイプで、画像右がフレームタイプです。

左のジッパータイプは開閉部分にジッパー(ファスナー)が使われていて、右のフレームタイプは開閉部分にアルミ等の頑丈な金属が使われています。
ジッパータイプであれば、実は鍵がかかったままでもジッパー部分を無理やり開けることができます。
①キリやボールペンの先のような細くて硬いものを用意する
②ジッパーの嚙み合わせ部分に差し込む
③ジグザグさせるようにしながら左右に動かす
④隙間が空いたらジッパーの嚙み合わせ部分を指で広げていく
上手く変形させずに引き剥がせれば、鍵を開けたあとにまた通常通りジッパーを使うこともできます。
ただし悪用されれば危険な行為なので、最近ではジッパー部分を強化した商品も出ていることから、必ずしもこの方法で開くわけではありません。
それ以外のフレームタイプのようなスーツケースの場合は鍵自体を壊さなければ開きません。
①マイナスドライバーやペンチやバールを用意する
②鍵穴にマイナスドライバーやペンチを強く押し込む
③そのまま思い切り回して壊す
④バールを使ってスーツケースをこじ開ける

空港ならラッピングサービスというのがあって、鍵のかからないスーツケースでも中身が出ないようにラッピングしてくれるよ。
スーツケースベルトや後付けキーを活用する
鍵を壊してしまったスーツケース。新調する前にまだ使いたい機会があるというときは、スーツケースベルトや後付けキーを活用するのもおすすめです。
スーツケースベルトというのはスーツケースの外側に装着するベルトのことで、何かの拍子にスーツケースが開いてしまっても中身が飛び出さずに済むので安心です。
シンプルなスーツケースベルトは1,000円ほどで空港のリペアサービス店で販売していたりもしますし、ネットでは上記のようなダイヤルロックが付いたものもあります。
ジッパータイプのスーツケースであれば、後付けキーを購入して取り付けると同じようにロックして使用できますね。

スーツケースを無理やりこじ開けた場合でも、破損度合いによってはこのようなアイテムを活用してしばらく使用することができるかもしれません。
しかし防犯面を考えると早めに買い替えたり、業者に頼んで鍵交換をしてもらうのがより安心なので頭に入れておきましょう。
まとめ

- スーツケースの暗証番号を忘れたときはダイヤルの横の隙間を見て番号を見つける方法がある
- 鍵開け業者は短時間で対応してくれるので緊急時に便利
- 空港内ではリペアサービスを利用するとリーズナブル
- スーツケースの暗証番号のリセットは一度解錠しないとできない
- スーツケースの暗証番号のリセット方法はいくつかのパターンがある
- ジッパータイプのスーツケースは緊急時こじ開けることができる
- 鍵が壊れたスーツケースにはスーツケースベルトや後付けキーが便利
旅行や出張の際にスーツケースの暗証番号を忘れてしまうトラブルに見舞われたらすごく焦ってしまいますよね。
私はスーツケースに限らず暗証番号を忘れがちで、いつもドキドキしながら暗証番号を入力しています。しょっちゅう使うものならいいのですが…。
防犯面を考えると誕生日など特定されやすい数字以外に、自分だけがわかる面白い語呂合わせなど、ある程度決まったパターンを作っておくと覚えやすいかもしれません。
でも万が一忘れてしまった場合でも、ご紹介したように解決策はいくつかあるので、まずは落ち着いて冷静に対処していきましょう。
これから行楽シーズンになっていきますので、緊急時の対策は頭に入れつつ、スーツケースを持っていろんなところへ出かけたいものですね!!
コメント