ここ数年、コロナ禍での生活環境の変化も影響してか、キャンプ人口は増加傾向にあります。
ドラマなどの題材にも取り上げられているほど人気となっています。
キャンプをする人を「キャンパー」と呼ぶそうです。「キャンプ女子」や「ソロキャンプ」という言葉もよく耳にしますよね。
その中でも女性キャンパーの増加が著しく、ソロキャンパーの約4割は女性という調査結果も出ています。
今回はキャンプを始めたいと思っている方やもっと身軽にキャンプがしたい方に、キャンプ上級者が選ぶ基本的な道具や季節毎の服装や持ち物、必要・不要なものなどをまとめてみました。
他にもキャンプでの注意点や危険な目に合わないための対策なども調べました。
キャンプ女子の持ち物や服装を春夏秋冬ごとにご紹介!
そもそもなぜ女性キャンパーが増えているのでしょうか?
まず、今までのキャンプは準備が大変・荷物が多くて重いなど手間がかかってしまうものでした。
最近は何も用意していなくても、キャンプ場がテントや器具の貸出をしてくれるところもあります。
また、ひと昔前まではトイレが汚い・電波が届かないなどの悪いイメージがありましたが、最近はキレイに整備されたキャンプ場も多くなっていて、女性が安心して利用できる環境が整ってきています!
このように最近は従来のキャンプのイメージとは違う、新しいキャンプスタイルや初心者でも簡単に使えるキャンプ用品が増えていること。
健康志向が強い女性が運動の一環として、キャンプや山登りなどに取り組み始めたことが要因と考えます。
まずはベテランキャンプ女子が季節毎にどんな服装で選んでいるのか調べてみました。
春に準備すべき持ち物
気候が安定していて過ごしやすい季節ですが、朝夕の気温の差が激しいので、必ずサッと羽織れるカーディガンや撥水機能のあるマウンテンパーカーなどを持参しましょう。
カラーパンツを合わせると春らしく良いですよね!
日中の日差しも強くなってくる春は日焼け止めや虫よけスプレーなどを持って行くと便利です。
夏に準備すべき持ち物
熱中症に気を付けたい夏は、紫外線対策も兼ねてツバつきの帽子を必ず被りましょう。動き回ることを想定して、あご紐が付いている物がおすすめ。
それから日焼け止めは必須!目への刺激を抑えられるサングラスもあると便利です。
夏場でも薄手の長袖長ズボンが基本。速乾性のあるものだとなお良いです。ショートパンツやワンピースを着たい時はレギンスを履きましょう。
近くに川などがある場合は、撥水効果がある服を着ておくと、もしもの時に安心です。
また虫が一番活動する時期なので、スプレーや蚊取り線香などの虫よけ対策をしっかりとした方がキャンプをより楽しめます。虫が寄ってきやすい黒や濃紺の服などは避けましょう。
秋に準備すべき持ち物
気候が不安定になってくる秋は、昼間は暖かくても急激に気温が下がったりするので要注意です!
気温の変化にすぐ対応できるように、重ね着をしておくのがおすすめ。ストールなどを持参しておくと、すぐに使えて便利です。
ただ、化学繊維のストールだと火が移りやすいので、ウールなどの天然繊維やコットン素材を物を選んだ方が安全です。
冬に準備すべき持ち物
冬のキャンプは寒さ対策が重要です!!トップスの下のインナーを保温・発熱効果のあるものにすると、着ぶくれせず動きやすくなります。
アウターは厚手の物を選ぶことが大事です。裏起毛タイプのデニムパンツがおすすめ。手袋やニット帽もあると安心です。
キャンプ場は市街地より高いところにある場合が多く、気温の変化も激しいです。十分な寒さ対策をしてからキャンプを行いましょう。
通年で準備しておいたほうがいい持ち物
どの季節にも言えますが、キャンプの時は動きやすいアウトドアスタイルにしましょう。
基本は長袖・長ズボンです。おしゃれなデザインで機能性の高い物もありますので、じっくりと選びましょう。
- 着脱しやすい服
- 撥水機能がある服(急な雨などに対応できる)
- 肌の露出を抑える(虫やヘビなどの対策として)
- 春や夏でも羽織れる物を用意
- 汚れてもいい服
- 靴はスニーカーかアウトドア用サンダルがおすすめ
- 燃えやすい素材の服は避ける
以上がキャンプに行く際の、服装に関する気を付けた方が良いポイントです!参考にして頂ければ嬉しく思います。
初心者キャンプ女子に必須の持ち物は何?これがないと始まらない!
①テント
キャンプの必需品といえばテントですよね‼
テントはキャンプを安全に楽しく行うための最も重要な道具です。テントに泊まる場合には、雨風や寒さなどを防げるしっかりとした物を選んだ方が良いでしょう。おすすめは以下の通り。
- ドームテント…1番主流・初心者向け・1人用からファミリー向けまである
- ツールームテント…リビングスペースを作れるタープ付き
- ソロテント…1人用テント・利便性が高い物が多い
- ワンポールテント…1本のポールで支える円錐型テント・安定感がある
他にもワンタッチで手軽に設営できる「ワンタッチテント」、設営が難しく上級者向けの「特殊タイプテント」、90年代に主流だった「ロッジ型テント」など多くの種類があります。
値段も様々なので、人数や用途などを基準に自分に合ったテントを選ぶことが大事です。予算ばかりに気を取られ、あまり安い物を選んでしまうと、後から大変な目に合う場合もありますので、ご注意下さい。
※テントを組み立てる時に必要なペグとハンマーもお忘れなく!
②タープ
日差し除けや雨除けになるタープは、主にリビングスペースとして利用することが多いですね。
- レクタタープ(長方形)
- ヘキサタープ(六角形)
- ウィングタープ(ひし形)
- スクリーンタープ(自立式)
開放感がある上記3つに比べて、テントのような造りのスクリーンタープはプライベート性ばっちりです。
初心者の方には、設営が比較的簡単なヘキサタープがおすすめ。コンパクト収納ができ、天気に合わせてアレンジも可能です。
また、タープ付きのテントもありますので、先にテントを選んでからが良いかもしれませんね。
③シュラフ(寝袋)
テントで宿泊する場合に、必ず持って行った方がいいのがシュラフ(寝袋)です。
圧迫感が少なく布団のような寝心地で使用できる「封筒型」と軽量でコンパクト収納でき、保温力も高い「マミー型」のタイプがあります。
夏用、冬用、3シーズン(春~秋)用と3種類に分かれています。どれが良いか分からないという初心者の方は、3シーズン用を買うことをおすすめします。
ただ、冬や季節の変わり目は急激に気温が低下しますので、暖かいものを選んだ方がいいでしょう。
地面のデコボコや冷気が気になる方は、テント内でシュラフの下に引くマットがありますので、そちらを使うとより快適に過ごせます。
④ランタン(ライト)
キャンプ場は電灯などの照明が少なく、薄暗いところも多いです。なので、ランタンやライトなどの明かりは必須です!
ランタンがあることにより、夜になってからの調理や片付けが楽になるし、安心感もありますよね。
⑤調理器具
キャンプでの楽しみの一つといえば料理!非日常の空間の中で、いつもと変わらない物を調理をして食べる。
それだけなのに、とてもわくわくした気持ちになりませんか?調理をするために最低限必要なものはこちら。
- 火を付けられる物…カセットコンロやインスタントグリルが便利
- 焼いたり煮たり出来る物…フライパン、小鍋、スキレットなど
- 食べるのに必要な物…箸、フォーク、スプーンなど
食材は家でカットなどの下処理をしておけば包丁などはいりませんし、荷物も少なくて済みますのでおすすめです!
⑥テーブル・チェア
食事をする時や休憩するときなどに必要なテーブルとチェア。
テーブルは「ローテーブル」「ハイテーブル」「折り畳み式」などがあります。
ソロでコンパクトにしたい場合は、ローテーブルの方が良いでしょう。家族や友人など大勢で下ごしらえから調理を始める場合には、メインの大きいテーブルの他に小さいテーブルを用意すると便利です。
チェアは「ローチェア」「ハイチェア」「リクライニング」などがあり、テーブルの高さと合った物を選ぶことが大事です。
その他、耐荷重量や座り心地なども確認してから自分の身体に合った物を購入した方が失敗は少ないでしょう。
以上がキャンプをする時の基本道具です。これだけは忘れずに持って行きましょう!
道具以外で必ず持って行くべきもの
- 食材や飲み物
- 着替え
- ごみ袋
- 軍手
- タオル類
- 消火剤
- 歯ブラシ・歯磨き粉
※ごみ袋は必ず持参し、自分たちの使った物はきちんと片付けてから帰りましょう
これがあったら女子も安心!あったら便利な物リスト
- メイク道具やヘアケア用品
- 基礎化粧品
- 日焼け止め
- 虫よけスプレー(春~秋)
- ウェッティッシュ
- ブランケット
- 救急用品 ※生理用品含む
- レインウェア
- クーラーボックス
- レジャーシート
※夏場の日焼け止めと虫よけスプレーは必須です
ベテランキャンパーが必要ないと思った物は?
- ディスプレイ棚
- キッチンテーブル(調理台)
- ランタン用スタンド
- たくさんの調理器具
- タープ
キャンプを始めた当初は、張り切って色々と買ってしまいますが、だんだん慣れてくると使わなかったり他の物で代用したりできるようになります。
限られた物を工夫しながら行動するのもキャンプの醍醐味。それが出来るようになったら、一流キャンパーの仲間入りではないしょうか?
子連れでキャンプするときに必要なものは
子供がある程度大きくなったら、キャンプに行きたいと考えている方も多いのではないでしょうか?私もその1人です。
キャンプをすることで自然に触れたり、自分で料理を作ったりと様々な体験をさせてあげたい思うのが親心ですよね。基本的な持ち物の他に、子連れキャンプに必要なものはこちら。
- 多めの着替え
- 懐中電灯
- テント内で遊べるおもちゃ類
- 替えの靴
- レインウェア
- 多めの飲み物(特に夏場)
- 子供用チェア
その他、冬場にはヒーターやホットカーペットなどもあれば快適に過ごせます。アウトドア用のキャリーワゴンは、子供を乗せたり荷物を一気に運べたりして便利。
子供とのキャンプは、スケジュール通りに進まないことが多いです。そんな時は、イライラせず子供と一緒に楽しんじゃいましょう!今しかない子供との時間を思う存分満喫しなきゃ損ですよ♪
キャンプを女子のみで行う時の注意点と対策できる持ち物
女性がキャンプを行う時は、安全対策が必要であることを覚えておきましょう。
キャンプでのトラブルは少なくありませんが、女性だとさらにリスクが上がってしまうのが現状です。
ソロや女子のみのキャンプでは、このようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
就寝時に勝手にテント内に入ってきたり、テントの前に居座られたりと、とても怖い経験をした女性もいます。
特に不慣れな女性のソロキャンパーには親切心を装いながら、近づいてくる人もいますので要注意です!
- 携帯が繋がるエリアで行う
- 管理人がいるキャンプ場を選ぶ
- 家族連れが多いキャンプ場を選ぶ
- テントの内側に鍵をつける
- 防犯ブザーをもつ
- センサーライトをつけておく
- タープ付きのテントにする
- 場所が特定できる写真をSNSにリアルタイムであげない
他にも、ソロキャンパーの場合は1人じゃない風に装ったり、知らない人と打ち解け過ぎないことも大事です。
注意点多いな。こんなにしなきゃだめなの?
と思う方もいるかもしれませんが、せっかくのキャンプを台無しにしたくはありませんよね?
女性のみでキャンプを行う時は、「自分の身は自分で守る」心構えが重要です。しっかりとした対策をしておけば、楽しい時間を安心して過ごせるでしょう。
まとめ
- 服装は基本的に長袖・長ズボンのアウトドアスタイル
- テントやシュラフなど基本道具や小物は必ず揃える
- 夏場は日焼け止めや虫よけできるものを忘れない
- 女性必須の化粧品などの小物も持って行く
- 子連れキャンプの時は、着替えなど多めに持って行くようにしよう
- 女性だけでキャンプを行うときは、安全対策をしっかりとしておこう
今回はキャンプ女子に必須の持ち物や基本道具、安全対策について調べてみました。
キャンプは自然の中という非日常な空間で、日常での悩みやストレスを忘れることができる、リフレッシュにはピッタリのレジャーです。
安全対策と下準備をしっかりとして、素敵なキャンプ時間を楽しみましょう♪
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