今年も暑い夏がやってきますね。ここ最近は梅雨の時期でも30度を超える真夏日があり、エアコンが欠かせません。
そんなとき、久しぶりにエアコンを稼働させたら効きが弱く、何だか変な音もする。
そう言えば何年買い替えていないんだろう!?と気になることがあります。エアコンは電化製品なので寿命がありますが、急に壊れたら困ってしまいます。
そもそもエアコンが寿命をむかえる前に出やすいサインってあるのでしょうか?
もし寿命や故障を知らせてくれるサインがあるなら事前に知っておきたいですよね。
この記事では、エアコンの寿命や壊れる前のサイン・長持ちさせるコツや賃貸物件のエアコンについて解説していきたいと思います。
エアコンを本格的に使う季節に入る前に準備を済ませ、暑い夏を乗り切りましょう!!
エアコンの寿命は何年?壊れる前のサイン5つ
お住まいの地域にもよりますが、温暖化の影響もありエアコンがあるご家庭は多いのではないでしょうか。
内閣府が2021年4月に公表した「消費動向調査」では、二人以上の世帯でのエアコン普及率は90%を超えています。
私は標高900メートルの場所に自宅があります。最近は夏の最高気温が30度を超えることがあるので、ここ数年でエアコンを購入しました。
私が住んでる地域は夏は暑く、冬は寒いのでエアコンが欠かせません…。
我が家にもエアコンが何台かありますが、購入してからそろそろ10年を超える物が数台あります。
エアコンの寿命があとどれくらいなのか、具体的なサインがあるなら壊れる前に知りたいですよね。
エアコンの寿命はどのくらい?
エアコンの寿命はメーカーや機種、使い方によって差が出てくるので何年と言い切ることができません。
しかし、エアコンには「標準使用期間」というものがあり、これはエアコンの設計上安全に使用できる期間のことをいいます。
正常に使える期間ではなく、標準的な使用方法をしていればトラブルが起こりにくい期間のことをいいます。
各エアコンメーカーが公表している標準使用期間は10年が多いです。
内閣府の「消費動向調査」で2020年4月から2021年3月までの間に行われた「主要耐久消費財の買い替え状況(二人以上の世帯)」では、エアコンの平均使用年数は13,2年でした。
買い替え理由の65%は故障となっています。実際に利用できる期間は標準使用期間より少しだけ長い傾向があると言えそうです。
また、エアコンは各メーカーごとに修理に必要な部品(補修用性能部品)の保有期間が決められています。
この補修用性能部品の保有期間を過ぎると部品の数が減り修理ができなくなるため、故障した場合はエアコンを買い替えるしかなくなります。
補修用性能部品の保有期間もメーカーごとに異なりますが、エアコンの製造打ち切り後10年の場合が多いです。
エアコンは10年を過ぎたら壊れる可能性が高くなり、年数が経つほど修理もできなくなる場合が増えてくるんですね。
エアコンが壊れる前のサイン5つ
エアコンが壊れる前には以下のようなサインが出ることがあります。
①エアコンから変な音がする
エアコンを稼働させたときに出る異音。室内機からキュルキュル、カラカラといった音がした場合は、本体内部の汚れやフィルターに付着したホコリが原因の可能性が。
カタカタやキーンといった音は本体内部の部品の故障や不具合が考えられます。
また、室外機からガラガラ、ガゴンガゴンといった音が聞こえたら故障している可能性が高いです。
普段と違う音がして掃除をしても解決しない場合は、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。
②冷暖房の効きが弱い
冷暖房を入れたのになかなか涼しくならない、なかなか暖まらない場合も故障のサインの可能性があります。
また、汚れが原因でエアコンの効きが悪くなることもあるので、まずはフィルターの掃除をしましょう。
- STEP1電源コードを抜き、エアコンからフィルターを取り外す
- STEP2フィルターの表側に掃除機を当てホコリを吸い取る
- STEP3フィルターの裏面(掃除機を当てていない側)からシャワーを当て水洗いをする
- STEP4細かいホコリなどを歯ブラシなどの細いブラシで取る
- STEP5日陰の涼しい場所で完全に乾かす
フォルターの掃除をしても改善されない場合は、冷却ガスの量が減っている可能性も考えられます。
この場合はガスを補充して冷暖房の効きを確認する必要がありますが、自己判断で冷却ガスを補給することは危険が伴うためおすすめはできません。専門業者に点検を依頼しましょう。
③送風口から変な臭いがする
エアコンの送風口から変な臭いがした場合も注意が必要です。
エアコン内部またはフィルターにカビが発生している可能性があります。フィルターを外してよく洗い、完全に乾かしましょう。
内部にカビが生えている場合は自分で掃除をすることは難しいので、専門業者にクリーニングを依頼する必要があります。
掃除をしても臭いが改善されない場合は、故障や寿命のサインの可能性があります。
④リモコン操作ができない
リモコン操作ができない場合に考えられる原因は、リモコンが故障しているか、エアコン本体に問題が生じているケースです。
まずはリモコンの電池を交換し、操作ができるかを確認しましょう。
電池を交換しても操作ができない場合は、リモコンのセンサーに問題が生じている可能性が。
エアコン本体が稼働するかも確認しておきましょう。エアコン本体には手動でエアコンの運転・停止ができる応急運転スイッチがあります。
応急運転スイッチを入れて動く場合はリモコンの問題が考えられてます。
また、応急運転スイッチを入れても上手く動かない場合は電源コードを抜き、差し直しましょう。
これらを行っても改善しない場合は本体の故障が考えられます。
⑤室内機から水が漏れる
エアコンの室内機からポタポタと水が漏れてくると驚いてしまいますよね。
エアコンは冷房運転時に室内の暖かい空気を取り込み、冷たい空気に変えて室内に送り出しています。
このとき暖かい空気が急激に冷やされ、エアコン内部で結露ができて水滴が発生します。
発生した水滴はドレンホースという管を通り室外に排出される仕組みです。
通常であればエアコン内部で発生した水滴は屋外に排出されるため、室内機から水漏れがすることはありません。
しかし、ドレンホースに土や汚れが詰まっていたり、ホースの接続が上手くできていなかったりする場合は水滴が屋外に排出されないため、室内機から水が漏れる原因になってしまうのです。
また、室内機のフィルターがホコリなどで汚れている場合も結露が室内機から漏れる原因になります。
エアコンからの水漏れを自分の直すのは難しいので、フィルターを掃除しても改善されないときは専門業者に見てもらってくださいね。
エアコンが寿命!?平均を超えて長持ちさせるコツ4つ
エアコンは高い買い物なので、できるだけ長く使いたいですよね。
エアコンは高価だし頻繁に壊れたりしたら、家計が厳しくなっちゃう。せめて平均寿命は超えたいわ…。
エアコンを平均寿命以上に長持ちさせるコツについて一緒に見ていきましょう!
こまめに掃除をする
エアコンを長持ちさせる一番のコツはこまめに掃除をすることです。
特にフィルター部分にはホコリが溜まりやすく、その状態で使い続けると運転効率が悪くなり、エアコンに負荷がかかりやすくなります。
頻繁に使用する時期は、2週間に1回を目安にフィルターの掃除をしましょう。エアコン内部の汚れは専門業者にお願いするのがベストです。
自分で間違った掃除の仕方をしてしまうと、故障の原因になってしまうこともあります。専門業者に依頼するのは1年に1回が理想的です。
設定温度を工夫する
エアコンの設定温度も重要なポイントです。設定した温度と室内の温度の差が激しいとエアコン本体に負荷がかかりやすくなります。
エアコンの風の強さを調整する、温度も極端に低くするのではなく、徐々に設定温度を変えていきましょう。
ただし、暑いのに設定温度を高くすると熱中症のリスクがあります。無理に設定温度を高くする必要はありません。自分の身体に合った温度に設定しましょう。
室外機も掃除する
エアコンの掃除は室内機を中心に行いがちですが、室外機の掃除も重要です。
室外機は屋外に設置されているため土や虫、枯れ葉などが室外機の内部に入りやすく、定期的な掃除が必要になります。
室外機内部の掃除は専門業者に依頼するのがベストですが、それ以外の手の届く範囲の汚れは取り除きましょう。
また、室外機は直射日光や雨風にさらされやすく、どうしても傷みやすくなります。室外機の周りには物を置かず空気の循環を良くすることも重要です。
掃除は1年に1回が理想的です。室内機を専門業者に依頼するときに、室外機も同時に掃除をしてもらいましょう。
月に1回は稼働させる
エアコンを使用する機会が多いのは夏場や冬場だと思います。
私の住んでる地域は7月から9月、12月から4月頃まではエアコンが必要ですが、それ以外は全く使わないので、ついつい掃除をさぼりがちです…。
エアコンを使わない時期も月に1回はエアコンの掃除と稼働をさせましょう。エアコンは長期間使わないとホコリが溜まりやすくなるからです。
ホコリが溜まった状態でエアコンを稼働させると、室内にホコリを循環させることになってしまいます。
また、冷暖房の効きが弱くなり、エアコン本体にも負荷をかけることになるので注意が必要です。
エアコンの寿命がきてるかも!?賃貸物件の場合
賃貸物件の場合、エアコンが最初から設置されている場合があります。これは大家さんや管理会社が設置した場合、または前の住人が置いていった場合が考えられます。
しかし、入居者は今あるエアコンがいつ設置されたかは判断できないですよね。
もしかしたら入居時に既にエアコンの寿命がきてることも考えられます。
私が初めて一人暮らしをしたときも、前の住人が置いていったエアコンがありました。
賃貸物件でエアコンが故障したり、寿命がきてるかも!?と思ったときには賃貸借契約書でエアコンの所有者が誰なのかを確認しましょう。
エアコンの所有者が誰なのかを確認する
賃貸物件でエアコンが付帯設備に含まれている場合は管理者(大家さんや管理会社)が所有者となるため、故障、または寿命がきた場合の費用負担は管理者になります。
しかし、私が初めて一人暮らしをしたときのように前の住人が置いていったエアコンの所有者は基本的には借主になるため、寿命がきたエアコンの修理や買い替え費用は借主負担になります。
賃貸借契約を結ぶ際の重要事項説明の中で、前の住人が置いていった残置物(エアコン)について口頭での説明や記載があった場合は、借主側に修理の負担義務が発生するからです。
しかし、これらの説明や記載がなかった場合は貸主側に修理や買い替えの負担義務が発生する可能性があります。
まずは、賃貸借契約書の中でエアコンが「付帯設備」として記載されているかを確認しましょう。
エアコンが最初から付いているのに付帯設備として記載されていないときは、残置物の可能性が高いので注意が必要です。
エアコンの所有者が大家さんや管理会社の場合
エアコンの所有者が大家さんや管理会社の場合は故障や寿命かな!?と思ったら、まずは大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
勝手に修理の依頼をしてしまうと、最悪の場合自己負担になってしまうことがあります。賃貸物件では大家さんや管理会社ではあらかじめ修理を依頼する業者が決まっている場合が多いためです。
通常の範囲で使用して故障した場合の修理代は貸主が負担してくれます。
またエアコンの標準使用期間を超えていて、不調が生じている場合も大家さんや管理会社に相談してみましょう。
新しいエアコンに交換してもらえる可能性がありますよ。
エアコンの所有者が借主の場合
エアコンが前の住人が置いていったものや、自分で持ち込み設置した場合の修理や買い替え費用は基本的に全額自己負担になります。
しかし、古いエアコンを撤去する場合や、新しくエアコンを設置する場合も大家さんや管理会社に連絡をしておくのがよいでしょう。
賃貸物件のエアコンが寿命かもと思った時にすること
賃貸物件ではエアコンの修理や買い替えをする前に、大家さんや管理会社に相談をしておくと安心ですよ。
まとめ
今回はエアコンの寿命について・壊れる前のサインや賃貸物件のエアコンについて解説してきました。
- エアコンの寿命はメーカーや機種、使い方によって差が出るため何年とは言えないが、10年を過ぎた頃から不具合が出やすい。
- 内閣府の消費動向調査ではエアコンの平均使用年数は13,2年。買い替えの理由は65%が故障のため。
- エアコンの故障時に使う補修用性能部品の保有期間は10年が多い。
- エアコンが故障する前のサインは異音・冷暖房の効きが弱い・送風口から異臭がする・リモコン操作ができない・室内機からの水漏れなど。
- エアコンを長持ちさせるコツはこまめに掃除をする・設定温度を工夫する・室外機も掃除する・使わない時期も月に1回は掃除をする。
- 賃貸物件での備え付けエアコンは所有者が誰なのかを確認しておく。
- エアコンの所有者が貸主の場合、通常の使用方法で故障した場合は修理費は貸主負担で対応してもらえる。
- 賃貸物件で前の住人が置いていったエアコンの所有者が借主の場合は、修理費や買い替え費用、設置費用も借主負担になる。
これから本格的な夏が始まります。いざエアコンを使おうと思ったときに、寿命や故障で使えなかったらショックですよね。
本格的なシーズンに入る前にエアコンの掃除と稼働をおこない、故障や寿命のサインを見逃さないようにしましょう。
エアコンを上手に使い、暑い夏を快適に過ごしてくださいね♪
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