今や大半の人が使っているライン。その普及率は、数あるSNSの中でもトップクラス!
2022年8月現在で、日本国内での月間アクティブユーザーは9200万人(株式会社ガイアックス調べ)。
なんと日本の人口の約74%をカバー!(日本の人口令和4年8月概算値1億2478万人:総務省統計局より)
誰でも使えて、チャット、電話、写真や動画や可愛いスタンプも送れる…良い点は語るまでもありません!でも、こう思った方もいるはず。
時間を指定して送ることはできないかな?
いつもチェックしてるSNSやメールをライン1つで管理したいなあ
そう、いわゆる「送信予約」機能です!ラインで個人のトークの送信予約はできるのか、またどうやって、どんなものを送信できるのでしょうか?
この疑問を解決し、機能とアプリでラインをより活用するお手伝いをしていきたいと思います!
ラインの送信予約は個人のトークでできるのか
誕生日メッセージを12時ちょうどに送りたいけど、寝ちゃいそう…
今メッセージを送りたいけど、この時間では相手に迷惑がかかるんじゃないだろうか
メールや天気を、ラインで勝手に知らせてくれたら便利なのに・・・
ラインを使っていて、このように思った方は少なくないでしょう。便利さというものは追求するとキリがありませんが、それが叶えば使い勝手はさらに上がりますよね。
結論から言うと、現状、個人のトーク上でラインアプリからは送信予約できません。
でも、がっかりしないでください。ラインアプリの機能と、ライン公式アカウント、ラインアプリをサポートする拡張アプリがあるのです。
これから紹介する機能と公式アカウント、アプリは、1対1の個人のトーク上で送信予約が可能になるものではありません。
ですが、ラインでメッセージを送信予約したい!という悩みを解決する手助けになると思います。
- プライベートなどで個人が使う「個人アカウント」
- 企業や団体、店舗などが使っている「ライン公式アカウント」
ラインには、この2種類があります。そして、次の4つの紹介をさせて頂きます。
- 「ミュート」機能
- ライン公式アカウント「リマインくん」
- 「ライン公式アカウント」
- ラインNotify(ラインノーティファイ)
まずはミュート機能、ライン公式アカウントの「リマインくん」についてご紹介しますね!
ラインアプリの補助機能「ミュート」
「ミュート」機能は、相手へメッセージを送った時に、音が鳴らないようにする機能です。
個人のトークでもグループトークでも、相手の通知音が出ないメッセージを送ることができます。
なぜ送信予約をしたいのか、という理由の一つに時間帯があると思います。
朝早い、夜遅い、相手が忙しいであろう時間…気になりますね。
相手を思いやるからこその悩みだと思います。そのような時使えるのが「ミュート」機能。
ラインを受け取った時の「ピンコン♪」この音が聞こえると、つい手を止めてしまいますよね。
この音で、寝ているところ起こしてしまったり、大事な場面の時だったりすると申し訳ないですし、相手の受け取ったタイミングが悪ければ、相手の気分を悪くしてしまうかもしれません。
つまり、ミュート機能を使うことで相手の注意をそらしてしまうリスクを回避して、こちらのタイミングで送信ができるのです。
ミュートの方法は、以下の手順で設定できます。
2.下にスクロールして、「ミュートメッセージ」をオンする
3.トークタブでメッセージを送りたいトークを開き、メッセージを入力する(まだ送らないで!)
4.送信のための紙飛行機マークを長押し後、「ミュートメッセージ」をタップして送信!
(「通常送信」と「ミュート送信」を選択できる)
公式アカウント「リマインくん」
引用:ライン公式HP
こちらはリマインダーツールとして使える公式アカウントです。
ラインで友だち追加をして、トーク画面で送りたい内容と日時を指定することで、指定した日時にその内容を送るようにメッセージでお知らせしてくれます。
送信予約でトークを自動送信してくれるものではありませんが、予定やメッセージなどをトークで送信するだけで、指定した日時にリマインくんからメッセージが届くのです。
自分だけの場合、予定や送りたいメッセージをリマインくんに送信しておくことで、送り忘れやタイミングを逃すリスクを軽減してくれます。
リマインくんの使い方は次の通り。
2.「リマインくん」で検索し、表示されたアカウントを選択。
3.少し下へスクロールし、「今すぐ友だちに追加」を選択。
4.「追加」で完了。
「リマインくん」を使って個人のトークでできること
友達の誕生日12時にメッセージを送りたい!という時は、
2.メッセージを作成し送信
3.リマインくんから返信
「[作成したメッセージ]だね!覚えたよ!」
「いつ教えてほしい?「キャンセル」て言ってくれればやめるよ~」etc.
4.指定したい日時を送信(「毎週水曜」という感じでOK)
5.リマインくんから返信
「じゃあ[指定した日時]に言うね!
6.指定した日時にラインでリマインくんからメッセージが届く
「「[作成したメッセージ]」の時間だよ!がんばって!」
作成したメッセージをコピペしたり、「〇〇ちゃんに誕生日メッセージを送る!」など予定名でリマインドしていた場合、それを見てメッセージを作成、送信という流れになります。
なんとスヌーズ機能もあり、トーク画面を開くと指定日時のメッセージの下に「5分スヌーズ」「10分スヌーズ」などがあります。
それぞれ5分後、10分後、30分後、1時間後、1日後に再度メッセージを送ってくれるのです。リマインくん、優しい!
ちなみにいくつか送信予約をした後に、確認やキャンセルをしたい時はこちらの手順で予約を解除できます。
2.「登録/確認」を選択
3.「一覧を見る」で確認
4.キャンセルする場合は、一覧の右側の×マークで削除する
「リマインくん」を使ってグループトークでできること
このリマインくんは、グループトークにも対応しています。
何か決まってから実行されるまでに期間がある場合、忘れないか心配になりますよね。日にちが近くなったらまた連絡しなきゃ、と気になります。
例えば、友達と約束をして前日や約束直前にラインで確認したり、仕事のライングループで、締め切り前に提出することをメッセージで発信したり。
こんな時、グループに「リマインくん」を招待することで、グループトークで指定した日時にメッセージを送信することが出来ます。流れはほぼ個人と同じですが、次の通り。
2.メッセージを作成して送信
※個人のトークと違い、グループでは必ずメッセージの頭に「リマインくん」を付けることを忘れずに!
(例:リマインくん 練習会 ●月×日▲時)
3.リマインくんから返信
「「練習会 ●月×日▲時」だね。××××年●月×日▲時にお知らせするね!」
4.指定した日時にリマインくんからメッセージが届く
【グループでの確認とキャンセル】
個人のトークルームと違いメニューが無いので、一覧確認にはトークで「リマインくん 確認」と入れると、リマインくんが返信で教えてくれます。
返信のトークの下にキャンセルボタンがあるので、キャンセルの時はこちらを押してください。
【グループから脱会する場合】
リマインくんが不要になって、グループから退会させたい時は、「リマインくん bye」とメッセージを送信しましょう。
「また何かあったら読んでね…」と返信が来て、退会のメッセージが表示されます。
「リマインくん」は個人開発のアカウントですが、ライン所定の審査を通って青色の認証バッジが付与されているアカウントで、令和4年8月現在355万人が友だち追加しています。
個人のトークで送信予約はできないので、1対1のトークで活用するには、リマインくんを招待してグループトークを作成することになります。
そのため、例えば友達と今まで1対1でしていたトークルームとは別に友達と自分とリマインくんの3人のグループのトークルームが作成されるのです。
指定した日時にリマインくんからメッセージが届くようにはできますが、予定のリマインドのためのサービスなので、事前にメッセージを作成して準備しておくと、相手にバレバレなので意味がありません!
一覧で丸見えになりますので、お祝い事などのサプライズメッセージには向きません…。
プライベートやビジネス上で、最初に予定を共有し、指定の日時に再度確認のためのメッセージについては自動で送信(リマインくんからのメッセージ)で共有、という使い方は可能です。
ラインの送信予約はアプリでできるの?
前述のように、個人のトークで送信予約をすることはできません。つまり、送信予約ができるのは次の2つです。
- ビジネス用の公式アカウントで送信する場合
- 必要な情報の送信依頼をして自分が受け取る場合
ラインのサポートアプリ「ライン公式アカウント」
こちらのアプリは、「友だち追加」したユーザーにメッセージを送信することで情報を発信でき、企業や店舗、有名人や行政などが使うことが多いようです。
自動応答や予約などカスタマーサービスに利用したりするためのビジネスツールとして使われています。
発信する側からユーザー1人1人に直接メッセージを送ったり、チャット機能を利用してコミュニケーションをとったりできます。
ライン公式アカウントは2種類あり、個人でも企業でも誰でも開設できます。
- 「未認証アカウント」:誰でも作成可能。ラインアプリ内で検索結果に表示されない。
- 「認証済アカウント」:ラインの所定の審査を通過して取得。
認証済みアカウントのメリットは、ラインの友達検索で表示されるようになる、販促用ポスターの無料ダウンロードなど、集客効果を促進できることです。
また請求書決済サービスの利用が可能になります。
IDはランダムな文字列ですが、プレミアムID(有料)で任意の文字に変更ができます。公式アカウントとして利用する場合はプレミアムIDを取得すると良いでしょう。
- ライン公式アカウントの開設ページへ移動
- ライン BusinessIDの登録
- 管理画面(ラインOfficial Account Manage)にログイン(アカウント作成完了)
- 基本情報の登録
- あいさつ・応答メッセージ設定、配信テスト
- 認証済アカウントにする場合は申請
- 認証済アカウントの場合は、設定から「検索結果で表示」に切り替え
無料で利用できるフリープランもありますが、有料のライトプラン・スタンダードプランもあり、違いは以下のようになっています。
- フリープラン(無料)… 無料メッセージ1,000通・追加メッセージ不可
- ライトプラン(月5,000円)… 無料メッセージ15,000通・追加メッセージ1通5円
- スタンダードプラン(月15,000円)… 無料メッセージ45,000通・追加メッセージ1通3円まで
誰でもライン公式アカウントを開設できるので、予約送信できる機能を利用するるためにアカウントを作成することも可能です。
ただし、開設したとしても、送りたい人に友だち追加をしてもらう必要がありますし、送信予約のメリットは、ライン公式アカウントを開設した人のみとなります。
また、そういった用途で解説して利用したとしても、ラインの規約上、犯罪や公序良俗に反するもの、セミナーや投資に勧誘したりするのは✕です。
その他所定の規約に反すると見なされれば、アカウントを停止や削除されることにもなります。
ラインのサポートアプリ「ライン Notify」
このアプリは、ラインが提供する外部サービスとの通知連携サービスです。
正確には受信予約といったほうが正しいかもしれませんが、webサービスと連携することで、いつも使っているサービスの通知を自動で送ってもらえるサービス。
ラインではないアプリやwebサービスと連携して、それぞれの通知をラインのメッセージに送信するようにできるのです。現在連携できるものはこの3つ。
- IFTTT(イフト)
- GitHub
- Mackerel
GitHubとMackkerelはエンジニア向けのツールなので、多くの方はIFTTTと連携するパターンとなると思います。
IFTTTはFacebookやTwitter、Evernoteなどのサービス同士を連携させてくれるツールです。
IFTTTと連携すると、IFTTTが対応している多くのサービスの通知をラインで受け取ることができます。
具体的に言うと、Gmailの通知をラインに転送してくれたり、Twitterでフォローしているユーザーがツイートするとラインで通知してくれたり、朝の6時に天気予報をラインに届けてくれたりするのです。
通知を受けることを一本化できるので、管理や振り返りもしやすいのではないでしょうか。
ただ、いくつかの注意点があるので、使用できるか確認しておきましょう。
- ios端末のみでAndroid端末は対象外
- グループトークのみ。1対1の個人のメッセージでは不可
- 送信者のアイコンは送信予約をした個人ではなく「ラインNotify」なので、他の人は誰が送ったのかわからない
- スタンプや画像は送れずテキストのみ
ラインの送信予約はiPhoneとAndroid端末では違うの?
機能、公式アカウント、アプリを紹介してきましたが、実はiPhoneとAndroid端末で使えるもの、使えないものがあります。
まず、iPhoneとAndroid端末の両方で使えるものは、ラインアプリの「ミュート機能」、公式アカウント「リマインくん」、「ライン公式アカウント」でアカウント作成です。
唯一「ライン Notify」は、iPhoneのみの対応となっています。
ただし機能的には公式アカウント「リマインくん」と同じなので、iPhoneの方は使い勝手で選ぶと良いでしょう。
「ライン Notify」には、外部サービスと連携してメールや天気などの通知も可能になるので、幅は広がるかと思います。
それを求めないのであれば、アプリをダウンロードする必要のない「リマインくん」で十分ではないでしょうか。
まとめ
- ラインの個人のトークでは送信予約はできない
- メッセージ送信時、ラインアプリのミュート機能を使って相手への通知音を消すことで、メッセージ受け取り時の相手の状態を考える心配が軽減される
- ライン公式アカウント「リマインくん」で、個人のトークで直接相手へメッセージすることはできないけれど、指定した日時にリマインドをかけることで送信忘れを防ぐことができる
- ライン公式アカウント「リマインくん」で、グループトークで予定や確認事項を指定日時にメッセージで送ってもらうことができる
- アプリ「ライン公式アカウント」でアカウントを作成し、一斉送信の送信予約をすることは可能
- アプリ「ラインNotify」で外部サービスと連携し、いつも使っているSNSやGmail、天気予報などの通知をラインで受け取ることができる(このアプリはiPhoneのみ対応)
冒頭でも伝えたように、ラインは日本でトップクラスの普及率です。サポートする拡張アプリも多数存在しています。
既読を付けない・自動返信する・傾向分析(トーク対象、回数、時間など)・トーク履歴を保存す(ios⇔Android)など、ラインをより便利に使えるアプリがたくさんあります。
楽しく気持ちよく、そして自分が使いやすいように、このような拡張アプリを探すのもおススメです。
意外なものもあって、新しい発見につながるかもしれませんね。
ラインで簡単に送信予約ができるようになれば、さらに利便性が上がること間違いなし。
今後そのような機能が出てくることを期待しつつ、今回紹介したような機能やアプリを活用して、より快適に生活できますように♪
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