皆さんクレジットカードは持っていますか?財布に現金を入れておかなくても1枚あれば事足りる便利さは感動もの。
スーパーなど日常の買い物はもちろん、税金や公共料金の支払いもクレジットカードで支払いが可能なのです!
口座振替や現金支払いに比べて、ポイント還元がある分なんだか得した気分になりますよね。
その一方で、不正利用など安全性を心配したり、こんな疑問を感じる方はいらっしゃいませんか?
時々「セキュリティコード」を求められるけど、これ何?教えて大丈夫なの?
「セキュリティ」って「安全」や「保安」という意味ですよね。
今回は、「セキュリティコードは本当に教えていいの?」と不安を抱く方に向けて、セキュリティコードとは何なのか、どんな時に求められるのか、もしもの時にどうしたらよいかを解説していきます!
クレジットカードのセキュリティコードとは
結論からいうと、クレジットカードのセキュリティコードは、名前の通りクレジットカードの防犯対策のコードです。暗証番号とは異なるので、混同しないようにしましょう。
VisaやMastercardでは、1991年から偽造カード対策のために記載されました。
カードブランドによってはCVV2(Card Verification Valueの略)やCVC2(Card Verification Codeの略)とも呼ばれます。
クレジットカードには色々な数字が記載されていますが、カード番号などとは別に独立している仕組みで、カードの安全性を高める役目を担っています。
そもそも、クレジットカードの発行数は2021年3月末で29,531万枚、10年前の27,068万枚と比較して約9%増加しています。
そして、クレジットカードの利用額は2021年3月末で81兆0173億円に対し、2011年は37兆7,686億円でした。
発行数が約9%と伸び悩んでいるのに対して、利用額は114%も伸びています。(情報元:日本クレジット協会)
楽天市場やAmazonの充実やネット環境の向上の他、近年では、コロナ禍で在宅時間の増加や対面を避けるためにネットショッピングしたりと、クレジットカードを使う機会が増えているのではないでしょうか。
また、キャッシュレス決済や、入会や何かに付随してクレジットカード作成が求められる機会も増えるかと思います。
審査はあるものの、気軽に申し込めて簡単に使えるメリットがありますが、現金が無くても使えるため、いつの間にかすごい金額を使ってしまったりと、便利さ以上に「怖さ」を感じる人も少なくないでしょう。
ちなみに私は、以前は複数枚クレジットカードを使用していましたが、今は2枚に絞り込み、1枚をメイン、2枚目をサブとして使っています。
明細でどこで使ったかも記録に残るので、家計簿もつけやすいです。
私が不安に感じているのはセキュリティと利用額なので、利用額に関して、使い過ぎないように月初に1日の上限利用額とと使わない日を決めて、トータルの金額を管理しています。
クレジットカードは信用の証です。カードの契約時に、支払える能力があるのかという審査があり、「支払能力あり」ということでカードが発行されるのです。
外国の中には、宿泊のチェックイン時にクレジットカードの提示が求められることがあります。支払能力がある身元確かな人、という保証に繋がるからです。
簡単便利に使えるというメリットは大きいですが、きちんとクレジットカードの意味や重みを忘れないでください。
信用というしっかりした根底があって便利に使えるわけですが、クレジットカードには盗難やスキミング、フィッシング詐欺などのリスクがあります。
リスク管理が不十分だったり、ぼんやりとしたリスクの認識で使い続けている方もいらっしゃると思います。
今回、きちんとクレジットカードに書かれている数字の意味を把握して、何が危険でどう管理しなければいけないかを、一緒に確認して行きましょう!
さて、クレジットカードを手に取ると、色々な数字が書かれていますよね。
クレジットに記載されている数字は、カード番号、有効期限、セキュリティコードです。
それぞれの数字の見方も含めて、重要性と役割を解説していきます。
クレジットカードに記載されているもの
クレジットカードには、カード名、カード番号、カードブランド(VisaやJCBなど)、名義人のローマ字、有効期限、ICチップ、セキュリティコードが記載されています。
大体のカードで、表面にカード名、カード番号、カードブランド、名義人名、有効期限、ICチップがあります。
そして裏面に磁気テープ、セキュリティコード、海外キャッシングのATMネットワークのマーク、カード発行会社の連絡先などが書かれているかと思います。
手のひらサイズの子のプラスチックのカード1枚に、多くの情報が書かれているほか、目に見えない「情報」として個人情報が詰まっているのです。
クレジットカードの数字としては、何をおいてもまずカード番号が目に留まります。
カードブランドによって桁数は異なりますが、14桁から16桁の数字で、カードの表面に記載されています。
この数字は、カードの種類を識別するもので、先頭6桁の発行者識別番号(カード会社)、口座番号(個人の識別)、最後の1桁のチェックデジット(検査用の数字)という法則で決まっています。
インターネットで買い物した時、「選択したカードブランドとカード番号が違う」と判断されるのは先頭の6桁の番号が国際ブランドの番号と異なるからなのです。
そして、最後の「チェックデジット」という検査用の特殊な計算方法から算出された数字により、クレジットカードを読み取った時にカード番号が正しいかどうか判別されるのです。
このように、カード番号には意味や法則があります。一人一人異なる大切な数字ですので、他の人に知られないように注意しましょう。
次に4桁の数字で記載されている有効期限です。これは数字の左2桁が付き、右側2桁が西暦の下2桁を表しています。
有効期限が設けられている主な理由は以下の通りです。
- カード本体の長期使用による劣化を防ぐ
- 更新することによりカードを再発行し、定期的にセキュリティ対策をするため
上記の2においてキーとなるのが、セキュリティコードです。
セキュリティコードは他の数字から独立している
セキュリティコードは、カード番号や有効期限とは異なる意味合いを持ち、磁気情報にも含まれません。
買い物した時にカード番号などのように記載されるわけでもなく、通常は所有者本人だけが知る情報です。
桁数と記載されている場所はカードブランドによります。
カードブランドがMastercard、Visa、JCB、DinedsClubのカードでは、セキュリティコードは3桁の番号で、裏面の名前にサインの脇に記載されています。下の図でいえば「567」ですね。
3桁以上の場合もあり、この場合は下3桁がセキュリティコードとなります。
カードブランドがAmericanExpressの場合、カード表面に4桁で記載されています。
有効期限が近くなると、新しいクレジットカードが送られてきます。
カード番号は同じで、新しく更新された期限の有効期限が記載されたものが届きます。
その際、セキュリティコードは更新の都度自動で必ず変更となります。この点がカード番号と決定的に違う点です。
また、冒頭で述べたように、暗証番号とは異なります。暗証番号は店頭ショッピングやATM利用時などに使用し、任意の数字で決められます。
セキュリティコードはネットショッピングなど非対面決済時に求められ、その数字はカード発行会社が決定します。
また、無作為にカード番号を作り出す「クレジットマスター」などによる不正利用も防げます。
クレジットカードのみで決済出来てしまうと、無作為で出された番号に該当すると、そのまま不正に決済されてしまうことになります。
しかし、そこにカードそのもので市確認できないセキュリティコードが入ることによって、不正利用を防げるのです。
セキュリティコードを求められるのはいつ?
クレジットカードのカード番号を求められるのは、ネットショッピングの決済、公共料金の支払いをクレジットにする時の申し込み時、税金の支払いをe-Taxで行う時、外国で身分証として使う時など。
では、セキュリティコードが求められるのはいつでしょうか?
それは、セキュリティコードの目的「不正利用の防止」に基づくタイミングです。
言ってしまえば、クレジットカード番号と同時に、特にインターネット上の支払いで必要になることがあります。
カードを持つ所有者本人にしかわからないので、カード情報を求める側としては、所有者かどうかの確認する手段として利用します。
セキュリティ対策をしっかりしているネットショッピングサイトなどで、セキュリティコードを必須にしているところも増えています。
クレジットカードのセキュリティコードの入力を間違えた場合
ネットショッピングで買い物する際、住所に名前、連絡先、購入方法…入力項目が多くて疲れてしまいますよね。
最後の最後、ついうっかり入力をミスしてしまうこともあるでしょう。
自分でセキュリティコードを間違えた場合には、以下の2通りがあるかと思います。
セキュリティコード入力を間違えた時にエラー表示される
セキュリティコードの入力を間違えた場合、基本的には再入力することができます。
その際、間違わないように、確実に番号を確認してから入力をしてください。
一定回数間違えると、ロックがかかってしまうことがほとんどです。
なぜロックがかかるのかというと、そもそもセキュリティコードは不正利用防止のために、所有者本人だけが知る数字を入力し、認証するものです。
何度も間違えると「本人ではない可能性」があると判断されてしまいます。このロック処理は、安全を確保するシステムなのです。
ロックの条件は、カード発行会社により異なります。ロックされない会社もあれば、1日●回でロック、累計×回でロックなど。
いずれにせよ、クレジットカードが使用停止となってしまうので、電話や書類などカード発行会社の所定の方法で再開手続きが必要です。
再開手続きを行う時は、スムーズに手続きを進めるために、手元にカードを置き、カード番号・有効期限をすぐ伝えられるようにしておきましょう。
セキュリティコード入力時にエラー表示にならなかったのに商品が届かない
通常は入力時にエラー表示となりますが、入力時にはエラー表示がされないケースもあります。
支払い手続き時にはエラー表示ならずに「手続き完了しました」と表示なったのに、商品発送のタイミングで「決済ができませんでした」と表示なる場合があります。
記入事項は正しかったので入力手続きは完了したけれど、セキュリティコードが間違えて決済処理できなかった場合です。
間違えたかもと思った場合は、利用サイトからのメール通知をチェックしたり、問い合わせて処理完了しているかを確認してください。
クレジットカードのセキュリティコードを他人に知られた場合
次に、自分で間違えた場合の対処ではなく、他人に知られてしまった場合の対処法を解説します。
この場合は、悪用されるケースもありますので、早急に対処をしてください。
対処法は、クレジットカードの再発行です。クレジットカードを落とした時や何らかの理由でクレジットカードが使用不可能になった時などと同じですね。
新しいクレジットカード番号と新しいセキュリティ番号のカードが発行されることになります。
クレジットカードを落とした場合、セキュリティコードを何らかの状態で見られたかもしれない場合など、気づいた時点で、カード発行会社に連絡し、利用停止を伝えて再発行手続きを行ってください。
なお、セキュリティコードはカード番号とは独立しており、加盟店での保存は禁止されています。
時折耳にする加盟店によるカード情報流出によりカード番号が第三者へ知られてしても、セキュリティコードまで知られることは通常ありません。
クレジットカードのセキュリティコードを管理する方法
先に述べたように、セキュリティコードは磁気情報に含まれないので、一般的に磁気テープの情報を読み込む「スキミング」という犯罪において、読み取られることはありません。
基本的に物理的な管理を行えばセキュリティコードが漏れることはないので、自分でクレジットカードを保有し、管理しているのであれば安全です。
しかし、自分でしっかりとカードを持っているからと言って、セキュリティコードが守られているわけではありません。以下の点で注意が必要です。
- 利用先からカード情報が流出した場合
- 詐欺などにより電話で聞かれて答えてしまった
- クレジットカードを落とし、拾った人に見られる
- 家族にみられる(子供のネットゲームでの無断課金など)
セキュリティコードが利用先から不正流出を防ぐ
利用先から流出した場合はこちらの不手際は無いですし、先に述べたようにカード番号が漏れてもセキュリティコードが漏れることは基本的にありません。
ただし、カード情報も含めて自分でできる不正流出の事前対策としては、利用先がしっかりしたところか、という確認です。
また、カード番号とセキュリティコードのみで買い物ができる場合は、流出のリスクが高いと言われています。
顧客情報がしっかりしていると信用できるか、HPや口コミなど、大事な情報を入力する前にしっかり確認しておきましょう。
自分からうっかりセキュリティコードを流出させることを防ぐ
クレジットカードのセキュリティコードを電話で聞かれることはありません。この場合は、絶対に答えてはいけません。
答えた場合、「他人に知られた場合」で述べたように、すぐにカード発行会社に連絡をして、利用停止と再発行手続きを行って下さい。
また、カード番号やセキュリティコードを狙ったフィッシング詐欺という、金融機関やショッピングサイトを装ったメールで偽サイトに誘導して、クレジットカードの情報を不正に入手する犯罪も増えています。
偽メールや偽サイトは精巧で、本物と見分けがつかないことが多いため、以下の対策が有効です。
- メールに記載されているURLからサイトへ行かない(正規のサイトをネットで検索)
- 送信元の会社を確認する(法人番号や住所・電話番号を検索)
セキュリティコードを守るためにしてはいけないこと
セキュリティコードを守る方法として、保護シールを張る方法があります。
セキュリティコード部分に張って、必要な時に剥がすのです。
ただし、きちんと「保護シール」を使うことが必要です。一般的なシールは避けたほうが良いでしょう。
なぜなら、通常のシートは剥がれにくいために無理やり剥がして傷をつけてしまったり、コードを削ってしまうと「改ざん行為」としてカード会社の禁止事項に該当するからです。
まとめ
- クレジットカードのショッピングで不正利用などの防犯対策としてセキュリティコードが重要
- セキュリティコード3桁もしくは4桁で、カード番号や暗証番号と異なり、磁気情報に入っていない
- セキュリティコードは、磁気情報を読み取るスキミングや無作為にカード番号を作り出すクレジットマスターには有効
- セキュリティコードは、盗難や盗み見られたりして入力されるリスクがある
- セキュリティコードは、ネットショッピングなどの非対面決済で求められる
- セキュリティコードを守るには、カードそのものの管理をしっかり行い、怪しいサイトで入力しない
- セキュリティコードが流出したら、クレジットカードを再発行する
- セキュリティコードを削るなど、カードそのものを傷つけるとカード発行会社の禁止事項に該当するので、絶対にしない
磁気情報に組み込まれないセキュリティコードを用いることで、ネットショッピングなどを安心して行える仕組みになっているのです。
何度も述べますが、クレジットカードそのものは、所有者が支払い能力のある身元確かな人の保証なのです。
利便性ばかりに目を向けず、その意味とリスクをしっかり認識して、快適な買い物ライフと自分の財産、個人情報をしっかり守りましょう!
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