暑くなってきて、エアコンをつける機会が増える季節になりましたね。
「エアコンをつけたときに臭いがする」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
エアコンの臭いの主な原因はエアコン内部に付着したほこりやカビ、生活臭だと言われています。
エアコンの臭いを放置してしまうと、体調不良やエアコンの故障、電気代が上がる原因になりかねません。
ここでは、自分でできるエアコンの臭い取りの方法やエアコンの臭いの予防法、エアコン用スプレーを使用するときの注意点などを紹介しています。
エアコンをつけたときの臭いが気になるときには、まずは自分でできる臭い取りの方法を実践してみてください!
エアコンの臭いを取り除いて、快適にエアコンを使いましょう♪
エアコンの臭い取りを自分でする方法
エアコンの臭いの原因は、エアコン内に発生したカビや部屋にこもった汗やタバコなどの生活臭が主な原因です。
エアコンの臭いを放置してしまうとエアコンの効きが悪くなったり、故障の原因になったりする場合があります。
また、咳や鼻水といったアレルギー症状の原因になる可能性があるので、小さなお子さんやお年寄りなど免疫力の弱い方は特に注意が必要です。
エアコンの臭いを放置したまま、エアコンを使用しないようにしましょう。
エアコンの臭い取りは、業者に頼まなくても自分で行うことができます。自分でできる臭い取りの方法を3つ紹介します!
- 16度の冷房で1時間運転する
- 30度の暖房で1時間運転する
- エアコンのフィルターを掃除する
16度の冷房で1時間運転する
16度の冷房(最低温度)で1時間運転すると、エアコンの臭いを取ることができます!
「窓を全開にしてクーラーを16℃で1時間運転すると、エアコンの臭いが消える!」とSNSで話題になった方法です。
冷房運転をすることで発生する結露の水が、エアコンの臭いの成分を洗い流してくれます。
- 窓を全開にします
- 冷房の設定温度を16度(最低温度)にして1時間運転します
- 送風でエアコン内部を乾燥させます(30分〜1時間程度)
室内の空気とエアコンの温度差が大きくなるほど結露がたくさん発生します。
窓を全開にして部屋の温度が下がりにくい状態にして、エアコンの温度を低くすると効果的です!
室内の空気とエアコンの温度差を利用した臭い取りの方法なので、冬場だと温度差がないので結露が発生しないため、夏場にするのがおすすめです。
湿度が80%以上(雨天時)には結露が多くなりすぎるため、大量の結露が発生して水漏れを起こす可能性があるので避けた方が良いでしょう。
16度の冷房を1時間運転し終わったら、エアコン内部は結露が発生している状態なので、送風でエアコン内部を乾燥させます。
エアコン内部の結露をそのままにしてしまうと、カビが発生する原因となってしまうので注意が必要です!
16度の冷房で運転するとエアコン内部に発生する結露が臭いを洗い流してくれることで、エアコン内部の臭いを取ることができますよ♪
エアコンが16度まで下がらないものもあるので、その時は最低温度まで下げて1時間冷房運転をしましょう。
30度の暖房で1時間運転する
30℃の暖房で1時間運転することで、エアコン内部を乾燥させてカビの臭いを抑えることができます!
- 窓を全開にします
- 暖房の設定温度を30℃(最高温度)にして1時間運転します
カビの生育に最適とされる温度は25~28℃といわれており、40℃以上になると生育が不可能になります。
30℃の暖房で運転することで、エアコン内部の温度は40℃程度まで上がってカビが死滅するため、臭いが抑えられます。
カビの臭いが気になる場合におすすめの方法です!
この方法では、カビの臭いを取ることはできますが、生活臭を取り除くことは難しいです。
実践してみても臭いが気になる方は、次に紹介するフィルター掃除をしてみましょう。
エアコンのフィルターを掃除する
フィルターについたほこりを取り除くことで、エアコンの臭いを取ることができる方法です!
エアコンのフィルターを掃除する前に、安全のためにエアコンのコンセントを抜いておきましょう。
- ほこりを吸い込まないように、マスクをつけます
- エアコンのフロントパネルを開け、エアコンのフィルターを外します
- 床に新聞紙を下に敷いて、フィルターの表側から掃除機でほこりを吸い取ります
- フィルターの裏側から水を当てて、汚れを洗い流します
- フィルターの表側の汚れを歯ブラシで取り除きます
- 日陰でフィルターを乾燥させます
- フィルターが乾いたら、エアコンにフィルターを取り付けて、コンセントを差したら完了です
フィルターのほこりを掃除機で吸うときは、ほこりが散らばらないように、床に新聞紙を敷いて行いましょう。
フィルターの表側の汚れを歯ブラシで取り除くときは、フィルターを歯ブラシで傷つけないようにやさしく汚れを取りましょう。
水洗いしたフィルターは濡れたままエアコンに取り付けると、カビが発生する原因になってしまうので、完全に乾いてからエアコンに取り付けます。
エアコンのフィルターを天日干ししたりドライヤーで乾燥させると、フィルターが変形する恐れがあるので、必ず日陰で乾かすようにしてください。
エアコンのフィルター掃除の目安は、2週間~1ヶ月に1回です。
フィルターを掃除しないと、冷暖房効率が悪くなってしまい、電気代が高くなってしまうので注意が必要です!
環境省のホームページにもあるように、フィルター掃除をしなければ、無駄な電気を使ってしまいます。
フィルターが目詰まりしているエアコンでは冷暖房の効果が下がり、無駄な電気を使います。冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になります。
引用:環境省HP
エアコンのフィルターを掃除することで、電気代が高くなるのも防げて、臭いもとれるなんて一石二鳥ですね♪
歯ブラシの交換時期も1ヶ月程度が目安なので、歯ブラシを交換するついでにエアコンのフィルターの掃除に使用してもよさそうですね。
エアコンのフィルターを乾かしている間に、エアコンの吹き出し口も掃除しておきましょう!
- エアコンのコンセントを抜きます
- 吹き出し口を手で開きます
- タオルに薄めた中性洗剤をしみこませて拭きます
- 拭き終わったら、コンセントを差しこんで送風運転で乾燥させます
吹き出し口を手で開くときは、無理に動かさずにゆっくり開くようにしましょう♪
臭いが取れない場合はエアコンクリーニングを業者に依頼する
自分でエアコンの臭い取りをする方法を試しても臭いが取れない場合は、業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。
エアコンクリーニングの最適な頻度は、生活スタイルや使用時間によって変わります。
エアコンの使用時間が長い場合や家の中でタバコを吸っている場合は、年に1回のエアコンクリーニングが適切な頻度です。
リビングやダイニングのエアコンは2年に1回程度でよいでしょう。
エアコンを購入して2年以上エアコンクリーニングをしていない人は、一度エアコンクリーニングをしてみるのもあり!
エアコンの臭い取りができたら送風で臭いを予防しよう
「16度の冷房運転」や「30度の暖房運転」、「エアコンのフィルター掃除」でエアコンの臭い取りができたら、エアコンの臭いが発生しないように予防しましょう。
- エアコンの吹き出し口の水滴をふき取る
- 冷暖房を使用した後に送風運転をする
- こまめに換気する
エアコンの吹き出し口の水滴をふき取る
エアコンの吹き出し口は、湿気が付きやすくカビが発生しやすい場所です。水滴が付いたままだと、カビが発生する原因になってしまいます。
吹き出し口に水滴が付いているのに気が付いたら、すぐにふき取るようにしましょう!
水滴をすぐにふき取ることで、エアコンの臭いの原因になるカビが発生するのを防ぐことができます。
冷暖房を使用した後に送風運転をする
送風運転をすることで、カビが発生する原因となる湿気を飛ばすことができます。カビを予防することで、エアコンの臭い予防につながります!
冷暖房を使用した後に1~2時間送風運転することで、エアコンの湿気を取り除くことができます。
送風運転がない場合は、室温が32度以下のときには32度の冷房運転をすることで、送風と同じ効果が得られます。
「内部クリーン」という機能が付いているエアコンは、内部クリーンをオンにすることで、冷房を停止した後に自動で送風を行ってくれます。
内部クリーン機能が付いているエアコンを使っている場合は、オンになっているかどうか確認してみましょう!
※「内部クリーン」はメーカーによって呼び方が異なります。
こまめに換気する
こまめに窓を開けて換気することで、たばこや料理などの生活臭をエアコンが吸い込んで、エアコンの臭いの原因になることを防ぐことができます。
料理をするときは換気扇を回したり、蚊取り線香やたばこなどを使用するときは外で使うようにすることも効果的です。
また、部屋を清潔に保つことでエアコンがほこりを吸い込んで、カビが発生することを防ぐことも対策になります。
こまめに部屋を掃除したり、換気したりして臭いを予防しましょう。
エアコンの臭い取りにスプレーを使用する際は注意が必要!
エアコンの臭い取りにスプレーを使用する際は、エアコンの故障の原因になる場合があるので注意が必要です。
エアコンの臭い取りにスプレーを使用しようと考えている方は、事前に確認しておきましょう。
エアコン用スプレーは正しく使用する
エアコン用スプレーの間違った使い方をしてしまうと、火災の原因になる場合もあります。
- コンセントを抜いた状態で使用する
- スプレーを電装部分にかけないようにする
- スプレー使用後は十分に乾燥させる
コンセントを抜いてスプレーを使用することで、安全に作業を行うことができます。
スプレー使用後は、十分に乾燥させないとカビやサビの原因となってしまうので注意しましょう。
スプレーを電装部分にかけてしまって、エアコンの故障や火災が実際に起こっています。電装部分にスプレーがかからないように養生しておくと安心です。
消臭スプレーやアルコールスプレーはNG
消臭スプレーやアルコールスプレーを直接エアコンにかけることは、おすすめできません。
スプレー類をエアコンに直接吹きかけると、エアコン内の電子基板などが故障し、
引用:三菱電機
運転できなくなることがあります。またスプレー類に含まれる成分によっては、エアコン内の重要な部品を腐食(=化学的作用により金属が劣化・損傷)させ、エアコンの効きが悪くなってしまうことがあります。
また、室内で消臭スプレーやアルコールスプレーを使用するときは、エアコン停止中に使用するのがおすすめです。
エアコンがスプレーの成分を吸い込んでエアコン内部に成分が付着し、かえって汚れや臭いがつきやすくなってしまう可能性があります。
おすすめのエアコン用スプレー
【コパ公式】エアコンクリーナーAg消臭プラス
「月曜から夜ふかし」で紹介されたエアコンクリーナー。消臭だけでなく、洗浄や抗菌もできるスプレーです。
「匂いが消えてよかった」「使いやすい」という口コミが多かったです。
UYEKI エアコンカビトルデス
吹き出し口のカビ汚れもスプレーしてさっと拭くだけのエアコンカビ取りスプレー。微細のミストが奥まで届いて手軽にカビ対策ができます。
エアコンだけでなく、空気清浄機・加湿器・浴室乾燥機・除湿器などにも使用可能です。
まとめ
- 自分でできるエアコンの臭い取りの方法は、「16度の冷房で1時間運転」「30度の暖房で1時間運転」「エアコンのフィルター掃除」の3つ!
- エアコンの臭いは、カビや生活臭が主な原因で発生します。
- 16度の冷房で1時間運転する方法は、エアコン内部に結露を発生させて、エアコンの臭いの原因を洗い流すことで臭いを取ることができます
- 30度の暖房で1時間運転する方法は、カビの生育を抑えることで、カビの臭いを取ることができます。
- エアコンのフィルターについたほこりを掃除することで、臭いを取り除くことができます。エアコンフィルターの掃除は2週間~1ヶ月に1回が目安です!
- 吹き出し口の水滴をふき取ったり、冷暖房を使用した後は送風運転をしたりすることで、カビの発生を抑えてエアコンの臭いの予防になります。
- エアコン用のスプレーを使用する場合は、電装部分にかけないように注意しましょう。
エアコンの臭い取りは、自分でも意外と簡単に行うことができます!エアコンの臭いを取って快適なエアコンライフを送りましょう♪
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