フライパンの寿命は何年?買い替えサインと長く使うコツ解説します!

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みなさん、フライパンって何年くらい使っていますか?コーティング加工のフライパンは、ふと気がつくと残念な状態になっていますよね。

表面のこびりつきが取れないし、オムレツが炒り卵になる、餃子がくっついて皮が破れる、などなど。

料理の腕前が落ちたかと思うレベルです。正直とってもストレスを感じます!

買い替えたいと思っても、買ってからそんなに経っていないような気がして、もったいないかなと思って使い続ける人、多いのではないでしょうか?

でも、コーティング加工されたフライパンの寿命って1~3年くらいで、使い方によっては半年でだめになる場合もあるんですよ。

短いですね。安いものもありますけど、できれば長く使いたい!

そこで、フライパンの寿命の目安と買い替えサイン、長く使うコツを解説していきます♪

 

 

フライパンの寿命の目安

フライパンは素材やコーティングの違い、使い方で寿命が異なるので、以下の寿命は目安と思ってくださいね。

 

コーティング加工のフライパン

コーティング加工されているフライパンの寿命は、だいたい1〜3年と言われています。何がコーティングされているかで幅がありますので見ていきましょう。

テフロン(フッ素樹脂)加工

表面がなめらかで食材がこびりつきにくいのが特徴です。汚れも落ちやすく扱いやすいです。リーズナブルな価格なのもいいですよね。

フッ素樹脂は熱や摩耗に弱くはがれやすいので、寿命は1〜2年です。

実は『テフロン加工』はケマーズ社(旧:デュポン社)のもつ登録商標で、フッ素樹脂加工はテフロン加工以外もあります。

でも、テフロン加工があまりに有名でたくさん生産されているので、フッ素樹脂加工の代名詞になっているのです。

テフロン加工は耐久性によってグレードがあり、その高さを示す耐久性指数が記載されています。

耐久性が優れている商品の値段は高めになりますが、寿命がすごく延びるというほどではないようです。

ダイヤモンド加工

ダイヤモンド加工は、フッ素樹脂に人口のダイヤモンド粒子を混ぜたコーティングのことです。

ダイヤモンド粒子によって傷つきにくくなるので、一般的なフッ素樹脂加工よりコーティングがはがれにくいのが特徴です。寿命の目安は2~3年です。

マーブル(大理石/ストーン)加工

マーブルとは大理石のことで、マーブル加工はフッ素樹脂に大理石の粉を混ぜたコーティングです。大理石が混ざるため、フッ素樹脂のみの加工に比べてコーティングの耐久性が高いのが特徴です。

寿命の目安は1~2年ですが、層が増えると耐久性が高まります。

8層コーティングだと使い方にもよりますが、3年以上もつと言われています。

チタンコート加工

チタンコート加工は、フッ素樹脂にチタンを混ぜたコーティング加工のことです。チタンは鉄の約2倍の強度があります。

酸や塩分にも強く、サビにくいという特徴もあります。

コーティング系の中でもとくに耐久性が高いと言われていて、寿命は2~3年です。

セラミック加工

フッ素樹脂を使わず、陶器などに使われるセラミック粒子でコーティングしたものです。摩擦に強く傷がつきにくいです。

フッ素樹脂の耐熱温度は約280℃ですが、セラミックは約400℃で耐熱性にも優れています。うっかり高温にしすぎても加工がはがれにくいです。

衝撃に弱いので、ぶつけたり落としたりはしないようにしましょう。その辺は陶器と同じですね。寿命は1~2年です。

 

コーティングされていないフライパン

フライパンの劣化はコーティングの劣化なので、コーティングされていないフライパンの寿命は長いです。

耐久性、熱伝導性に優れています。高温に強く、火力が必要な料理に向いています。鉄分を自然に摂取できるというのもメリットですね。

適切にお手入れすれば、寿命は数十年というところでしょうか。半永久的に使えます。

ただし重いので、腕力に自信のない方は避けた方が良いでしょう

またたわしでゴシゴシこすっても平気ですが、さびないようにしっかり水分を飛ばしたり油を補ったりなど、お手入れに多少手間がかかります。

熱伝導性が高く抗菌作用もあるので、プロの料理人にも愛用されている素材です。これも寿命は数十年。半永久的に使えます。

値段はかなり高いです。さびやすくて重い上、衝撃に弱いので、かなり扱いが難しいです。あこがれますが、上級者向けですね。

ステンレス

さびにくく耐久性に優れていて、寿命は10年程度です。

保温性が高く余熱調理に適していますが、熱伝導率はあまり高くないため、時短調理には向いていません。焦げつきやすいので、注意が必要です。

アルミ

軽いのが魅力。熱伝導率が高いので時短になります。寿命は10年ほどです。

油がなじみにくく、食材がこびりつきやすいので焼いたり炒めたりは得意ではありません。イタリアンのお店で、よくパスタ用に使われているフライパンです。

チタン

耐久性が高くてさびに強いです。軽くて扱いやすく、中性洗剤で普通に洗えばいいのでお手入れも簡単です。

高価な金属なので、値段が高めなのがネックですね。寿命は10年程度です。

 

 

フライパンの寿命が近いサインは?

 

コーティング加工のフライパンの寿命のサイン

次のようになったら、残念ながら買い替え時のサインです。

焦げつくようになる

油の量も火加減もいつも通りなのに、買った時と比べて明らかに焦げつくことが増えてきます。

コーティングがはがれ始めているせいなので、買い替えを検討しましょう。

コーティングがはがれているのが見える

表面が浮き上がっているなど、コーティングがはがれているのが目で確認できるようなら、買い替えの時が来ています。

コーティングが誤って口に入った場合、健康上の問題については意見が分かれていますが、どちらにせよ早めに買い替えた方が良いでしょう。

 

両方に共通するフライパンの寿命のサイン

こちらはコーティング加工されている、いないに関わらず、このようになってきたら寿命だと思った方が良いでしょう。

さびが見られる

コーティングの表面に鉄のヘラを当てて傷を作ってしまうと、水や汚れが入り込んでさびが発生します。

コーティング加工の下にできたさびはもとには戻らないので、買い替えた方がよいでしょう。

寿命が長い鉄製のフライパンも、お手入れや保管の仕方が悪いとさびてしまうことがあります。

軽度のうちなら落とせますが、手遅れになると寿命を迎えてしまうので要注意です。

持ち手がグラつく

壊れやすいのはフライパンの持ち手の部分です。ぐらつき始めると、火傷などの危険があります。

修理するという手もありますが、買い替えを検討する時期です。

 

 

コーティング加工のフライパンの寿命を延ばすには

寿命が短いのはわかったけれど、できるだけ長く使いたいなあ。

次のような使い方に注意して、フライパンの寿命を延ばしましょう。

 

フッ素樹脂加工のフライパン

高熱に弱いので、強火での調理や空だきをしないようにしましょう。空だきをすると、有害な気体を発生させるので、特に注意が必要です。

調理後の熱いフライパンに冷たい水を入れるなど、急激な温度変化を起こさせないようにしましょう。

金属を伸縮させ、コーティングとの接着面が剥離する恐れがあります。冷めてから洗うようにしましょう。

金属製のヘラや包丁は、コーティングを傷つけるので避けましょう。木製やシリコン製などのへらやターナーなどを選び、表面を傷つけないように使いましょう。

表面に小さな穴があるので、料理を入れたままにすると、そこから油や調味料などが入り込んでコーティングがはがれる恐れがあります。できた料理は、すぐにお皿に移すなどしましょう。

硬いものが当たるとコーティングがはがれる原因になるので、柔らかいスポンジや中性洗剤で洗いましょう。

クレンザーもよくありません。重曹は焦げつきの掃除に便利ですが、研磨作用があるので使わないようにしましょう。

他のフライパンや鍋と重ねて保管すると、摩擦でコーティングが傷つく恐れがあります。

スペースの関係で重ねないといけない場合は、間に布やプチプチなどを挟んで保管しましょう。

それでも寿命を迎えてしまったら買い替えるしかありません。割り切って次を探しましょう。

 

でもお気に入りのフライパンなので使い続けたいわ。

そういう時はフッ素樹脂加工をしている会社など、業者に再コーティングを依頼して復活させるという方法もあります。

業者やフライパンのサイズで異なりますが、再コーティングにかかる費用はだいたい2000円程度で、別途往復の送料がかかります。

この金額より安いフライパンはいくらでもありますが、選択肢の一つではあります。

 

セラミック加工のフライパン

セラミックは丈夫で耐熱性に優れていますが、急激な温度変化には弱いので、中火でゆっくり熱してから調理し始めるようにしましょう。

ノンオイルでは焦げつきやすく、焦げを落とそうとしてゴシゴシ洗うと表面に傷がついてしまい劣化の原因になります。

油を適量使うよう心がけましょう。セラミックは空だきしても有害な気体は発生しません。安全性の高いフライパンなのはいいですよね。

 

 

フライパンの寿命が長い鉄製のフライパンのお手入れ方法

それでも寿命はすぐに来てしまいます。コーティング加工のフライパンはあきらめて、ご長寿のフライパンに換えるというのはどうでしょう?

おすすめは鉄のフライパンです。他の金属の物より安価で、扱いもそれほど難しくはありません。

重いことが気になる人、とにかく時短を優先する人には向きませんが、それ以外の人は考えてもよい選択肢だと思います。

鉄のフライパンは鉄ならではのお手入れ方法があるので、紹介しますね。

まず、買ってきたら使い始める前に油ならしを行います。油ならしを行うと油がなじんで焦げつきにくくなります。

油ならし

  1. 中火で2~3分、完全に水気が飛ぶまで加熱します。
  2. 火を止めて、油(1/2~1カップ)を入れます。
  3. 弱火で3分ほど加熱します。
  4. 火を止めてから油をオイルポットに戻します。
  5. キッチンペーパーなどで油をすり込むように拭き取ります。

調理の前には油返しを行って、全体の温度を均一にし、表面に油をなじませます。中華の料理人がよくやっていますね。

油返し

  1. 中火にします。
  2. 大さじ3程度の油を入れ、弱火で3分くらい加熱します。
  3. 火を止めて油を除きます。
  4. 適量の油を足して、調理を始めます。

鉄のフライパンを洗剤で洗うのはよくないです。洗剤を使うとなじんだ油が洗い流されてしまい、焦げやすく、さびやすくなります。

洗い方

  1. フライパンが温かいうちにたわしやささらを使ってお湯で洗います。
  2. 水気を拭きとって中火で加熱し、完全に水分を飛ばします。
  3. キッチンペーパーなどでフライパンの内側に、油をすり込むように塗ります。

汚れがひどくて洗剤で洗いたい場合は、もう一度油ならしを行ってください。

鉄製のフライパンは、コーティング加工のフライパンよりは手間がかかりますね。

初めは面倒に感じるかもしれませんが、火力を気にしなくてよいのは大きなメリットです。

使うほどに手になじんでくるのも良いですし、長く使い続けることは環境にも優しいです。

寿命は短いものと割り切ってひんぱんに買い替えるか、長く使うことの付加価値を大事にするか、悩みますね。

両方かなえてくれる製品が生まれるといいのになあと思います。

 

 

まとめ

フライパンの寿命の目安を素材やコーティングの違い別に解説しました。

  • フライパンは素材やコーティングの違い、使い方で寿命が異なる
  • コーティング加工されているフライパンの寿命は1〜3年程度。コーティングされている素材によっても違う
  • コーティング加工されていないフライパンは寿命が長く、素材によっては数十年保つ
  • 加工されているフライパンは、焦げ付くようになってきたり、コーティングがはがれてきたりしたら買い替えを検討したほうが良い
  • 錆びてきた、持ち手がぐらつくようになったフライパンも買い替え対象となる
  • フッ素樹脂加工のフライパンは高熱に弱いので、強火での調理や空だきをしない、急激な温度変化を起こさせないようにすること
  • セラミック加工のフライパンは急激な温度変化には弱いので、中火でゆっくり熱してから調理し始めると良い
  • 鉄製のフライパンは油ならし・油返しを行いお手入れすることで長く使える

コーティング加工のフライパンを割り切って1~2年で買い替えていくか、手間をかけて長く使い続けるか、悩みますね。

生活スタイルや価値観、好んで作る料理など、選び方はそれぞれでしょう。選択する際の参考になれば幸いです。

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