重曹とクエン酸を混ぜるとどうなるの?汚れに効果的な方法とは?

生活お役立ち情報

ここ最近で重曹やクエン酸を使ったエコなお掃除が一般的になりました。

薬局やホームセンターに行くと、洗剤コーナーで必ず見かけるようになりましたよね。

排水口に重曹とクエン酸を混ぜると、シュワシュワ…っと泡がいっぱい出てくる動画を見たことある方も多いのではないでしょうか。

「何だかすごく綺麗になりそう!」そう思った方も多いと思います。…実は、このお掃除方法には裏があったのです! 

今回は重曹とクエン酸を混ぜるとどうなるのか、あなたのお掃除がちょっと楽しくなる効果的な3つの方法をお教えします。

重曹もクエン酸も使い方によっていろいろな掃除に活用できるんです。あなたもエコ掃除始めてみませんか?

 

 

重曹とクエン酸を混ぜるのは意味がない!

重曹とクエン酸を混ぜると、勢いよく泡が出てくる動画を見たあなた。

「汚れがすごく落ちそうだし、環境にも優しい洗剤なら私もやってみようかなぁ…」って思いましたよね?

でもこの掃除方法、実は意味がないのです。

むしろ、それぞれ活用した方が効果がある。その理由は、重曹のもつ特性、クエン酸のもつ特性を理解すると答えが見えてきますよ。

ここでは重曹とクエン酸が混ぜるとどうなるかご説明します。

 

重曹とクエン酸を混ぜるのは危険?

「…もしかして、重曹とクエン酸って混ぜたら危険なの?」

大丈夫、ご安心ください。この2つに水を加えて混ぜると、勢いよく泡立ちはするのですが効果はそれまで。

この2つを混ぜると中和反応という化学反応が起きてシュワシュワと泡立つのです。(※無害のガスなので安心してくださいね。)

中和反応?何となくなつかしい響き。そうです、実は理科の授業で学んだこともありました。もう一度おさらいしてみましょう。

中和反応とは?:アルカリ性、酸性のそれぞれもつ特性を打ち消しあう反応。
アルカリ性 + 酸性 ⇒ 中和反応 
重曹は弱アルカリ性で、そして名前の通りクエン酸が酸性

中和すると重曹の良さ、クエン酸の良さを殺してしまって洗浄効果がないということなのです。

せっかく洗剤を使っているのに、洗浄効果がなくなってしまうのは悲しいですよね…。

 

重曹とクエン酸水を混ぜて発生するのは炭酸水

それでも重曹とクエン酸を混ぜたときに発生する、あのシュワシュワな泡。

中和しているとはいえ、あれだけ勢いが良ければ汚れも落ちそう…。

いえいえ!あれは重曹とクエン酸水を混ぜると発生する、あの泡は二酸化炭素の炭酸ガスなんです!

ただの炭酸水の泡で洗っていると言ってもいいのです。

そう考えると、この炭酸が特別な汚れを分解するという効果がないことはお分かりいただけますよね?

この泡ができるのは、せいぜい汚れを浮かすので精一杯。

万能なエコ洗剤として重曹、クエン酸を買ってきたはずなのに、今までただの炭酸ガスをつくっていただけなんて…。衝撃的な事実ですよね。

では、重曹もクエン酸を混ぜるのではなく、それぞれの特性を生かしてお掃除するのはいかがでしょうか?

あなたのお掃除したいところに合わせて、洗剤の特徴をしっかり理解して活用していきましょう。

 

 

重曹とクエン酸は混ぜると効果なし?トイレ掃除にはこう使う

いろいろな汚れに使えるという「重曹」と「クエン酸」。

今日、あなたはこの2つを混ぜても、実は大して汚れが落ちないことを知ってしまいました…。

でも、「重曹」と「クエン酸」が使えないわけじゃない。

確かに重曹とクエン酸を混ぜても、汚れ落ちは弱い。でも、使い方によっては有効活用できます!「トイレ掃除」にガンガン活用していきましょう♪

 

トイレ攻略のカギは、敵(汚れ)を知ること!

トイレの汚れは、どんなものをイメージしますか?

尿石や水あか、便器の黒ずみ、壁紙や床に染みついた臭い…、結構ガンコな汚れが多いですよね。

専用の洗剤もたくさんあるので、どれを買えばいいのか分からなくなることも。

大丈夫!その悩み「重曹」と「クエン酸」が助けてくれます。

敵(汚れ)を知らないと、相手を倒すことはできません。まずは汚れの特性を理解していきましょう。

酸性洗剤に効く汚れ

アルカリ性洗剤のカス・水回りの水あか・水道やポットのカルキ汚れ・トイレの尿石 など

水回りで見かける、白い結晶の汚れトイレの黄ばみなど、軽くこすっただけでは落ちないしぶとい汚れ。

細菌の付着により、さらに汚れがつきやすくなる汚れは、厄介な悪臭の原因にもなっています。

そんな汚れには、酸性の洗剤が効果的!クエン酸はこれらの汚れに、幅広く活用することができますよ。代用品で食用酢を使うこともできます。

クエン酸は水に溶けやすいので、粉末でもクエン酸水にしてもカンタンに手軽にお掃除ができます。

※注意事項※
酸性
の洗剤は絶対、塩素系漂白剤と一緒に使用しないこと。
塩素ガスが発生し大変
危険です。他の洗剤を使うときは必ず成分を確認しましょう。

アルカリ性洗剤に効く汚れ

キッチン周りの油汚れ・手あか・布についた皮脂・トイレの黒ずみ・雑菌汚れ など

キッチンのベトベト油汚れや、トイレの黒ずみ・雑菌汚れなど、こまめに掃除をしないと後々大変になるものばかり!

こんな汚れにはアルカリ性の洗剤がおススメ!代表的な洗剤は重曹セスキ炭酸ソーダなどがあります。

油汚れは、温度によって落ちやすさが変わってくるので、お湯と一緒に使うと汚れが落ちやすくなりますよ。

※注意事項※ 使用の際は、事前準備をしっかり!
アルカリ性洗剤を使うときはゴム手袋を使う
⇒手の皮脂も余分に取られて、肌荒れの原因に。
・アルミや木製品には使用しない
⇒変色・腐食してしまう可能性があります。

汚れを知れば重曹とクエン酸はトイレ掃除に最適だった!

ここまで来たら、あとちょっと!敵(=汚れ)の特性を知ったのだから、あとは実践するだけ。

あなたに「重曹」と「クエン酸」を使ったトイレお掃除方法を伝授します。

ここまで覚えたら、あなたはエコ洗剤見習いから卒業です。

普段使いできる掃除法だから、毎日、毎週習慣づけることが出来ますよ。

重曹とクエン酸を混ぜて、トイレの詰まり解消

え!?重曹とクエン酸は混ぜても意味がないんじゃなかった?

はい。重曹とクエン酸を混ぜても、汚れを分解する力がありません。しかし、ご存じのとおり重曹とクエン酸を混ぜると、炭酸ガスが発生しますよね。

この炭酸ガスの力を借りてトイレの詰まりを解消することはできるんです。

※この洗浄は水に溶けるもの限定で効果的です。おもちゃや生理用品などの固形物は専門業者にお願いしましょう

  1. 重曹:50g
  2. クエン酸:100g
  3. ぬるめのお湯(50~60℃※):1Lくらい
    ※熱湯は便器(陶器製)が割れる可能性があるので、絶対使用しない
  4. ラバーカップ(あればさらに○)

方法はカンタン。便座の水が溜まっているところに、1~3の順番に入れていきます。炭酸ガス(二酸化炭素)が一気に発生するので換気を十分にしておきましょう。

1時間くらい放置したあと、便器の水位が下がっていれば詰まりが解消できた印。

ラバーカップでスッポン!と水流を押し流すか、「弱」で水を流したら、スッキリ流れてくれますよ。

たった1分!トイレの黒ずみや雑菌汚れは重曹におまかせ

ちょっとだけトイレ掃除サボっただけなのに、油断するとすぐ現れる黒ずみ汚れ

あの黒ずみは、水あか・カビ・ホコリなどがあわさって出来たもの。

そんな黒ずみ・雑菌汚れ+消臭なら重曹におまかせあれ!油断した汚れに重曹は、頼もしい味方になってくれますよ。

やり方はたった1分。便器の黒ずみにサッと重曹を振りかけるだけ。

お出かけ前や、お休み前に重曹を振りかけておいて、次トイレ入る時にブラシで軽くこするだけ。重曹のアルカリ性が雑菌汚れを分解してくれるのです。

しかも、重曹は研磨剤の代わりにもなるので、ブラシでこすればガンコな汚れもラクラク落とせますよ。

重曹ふりかけて、放置!カンタン過ぎて、毎日できちゃいますよね。

普段のトイレ掃除にはクエン酸水スプレーが使える

トイレの臭ーい尿石や水回りの白いカピカピ結晶は、クエン酸水が効く!

クエン酸水をスプレーボトルに作って、気軽にシュッシュッ。消臭効果もあるので、トイレの壁も床も全部つかえちゃいます。トイレまるごと拭き上げてスッキリさせちゃいましょう♪

クエン酸水の作り方

  • 水1カップ(200ml)
  • 小さじ1杯
  • スプレーボトル

クエン酸は水に溶けやすいので、スプレーボトルにいれてスプレーにするのが便利。トイレだけでなく、幅広いエリアのお掃除に活用できますよ。

  • お風呂場や洗面台の鏡
  • 水道のカルキ汚れ
  • シンクの水あか

水あかの結晶がしつこい所には、キッチンペーパーにクエン酸水を浸して10分パック。仕上げにブラシなどでこすると、カンタンにポロポロ取れてきますよ。

ちょこっと掃除にクエン酸スプレー、本当におススメです!

 

 

重曹とクエン酸を混ぜる!?排水口にもやさしい洗濯のススメ

「重曹」と「クエン酸」が洗濯にも使えるって、あなたは知っていましたか?

真逆の効果がある「重曹」と「クエン酸」は、使う順序を分けることで、それぞれの洗浄効果を高めることが出来るんですよ。

しかも、洗剤や柔軟剤を使うときよりも排水口の汚れが少なく、環境に優しい。

あなただけに、効果的な洗濯方法をお教えします!シーン別に活用することで、いつもの洗濯よりも綺麗に仕上がりますよ。

 

重曹は洗剤と一緒に使って洗浄効果を高める!

洋服についたソースや食べこぼし、首周りの皮脂は油汚れ。そう、ここで重曹の出番です!

方法はカンタンです。普段使っている、洗濯洗剤に重曹を1スプーン加えるだけ。

  1. 洗濯時に重曹をつかうと得られる効果
    ・消臭効果洗濯洗剤の効果を高める
    ・衣類の毛羽立ちを緩和する
    ・消臭効果

いつもよりも、重曹の油汚れに特化した成分が働いて洗浄効果が高まります!

「あ、洗剤切らしちゃった!」というときも、洗剤の代わりに「重曹」は使えるんですよ。

(※冬場は重曹が溶けにくいので、お湯で割るのがおススメ)

 

クエン酸は「すすぎ」でふっくら仕上がり

重曹だけじゃない、クエン酸だって洗濯で大活躍するんです!

洗濯のすすぎ」のタイミング柔軟剤の代わりに1スプーン入れるだけ。

  1. 洗濯時にクエン酸をつかうと得られる効果
    ・残った洗濯洗剤を中和反応でやわらげる
    ・衣類をやわらかく仕上げる
    ・消臭・除菌効果

どんなにすすいでも、衣類の繊維の奥には洗剤がのこってしまう場合がありますが、クエン酸を入れることで中和反応が働き、洗剤のすすぎ残しをなくしてくれます。

柔軟剤を使わなくても衣類がふんわりと仕上がるので、柔軟剤独特の香りが苦手な人におすすめです。

 

重曹とクエン酸を混ぜるから、環境に優しい効果が

「重曹」や「クエン酸」を活用すると、洗剤に頼らなくても洗濯が出来ることをご説明しました。ポイントは、下記の2つになります。

  1. ①「洗い」で洗剤に重曹を加えて油汚れを落とす
    ②「すすぎ」で柔軟剤の代わりにクエン酸ですすぎ残しをなくす
    ⇒アルカリ性+酸性で中和反応が起きる

重曹で洗濯した後にすすぎでクエン酸を投入することで、中和反応がおきます。

衣類の洗剤残りがなくなり、敏感な肌にもやさしく仕上がる。そして排水がよりクリーンになるので環境にもやさしい。

通常の洗濯よりもひと手間かかりますが、こんなに万能な洗剤はないですよね。

まだ試したことがない方は、ぜひやってみてほしいです!

 

 

まとめ

今回、重曹とクエン酸を混ぜるのとどうなる?掃除に効果的な方法!をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

  • 重曹とクエン酸を混ぜるのは意味がない
  • 重曹とクエン酸はトイレ掃除にはこう使うと良し
    ①重曹とクエン酸を混ぜて、トイレの詰まり解消
    ②トイレの黒ずみ・雑菌汚れは重曹
    ③普段のトイレ掃除は、クエン酸水スプレー
  • 重曹とクエン酸は使う順序を分けることで環境にも優しい洗濯ができる
    ①重曹は洗剤と一緒に洗浄効果を高める
    ②クエン酸は「すすぎ」で柔軟剤代わりに
    ③重曹とクエン酸を混ぜると環境に優しい

それぞれの洗剤の特性を理解しないと、エコ洗剤をチャレンジしても、ムダづかいになってしまうことがお分かりいただけましたよね。

市販の合成洗剤と異なり、「重曹」や「クエン酸」は即効性があるわけではありませんそして、使い勝手も決して便利なものではありません。

しかし、今日あなたはエコな洗剤「重曹」と「クエン酸」の効果的な活用法を習得しました。

日常使いさえ出来たら、あなたはもうエコ洗剤マスターと言っていいでしょう。堂々と汚れに合わせて戦えるはず!

体にも環境にもやさしい洗剤は、未来の地球を考えると今後さらに重要になってきます。

今こそ重曹やクエン酸をフル活用する時です!エコ洗剤をどうか気楽に、身近なところからトライしてみてくださいね。

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