「エアコンクリーニングを自分でやってみたいけど、複雑で難しそう」
「何台もあって業者に頼むのは金額が…」
「エアコン用クリーナーってどう使えばいいの?」
こんなお悩みを抱えていませんか?エアコンって目で見て汚れが目立つわけでもなく、高い位置にあるので自分で掃除するのは面倒ですよね。
その気持ち、よく分かります!わたしもそうでした。でもエアコンの汚れをそのままで使い続けるのは危険です。
- エアコンクリーニングを自分でするときの詳しい手順
- 簡単にエアコンクリーニングを済ませたい人におすすめな方法3選
- エアコンを汚れたまま使用するとデメリットしかない理由とは!?
この記事ではこのような内容をご紹介。ぜひ最後までお読みください!
エアコンクリーニングは自分でできる!手順を分かりやすく徹底解説
養生をする
まずはエアコンクリーニングをする前に養生をしましょう。
エアコン内部の掃除は、クリーナーの使用後に水や専用のリンス剤などで流す必要があります。
部屋内が水浸しにならないよう、養生をしましょう。養生に必要なものはこちら。
- 脚立
- タオル
- 養生テープ
- ビニールシート
- 45リットル以上のゴミ袋
- バケツ
※養生シートとマスキングテープが一体化しているマスカーテープがあると作業しやすくなります
- エアコン本体の電源を抜くかブレーカーを落とす
- 前カバー・フィルター・ルーバー・本体カバーの順で外していく
- ビニールシートで覆って養生テープで止める
- 床、天井、エアコン周りの壁を養生する
- クリーニングの際に出る汚水をバケツに誘導する通り道をつくる
- 穴をあけたところにバケツをセットして汚水が流れるようする
エアコンをビニールシートで養生するときは、電源部に水分が入ってしまうと故障の原因となるので、入らないように厳重に養生してください。
5の工程では※ゴミ袋でエアコンから出る汚水を受け止めることができるように、エアコン下部にテープで貼り付け、ゴミ袋の四隅を1箇所をハサミで穴をあけます。
フィルターやカバーなど取り外した部品の掃除
- 掃除機
- 洗剤(中性洗剤、重曹・セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤など)
- 古歯ブラシ
1.フィルターは掃除機で吸う
外したフィルターにはほこりが付着しています。まずは掃除機でほこりを吸い取ってください。ほこりは表側に付着しています。
裏側から吸ってしまうとフィルターにほこりが詰まってしまうため、必ず表側から吸ってください。
2.水洗い
各部品を水洗いします。しつこい汚れには洗剤・古歯ブラシなどを使用すると、汚れが掻き出しやすくなります。
※下記で汚れの程度に合わせたおすすめ洗剤をまとめていますのでぜひ参考にしてください!
3.よく乾かす
部品が生乾きだと、空気が臭くなってしまったりカビの原因となります。しっかりと乾かしましょう。
内部フィンの掃除
- ハンディモップ
- ゴム手袋
- フィン用クリーナー
※エアコンクリーナー使用時は必ず換気をおこなってください
1.フィンの部分に付着しているほこりを雑巾やハンディモップで優しく取り除く
フィンはすぐに曲がってしまったりデリケートな部分なので慎重に作業してください。
2.フィン用のクリーナーをまんべんなく吹きかけ、しばらく待つ
この時必ずゴム手袋を着用してください。所定の量と時間を守って使用します。
冷却ファンの掃除
- ゴム手袋
- ファン用クリーナー(洗浄液とすすぎ液の2本セットタイプ)
※エアコンクリーナー使用時は必ず換気をおこなってください
1.ファンクリーナーの洗浄液をファン全体に吹きかける
ファンは回転するので、手動で回転させながらまんべんなく吹きかけてください。
2.所定の時間が経過したら、すすぎ液で①の洗浄液を流す
3.タオルで水分を出来る限りふき取る
部品を元に戻して送風運転をする
養生を撤去し、外した時とは反対の順番で(本体カバー→ルーバー→フィルター→前カバー)部品を元に戻します。
養生されていた電源部が濡れていないことを確認し、電源プラグを差し込みます。
40分ほど送風運転をし、その後20分暖房運転をします。これによりエアコン内部が完全に乾きます。
エアコンクリーニングを自分でする時の注意点
1.電源プラグを抜く、電源部の養生をする
エアコンクリーニングを自分でする際は必ず、電源プラグを抜きましょう。
また、電源プラグや電源部分は養生をしっかり行って水分が入らないように注意してください。
守らずに行ってしまうと、けがや感電などの事故に繋がりとても危険です。
2.無理に分解しない
取り外し可能な部分は説明書で、手順を確認しながら作業しましょう。
無理に分解しようとすると爪が折れてしまったりして、故障の原因となります。
3.クリーナーの種類・使用方法をよく確認する
エアコンクリーナーは手前にあるフィンと送風ファンと、それぞれで販売されています。
使用箇所に合った適切なクリーナを使用しましょう。誤った使い方をするとクリーナーが内部に残り故障や異臭の原因になってしまう可能性があります。
- 電源プラグを抜く、電源部の養生をする
- 無理に分解しない
- クリーナーの種類・使用方法をよく確認する
エアコンクリーニングを自分でするときの便利なお助け道具
エアコンクリーニングは高所での作業も多いので、大変なイメージが強いのではないでしょうか?
わたしも掃除中に、腕をずっと上げたままで痛くなってしまうので「やりたくない気持ち」よく分かります!
苦痛なエアコンクリーニングを少しでも楽に、簡単にできるような便利道具をご紹介します!
養生編
必ず必要なものは前述したとおり、こちらの6点です。
- 脚立
- タオル
- 養生テープ
- ビニールシート
- 45リットル以上のゴミ袋
- バケツ
以下の2つはあると便利でしょう。
エアコンクリーニング編
- 掃除機
- 雑巾
- ゴム手袋
- 内部フィン用クリーナー
- 冷却ファン用クリーナー
さらに内部を掃除するのにこちらの3点もあると便利。
最新版!エアコンクリーニングにおすすめな洗剤
エアコンクリーニングはお掃除箇所ごとに適した洗剤が異なります。また内部ファン用に販売されているクリーナーも様々な種類が出ています。
どれを揃えればいいのか悩んでいる…そんな人のために、おすすめのエアコンクリーニング用洗剤をまとめました。
エアコン各部位ごとにご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
フィルターや本体の拭き掃除におすすめの洗剤
フィルターやエアコン本体のクリーニングは汚れの程度により、おすすめの洗剤が異なります。
初期の汚れは中性洗剤
初期の汚れは擦れば落ちる汚れ(ほこり・軽度の油汚れやカビ)なので、軽い汚れであれば中性洗剤で十分に綺麗にすることができます。
中性洗剤はアルカリ性でも酸性でもありません。基本的に、頑固な汚れを落としたい場合は汚れの性質によってアルカリ濃度や酸性濃度を高めていく必要があります。
反対に中性洗剤は、頑固な落とすことには特化していません。
しかし軽い汚れであれば、中性の特性をいかしてアルカリ性にも酸性にも対応することができるオールマイティな洗剤です。
刺激も少ないのでエアコンクリーニングにもおすすめです。購入しやすいのはこちらの商品ですね。
- 『キュキュット』 花王
- 『チャーミーマジカ』 ライオン
- 『ウタマロクリーナー』 東邦
- 『バスマジックリン』 花王
- 『クイックル ホームリセット』
中等度の汚れは重曹やセスキ炭酸ソーダ
しつこい油汚れやたばこのヤニ、これらの汚れにはアルカリ性の重曹・セスキ炭酸ソーダがよく効きます。
重曹もセスキ炭酸ソーダもアルカリ性の洗剤です。セスキ炭酸ソーダの方がアルカリ性が高いので、その分洗浄力も高いのが特徴です。
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質もあります。エアコン本体の拭き掃除にはセスキ炭酸ソーダの方が使い勝手がいいかもしれませんね。
わたしも粉のセスキ炭酸ソーダを水で薄め、スプレーボトルに入れて自分で手作りしています。キッチン周りの掃除はもちろん、ゴミ箱の消臭などにも使用しています。
使用用途が多くて便利ですし、粉から手作りするとコスパもいいのでおすすめです!
重曹は水に溶けにくい性質はありますが、刺激が少ないのでセスキ炭酸ソーダより安心して使用できます。
また、ご自宅にすでに持っている方も多いのではないでしょうか?
重曹を使いたい方は、50度くらいのお湯に溶かしてみてください。溶けやすくなり、スプレーや浸け置きとして利用できます。
現在はスプレータイプの重曹も販売されていますので、ご自分で使いやすいものを選んでみてくださいね。
- 重曹
『暮らしの重曹』 ミヨシ石鹸
『重曹の激落ちくん 泡スプレー』 レック - セスキ炭酸ソーダ
『激落ちくん セスキ炭酸ソーダ』 レック
『セスキの激落ちくん 密着泡スプレー洗剤』 レック
重度の汚れは酵素系漂白剤を使ってみよう
擦っても落ちないような手ごわい汚れには酸素系漂白剤がおすすめです。
アルカリ性の濃度が高いので、その分汚れに対する効果も高いです。また除菌・殺菌力もあるため、洗浄後のカビの発生も抑えてくれます。
効果が強いため使用する際には手袋を着用し、必ず換気をしながら使用するよう注意してください。
『酸素系漂白剤』 シャボン玉石鹸
『オキシクリーン』 グラフィコ
内部フィン用クリーナー
内部フィンのお掃除は専用クリーナーが販売されていますので、そちらを利用しましょう。
自分で内部まで綺麗にするのは大変です。
フィンの裏側まで届くよう、ノズルが長いものを選ぶことをおすすめします。
特にカビが発生やすい部分のため、殺菌・防カビ効果のあるものを選ぶといいでしょう。
『らくハピ エアコン洗浄スプレー』 アース製薬
『エアコンクリーナー Ag消臭プラス』 コパ・コーポレーション
冷却ファン用クリーナー
冷却ファン用のクリーナーは1剤と2剤がセットで販売されているものをおすすめします。
1剤で汚れを浮かし、2剤で洗い流す必要があるからです。
そもそも、冷却ファン用クリーナーは内部フィン用に比べて種類が少なくホームセンターでもあまり見かけません。ネットで買うのが1番早いかもしれません…。
・『くうきれい エアコン送風ファンクリーナー』 ショーワ株式会社
・『カビッシュトレール エアコンファン洗浄剤』 コパ・コーポレーション
簡単にエアコンリーニングを済ませたいズボラさんにおすすめな方法3選
プロにお願いする
エアコンクリーニングを業者に依頼すると、素人では外せない送風ファンなどを取り出してまるごと分解洗浄してくれます。
洗剤も業務用で洗浄力が高いものを使用するため、隅々まで綺麗になります。
わたしは1度、風呂釜の洗浄を業者にお願いしたことがあります。自分でも定期的に洗浄をしていましたが、驚くほど汚れがたくさん出てきてプロの技に感動した覚えがあります。
プロにお願いするのも悪くないなと思った瞬間でした!
簡単かつ徹底的にエアコンクリーニングしたい方はプロにお願いするのが間違いないです。
業者のエアコンクリーニングの金額は一般的なエアコンで10,000円前後です。
機能によっては15,000円位になる場合も。複数台セットでお願いするとセット割でお安くなるところもあるようです。
エアコンクリーニングは高い場所での作業が多く、養生など時間を要する作業もあります。背の低い方や多忙な方は業者にお任せするのが簡単でお勧めです。
フィルター・拭き掃除だけやる
本格的なエアコンクリーニングが面倒な場合はとりあえず、フィルターと本体の拭き掃除だけやってみましょう。
フィルターが綺麗になるだけでも、エアコンの効きが良くなったり空気が良くなったりとメリットがあります。養生も不要なので、これだけなら比較的簡単にできます。
エアコンを汚れないように工夫する
自分でエアコンクリーニングをするのは面倒…。そんな人は使い方を工夫してエアコンそのものを汚れにくくするのもいいでしょう。
汚れにくくするための対処法はこちら。
- 運転後は送風運転をする
- 部屋の換気、掃除をこまめに行う
- 汚れ防止シートを使う
まず、エアコン運転後は内部が結露した状態です。結露した部分をそのままにしておくと、カビの原因となります。
エアコン使用後は30分ほど送風運転し、結露を乾かすとカビの発生を抑えられます。
そしてエアコンは部屋の中の空気を吸い込みます。そのため、室内の空気が汚れているとエアコン内部も汚れやすくなるのです。
普段部屋の中のからお部屋を綺麗にしておくことで、エアコンも綺麗を保つことができます。
汚れ防止シートはエアコンの吸入口の部分に貼っておくだけでOKです。汚れたらシートを交換するだけで済むので簡単にエアコンを綺麗に保つことができます。
エアコンクリーニングのメリット
冷暖房効率が良くなる
エアコン内部を綺麗にすることで、冷暖房の効きが良くなります。暑い夏や真冬に外から帰ってきて、すぐに適温になるのはメリットですね。
電気代が安くなる
冷暖房の効率がよくなる=無駄な電気を使わなくなり、電気代が安くなります。
エアコンの効きが良くなって節約にもなるのは嬉しい好循環です。
反対に汚れたままエアコンを使用していると余計な電気代がかかるので、もったいないですね!
肺炎、喘息などのリスクを減らせる
エアコン内部にカビなどの汚れが付着したまま稼働すると、風に乗って汚れが空気中に放出されてしまいます。
その空気を吸うことで肺炎や喘息などをひきおこしてしまう危険性も。小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭は、特に注意が必要です。
室内の空気が良くなる
エアコン内部にカビや汚れを付着したままにしておくと、汚れた風が部屋内に流れ込むことになります。
そのため、部屋がカビ・ほこり臭くなってしまいます。
エアコンをきれいにしておくと部屋の空気もきれいに保つことができます。
エアコンの寿命が延びる
長い間、エアコンに汚れが蓄積されているとエアコンの故障につながる可能性も。
真夏など使用頻度が高い時に急に壊れてしまうと熱中症の危険にもつながりますし、本来の耐用年数より早く壊れてしまうのは経済的にみても痛手です。
エアコンクリーニングは定期的なメンテナンスの一部です。しっかりと手入れがされている電化製品は安全に長く使用できます。
エアコンクリーニングはどれくらいの頻度でするのがいい?
本体外側・フィルター | 1ヶ月に1回 |
送風ファン・フィン | 1,2年に1回 |
フィルターや本体の拭き掃除は1ヶ月に1回程度でおこなうと運転効率を保てます。
わたしは1ヶ月に1回は面倒なので…柄の伸びるハンドクイックルで外側の拭き掃除を月に1回しています。
フィルター掃除は2、3ヶ月に1回ですがそこまでは汚れはひどくないです。
こまめにクリーニングすると汚れも少なくて落ちやすいです
内部クリーニングは1年交代で自分と業者でお願いすれば金額を抑えつつ、きれいなエアコンを保てそうですね!
まとめ
- エアコンが汚れていると人間の体にもエアコンにも害を及ぼす
- エアコンクリーニングでエアコンの効きがよくなり、電気代も安くなる
- クリーニングを自分でおこなうときは、養生をしっかりと!
- 内部のクリーニングはフィン、送風ファンの2箇所を掃除すること
- 分解やクリーナー使用時は説明書をよく読み、使用方法を守る
- 業者にお願いすると分解洗浄で内部まで綺麗になる。金額は10,000円前後
- クリーニングの推奨頻度はフィルター類は1ヶ月に1度、内部は1年に1度
- エアコンを綺麗に保つコツは使用後に送風運転をし、部屋の換気と掃除を適度にする
これから本格的な夏の到来です。エアコンを綺麗にして快適な夏を過ごしましょう!
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