夏は暑すぎて寝られない!冬は寒いのを我慢すると体調が悪くなる…。
そんな気温の悩みを解決してくれるエアコンを開発した人には心から感謝したいですよね。
しかし、そんなエアコンも気になるのは電気代ですよね。
一人暮らしをすると、節約したい気持ちと我慢できない状況とでいつも葛藤してしまいます(笑)
では実際、エアコンの電気代ってどれくらいかかっているのでしょうか?
思ったよりもかかっていない?それとも高いからやっぱりあまり使わないほうがいいのでしょうか?
そんな疑問をこの記事で解決いたします!計算で具体的な金額を出して支出を把握しましょう。
さらに、エアコンの電気代を節約する方法もたくさんご紹介しています。
寒い時も、暑い時もなくてはならないエアコンとうまく付き合う方法をぜひ参考にしてみてください!
エアコンの電気代の計算方法
夏は涼しく、冬は暖かくしてくれるエアコンも、付けている時間が長いと電気代がどれくらいかかっているか気になりますよね。
エアコンの電気代を計算するには、まずエアコンの消費電力を確認しましょう。
お使いのエアコンの機種の取り扱い説明書などで消費電力を確認すると記載があります。
ちなみに、消費電力とは「家電などを動かすのに必要な電気」のことです。
通常、kW(キロワット)かW(ワット)などで表示されています。
単位の変換は上記で可能です。これ以降の計算にはkWを使用しますので、Wで表示されている場合は1000で割ってみましょう。
消費電力を調べたら、次に1kWあたりの料金単価を調べましょう!
料金単価は契約しているプランによって違いがあるため、見直す機会として今一度確認してみるのをおすすめします。
料金プランなどはよくわからないという方は、次の章で計算方法を説明しているので、ぜひ参考にしてみてください!
エアコンの電気代計算方法【一時間】
1時間あたりのエアコン代は、エアコンを1日何時間までならつけてもいいかな…?と、自分がエアコンを使用する時間を決めるのにも役に立ちます!
まず、エアコンの消費電力(kW)を確認しましょう。800Wと記載が合った場合、kWに変換すると0.8kWとなります。
次に、料金単価を調べましょう。料金単価は、ご利用の電気会社によって違うため、検針票を確認するのが確実です!
検針票には、その月の利用電気料金がkWhで表示されています。その月の電気代をkWhで割ってみましょう。
例えば、その月の電気代が12000円で使用電気量が300kWhだった場合、料金単価は40円になります!
すると、1時間あたりの電気代は0.8×40=32円となります。
1時間あたりで考えると、そんなに高くないような気がしませんか?
32円払うと1時間快適な時間が手に入る、と思うとついつけてしまいそうですね(笑)
エアコンの電気代計算方法【1か月】
1時間あたりのエアコン代金を計算できた次は、1ヶ月でどれくらいエアコン代がかかっているのか計算しましょう。
1時間の時とは違い、積み重なって大きな金額になっていると怖いですよね…。
まず、ご自身がどれくらいエアコンを使用しているかを思い出してみましょう。
ここでは、1日8時間、休日は外に出ていて使わないため月に20日ほど使用すると仮定してみます。
その場合、1時間の電気代32円×8時間×20日=5120円が1ヶ月エアコンで使用する電気代となります!
1時間あたりのエアコン代が算出されると、その後の計算はただ使用時間をかけるだけですので簡単に計算できるかと思います。
実際に1ヶ月にかかる電気代のほとんどをエアコンが占めていることに気がつくのではないでしょうか。
平均で、電気代の半分は空調に使用されていると言われています。
エアコンを使用する月とあまり使用しない月とで違いはあるかと思いますが、エアコン代を節約することが電気代の節約に繋がると実感できますよね。
エアコンの電気代計算方法【1年】
次に、1年間のエアコンの電気代を見ていきましょう。
単純計算で1ヶ月のエアコン代(5120円)×12ヶ月で計算すると、61440円とかなり大きく出てしまいます。
というのも、実際皆さんも生活を思い出していただくと、真夏と真冬以外はあまりエアコンを使わない方も多いのではないでしょうか。
このような使用量の差を考慮した計算は非常に複雑になってしまいます。
そんな方におすすめなのが、期間消費電力を使用した計算方法です!
1年間の場合、電気機器では期間消費電力量というものがあります。
期間消費電力量とは、そのエアコンを1年を通して使用した場合の目安の使用電力です。
後ほど詳しく説明しますが、暖房と冷房で使用電力量が変わったり、そのエアコンの省エネ度合いによって変わってきます。
こちらも、説明書やカタログなどに記載があると思うので、チェックしてみましょう。
この数値が低ければ低いほど省エネだということを表しています!
エアコンを買う時にこちらの期間消費電力量をチェック項目に入れている人も多いかと思います。
例えば、期間消費電力が700kWhだった場合、1年間のエアコンの電気代は700kWh×32円=22400円となります。
この数値は具体的に使用した場合の料金ではなく、あくまでも目安となっているので、参考としてご活用ください!
エアコンの電気代を計算するのがめんどくさい方【平均】

自分が使用しているエアコンの説明書なんてもうなくしてしまった…。

わざわざ自分のエアコンの機種を調べて計算するのがめんどくさい…。
そんな方には、ぜひ平均のエアコン電気代を参考にしてみてください!
一般財団法人省エネルギーセンターの報告書をもとに算出された数値では、1台あたりのエアコン代金は年間約16000円と言われています。
1日あたりで算出すると、約120円の電気代がかかっていることになります。
普段のエアコンの使用方法が普通の人と変わらないだろうな、と思う方はぜひ参考にしてみてください!
また、全国家庭電気製品公正取引協議会の提示する電力料金の目安単価は1kWあたり27円/kWhと案内されています。
1時間あたりが27円ということですので、1ヶ月でどの位なのかなどご自身の使用時間に合わせて計算してみましょう!
エアコンの電気代計算方法は暖房と冷房で変わる!?
一般的に、エアコンの電気代は冷房よりも暖房の方が高いと言われています。
なぜかというと、冷房を使用するときよりも暖房を使用するときの方が消費電力が大きいからです。
それでは、どうして暖房を使用するときの方が消費電力が大きいかそれぞれシミュレーションしてみましょう。
冷房を使用するのは夏が多いですよね。例えば、外の気温が33度だとします。
冷房の設定温度は推奨されている28度に設定したとすると、このとき外気温との差5度を埋めるために電力を使用します。
一方、暖房を使用するときは冬だと思いますが、外気温が東京の冬の平均気温5度だと仮定します。
室内を20度に温めようとすると、温度差15度を埋める電力を必要とします。
この、5度分あげる電力と15度分あげる電力の違いが、冷房と暖房の電気代の差となってしまうんですね。
さらに、冬の場合寒い地域では外の室外機に霜がつく場合があります。暖房をつけるとまずその霜を溶かすことに電力が使われてしまいます。
地域によっては、1ヶ月でエアコン代が1万円を超える場所もあります。
もちろん地域差はありますが、基本的に日本の気候では暖房の方が電力を使うことが多いでしょう。
毎日この気温差分の電力が生じているため、結果的に暖房を使用する冬の方が電気代が高くなってしまうのです。
暖房を使用する時は、設定温度を少し低くしたり、なるべく服装などで調整することで電気代を抑えることができます。
エアコンの電気代はどっちが高い!?つけっぱなしvsこまめに消す
よく、家では電気代がもったいないからこまめに消しなさいと言われた方も多いのではないでしょうか?
わたしもその癖がついてしまい、ついつい少しの外出でも部屋にいない時は消してしまいます。
しかし、電源をONにするときに1番電力を使うと聞いたことがある方もいるかもしれません。
結果からいうと、外との寒暖差によってはこまめに消す方がいい場合があります。
理由としては、先ほどの冷房と暖房の理論と同じで、まず初めに設定した温度に近づけることが1番電力を使います。
少し消してもある程度気温がキープされるような断熱の家などでしたら、こまめに消して使う時間を減らした方がいいでしょう。
一方、寒冷地など少し消したら一気に部屋の気温が下がってしまうような地域の場合、つけっぱなしにしていた方が電力を節約できます。
季節や外気温との差、家の断熱性などでお得かどうかが変わってくるのです。
ぜひご自身の環境やライフスタイルを元に、エアコンのオン/オフを意識してみましょう!
エアコンのつけっぱなしはカビのもと!?
エアコンのつけっぱなしの方がお得な場合、またはめんどくさくてつけっぱなしにしてしまう方には注意が必要です。
エアコンはつけっぱなしにするとカビが生える原因になるのです。意外だと思った方も多いのではないでしょうか。
わたしも、つけっぱなしにしている方がエアコン内に空気が循環して清潔なのかと思っていました。
しかし、実際はエアコンの内部では空気中の水蒸気が冷気で水になり、結露が発生するのです。
つまり、冷房をつけているときは内部は常に濡れた状態となっているのです。
さらに、エアコンは一度室内の空気を取り込んで、温度を下げてからもう一度室内に戻します。
そのときに、空気中のホコリやゴミを一緒に吸い込んでしまい、エアコン内の水とくっつきカビとなるのです。
エアコンのカビを防ぐ方法
エアコンをつけているときの内部が濡れている状態と、空気中のホコリによってカビが発生することは理解いただけたでしょうか。
具体的に、エアコン内にカビを発生させる原因として以下が挙げられます。
エアコンのカビを防ぐためには、主に結露を発生させないこととホコリを減らすことに集中して対策を行いましょう。
結露を発生させないためには、以下のことを取り入れてみましょう。
また、エアコンのカビを防ぐために以下のホコリ対策を行いましょう。
特に油を使用する料理の場合、水蒸気に油分を含みエアコン内部の頑固な汚れの原因となってしまいます。
エアコンさえ綺麗にしていればいいと思っていましたが、エアコンを設置する部屋から綺麗に保つことが大切なのですね。
特に、暑さが苦手でエアコンを1日中つけっぱなしにする場合は、汚れやカビの状態が酷い可能性があります。
夏の終わりに業者を呼ぶなどしてしっかりと掃除をすることをおすすめします!
エアコンの電気代の節約方法
ここまでで、エアコンの電気代を計算する方法、またエアコンの電気代に関わる情報を知って頂けたかと思います。
その上で、やっぱりエアコンの電気代が高い…。もっと節約したい…。と思った方に簡単な節約術をご紹介します!
意識するだけで大きく電気代を変えることができるので、知っておいて損はありません!
自動運転モードを活用する
自動運転モードなんて使ったことない!という方も多いのではないでしょうか。
私も、自動運転モードってなんだかコントロールできない分無駄が多そう…。というイメージを持っていました。
しかし、実際は自動運転モードを使用すると最適な強弱設定が可能で消費電力をかなり抑えてくれるのです!
中には、なるべく使用する電力を少なくするために弱運転にしている方もいるのではないでしょうか。
弱運転だと、設定温度にまで変化するのに時間がかかり、また設定温度に達した後はキープするには不要な電力を必要とします。
一方、自動運転モードを使用すると、設定温度までは一気に上げ、設定温度に達すると微風に切り替えてくれます。
自動運転モードのボタンを押すだけで節約できるので簡単で今日からでも始められますよね!
扇風機やサーキュレーターを活用する
通常、暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まります。
この空気の分断をさせないように扇風機などで循環させることが節約となります。
夏の場合、エアコンが設置されている上部には暖かい空気がたまるため、検知する温度が高く下げるためにより電力を必要とします。
また、冬の場合は空気を循環させることで下の方までしっかりと暖かい空気が降りてきます。
扇風機などを使用するのは夏だけのイメージがあるかもしれませんが、部屋の空気を一定に保つという役割を果たします。
私は扇風機など風が身体に当たるとストレスに感じてしまうのですが、そんな方はサーキュレーターを使うのがおすすめです!
定期的にフィルターや室外機を掃除する
エアコンのカビを防ぐためにもフィルター掃除が重要と紹介しましたが、エアコンの稼働率にも影響を及ぼします。
フィルターに汚れがたまっていると、エアコンの稼働率が下がってしまい、無駄な電力を必要とします。
また、フィルターまではこまめに掃除をする方でも、室外機まで手入れをしている方は多くないかと思います。
というのも、目に見える範囲の掃除はできても内部の掃除は専門的な技術が必要だからです。
賃貸などではなく持ち家の方や、何年も同じ家に住んでいる方は専門の方に定期的に見てもらうことがいいでしょう。
部屋の断熱性を高める
外との温度差が大きいと消費電力も大きくなることは紹介したかと思います。
また、一度設定温度に達してもすぐに外気の影響を受けたり、そもそも外気の影響を受けやすかったりすると、キープするのが大変です。
その分エアコンが常に強いパワーで運転する必要が出てきます。
最近は断熱性の高い部屋や壁が増えてきてはいますが、昔ながらの日本の建物だと風通しが良すぎる難点があります。
断熱性を高めるためには、テープで隙間を埋めたり、壁にシートを貼ったりする方法があります。
私も一度外気の影響を受けやすい部屋に住んだ時には、窓にシートを貼ったり、隙間にテープを詰めたり床にクッションを挟んだりと色々と工夫しました(笑)
少し手間に感じるかもしれませんが、快適な空間になることは間違いないでしょう!
設定温度を1度変えてみる
冷房の時は1度上げ、暖房の時は1度下げてみるといったシンプルな方法です。
元の快適さほどではないにしても、服装などを意識するだけで特に不快には感じません。
しかし、その効果は大きく1度設定温度を変更するだけで10%の電力を節約できると言われています。
無理をしない範囲で、設定温度を少しだけ変更してみると電気代を大きく節約できるでしょう。
最新機種に買い替える
あまりにもエアコンの電気代が高くて困っている方は、エアコン自体を見直すことをおすすめします。
エアコンの進化は他の家電と同じように数年違うと全く機能が違ってきます。
特に省エネを意識した商品は今では当たり前の機能となっています。
より電力を必要としない機器なのはもちろん、最近ではAIなどにより自動で検知して最適の運転をしてくれるものもあります。
エアコンは意外と長く使っていて、壊れるまでは買い替えを意識しないかもしれませんが、数年の電気代を考えるとお得な場合もあります。
さまざまな工夫や掃除など、できることはやったけれど電気代が気になる方は買い替えの時期かもしれません。
エアコンの使用年数は10年ほどと言われています。まだ壊れていなくても、使用年数を過ぎている場合検討をおすすめします!
電気料金プランを見直す
すごく根本的なところですが、電気代を節約するにはプランの変更や依頼業者の変更がおすすめです!
え、電気代ってどこの家庭も同じじゃないの!?と思われた方もいるかもしれません。
2016年の4月から、電力の小売全面自由化により自由に電気会社を選ぶことが可能となりました!
それまでは、各地域の電力会社を使用するしかなかったのですが、自由化により誰でも電力会社を自由に選べるようになったのです。
その結果、ライフスタイルや価値観に合わせたプランがたくさん提供されるようになっているのです。
例えば、一人暮らしで普段日中は仕事に出ているため、夜に電気を使うことが多い人は夜に使用すると安いプランがあります。
他にも、ガスもよく利用する方はセットでお得なプラン、楽天ポイントがたまる楽天エナジーなど、選びきれないほどたくさんあります。
ぜひ、ご自身にあったプランや電力会社を選んで、電気代を見直してみると長期的にかなりの金額を節約できるでしょう。
まとめ
今回の記事では、エアコンの電気代の計算の仕方からエアコンの電気代に影響する要因、また節約術などをご紹介しました!
- 1時間あたりのエアコンの電気代=1時間あたりの消費電力(kW)×1kWhあたりの電気料金
- 1ヶ月あたりのエアコンの電気代=1時間あたりの電気代×1日のエアコン使用時間×1ヶ月あたりの使用日数
- 1年間あたりのエアコンの電気代=期間消費電力量(kWh)×料金単価
- エアコンの電気代は暖房の方が高い
- エアコンは使用環境によってはつけっぱなしがお得
- エアコンをつけっぱなしにするとカビが生えやすい
- 自動運転モード・空気の循環・フィルター掃除・断熱性・設定温度・機種・電気料金プランの見直しで電気代が節約できる
ついつい真夏や真冬はつけっぱなしにしたくなるエアコンですが、気になるのは電気代ですよね。
今回の記事でどれくらい電気代がかかっているか、これからどのようにエアコンと向き合っていくかなどの参考になれば嬉しいです。
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