年金って、まだまだ先のことだからいまいちイメージしにくくてよく分からないですよね。
私も、20歳の時は学生だったので延期の手続きをしたまま社会人になり、手続きは会社任せで実感がわかないまま収入から引かれています(笑)
そんな中、いよいよ「年金手帳の廃止」が来年より実施されます。
年金手帳ってどこにしまったっけ…?そもそも年金手帳なんて持っているか分からない…。そんな方も多いのではないでしょうか。
また、年金手帳が廃止された後は何に代わるのか!?
年金手帳の廃止に伴ってしなくてはいけない手続きはあるのか!?
などと不安に思う方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、そんな方に向けて年金手帳の廃止の詳細と、その理由や廃止後についてご紹介いたします!
年金手帳を廃止を厚生労働省が発表!

あまり普段は使う機会がなかなかない年金手帳かと思いますが、結論からいうと、年金手帳は令和4年4月から廃止されます!
廃止されるってどういうこと?と思う方も多いかもしれません。
廃止されるというのも、令和4年4月からは新規発行をしない、という意味です。
ですので、すでに年金手帳を持っている人は返納しないといけなかったり、手続きが必要だったりはしないのです。
でも、年金手帳が廃止になったら年金の管理はどうされるの⁉と不安になる方も多いかと思います。
そんな方に、まず年金手帳はそもそもどういうものなのかを説明しながら、どう変わっていくかを詳しくご紹介いたします!
廃止!?その前に、年金手帳とは?
そもそも、年金手帳とはどんなものなのかがイマイチ分からない方も多いのではないでしょうか?
年金手帳とは、国民年金や厚生年金の加入者であることを示すために交付される書類のことです。
国民年金?厚生年金?全然違いが分からない…、という方はざっくりと以下の違いを押さえておきましょう。
ご自身が20歳になったタイミングや、就職したタイミングなどで加入するのが一般的です。
オレンジ色だったり青色だったりする冊子のことを年金手帳と呼びます。
廃止!?その前に年金手帳っていつ入手するの?
20歳も超えているし、就職もしているけど手元に年金手帳がない…。なくしてしまった…!?そもそも貰った記憶がない。
そんな方も多いのではないでしょうか?
実は私も、20歳になった頃は実家を離れていて、全部実家で手続きをしてもらったためあまり受け取った実感がありませんでした(笑)
特に大学などに通っていた人は、年金の支払いを延長できるのでその手続きをした人も多いのではないでしょうか。
年金手帳が手元に届くまでは、以下の流れがあります。
- 20歳の誕生日が近づくと、日本年金機構から「国民年金保険者資格取得届」が届く
- 書類の必要事項を記入して返送
- 年金手帳が郵送で送られてくる
まず、20歳の誕生日が近づくと「国民年金保険者資格取得届」が届きます。
次に、名前や住所など基本的な項目を記入して、各都道府県の事務センターまたは年金事務所に提出します。
郵送が基本にはなりますが、電子申請や窓口申請も可能です。あとは待つだけで家に年金手帳が届きます。
ただ、10代で就職した人など、それより前に就職した人は勤務先経由で年金手帳を入手することが可能です。
年金手帳の廃止前の役割とは!?
そもそも、年金手帳とはどんな時に必要でどんな役割があったのでしょうか?
まず、どんな時に必要になるかは、主に就職や転職の際に人事部から提出を求められます。
なぜ提出が必要なのか、何が大事なのかというと、登録されている「基礎年金番号」が記載されているからです。
基礎年金番号とは、以前は国民年金の手帳番号、厚生年金の年金手帳番号、共済組合の番号などとバラバラで管理されていたのを一本化したものです。
以前はそれぞれを管理する必要があったのが、一つの番号で全ての年金情報を管理することができるようになったのです。
そんな年金手帳には、他にどんな記載がされているのか見てみましょう。
- 基礎年金番号
- 国民年金の種別
- 厚生年金保険の加入・脱退記録
上記3点が主に記載されている内容です。
普段はあまり必要ではありませんが、人生最後まで必要な情報が管理されているため、とても重要な役割があったのです。
年金手帳が廃止される理由とは!?

年金手帳の基本的な役割は理解いただけたかと思いますが、それでは一体どうしてそんな大事な年金手帳が廃止されるようになったのでしょうか。
それはずばり、被保険者情報はシステムで管理されるようになり、業務の効率化が可能となったためです。
システムで管理?業務効率化?とあまりピンとこないですよね。
簡単にいうと、マイナンバーカードの番号で全ての情報を管理することができるようになったためです。
今までは、年金情報は手帳に記載されている基礎年金番号で管理されていたのが、マイナンバーで年金情報も一元管理できるようになったのですね。
年金手帳廃止後はマイナンバーが代替品に!?

以上の説明で、マイナンバーが年金手帳の代わりの役割を担っていくことはお分かりいただけたかと思います。
そこで、今まで年金手帳が送られてきていた代わりのものが「基礎年金番号通知書」となります!
就職先や手続き書類などで年金情報を聞かれたときは、この基礎年金番号通知書に記載の番号を使用することになります。
もうすでに年金手帳を持っている人は、引き続きそちらに記載の番号を使用することができますよ。
ただし、今後紛失や破損をした場合は再交付はされず、基礎年金通知書が交付されることになります。
年金手帳の廃止後、年金情報はどうやって確認するのか
通知書なんて、しっかりと管理する自信が無い方や、もうすでにどこにあるか分からない方は年金情報を確認できる方法があります。
主に年金情報を確認する方法は下記の2パターンあります。
- ねんきん定期便:直近1年間の情報(年金記録・将来受け取れる年金の見込み額等)を確認できる
- ねんきんネット:いつでもスマホやパソコンから年金情報を確認することができる
まず、「ねんきん定期便」とは、毎年誕生月に郵送で送られてくる年金情報です。
年齢によって、はがきや封書などの形式や内容が変わってきますので、サンプルが気になる方はコチラを参照してみてください。
また、今すぐ必要!という方にはねんきんネットがおすすめです。
ねんきんネットを利用するには、まず初めに基礎年金番号を入力してユーザーIDやパスワードを設定します。
ねんきんネットでは、下記のような様々な情報を確認することができます。
- ご自身の年金記録の確認
- 将来の年金見込額の確認
- 電子版「ねんきん定期便」の確認
- 電子版「日保険者記録照会回答票」の確認
- 年金の支払いに関する通知書の確認
- 源泉徴収票・社会保険料控除証明書などの再交付申請
- 各種届書の作成・印刷
- 持ち主不明の年金記録の検索
- 私の履歴整理票作成
利用登録やログインをしたい方はコチラからできますので、ぜひチェックしてみてください!
インターネットなどで簡単にチェックできますが、電話やメールでは対応していないため、引き続き手帳や通知書は大事にする必要があります。
まとめ

今回の記事では、年金手帳廃止の実態と今後代わりとなるもの、サービスをご紹介しました!
- 年金手帳は令和4年4月に廃止される
- 年金手帳の代わりにマイナンバーで基礎年金番号を管理できるようになる
- ねんきん定期便で年に1回年金情報が確認できる
- ねんきんネットでいつでも年金情報が確認できる
イマイチよく分からないまま、所得から引かれている年金。
一生必要になる情報だからこそ、今回の記事で新しい制度について理解していただけたら嬉しいです!
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