冷蔵庫の寿命は何年なの?買い替えを考える時のポイント解説します!

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先日、ふと冷蔵庫のドアポケットのシールの製造年式を見たら、製造から10年以上経っていました。

10年!と思うとそろそろ買い替え時なのかなと思うけど、冷蔵庫の寿命って何年なんでしょうか。

親戚の冷蔵庫は20年以上使っていると言っていたなと思い出しました。物価高でもありますし、買い替えは迷いますよね。

でも以前使っていた冷蔵庫は、真夏に突然冷凍庫だけが働くのをやめてしまったんです。

溶けたアイスはあきらめ、冷凍庫の中身を急いで加熱調理して食べ続けるはめに!

冷蔵庫って突然壊れるんですよね…。なので今回は、冷蔵庫の寿命について調べてみました。

冷蔵庫の寿命は、環境や使い方、メーカーによって変わるので幅があるけど、10~12年と考えると良いようです。

冷蔵庫の寿命と買い替えを考えるときのポイントについてもくわしく解説していきますね。ぜひ参考にどうぞ!

冷蔵庫の寿命は何年?

冷蔵庫の寿命を考える際に参考に出来るものは、3つあります。

法定耐用年数と平均使用年数

まず、国税庁は業務用冷蔵庫の取得価額が10万円以上の場合には『器具・備品』として資産に計上しなければならないとし、法定耐用年数を6年としています。

ちなみに業務用冷蔵庫とは、事務所や休憩室に置く家庭用と同じ冷蔵庫であったり、調理場にあるような本格的な冷蔵庫であったりします。

法定耐用年数が6年であるというのは、国が資産価値は6年でなくなると定めていると言うことです。

もちろん耐用年数は耐久年数とは違いまが、法的には6年もてば良いと考えられているわけです。

6年経ったら元は取ったと考えるのね。

もう1つ参考になるのは内閣府による消費動向調査です。

これによると、2人以上の世帯の冷蔵庫の平均使用年数は、平成4年~令和3年までの統計で9.9~13.3年になっています。

ちなみに買い替え理由については、48.7~73.2%が故障としています。

統計を理解するのは難しいですが、壊れるまで使う人がほぼ半数以上で、10年くらいたつと買い替えている人が多い、とは言えるでしょうか。

冷蔵庫の寿命についてメーカーは?

冷蔵庫のメーカーのサイトを訪問しましたが、寿命は何年とはっきり言っているメーカーはありませんでした。

それはそうですよね。暑い室内にあったりパンパンに詰め込んだりして過酷に使われている冷蔵庫と、そうでない冷蔵庫はあまりに条件が違います。

でも問い合わせはあるんでしょう。何らかのコメントが書かれていたメーカーのサイトの記述をご紹介しておきますね。

冷蔵庫の買い替えの目安は、12年~13年です。冷蔵庫の寿命は、使用頻度や環境によって変化します。

引用:パナソニック

内閣府の消費動向調査(2018年)によると、冷蔵庫の買い替え年数の平均は、12.2年程度です。

引用:日立

一般に寿命は約10年と言われ、一度買うと長く使うことになるため、買い替え時期や選ぶポイントが重要です。

引用:シャープ

一般的に冷蔵庫の買い替えは10年が目安とされております。故障がない場合は10年を超えてもご使用頂けますが、新しい冷蔵庫の方が省エネ能力に優れ、電気代を比較したときに大幅に差が出る場合があります。

引用:アクア

各社共通して書かれていたのは、補修部品の保有期間が生産終了後9年間なのでそれも目安になるということでした。

この期間を過ぎると部品がなくて修理ができないので、故障すると買い替えるしかありません。

親戚の家の20年選手の冷蔵庫は修理できない可能性が大ね

部品があって修理できても、6年以上たったものは全体的に劣化しているはずなので、一カ所修理してもまた他の箇所が故障するということが起きがちです。

一カ所でも故障したら寿命とあきらめた方が良いのでしょうか。

故障したのを良い機会と思って買い替えるのもアリとは思いますが、故障にもいろいろあります。

次に、こうなったら寿命とわかる、故障や不具合について見ていきましょう。

冷蔵庫の寿命だとわかるサインは?

食品が冷えない

庫内が冷えないのは重症の予感がしますね。ただ、冷えないにもいろいろあります。

冷蔵庫内が冷えない

まずは、コンセントはきちんと刺さっているか、室温が高くなってきたのに節電重視の温度設定になっていないか確認しましょう。

パッキンの劣化や汚れのためにドアがしっかりと閉まらず、冷気がもれているかもしれません。

パッキンを掃除してもしっかり閉まらなかったら交換も検討しましょう。パッキンの交換だけで済むなら安く済みますね。

それでも冷えが悪い場合は故障の可能性が高くなってきます。次の点はどうでしょうか?

冷え方にムラがある

同じ庫内で左右の温度が違う、手前にある食材が冷えていない、など冷え方にムラがあるでしょうか。

庫内は一定の温度を保つように作られているはずなので、庫内の温度にムラがあるのは要注意です。

ものを詰め込みすぎていないでしょうか。特に冷気の吹き出し口をふさいでいるものがあればよけておきましょう。

比較的新しい年式の冷蔵庫には自動霜取り機能がついています。

この機能がついていない古いタイプの場合、吹き出し口に霜がついてふさいでいる可能性もあります。

冷えやすい状態にしてみても冷えないなら、故障の可能性は大です。修理窓口に相談しましょう。

冷却がうまくいかなくなると、霜が発生しやすくなり、水浸しになることがあります。

この場合も寿命が近いと考えましょう。

冷凍庫が凍らない・製氷機で氷ができない

冷蔵庫は大丈夫でも、製氷機や冷凍庫など凍らせる機能だけ故障することも多いです。

製氷機の給水タンクなどがきちんとセットされているか、冷凍庫のパッキンは問題ないか、きちんとしまっているかなど確認してみましょう。

問題が見つけられないなら、冷却機能が低下しているのかもしれません。修理窓口に相談しましょう。

冷蔵庫から水がもれている

冷蔵庫には水をためる部分があり、劣化してくると水がもれてしまうことがあります。どこから水がもれているかで原因と対処法が違います。

冷蔵庫内
  • 製氷機の給水タンク
    しっかりはまっているか、破損していないか確認しましょう。
  • ドレンホース(霜取りで発生した水を排水するためのホース)
    ゴミがつまっていないか、寒さで凍っていないか、破損していないか確認しましょう。
冷蔵庫外(冷蔵庫の下)
  • ドレンパン(排水の受け皿)
    排水は、冷蔵庫の熱を利用して蒸発するようにできていますが、蒸発量より排水量が多くて水があふれている可能性があります。
  • 排水口
    ほこり汚れやゴミがたまっていて、排水の流れが悪くなった可能性があります。

掃除などふつうのお手入れで解決しない場合は、部品の交換あるいはその他の不具合になります。

また、これら以外の原因で起こった水もれは自力で対処は難しいので、修理窓口に相談しましょう。

冷蔵庫の音がおかしい

庫内を冷やそうとすると圧縮機やファンが動いてブーンという音が鳴りますが、冷やし終わると止まります。

自動製氷の音(カタカタなど)、冷蔵庫を冷やすための冷媒(ガス)の流れる音などもあります。これらは心配しないでよい音です。

音が非常に大きい、普段聞き慣れない音がするなどの場合は故障の可能性があります。

取扱説明書には音の異常に関する説明が記載されているので、不具合か判断するために確認しましょう。

絶えず異音がするだけでなく、庫内が冷えないなど他にも不具合がある場合は、寿命の可能性が高いです。

冷蔵庫の寿命と勘違いしやすい症状

夏の暑い時期、冷蔵庫の側面は50℃〜60℃になることもあります。

触ってびっくり、となりますが、冷蔵庫は外に放熱することで冷やしているので故障ではないんですよ。

心配は要りませんが、気になる場合や少しでも冷蔵庫の寿命を延ばしたいと思う場合は、次のようなことを心がけましょう。

冷蔵庫の寿命を延ばすには

冷蔵庫の負担を軽くする

次のようなことを気をつけると、冷蔵庫が余分にがんばらないですみます。

  • ドアの開け閉めの回数は最小限
    ドアを開けると庫内の温度の上昇を防ぎましょう。
  • 冷蔵庫は食材を詰め込みすぎない
    詰め込みすぎると熱効率が下がります。食材は冷蔵庫の半分~7割程度にしましょう。
  • 冷凍庫は食材をたくさん入れる
    冷凍庫は冷蔵庫とは逆にすき間無く食材を入れる方が、凍った食材が庫内を低い温度に保つ役割をするので効率が良くなります。
  • 熱いものは冷ましてから入れる
  • 冷蔵庫の周りに物を置かない
    冷蔵庫の上部、左右、後部に物を置きすぎると冷蔵庫の放熱を妨げてしまうので、できるだけ空間を空けるようにしましょう。

掃除してきれいに使う

食べ物や飲み物を保管し、ひんぱんに出し入れする場所なので、汚れやすいですよね。まめに掃除して清潔を心がけましょう。

冷気の吹き出し口やパッキンは要チェックですね。

冷蔵庫の寿命はまだだけど買い替え時ってあるの?

大事に大事に使っていたら故障のサインもないし、ご長寿の冷蔵庫になっていたという場合、いつ買い替えるべきかふんぎりがつかないですよね。

そんな時に検討すると良いポイントも、解説しておきますね。

電気代

最新の冷蔵庫は省エネ設計になっているので電気代が抑えられる、と言われていますが本当にそうなの?って思っている人は多いはず。多分。

そんな人にオススメなのが、環境省が運営する新旧の家電の買い替え比較が出来るナビゲーションシステム「しんきゅうさん」です。

現在お使いの冷蔵庫の購入年と定格内容積、買い換えを検討している冷蔵庫のメーカーや型番などの情報を入力するようになっています。

あとはクリックするだけで、お得になる年間電気代削減される二酸化炭素排出量などが計算されて出てきます。

良かったら下のボタンから「しんきゅうさん」に行けるので、試してみてくださいね。

私は4,990~6,540円お得と算出されました。冷蔵庫の購入金額を考えると、全然お得だという気持ちにはなれない額ですね。

ちなみに20年選手の冷蔵庫ならどうなるのかなと思い、2003年製の冷蔵庫で入力すると10,260~14,290円お得と算出されました。

これはだいぶお得な気がします。

家族の生活の変化

10年もたつと家族の姿は変わります。世帯の人数が変わった、成長して食べる量が増えた、まとめ買いが習慣になった、などライフスタイルも変化しますね。

それに合わせて、冷蔵庫に期待することだって変わってきていると思います。

最新の冷蔵庫は、他の性能も格段に上がっていてすごいです。チルドや冷凍技術の進歩、スマート化など各社の企業努力は感心するばかり。

先ほど故障の場所や原因探しを解説しましたが、メーカーや機種によりますが、エラーコードやスマホアプリなどで不具合を自分で教えてくれる冷蔵庫もあるんですよ。

一度買い替えたらまた10年くらいは使い続けることになる冷蔵庫。

故障してから次を考えると、あわてて買うことになって後悔することになるかもしれません。

自分たちのニーズは何か、大きさはどのくらいがちょうど良いかなど、今から考えて話し合っておくといいですね。

まとめ

冷蔵庫の寿命と買い替えを考える時のポイントについて解説しました。

  • 冷蔵庫の寿命は統計データやメーカーのサイトのコメント、部品の保有期間などから10年~12年と考えられる
  • 冷えない、水がもれている、変な音がずっとするなどの症状がある場合はそれぞれにあったお手入れなどの対処をしてみる
  • 対処してもダメな場合は寿命の可能性が高いので、症状と年数で買い替えを考えると良い
  • 冷蔵庫の負担を軽くする使い方をし、きれいに使うことが冷蔵庫の寿命をのばすことにつながる
  • 節電効果と家族の生活の変化から冷蔵庫の買い替えを考えてみる

できれば長生きな冷蔵庫であってほしいと思いますが、故障は突然やってきます。

特に、暑くなってくると冷蔵庫の負担は大きくなり、がんばらないといけないので要注意です。

その時に慌てないですむように、今の冷蔵庫を大事にしながら自分の生活について見直して、新しい冷蔵庫には何を望むかなど考えておきたいですね。

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