保育園や幼稚園でよく行われている寒天遊び。これは熱湯で溶かして柔らかい状態になった寒天を使った、子どもの遊びです。
寒天遊びは寒天の感触がとにかく楽しく、子どもたちにとって手の感覚や手先の動きの成長にもつながる効果があるとされています。
寒天は、料理をしたことがある方ならご存じだと思いますが、材料を加熱しなければ柔らかい形状になりません。
子どもたちの好きな遊びを家庭でやりたい場合、用意するのにいちいち火を使うのはちょっと面倒ですよね。
できれば火を使わずにお湯だけで準備したいという方も多いはず。実は、寒天遊びは寒天の種類によっては火を使わずにレンチンのお湯だけでできるんです!
この記事ではこれからお子さんと寒天遊びをやってみたいという方のために、レンチンのお湯だけでできるやり方を解説します。
寒天遊びの作り方!お湯だけでできるやり方
寒天遊びは少し手間がかかるものの、一度やってみると準備はそんなに難しくありません。以下が寒天遊びの手順の大まかな流れです。
- 材料や道具を準備する
- 容器に寒天と着色材料を入れてお湯で溶かす
- 冷まして固める
- 遊ぶ
材料や道具を準備する
寒天遊びの材料は、寒天と水、色を付けたい場合は着色材料です。容器はお湯が入れられるものならなんでもOK。
容器は、手を入れてそのまま遊べるものだと、大きめのタッパーやボウルなどがあります。
調理用品を使うことに抵抗がある場合は、牛乳パックの一面をカットした入れ物を作って使用することもできます。
また、紙コップやプラコップなど、コップに入れて寒天を作ることもできます。コップは場所を取らないですし、何色もあって容器をたくさん使用する場合におすすめです。
容器に材料を入れて混ぜる
容器にお湯、寒天、着色材料(絵の具、食紅など)を入れ、寒天をよく溶かしながらかき混ぜます。
寒天は粉寒天以外に糸寒天や棒寒天があります。糸寒天や棒寒天を使用する場合は、ここでいったん寒天を水に戻す工程が含まれます。
お湯は、レンチンで水を温めたものでOKです。火にかけて沸かさない場合は、湯沸かし器を使う方法もあります。
お湯の温度や量は寒天の種類によって異なります。丁寧に火にかけて溶かさないと寒天が溶けない場合もありますので、説明書きをよく読んでやりましょう。
一般的にはお湯は80~90度で行う場合が多いです。火にかけない分、熱いお湯でやると寒天が溶けやすいです。
冷まして固めた後は遊ぼう
寒天は常温で一時間置いておくと固まりますが、寒天によっては固まるまでの時間に差があります。固まりにくい場合は、冷蔵庫に入れましょう。
寒天が出来上がったら、子どもが興味を示せばしばらく自由に遊びますが、親子で一緒に楽しむのもいいですね。
また、お菓子作りに使う型抜きを使って型抜き遊びをしたり、砂遊びのように食器に見立てられるものを使っておままごともできます。
何色か用意した場合は色を混ぜると絵の具のように混色ができるので、色の変化を楽しんで遊ぶこともできます。
お湯で溶かす寒天遊びに使われている商品はどれが良い?
寒天で扱いやすいのは粉寒天です。商品によって大きく差はありません。
寒天は料理で使う際には火にかけて使うのが一般的ですが、こちらの商品を寒天遊び用にお湯で溶かして使っている方が多いです。
このかんてんクックは小分けになっているので、子どもでも出し過ぎたりすることなく使えますよ。
寒天遊びの作り方で火を使わない場合のメリットとデメリット
寒天遊び用にお湯を用意する場合、電子レンジで水を加熱し、お湯を作って寒天と混ぜるのが一番簡単です。
火を使わないメリットは、火元を見ている必要がなく、火を使うことによる危険が避けられることです。何かあった時に火を消し忘れたりなどもありません。
レンチンであれば、レンジに水を入れたり、ボタンを押すなど、お子さんと一緒に準備段階から安全に行うことができます。
また、何色か用意したい場合、その都度火にかける必要が出てくるので鍋を洗ったりなどの手間が生じます。
火を使わないデメリットは、強いてあげるならば、お子さんに火の使い方を見せてあげられないことでしょうか。
また、思ったより寒天が溶けない場合、火にかけて溶かすことになると結果的に二度手間になります。
しかし、火を使おうと思えばすぐに使うことができますので、あえて親子で火を使ってみたい、しっかり溶かしたいという場合は火を使ってみましょう。
寒天遊びの作り方!寒天でもゼラチンでもいい?
寒天遊びについてご紹介しましたが、類似商品にゼラチンがあります。ゼラチンでも同じように寒天遊びができるのでしょうか?
寒天を使った杏仁豆腐や牛乳寒のような料理とゼラチンを使ったゼリー類は作り方も出来上がった時の感触もとても似ています。
厳密には寒天を使わないのに寒天遊びと言うと語弊がありますが、見た目も似ており、手先を使って感触で遊ぶ遊び方も同じです。
寒天遊びと同様な活動をゼラチンで行っているお子さんも多いです。ただ、寒天とゼラチンでは性質が若干異なります。
寒天とゼラチンの違いと気を付けること
まず、寒天は常温でも固まりますが、ゼラチンは冷やさないと固まりません。そのため、しっかりと冷蔵庫で冷え固まるまでに時間がかかります。
そのため、ゼラチンは常温だと溶けやすいという性質があります。遊んでいるうちに寒天よりも早くプルプルとした感触が無くなっていきやすいのがゼラチンです。
また、寒天は植物性タンパク質ですが、ゼラチンは動物性タンパク質なので、アレルギーのある子がいる可能性がありますので、そこが注意点となります。
ゼラチン遊びでよく使われている商品は、森永製菓の「クックゼラチン」です。スーパーなどでもよく見かける商品です。
こちらの商品も小分けになっていて便利ですので、ちょっと使いたい時に使い勝手がいいですね。余ったらお菓子作りに使えます。
また、メーカーサイトのレシピにも明記されていますが、火にかけて溶かさなくても、80度程度のお湯で溶けますので、火を使わずに準備ができます。
寒天遊びの作り方!絵の具の代わりに使えるのはこれ!
寒天遊びの着色材料って絵の具?絵の具がない場合は何か代用できるものはあるのでしょうか?
寒天遊びの着色材料には以下のようなものがあります。
水彩絵の具
たくさん色があって、手に入りやすいのは水彩絵の具ですね。好きな色で楽しく遊ぶことができます。ただ、口に入った場合すぐに対応しなくてはいけません。
また、絵の具は今後も食品用として使用するつもりのある容器は使いづらいと思いますので、遊び用の容器を用意する必要があります。
食紅
食紅は食料品なので、誤って口に入っても焦らずに済みます。
また、食紅だとタッパーなど食品用の入れ物を使って遊ぶことに抵抗を感じない方が多いのではないでしょうか。
絵の具に比べると店頭にある色の種類は少ないです。お店によって手に入る色が限られていますが、ネットだとたくさんの色が手に入ります。
オンラインでは海外の製菓用のものもたくさん出回っています。
例えば、海外製品で有名なのはWilton社のセットです。デザインが可愛くて日本の商品と色合いの違いを楽しむことができます。
私はお菓子を作るのが好きなので、こちらの商品を寒天遊び用に買った場合は、ぜひお菓子用にも使って海外のお菓子を真似てみたいです♪
ジュース
特別な着色用の商品を使わなくても、ジュースで着色ができます。色の数は限られてしまいますが、おやつを作る感覚で色が付きます。
これも口に入れても安心です。たくさん色が必要がないという時に、家庭で余っているジュースを混ぜるだけです。
ただし、ジュースを入れると、いい匂いがして食べたくなってしまうかもしれません。
まとめ
- 寒天遊びはレンチンで温めたお湯を使ってできる
- 寒天遊びで火を使わないメリットは安全であること
- 寒天遊びで、寒天の代わりにゼラチンを使うこともできる
- 寒天遊びでは絵の具のほかに、食紅を使えば口に入っても焦らない
寒天をはじめ、粘土や泥、自然のものなど、様々な素材に子どもの頃から触れるって本当に大事ですよね。
子どもがテレビやネット、ゲームにはまってしまう前に、五感を使った遊びを思いっきり楽しむ経験を子どもたちにたくさんさせてあげると、家族にとって幸せなことだと思います。
子どもの頃に寒天やゼリーで遊んだ経験がない人も、大人になった今、あえて思いっきり寒天やゼリーの感触で遊んでみるとストレス解消になるかもしれませんよ。
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