毎日のお弁当作りに大活躍するミニトマト。鮮やかな赤色が入るだけで、一気に彩りが良くなりますよね。
トマトにはビタミンAやビタミンC、カリウムなど様々な栄養成分がバランスよく含まれており、健康意識が高い人にも大人気の野菜です。
また、お弁当に加熱せず生のまま入れることができるので、忙しい朝にはピッタリな食材です♪
これからジメジメした梅雨を迎えます。食中毒には注意が必要になってくるので、お弁当の食材には気をつけたいですよね。
私はミニトマトをお弁当に入れる時は加熱せず、生のまま入れています。けど、本当に大丈夫なのか不安になる時があります…。
そこで今回は、トマトはお弁当に生のまま入れても大丈夫なのか?トマトをお弁当に生で入れる時の注意点・簡単にできるトマトを使ったお弁当レシピを紹介します。
トマトはお弁当に生のまま入れても大丈夫?
お弁当に彩りを与えてくれるトマト。自分でお弁当を作る人にとっては定番の食材ではないでしょうか?
日本で品種登録されているトマトは何と300種類を超えるそうです!!
熟しても色が変わらないミニトマトやカラフルなトマト、直径が1センチほどしかない超小粒なトマトなど様々な品種が栽培されています。
生で食べても甘いフルーツトマトは、お子さんにも人気がありますよね♪
これからジメジメした時期になるし、トマトはお弁当に生のまま入れても大丈夫かな?食中毒にならないか心配…。
トマトはお弁当に生のまま入れても大丈夫です!ただ、注意する点がいくつかあります。確認しておきましょう。
トマトをお弁当に入れる時は食中毒に気をつけよう!
トマトをお弁当に入れる時に注意しなければならないことは、食中毒です。特にこれからの時期はジメジメとした梅雨や、暑い夏を迎えます。
食中毒を引き起こす原因の細菌にとって、活動しやすくなる時期です。
食中毒の症状は細菌やウイルス、有害な物質が付着した食品を食べることにより発生する腹痛や下痢、発熱や嘔吐などがあります。トマトを始めとする生野菜で食中毒を引き起こす主な細菌は、以下の通りです。
- 黄色ブドウ球菌
- 腸管出血性大腸菌(O157やO111など)
黄色ブドウ球菌は手の傷口や手荒れ部分から食材に付着します。生野菜は素手で触れることが多いので、特に注意が必要です。
また、黄色ブドウ球菌は食品の中で増殖するときに、エンテロトキシンという毒素を作り出します。
黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いのですが、作り出された毒素は熱に強い特徴があるため、加熱しても毒素を分解することができません。
腸管出血性大腸菌の一種であるO157は有名ですよね。腸管出血性大腸菌は動物の腸内に生存しており、糞便となり外に排出されます。
これらを含む農業用水や肥料・土壌が原因で、細菌が生野菜に付着することがあります。腸管出血性大腸菌は熱に弱い特徴があるので、加熱調理が効果的です。
生野菜の中で最も細菌が繁殖しにくいと言われているトマトですが、食材を触る前に手をしっかり洗うこと・怪我をした手で触らない・食材を水でよく洗うことで細菌の付着や数を減らすことができます。
トマトをお弁当に入れる時は、食中毒に注意が必要なんですね!
では、ここからはトマトをお弁当に入れる時の注意点について解説していきます。お弁当を作る前に確認してくださいね!
トマトをお弁当に入れる時に注意すること
では、トマトをお弁当に入れる時に注意することを、具体的に見ていきましょう。
- お弁当箱の容器を清潔にする
- 食材が温かいまま蓋をしない
- トマトを素手で触わらない
- カットしたトマトをお弁当に入れない
- トマトのヘタは必ず取る
- 気温や湿度に気をつける
- おかずの汁気に気をつける
お弁当箱の容器を清潔にする
食材を入れるお弁当箱が不衛生だと、中に入っている食材が影響を受けます。毎回綺麗に洗ってるから大丈夫と思うかもしれません。
しかし、お弁当箱のパッキン部分は取り外して洗わないと、表面部分しか洗えていないことが多いです。取り外せる部分は全て外し、隅々までよく洗いましょう。最後に熱湯をかけるとより安心です。
また、綺麗に洗っても濡れたままだと雑菌が残ってしまいます。清潔な布巾でお弁当箱を拭き、乾燥させましょう。口に入れても問題がないアルコールスプレーを吹きかけるのもオススメです。
お弁当箱同様に、まな板や包丁などの調理器具も清潔にしておきましょう!
食材が温かいまま蓋をしない
お弁当箱にはトマトの他にも様々な食材を詰め込みます。温かいご飯やおかずを詰めた後は、冷ましてから蓋をしましょう。
温かいまま蓋をすると湯気が蓋につき、水滴になります。その水滴が垂れ、お弁当の中身に付着することも。湿気がこもった空間は細菌が発生しやすくなり、お弁当の中身が傷む原因になります。
細菌は種類にもよりますが、30~40℃が最も増殖しやすいと言われてるため、よく冷ましてから蓋をしましょう。
トマト自体が温かくなくても、周りの食材の影響を受けてしまうんですね!
トマトを素手で触わらない
私たち人の手には多くの雑菌が付着しています。日常生活で手を使い、いろいろな所を触るので当然ですよね。
また、食中毒菌の一種である黄色ブドウ球菌は、手の傷口や手荒れをおこしている部分に潜んでいる可能性が高いです。
そのため、食材を素手で触ると細菌を付着させる可能性があります。おかずを取り分けるときは菜箸を使いましょう。
また、調理に取り掛かる前に必ず手を洗い、アルコール消毒をするなど衛生面に気をつけることも重要です。
傷口や手荒れがある場合は、使い捨て手袋を着用するとより安全です。おにぎりはラップで握るのが安心ですよ。
カットしたトマトをお弁当に入れない
細菌の繁殖には栄養分・温度・水分が必要です。お弁当にカットしたトマトを入れると、水分を発生させることになります。
これは細菌の増殖を手助けすることになりかねません。お弁当に入れるのは、カットする必要がないミニトマトがオススメです。
トマトのヘタは必ず取る
トマトをお弁当に入れる時に気をつける一番のポイントはヘタを取ることです!!トマトのヘタで注意する点は以下の通りです。
- 細菌が付着している可能性がある
- トマチンという毒素が含まれている
トマトのヘタ部分は細菌がつきやすい場所です。先ほど説明した黄色ブドウ球菌や腸管出血性大腸菌などの細菌が付着している可能性もあります。
また、トマトのヘタ部分には「トマチン」という毒素が含まれています。これは、じゃがいもの芽に含まれているソラニンと同じような毒素を持つアルカロイド糖体です。
毒って聞くと何だか怖い…間違って食べたらどうなるの?
ヘタに含まれる毒素「トマチン」は間違って食べてしまっても、ほとんど身体に影響はないと言われています。そこまで気にする必要はないですよ!
お弁当にトマトを入れる時は、ヘタを取ってから水で洗いましょう。特にヘタ周りのくぼみがある部分をよく洗うことで、細菌を減らすことができます。
洗い終わったらキッチンペーパーで拭いて、水分を残さないようにしましょう。
気温や湿度に気をつける
お弁当が傷む原因は、気温や湿度が大きく影響しています。細菌が増殖するには以下の3つの条件が必要です。
- 栄養分
- 温度
- 水分
栄養分とは食材のことを指します。細菌の種類によって異なりますが、食中毒を引き起こす細菌の多くは30~40℃が最も増えやすいと言われています。
また、細菌は乾燥した場所を苦手とするため、ジメジメした環境は活動しやすくなるのです。梅雨や夏場にお弁当を持ち歩く時は保冷剤を入れるか、保冷バックを使うようにましょう。
移動先に冷蔵庫があれば、食事の時間まで入れておくのが安心ですよ。細菌が増えやすい環境をなくすことが重要です。
おかずの汁気に気をつける
細菌が増える条件の一つは水分と説明しましたが、お弁当のおかずに汁気が残ってる場合も細菌が増えやすくなります。
お弁当に煮物などの水分が出やすい食材を入れる際は、おかずの水分をよく切りましょう。
また、おかずの間に仕切りを入れたりおかずカップを利用したりして、なるべくおかず同士がくっつかないように工夫することも大事です。
最近では、お弁当に合う形をしたシリコンカップなどの商品も人気があります。電子レンジに対応していると温める時に便利ですよね。
トマトを使ったお弁当レシピをご紹介
皆さんはトマトやミニトマトをお弁当に入れるときは生のままで入れてますか?調理してから入れている方もいるかもしれませんね。
朝はバタバタして忙しいし、簡単にできるお弁当トマトレシピはないかな?
そこで、お弁当にピッタリなミニトマトを使った簡単レシピをご紹介します。
冷蔵保存もできる!ミニトマトのマリネ
引用:Kewpie公式HP
材料(4人分) | 分量 |
ミニトマト(中) | 27個(320g) |
★キユーピー3分クッキング マリネ用 | 大さじ4 |
- ミニトマトのヘタを取りよく洗う
- キッチンペーパーでミニトマトを拭いて、水気を切る
- ミニトマトを半分に切る
- 清潔な保存容器に半分に切ったミニトマトを入れ、★マリネ用で20分漬け込み完成
ミニトマトを漬け込む時間は目安です。また、冷蔵庫で保存すれば2~3日くらいは日持ちします。
漬け込む時間は、ご自身のお好みで調整してくざさいね♪
このレシピなら、忙しい朝じゃなくても前の日に作り置きができるので助かりますね。
ミニトマトとベーコンのマヨ串焼き
引用:Kewpie公式HP
材料(2人分) | 分量 |
ミニトマト | 8個(72g) |
薄切りベーコン | 2枚(40g) |
キユーピーマヨネーズ | 適量 |
オリーブ油 | 適量 |
- ミニトマトのヘタを取りよく洗う
- 薄切りベーコンを縦半分、横半分にカットして4等分にする
- カットしたベーコンをミニトマトに巻きつけ、2個一緒に爪楊枝で刺す(同じ物を3本作る)
- フライパンにオリーブ油を適量入れ、熱する
- 串に刺したミニトマトを、熱したフライパンでこんがりと焼く
- 焼いたミニトマトを器に置き、マヨネーズをかけて完成
トマトとベーコンは相性抜群と言われています。美味しいのは間違いないです♪
忙しい朝に短時間で簡単に作れるのは嬉しいですね!
まとめ
今回は、トマトをお弁当に生のまま入れる時に注意することや、簡単にできるトマトレシピなどについて紹介してきました。
- トマトはお弁当に生で入れても大丈夫だが食中毒に気をつける必要がある
- トマトをお弁当に生で入れる時はお弁当の容器や調理道具は清潔に・食材が冷めたら蓋を閉める・トマトを素手で触らない・トマトのヘタは取り、カットしない・気温や湿度に気をつける
- トマトを使ったお弁当レシピは簡単で時短になる
お弁当の定番食材トマト。これから迎える暑い季節には生で入れる時に注意が必要でしたね。
トマトには様々な栄養成分がバランスよく含まれていて身体にとっても良い食材です!!
ぜひ自分のお気に入りレシピ見つけて、お弁当に彩りを添えてみてはいかがですか。
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