かわいい印鑑ケースを買いました♪小さな朱肉がついていて、それもまたかわいい。
でも簡単な作りで、すぐ使えなくなりそうだなとも思いました。
今まで持っていた印鑑ケースも、ケース自体は丈夫なんですけど、時間が経つと朱肉がつけにくくなるんです。
朱肉のせいで不便になって買い替えたくなる、を繰り返していたような気がします。
もったいないですよね。印鑑ケースの朱肉って使えなくなったら、交換できるんでしょうか?
よしっと、調べてみました。結論として、朱肉は交換できますよ♪でも朱肉は種類が多いので、様々な交換の方法があります。ご紹介していきますね。
印鑑ケース付属の朱肉の交換方法
印鑑専門店で交換してもらう
印鑑専門店に行くのが一番簡単です。朱肉を交換したい印鑑ケースを持って行くと、ケースに合う大きさのスポンジを交換してくれます。
もともと印鑑専門店に置かれている印鑑ケースの朱肉は空の状態で、購入の際にスポンジをつけるのだそうです。
お値段はお店によって違うと思いますが、大体数百円でできますよ。
でもお店が近くにない、あるいは行く時間が無いという人もいますよね。
そういう場合は自力で交換となります。手順を見ていきましょう。
自分で交換する
朱肉の種類の確認
朱肉の種類は大きく分けて2種類あります。スポンジ朱肉と練り朱肉です。また、練り朱肉には印泥(いんでい)朱肉という高級朱肉もあります。
スポンジ朱肉は、布地やスポンジに朱色の化学インクを染みこませたもので、速乾性が特徴です。
練り朱肉は、銀朱(硫化水銀)に木蝋やひまし油などをとかして練り込んで作ります。乾くまで待たないといけません。
スポンジ朱肉で押した印影は時間が経つと変色してしまいますが、練り朱肉の印影はいつまでも鮮やかで美しいという特徴があります。
練り朱肉は温度変化や乾燥に弱く携帯には向いていないので、印鑑ケースに付属の朱肉はだいたいスポンジ朱肉のはずですが、中には練り朱肉の場合もあります。
練り朱肉の表面が乾燥して固まっているようなら、乾燥している部分をへらなどでほぐして内部の柔らかい部分と混ぜると復活します。
でも印鑑ケース付属の朱肉は小さいので、全部固まっている可能性は高いですよね。
そうなると復活させるのは難しいので、スポンジ朱肉に交換するのが良いですよ。
スポンジ朱肉の交換方法①スポンジの入れ替え
交換用のスポンジ朱肉はネット通販や100均で購入できます。
古い朱肉を取り除いて、ピンセットやいらない割りばし、つまようじなどを使って入れるだけです。
練り朱肉だった人も朱肉をかき出してきれいにして、そこにスポンジを入れればOK。
サイズ別に売られているので、容器のサイズを測ってから購入しましょう。
スポンジ朱肉の交換方法②補充インク
スポンジが劣化していないなら、インクを補充して繰り返し使うというエコな方法もあります。
朱肉のインクは「朱油」や「朱の油」などと呼ばれます。補充インクを選ぶときは元のインクと同じ物を選ぶように注意してくださいね。
補充方法はインクの説明書きに書かれています。そちらの手順通りにするのが間違いないですが、参考までに一般的な方法もご紹介しておきますね。
- STEP1補充インクをよく振る
キャップがきちんと閉まっていることを確認してください
- STEP2キャップを外してノズルを朱肉に押しつける
- STEP3スポンジにインクを浸透させる
均一になるように塗り込んでください
- STEP4ノズルについたインクをティッシュでふき取ってからキャップを閉める
- STEP530分ほど置いてインクをなじませ、試しになつ印する
- STEP6朱肉の表面をティッシュでふき取っておく
印鑑ケースの朱肉の交換!!朱肉付きのワンタッチの場合は
シャチハタって便利ですよね。本体内部にインクが入っているので、朱肉をつける手間が要りません。
私は朱肉をきれいにつけるのが苦手なので、初めて使ったときはホントありがたいなあと思いました。
実はシャチハタはシヤチハタ株式会社が製造販売していて、「Xスタンパー」が正式名称なんですよ。しかも、会社名はシヤチハタ株式会社で『ャ』なくて『ヤ』が大きいんです。
インク浸透印と呼ばれるものなのですが、シヤチハタ株式会社以外のインク浸透印もシャチハタと呼ばれています。
何だかいろいろ間違ってます(笑)。それだけシャチハタが浸透したってことですね。
ここでもシャチハタと呼び続けますね。このシャチハタ、便利ですが役所や銀行の窓口など、正式な届け出や手続きには使うことができません。
これは、印面がゴム製なので年月が経つと劣化してしまうことと、正式な手続きではインクではなく朱肉を使用したなつ印でないと認められないことが理由です。
でもシャチハタの手軽さは惜しいですよね。そこで開発されたのが、印鑑をシャチハタ化する印鑑ホルダーです。有名なものをご紹介します。
三菱鉛筆株式会社の「はん蔵」
「はん蔵」は、今持っている印鑑をセットするだけでそのまま連続でなつ印できる、ワンタッチ式の印鑑ホルダーです。上の画像がそうです。
連続で押しても毎回同じ濃さなのがうれしいですね。慣れないとちょっと押しにくいですが、押した後印面をティッシュでふかなくてよいので汚れません。
朱肉の交換は、交換用カートリッジと補充用インクの両方があります。
- STEP1「スライダー」を押し込んで印面が見える状態にして、「ロックボタン」で「スライダー」をロック
- STEP2「カートリッジ」を印面から見て「右へスライド」させて外す。
- STEP3印鑑を押した状態で調節つまみを(-)に回し、印鑑を本体の奥へ押し込む
(新しいカートリッジを付けた際に、印面へインクが付きすぎないようにするため)
- STEP4新しいカートリッジの溝と本体の溝を合わせて、取り外しと逆の向きにスライドさせ「パチン」と音がするまで押し込む
- STEP5ロックを外す
- STEP6数回なつ印して印影を確かめる
印影が薄い場合は調節つまみを少しずつ回して、インクの付く量を調節する
(印鑑を出し過ぎると朱肉が全面につかなくなるので注意)
引用:三菱鉛筆株式会社
- STEP1「スライダー」を押し込んで印面が見える状態にして、「ロックボタン」で「スライダー」をロック
- STEP2インクの容器を指で軽く押して、スポンジ面中央に1、2滴たらす
- STEP3インクの容器の先端ですり込むようにならす
- STEP4ロックを外す
- ラベル数回なつ印して印影を確かめる
引用:三菱鉛筆株式会社
説明書にはカートリッジを外さずに補充するやり方が書かれていますが、外した方が簡単なように思いました。
シヤチハタ株式会社のハンコ・ベンリN
引用:シヤチハタ株式会社
シヤチハタ株式会社も、印鑑をシャチハタ化する印鑑ホルダーを作っています。
「ハンコ・ベンリN」とは、ほんとそのままのネーミング。手持ちの印鑑をセットするだけで自動的に朱肉がつくのも、連続使用できるのも「はん蔵」と同じです。
朱肉カートリッジは、スライド溝に合わせて押し込むだけで簡単に交換できます。
こちらの朱肉の交換は、カートリッジの交換のみです。
シヤチハタ株式会社の「シュティック」
キャップに朱肉が内蔵されている金属製の印鑑ケースです。キャップの可動式パッドを押すと、印鑑に朱肉がつくという仕組みです。
連続なつ印はできませんが、無駄が一切ないコンパクトさで、場所を取らないのがとても良いです。こちらも交換用カートリッジが購入できます。
- STEP1キャップを外す
- STEP2キャップの可動式パッド中心部の穴に爪楊枝のような先の細い物を刺してカートリッジを取りはずす
- STEP3新しいカートリッジをキャップの中に軽く入れた状態で本体にとりつけて、しっかりと閉める
- STEP4可動式パッドを押すと、カートリッジが固定される
印鑑ケース付属の朱肉を使わないのもオススメ
印鑑ケース付属の朱肉を使わず、別に朱肉を用意するのもありですよね。
携帯用は面積が狭いので、印面にきれいに朱肉をつけるのが難しいです。印影にムラができ、なつ印し直すことになってしまいます。
ワンタッチ式はきれいに朱肉をつけてくれますが、スポンジ朱肉です。
普段の事務作業には十分でも、実印やこだわりたい時のなつ印には高級感のある美しさの練り朱肉をオススメしたいですね。
練り朱肉は、松油やひまし油のような油脂に顔料を入れて泥のような状態にしたもので、押した後も変色することなく、くっきりと美しい朱色のままです。
デメリットは、印影が乾くまでに時間がかかりやすいことと、お手入れが必要なことです。
初めての練り朱肉に、シヤチハタの「鯱旗印肉」はオススメです。メンテナンスが比較的簡単なので、入門としてどうぞ。補充用の朱油もあります。
まとめ
印鑑ケースについている朱肉とワンタッチ式の印鑑ホルダーの朱肉の交換方法をご紹介しました。
- 印鑑専門店に印鑑ケースを持って行くと朱肉スポンジを交換してくれる
- 朱肉にはスポンジ朱肉(布地やスポンジに朱色の化学インクを染みこませたもの)と練り朱肉(銀朱に木蝋やひまし油などをとかして練り込んで作るもの)がある
- 印鑑ケースについている朱肉はほとんどがスポンジ朱肉
- スポンジ朱肉の交換は、交換用のスポンジ朱肉をネット通販や100均で購入する方法として、インクを補充して繰り返し使うエコな方法がある
- 補充インクを選ぶときは元のインクと同じ物を選ぶ
- ワンタッチ式の朱肉内蔵印鑑ホルダー「はん蔵」と「ハンコ・ベンリN」、キャップに朱肉内蔵の「シュティック」が便利で朱肉の交換も簡単
- 印鑑ケース付属だけじゃなく、別に練り朱肉を用意するのもオススメ
必要な場面は減ってきたとは言え、日本人にはまだまだ必需品の印鑑。消耗品の朱肉をエコに使い続けることって、けっこう大事なことのように思います。この記事が参考になっていたらうれしいです。
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