エアコン床置き型のデメリット!種類による違いを知っておこう

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災害級の暑さという言葉まで出てきた中、エアコンは欠かせない生活家電の一つとなりました。

全ての部屋にエアコンを設置したいけど、住宅事情によってはできないこともありますね。経済的な問題もあります。

そんな時、室外機なし、工事不要で、自分で設置できる床置きタイプのエアコンがあるのをご存じでしょうか?

けれど床置きエアコンにはさまざまなタイプがあり、それぞれ注意すべきデメリットは異なります。

ここではとくに小型で家庭用の床置き型エアコンを探している人が知らないと大失敗してしまいがちな点にフォーカスして、床置き型エアコンのデメリットをお伝えしたいと思います。

床置きのエアコンのデメリットを把握したうえで、ご自宅にあったものを選んで、暑い夏を乗り切ってくださいね!

 

 

エアコン床置き型のデメリット

床置き型のエアコンにはさまざまなタイプがあるといいましたが、どんなタイプであれ、共通のデメリットは床に置くため、部屋の床面積が狭くなることです。

また、エアコンの前に物を置くと風が部屋全体に行き渡りにくくなってしまうので、床置き型エアコンの前に物は置けないことも、さらに床面積縮小に拍車をかけるデメリットですね。

部屋が狭く、床置きの洋服や鞄がある人は、まずは断捨離&整理整頓してから、床置き型のエアコンをお迎えしましょう!

狭い部屋に物がひしめき合っているのは、かなりストレスです。

収入は床面積の広さに比例するそうですよ。

狭いお部屋でも使える床置きエアコンを探している方は、場所を取らない小型のものをお探しかと思います。

タイプ別のデメリットを知っておかないと「こんなはずじゃなかった!」というものを買ってしまう恐れがありますので注意が必要です。

 

 

エアコン床置き型は工事不要で室外機も不要!でも落とし穴が!

室外機を設置できないなどの理由でエアコン床置き型を探している人が、最初に知っておかなければならないことがあります。

ヒートポンプ式のエアコンと、水の気化熱を利用して温度を下げた空気を送風する冷風扇(冷風機)があること。

この2つは全くの別物で、デメリットも全く違うのです。

え~、○○式とか機械の難しいこと言われても分からない!!

まず商品ページを見て、エアコンの後ろから太いパイプのようなもの(排熱ダクトといいます)が出ているものや、その排熱ダクトを窓枠に設置したパネルにつなげて使うようなものは、ヒートポンプ式のエアコン。

工事不要といっても、自分で工事っぽいことをしなきゃいけないように見えてしまい、自分で組み立てることさえ苦手な人は敬遠しがちですね。

一方で冷風扇は、コンセントをさしてスイッチを入れるだけで使えそうで、太~いパイプもないし、見栄えもよいです。

この違いが良くわからないまま探していると、冷風扇のほうが見た目もスマートで簡単に使えそうなので、ついクリックして購入してしまいがち。

スポットエアコンは室外機なしで工事不要でも温度、湿度を下げてくれる、水補給の手間が無いというものです。

そして冷風扇も室外機なしで工事不要なのですが、想定外のデメリットがあります。

  • 湿度は上がる
  • 湿度が高い場合は室内ではあまり温度が下がらない  
  • 水補給が必要

涼むはずだったのに余計に蒸し暑い!!という状態になってしまい、買い直すという人も少なくないようです。

暑い日に、窓を締め切った暑い室内で扇風機を回して涼むことはありませんよね?

たいていは窓を開けて使います。冷風扇も窓を開けて使ってくださいね。

冷風扇は、扇風機よりは涼しくて良い、という認識で使う分には十分メリットはあります。

窓を締め切った状態で冷房の代わりに使えると思っていると、湿度を上げてしまいカビの原因にもなってしまいます。

睡眠中に窓を閉めて冷風扇を使っていたら、布団にカビが!という人も…。

気化熱を利用して冷やすタイプのものは、使用状況を良く考えて購入するようにしましょう。

ちなみに私は卓上クーラー(水の気化熱を利用しているので冷風扇の部類です)を使っていますが、クーラーをつけるまでも無いけれど、ちょっと暑いな…という日に窓を開けた状態で使っています。

風の届くところにいないと冷えないので、クーラー以上に冷風直撃ですけどね。体を冷やさず、首から上だけ冷やせるので、一応重宝しています。

 

エアコン床置きタイプは冷房専用が多い

室外機なし・工事不要と謳われているスポットクーラー、ポータブルクーラー、移動式エアコンなどと呼ばれるものは、冷房専用のものが多いのでこの点も注意してください。

もちろん「夏場だけ冷房として使えれば良い」という人にとっては、この点はまったくデメリットにはなりません。

最近は除湿機能がついているものも多いので、雨で窓が開けられない日にも重宝します。

冬場も暖房として使いたいという方は、冷暖房機能を備えているタイプを選んでくださいね。

 

 

エアコン床置き型で暖房機能も備えているタイプは室外機と工事が必要

エアコン床置き型は冷房専用が多いとお伝えしましたが、冷房と暖房の両方が装備されている床置き型のエアコンもあります。

とてもおしゃれでスタイリッシュ!しかも対応畳数が広いし良いかも!と思ったら要注意。これは壁掛けのエアコンと同様に、室外機が必要なものが多いです。

つまりダクトや室外機の設置が必要になります。電圧も200Vなので、電気工事士の資格をもった業者に設置工事を依頼しなければなりません。

壁掛けエアコンが床置きに変わったものと考えれば良いかと思います。

室外機なし・工事不要・自分で設置できる=買ってきてすぐに使える!ということを期待している人にとってはデメリットとなりますね。

エアコンを移動しながら使いたい人にも向いていませんね。

そもそも室外機の設置ができなかったり、壁に穴を開けることができない、6畳以下の小さな部屋なのだけど…という人にもこのようなタイプは向かないでしょう。

比較的広い部屋で冬場に足元をしっかり温めたい、吹き抜けのリビングで使いたいといった方に向いているタイプといえます。

壁掛けエアコンの入れ替えや、今までエアコンがなかった部屋に追加として購入するよりは、新築や大幅リフォームをするときに選択することが多いのではないのでしょうか。

そして機種は少ないものの、エアコンの床置き型は室外機なし、工事不要タイプでも、冷房&暖房機能を備えているものもあります。

その場合、冷房に比べ暖房機能が劣るというデメリットがありますので、寒い時は他の暖房器具と併用する必要があるかもしれません。

 

 

スポットクーラーの購入と使用時に注意しておくこと

スポットクーラーは室外機が不要なため、窓を閉めて使用すると熱風が室内にこもります。

そのため、排気用ダクトと窓パネルを組み合わせて使用し、必ず室外に排熱するようにしましょう。

ダクトのホースは約1mまでのばすことができる商品がありますし、窓パネルには隙間を埋めるアタッチメントがついているものがおすすめです。

ダクトホースが短すぎると、設置できる場所が非常に限られてしまいます。

窓パネルはエアコンに付属していることもありますが、自宅の窓枠に適応するか確認が必要です。付属していない場合や、適応しない場合は、別売りで購入が必要です。

ただし、窓の種類によっては窓パネルを設置したことにより、鍵を閉めることができなくなる場合があるので、別途、防犯対策も忘れずに行いましょう。

また、排水にも注意が必要です。タンクが満タンになったら定期的に排水しないと、あふれる可能性があります。

特に集合住宅では、階下に住んでいる他の方へのトラブルや賠償問題に発展することも考えられます。

最近はドレン水を蒸発させるノンドレンタイプの製品もありますので、そちらを選ぶのもあり。

ただし湿度の高い状態での使用は能力を超えてしまうこともあり、溢れる可能性はゼロではないため、注意が必要です。

 

 

まとめ

  • エアコンの床置き型は種類がいくつかあるけれど、共通して言えるのは床に置くため床面積が狭くなること
  • エアコン床置き型を検討しているならば、ヒートポンプ式のエアコンと、水の気化熱を利用する冷風扇(冷風機)があることを知っておこう
  • 冷風扇は室外機なしで工事不要だけれど、湿度は上がる、湿度が高いと温度が下がりにくい、水の補給が必要というデメリットがある
  • エアコンの床置きタイプは冷房専用のものが多く、暖房付きだとダクトや室外機の設置が必要になる製品が多い
  • 室外機なしで、冷房と暖房と両方に使えるエアコンもあるが、機種は少ない
  • 室外機なしのスポットクーラーは、排熱を室外に排出しないと部屋全体を冷やせない。そのため窓に排熱用のパネルを設置する必要がある
  • パネルを設置したことにより、窓の鍵が締められなくなる場合もあるので防犯対策を行うこと

床置き型エアコンのうち、とくにスポットエアコンは、室外機を設置できない部屋や壁に穴を開けることができない住宅事情の方も使いやすいため、とても便利です。

注意事項やデメリットをよく把握した上で購入することが必要です。

ご紹介したポイントに気を付けて、ご自宅にあったものを選んで暑い夏を乗り切ってくださいね!

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