ご飯のお供に、酒のつまみに、朝も夜も食べたくなるのがぬか漬けですよね。
しかし、自家製のぬか床で毎日愛情を注いで漬けていたはずのぬか漬けが、「あれ、こんな味だった?」と感じた事はありませんか?
なんだかぬか漬けが美味しくない…いやむしろまずい!
そう感じてこの記事へ辿り着いたそこのあなた!また、これからぬか漬けを始めようと調べていたそこのあなた!この記事を読んで頂ければすぐに解決です!!
各原因と解決方法、美味しくないぬか漬けの美味しい食べ方まで全てお教えします。是非最後まで読んでみて下さい。
ぬか漬けがまずい原因と解決方法
ぬか漬けがまずいと一口に言っても、まずい味にもいくつかの種類がありますよね。もちろん、まずい味の種類毎に必ず原因があり、そして解決方法もあります!
まずは、まずい味にはどんな種類があるのか見てみましょう。
- 味が薄い(酸っぱくない)
- うま味を感じない
- 酸味が強すぎる
- 苦さを感じる
大体のところこんな感じでしょうか。上から1つずつ原因と解決法を説明していきますね。
ぬか漬けの味が薄い(酸味がない)
これは私がぬか漬けを始めてまずいと感じた味の第1号です…
酸っぱさが足りないのは、どうやら乳酸菌不足が原因のようです。乳酸菌が不足した場合に起きるのがこちらの2点。
- 乳酸菌以外の雑菌がわきやすくなる
- 酸っぱさやうま味を感じられなくなる
つまり、まずい味の種類である、「うま味を感じない」の原因の1つは乳酸菌不足である事が考えられると言うこと。
逆に「酸味が強すぎる」は、乳酸菌が過剰に増えてしまっている状態です。美味しいぬか漬けには乳酸菌の量ってとても大事なんですね!!
乳酸菌を増やすには、次の3点に気を付けて様子を見て下さい。
- 乳酸菌が活発に活動する温度で保存しましょう
- 野菜(ヘタや皮等でもOKです)を毎日漬けましょう
- 塩分と水分量を調整してみましょう
ちなみに、食べ物は何でも冷蔵庫!長期保存なら何でも冷凍庫!な精神の私は、当然のごとくぬか漬けを冷蔵庫へ保存していました。
これが大きな間違いで、乳酸菌は20度~25度が1番活発に繁殖する温度だそうです。
正解は常温保存!冷蔵庫0.5へしまいっぱなしの方、これを読んだならば今すぐに冷蔵庫から出しましょう!
また、野菜は乳酸菌の餌となります。人間も毎日ご飯が必要なように、乳酸菌にもご飯を与えてあげなければ育ちません。
我が子に食事を与えるようなやさしい気持ちで、野菜を毎日漬けてあげて下さい。
野菜のヘタや皮など普段は捨ててしまうような物も漬けてしまう事で、生ゴミも減らせる&美味しいぬか漬けができる!!まさに一石二鳥ですよ♪
それから、水分量と塩分量もとても大事!乳酸菌が不足しているということは、水分量も不足しているということなのです。
「水分が多いとすぐに腐っちゃいそう…」そう、わたしもそう思っていました。
家の掃除等でも、「水回り=カビ生えやすい」みたいなイメージで。
とにかく湿気の多いところは雑菌が増えやすいから、もちろんぬか床の水分も少なめに…。でも実はぬか漬けにおいては間違っていたのです。
水分量と塩分量のバランスを調整する事で、美味しいぬか漬けになるんだそう!
水分はこれもまた乳酸菌の餌となりますし、塩分が不足していると野菜からの水分も出ません。
- 水分量はぬか床の表面に水分がにじみ出る程度を目安にする
- 塩分量はキュウリが1日で漬かる程度を目安にする
味が薄い(酸っぱくない)でお困りだったあなたのぬか漬けも乳酸菌を増やすことで、また元の美味しいぬか漬けに戻るはずです!
ぬか漬けにうま味を感じない
「ぬか漬けを食べているはずなのにうま味を感じられない…」
せっかく手間暇と愛情を掛けて漬けているのに、うま味が感じられないなんて…期待を裏切られた感じですよね。
でも安心して下さい。ここにもちゃんと原因と解決方法があります。ぜひ読んで頂いて、うま味のあるぬか漬けを取り戻しましょう!!
うま味を感じられないのは、前述でもご説明の通り、乳酸菌不足が原因の1つでもありますので、まずは乳酸菌を増やす工夫をしてみましょう。
その他の方法としては、うま味成分を含む食材をぬか床に足してみる事も1つの手です。うま味成分を含む食材は以下がおすすめです。
他にも、山椒やにんにく、生姜などもおススメですが、いずれもぬか漬け作りに慣れてきてからの方が良いでしょう。
※鰹節や煮干しは香りが強すぎる為、一気に大量に入れるのではなく、様子を見ながら日ごとに少量ずつ加える事をおススメします!
たくさん入れた方が美味しくなると思いがちですが、一気に入れてしまうとぬか床の味が変わってしまうので気を付けましょう。
色々な食材を少しずつ足して、自分好みのぬか漬けを作ってみてくださいね♪
ぬか漬けの酸味が強すぎる
皆さん1度はあるのではないでしょうか、すっぱーいぬか漬け。。
これも前述で少しお伝えしていましたが、乳酸菌が過剰に増えてしまうと酸味が強くなってしまいます!!
ですから、乳酸菌を増やす場合と反対の事をしてあげれば良いのです。
- 乳酸菌の活動を低下させる温度で保存しましょう(冷蔵庫へ)
- 乳酸菌の餌となる水分量を減らし、野菜を毎日漬ける事を一旦お休みしましょう
また、その他の対策としてこれらも酸っぱいぬか床には有効です!!
- ぬか床をよくかき混ぜる(乳酸菌の嫌がる酸素に触れさせる)
- 重曹を小さじ1~入れる(弱アルカリ性で酸を中和させる)
夏場は特に菌が活発に活動しますから、出来るだけ冷蔵庫への保管が望ましいです。
大きすぎて冷蔵庫へ入らない等の場合は、保冷剤を上に乗せたり近くに置いておくだけでも効果があります。
あとは、ぬか床へ何かを追加しなくても、ただ休ませる事だけでも乳酸菌の働きは低下するので、保存の温度を下げられる場所で2~3日程様子を見てみてください。
ぬか漬けに苦さを感じる
まずい味の中でも苦味が1番嫌!!という方多いのではないでしょうか?個人的には1番苦手です…
これは、苦みのあるものを漬けているか、もしくはぬか床が過剰に発酵しすぎているかの2種類の原因があります。
特に夏の気温の高い時期等に、ぬか床を常温で保存してしまうと、前述でお伝えした通り、菌が過剰に増えていきます。
また、乳酸菌だけではなく他の菌もぬか床には潜んでいる為、それらの菌の増殖で腐敗臭がしたり苦味の成分が出てきてしまいます。
常温保存は避け、冷蔵庫保存や保冷剤を上に置く等の対策をし、また時々かき混ぜて空気に触れさせる事で菌の増殖を防ぎましょう!!
それから苦味のあるものを漬けている場合!ゴーヤやネギのような苦味のある野菜に加え、実はキュウリもずっと漬けておくことで苦味成分が出てくるのだそう…。
これにはわたしも驚きでした。野菜のヘタや皮などからも長時間漬けておくことで苦味が出てくる場合もあるようなので、漬けたら短時間で取り出しておく方が吉です!!
苦み成分のある野菜を漬ける時には、先に塩水にさらす等して苦味を緩和させておけば大丈夫ですよ♪
また、足しぬかをするのも1つの手です。ぬかに含まれる糖分で苦味成分を中和させる事ができます。是非ともお試しください!!
ぬか漬けが美味しくないときのアレンジ法
失敗してしまったぬか漬けをそのまま捨ててしまう事ないですか?
ちょっと味が悪いだけで捨てちゃうのは勿体ないなぁ…
そうですよね。確かに勿体ないです。でも、ぬか漬けとしては美味しくなくても、アレンジ次第では美味しく食べられます!!
味が酸っぱくなってしまったぬか漬けは、こんな料理にアレンジできます♪
- ポテトサラダ
- タルタルソース
- 細かく刻み、レモンやお酢と和えてドレッシングに
- チゲスープ
マヨネーズやレモン汁、お酢やキムチ等の酸味のある調味料や食べ物と一緒にすることでぬか漬けの酸味が気にならずに食べられることが出来ます♪
また、塩分が濃いもしくは味が薄いぬか漬けはこのような料理に使えますよ。
- チャーハン
- スープ
味の調整がしやすい料理へリメイクすることで美味しく食べられます♪
むしろ、ぬか漬けを使わずに普段作っていたものよりも美味しくなる事もあります!!
美味しくリメイクして、ご家族にも喜んでもらっちゃいましょう。
まとめ
- ぬか漬けの味が薄い、うま味を感じない時の原因は乳酸菌不足なので、乳酸菌を増やす、うま味成分のある食材をぬか床へ足してみると良い
- ぬか漬けの酸味が強すぎるのは乳酸菌の過剰発酵によるものなので、対処法として乳酸菌を減らす
- 苦味を感じる時の原因はぬか床の過剰発酵、もしくは苦味のある食材を漬けている。対処法としてぬか床を冷蔵庫へ保管、足しぬかをすると良い
季節や天気や気温などに左右され、毎日状態が変わり手間暇のかかるぬか漬けですが、だからこそ愛着が湧いて我が子のようにお世話したくなりますよね。
失敗しても大丈夫。解決方法は必ずあります!美味しく食べられる方法もあります!
たくさん試してみながら、美味しい自分好みのぬか漬けを作りましょう♪
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