ゴーヤがぬか漬けで苦くなくなる!?苦さの理由や栄養価もご紹介!

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スーパーでゴーヤを見かけると、夏が始まったな~となんだか嬉しくなります。

小さい頃は苦手だったあの独特の苦みも、今となってはわざわざ求めてしまうほど病みつきになっています。

しかし、この独特な苦みが苦手な方も多いですよね。ゴーヤ料理の多い沖縄でも好き嫌いがハッキリと分かれる野菜のようです。

普段ぬか漬けをしている方は、色々な野菜を漬けているかと思いますが、この夏初めてゴーヤを漬けたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ゴーヤをいただいたけれど、苦手だからぬか漬けにして食べやすくしたい。ゴーヤをぬか漬けにするとおいしいの?

そんな疑問をお持ちの方に、今回の記事ではゴーヤをぬか漬けにすること苦みは抜けるのか、どんな味になるのかなどをご紹介したいと思います!

 

 

ゴーヤはぬか漬けにすることで苦くなくなるのか!?

まず、1番気になるのは、ゴーヤ独特の苦みはぬか漬けにすることでどのように変化するのか、だと思います。

結論からお話しすると、苦みは思っているほど取れず、そもそもゴーヤの苦みが苦手な人には効果は見られない。ということです。

え⁉ゴーヤの苦みはぬか漬けにすると取れるって聞いたことあるのに⁉と思った方もいるかもしれません。

正確に言うと、漬けておく長さにも大きく影響されます。長く漬ければ漬けるほど苦みは取れていきます!

他の野菜と同じような感覚で食べようとすると、苦みはなかなか取れないでしょう。

では、次の章で実際にどれくらいの時間をかけると苦みが取れるのかをご紹介いたします!

 

 

ゴーヤのぬか漬けは時間次第で苦くなくなる!?

それでは、具体的にどれくらい漬けると苦みは和らぐのでしょうか。ズバリ、72時間(3日間)程度です!

それだと、1日や2日くらい漬けたゴーヤはどのような変化があるのか疑問の方のために、1日ごとでどのような変化があるのか見ていきましょう。

1.24時間漬けた場合

ゴーヤ自体の風味や味はあまり変わらず、ぬかの風味もあまりしないです。そして、ゴーヤ独特の筋っぽさも目立ちます…!

2.48時間漬けた場合

少しゴーヤの味に変化が出て、酸味も出てきたような気がするけれど、そんなに大きくは変わらない。まだ苦みはある。

3.72時間漬けた場合

苦みがやっと落ちてくる。風味もぬかの香りや塩味がきいて食べやすくなってくる。

このような差が出てきます。ただ、味の感じ方は人それぞれです

そのままのゴーヤが得意な人と苦みに敏感な人とでは漬けた後のゴーヤにも感じ方が変わるでしょう。

ご自身の苦手度合いや、好きな加減をぜひ探してみてください!

私はせっかくなのでぬかの風味も少し感じられて苦みも残る2日目くらいがちょうどいいと思います!

また、ゴーヤの苦みが苦手だからと言って漬けすぎには注意が必要です。ゴーヤの苦み成分は外に排出され、ぬかに移っていきます。

ですので、ゴーヤばかり漬けたり、大量のゴーヤを長時間漬けすぎるとぬか自体の味にも苦みが映るのでぜひ注意しつつ楽しんでください!

時間が関わってくることは分かったけど、苦みがぬかに移るってどういうこと⁉そもそもなんでゴーヤは苦いの?

などと疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

そんな疑問をお持ちの方に、ゴーヤが苦い理由とその苦みが取れる仕組みをご紹介したいと思います。

 

 

なぜゴーヤは苦いのか!?苦みがなくなる仕組み

ゴーヤが苦い理由は、モモデルシンという成分が含まれているからです。モモデルシンなんて初めて聞きますよね。

人間が苦いと感じる苦み物質には以下のような種類があるといわれています。

アルカロイド類、配糖体、ペプチド、ニトロ化合物、フムロン類、クロロゲン酸etc.

その中でも、ゴーヤの苦み成分のメインモモデルシンはアルカロイド類に属しています。それに加えて、

イソフムロン、ククルビタシン、チャランチン

という苦み成分も含まれているのです。こんなに複数の苦み成分が含まれているのだと思うと、あの苦みも納得できますよね。

では、その苦み成分はどこに含まれているのでしょうか?下味でよく取り除く白い綿?ジューシーな果汁部分?

答えは、表面のでこぼこしたところです!さらには、その粒々が小さくて密集しているとより苦いとのことでした。

私は毎年夏になるとたくさんゴーヤを食べるのですが、全然知らなかったです…。

苦手な方はその部分を思い切ってそぎ落としてしまうのも手かもしれません!

 

ゴーヤの苦みが取れる仕組み

では、これらのゴーヤの苦み成分は取り除くことは不可能なのでしょうか?

実は、これらの苦み成分は水溶性なので水に溶け出るようになっています。よく、ゴーヤの下処理などで苦みを取る方法が紹介されています。

例えば、茹でるとお湯に苦み成分が流れ出て、なにもしないで炒めるよりはだいぶ苦みが軽減されます

さらには、塩をふりかけて放置することを推奨されていることも多いです。塩の浸透圧によってゴーヤの水分と一緒に苦み成分も抽出しているのです。

そして、ぬか漬けには塩分がたくさん含まれています!この塩分濃度の高さがゴーヤの苦みを緩和してくれるのです。

ゴーヤの苦み成分って、薬のように我慢して飲めば身体にいい、なんてことはないのかな?そもそもゴーヤってどんな栄養分があるの?

そんな疑問をお持ちの方に、ゴーヤに含まれる栄養成分をご紹介します!ついつい今日にでも買って帰りたくなるほど高栄養価なのです!

 

ゴーヤに含まれる栄養成分

ところで、ゴーヤって独特な苦みを活かした色々なレシピがありますよね。具体的にどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。

特筆すべきゴーヤの栄養成分は、ずばりビタミンCです!美肌や風邪などにいい、あのビタミンCがとっても豊富なんですね。

疲労回復、夏バテ防止、肌の修復、免疫力の向上

などにとっても効果が期待できるのです。嬉しいものばかりですよね!

でも、ビタミンCを含んでいる野菜は他にもたくさんありますよね?しかし、ゴーヤはそれら他の野菜とは一味違います。

夏野菜は通常加熱するとビタミンCは失われます。しかし、ゴーヤは失われることなく体内に取り込むことができるのです!

さらに、このような有効的なビタミンCだけではなく、他にもたくさんの栄養素が含まれています。

カロチン タンパク質 ビタミンA カルシウム カリウム マグネシウム

などが含まれています。これらの栄養素は体内で生成することが難しく、食べ物から摂取する必要があります。

そのため不足しやすいのですが、身体にとってビタミンやミネラルが不足すると他にどんなにいい栄養を取っていても意味がないのです!

バランスよく様々な種類の食物と摂ろうといわれているのはこういう背景もあるからです。

しかし、ゴーヤだけでこれだけ含まれているのは、とっても高栄養価!少し苦みが苦手な人にもぜひチャレンジしてみていただきたいです。

 

 

ゴーヤのぬか漬けレシピ

ここまででゴーヤの栄養成分や苦みの仕組みなどを理解していただけたかと思います。

最後に、メインのゴーヤのぬか漬けの作り方をご紹介します!

作り方といっても、とてもシンプルです。用意するものはゴーヤ、塩、ぬか床の3つだけ!手順としては、

  1. ゴーヤを縦半分に切って中の綿を取る
  2. 苦みが苦手な人、浅漬けで食べたい人は塩をまぶして5分ほど放置します (ゴーヤが得意な方は手順2は飛ばしても大丈夫です!)
  3. ぬか床に入れる

こんなに簡単なんですね。ゴーヤのぬか漬けはあまり料亭などでも出ないと思いますが、ぜひご自宅で試してみてください!

注意点としては、最低24時間は漬けないとぬかの香りがつきません

また、冷蔵庫でぬか漬けを管理している場合は通常時よりも浅めに漬かってしまうのでご自身でちょうどいい長さを研究してみてください!

 

 

まとめ

今回の記事では、以下の内容に関して具体的にご紹介いたしました!

  • ゴーヤはぬか漬けにしても苦みを完璧に取ることは難しい
  • ゴーヤの苦みを和らげるにはぬか漬けに3日以上漬けること
  • ゴーヤはたくさんの苦み成分を含んでいるためこれほど苦く感じる
  • ゴーヤの苦み成分を抽出するには水分がカギ
  • ゴーヤの綿を取ってぬか床に入れるだけで簡単にぬか漬けができる

今回はぬか漬けの中でもゴーヤにだけ焦点をあてた記事となっています。しかし、あの独特な苦みや高栄養価なことからも気になる情報が多かったのではないでしょうか。

私自身、ますますゴーヤが食べたくなってきました。夏の始まりを告げるきっかけは人それぞれだと思いますが、今年も私にとってはゴーヤになりそうな予感です。

みなさんも、ぜひゴーヤのぬか漬けを生活に取り入れてこの夏も乗り切りましょう!

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