ヘルシーな甘味料として、海外で注目されているアガベシロップ。
健康的な食生活にするために、お砂糖の代用にアガベシロップを選ぶ方が増えています。
私は甘いものが大好きなのですが、身体のために普段ははちみつをお砂糖の代わりに使用していました。
同じようにはちみつをお砂糖の代用として使っている方は多いのではないでしょうか。
ところが、健康にいいアガベシロップもお砂糖の置き換えとしておすすめなのです。
そこで疑問に思うのが「はちみつとアガベシロップではどっちの方が健康にいいの?」ということですよね。
今回は、はちみつとアガベシロップのメリットを比較して健康のためにはどっちがいいのかをまとめてみました。
健康のために甘味料を置き換えたいという方は参考にしてみてくださいね。
アガベシロップとはちみつはどっちがいい?それぞれのメリット
アガベシロップとは、リュウゼツランという植物の樹液から作られる甘味料です。
【製造方法】絞った樹液を濾過し、煮詰める
【味】クセがなく、すっきりとした甘さ
【甘味】砂糖と比較して1.5倍ほど甘さが強い
健康的な食生活にするために、お砂糖をアガベシロップに置き換える方が増えています。
お砂糖の置き換えとして代表的な甘味料といえば、はちみつですよね。
では、アガベシロップとはちみつではどちらの方が健康にいいのでしょうか?
結論からお伝えすると、どっちがいいとも言えません!それぞれに異なるメリットがありますので、自分に合うものを選択するのがおすすめです。
- GI値をあげたくないのであればアガベシロップ
- 殺菌効果を得たいのであればはちみつ
では、アガベシロップとはちみつのメリットを詳しく見ていきましょう。
アガベシロップのメリット
アガベシロップは、海外ではヘルシーな甘味料として広まっています。その理由は主に次の3点からです。
- GI値が低く、血糖値が上がりづらい
- 水溶性食物繊維の「イヌリン」が腸内環境を整える
- フラボノイドのケンぺロールやケルセチンが病気予防に期待できる
GI値とは、食後の血糖値の上昇しやすさを表した値です。
アガベシロップのGI値は21。上白糖のGI値が99、はちみつが75という値と比べると、アガベシロップのGI値は低いことが分かります。
なぜアガベシロップのGI値が低いのかというと、甘さの成分のほとんどが果糖だからです。
果糖の多くは分解されることなく体内に吸収されるので、血糖値の上昇が緩やかになります。
甘いものに血糖値の上昇は付きもの。食べても血糖値が上がりづらいのは嬉しい!
そして、アガベシロップには水溶性食物繊維のイヌリンが豊富です。
イヌリンには、腸内環境を整える効果、ダイエット効果があるといわれています。
人間にはイヌリンを分解する酵素が無いので、消化されずに腸まで届いて善玉菌のエサとなります。
また、イヌリンは腸でゲル状になり一緒に食べた糖質の吸収を抑えてくれるのです。
そのためアガベシロップは普段便秘や下痢をしがちな人、ダイエット中の人にもおすすめですよ。
また、アガベシロップに含まれるフラボノイドのケンペロールやケルセチン。これらの成分には抗酸化作用や炎症を抑える作用があるといわれています。
特にケルセチンには心臓病や肺がんの予防につながるのではないかと報告があります。
このようにアガベシロップは病気の予防や免疫力アップも期待できるスゴい甘味料なのです。
はちみつのメリット
一方で、はちみつにも健康面へのメリットが多くあります。
- ビタミンやミネラルなどの栄養成分がバランスよく含まれる
- グルコン酸やオリゴ糖が腸内環境を整える
- ポリフェノールが含まれ、抗酸化作用を期待できる
- 病原体が増えるのを防いだり、抗生物質の力を高めたりする
- アレルギー症状を緩和する
アガベシロップと異なる点は、はちみつには物によって多くの酵素が生きていて殺菌効果があるということ。
はちみつは大きく3種類に分けることができ、次のような違いがあります。
製造工程 | 添加物 | 販売場所 | |
生はちみつ | 40℃以下で加熱または非加熱 | 加えられていない | 専門店 |
純粋はちみつ | 加熱 | 加えられていない | 専門店やスーパー |
加糖はちみつ | 加熱 | 加えられている | スーパー |
注目すべきは生はちみつです。加熱すると酵素は壊れてしまいますが、生はちみつは高温で加熱されないので生きた酵素が多く含まれています。
この酵素には、腸内環境改善、殺菌効果、消炎作用、疲労回復などの効果が期待できるといわれているのです。
中でも生はちみつには、アガベシロップにはない強い殺菌効果がありますので、風邪予防としておすすめですよ。
アガベシロップはお砂糖やはちみつの代用になる?使い方をご紹介
アガベシロップはさらっとしていてクセがあまり無いので、はちみつなどの代用に向いています。
「はちみつの味が苦手」という人でもアガベシロップなら取り入れやすいのではないでしょうか?
ちなみに、アガベシロップには製造工程の濾過の度合いによって3段階に分けられます。
使用方法によって使い分けると、さらに美味しくいただくことができますよ。
濾過の度合い | 色 | 味 | |
ライト | 多い | 黄色 | クセがなくマイルド |
アンバー | 中くらい | 薄茶色 | ライトよりコクがある |
ダーク | 少ない | 濃い茶色 | キャラメルや黒砂糖のようなコクがある |
それではアガベシロップの使い方について見ていきましょう。
ドリンクに混ぜる
アガベシロップはサラサラしていて水に溶けやすい甘味料。
使い方のひとつとしてオススメなのは、ドリンクに混ぜることです。
冷たいドリンクを甘くして飲みたいのに、お砂糖がすぐに溶けなくて困ったわ
そんな時アガベシロップなら、冷たいドリンクにすぐに溶かして甘さを足すことができます。
ドリンクに混ぜるのであれば、香りを損なわないライトやアンバーがおすすめですよ。
料理の調味料として使う
アガベシロップは加熱しても甘味が変わらないので、料理にお砂糖の代用として使うのにも良いですよ。
和食、中華、洋食、どんな料理でも美味しく使うことができます。
中でも、アガベシロップにはツヤがあるので和食の煮物や生姜焼きにピッタリなんです。
アガベシロップでコクを出すためにはダークを使ってみましょう。
上品な甘さのあるお料理を楽しむことができますよ。
スイーツの材料使う
ケーキやクッキーなどのお菓子作り、ヨーグルトやグラノーラのちょい足しにもおすすめです。
甘味の強いアガベシロップは、お砂糖と比べて使用量を控えることができます。
アガベシロップの甘さはお砂糖と比べるとなんと1.5倍。
なので、お砂糖ほど量を使用しなくてもしっかりとした甘さを感じられるのです。
アガベシロップを使えばカロリーが少なくなるので、罪悪感を感じにくくなりますね。
スイーツにはダークを使うとキャラメルのような風味を楽しむことができますよ。
アガベシロップは魔法のシロップではない!摂りすぎには注意
魅力がたくさんあるアガベシロップですが、糖質を含む甘味料なので摂りすぎには注意が必要です。
食べる際は、適度な量にとどめておくようにしましょう。
アガベシロップに含まれる果糖には、血糖値の上昇が穏やかというメリットがある一方で次のようなデメリットもあります。
アガベシロップは、どれだけ食べても体に良い魔法のシロップではないのです!
ただ、果糖はお砂糖やはちみつにも含まれていますので、注意すべきなのはアガベシロップに限ったことではありません。
摂り過ぎると身体を壊してしまう可能性がありますので、適度な量にすることが大切です。
ちなみに、「アガベシロップは体に悪い」といわれることもあります。
それはアメリカの研究が理由のひとつとなっていて、この研究では「糖尿病患者に過度のアガベシロップを与えた結果、肝臓に負担がかかることが判明した」と報告されました。
アガベシロップの過度の摂取が体に良くないのは確かなこと。
ですが、どんな甘味料も食べ過ぎが健康によくないのは当たり前のことですよね。
この研究結果だけで「アガベシロップは体に悪い」とするのは、アガベシロップの効果を考えるともったいないような気がします。
アガベシロップを安心して選ぶためのポイント3つ
アガベシロップには数多くの商品があり、輸入品がほとんどです。
輸入品と聞くと製造過程が見えづらいこともあり、品質などが気になりますよね。
そこで、アガベシロップを安心して取り入れるための選ぶポイントをまとめました。
- オーガニック認定商品を選ぶ
- 添加物が入っていないか確認する
- 加熱処理の少ないローアガベを選ぶ
それではひとつずつ見ていきましょう。
オーガニック認定商品を選ぶ
オーガニック認証を受けている商品であれば、厳しい基準をクリアしているので安心です。
商品に「有機JASマーク」があるかどうか確認してみましょう。このマークは化学肥料や農薬を使用していないことなどを証明する日本の認証マークです。
輸入品のアガベシロップは生産国の品質基準に沿って作られているので、どのように作られているのか分かりづらく不安がありますよね。
オーガニック認定商品を選べば、より信頼できる商品を手にすることができますよ♪
添加物が入っていないか確認する
着色料や他の甘味成分が足されていない、「アガベ100%」の商品を選びましょう。
アガベシロップの商品の中には、ブドウ糖果糖液糖やコーンシロップで甘味を足しているもの、合成着色料で色をつけたものなども出回っています。
余計な着色料や添加物が入っていると、健康に良くないのはもちろん、アガベシロップ本来の味を楽しむこともできません。
購入の際には、成分表示を見てなるべくアガベ100%の商品を選ぶと安心ですね。
加熱処理の少ないアガベシロップを選ぶ
健康のために取り入れるのであれば、低温処理されたものを選びましょう。
なぜなら、高温処理されるとアガベシロップに含まれる栄養素が壊れてしまうからです。
低温処理されたものには「RAW」と記載があります。
アガベシロップの栄養素をしっかり摂るために、「RAW」と記載されているかを購入の際にはチェックしましょう。
まとめ
- アガベシロップとはちみつでは、それぞれメリットがある
- GI値を上げずに甘いものを楽しみたいのならアガベシロップがおすすめ
- 殺菌作用などの効果を得たいのならはちみつがおすすめ
- アガベシロップはお砂糖やはちみつの代用として、料理などに幅広く使うことができる
- アガベシロップの摂りすぎは健康に悪いので要注意
- 購入の際は、「オーガニック」「100%」「RAW」の記載があるか要チェック
今回はアガベシロップについて、はちみつと比べながらまとめてみました。
調べてみると、アガベシロップは健康的なメリットがたくさんある甘味料だということが分かりました。
「アガベシロップは体に良くないのでは?」という意見があるのも確かですが、使用量や選び方を気を付けるだけで安心して使うことができますよ。
健康のために食生活を工夫したい方やダイエット中の方は、一度アガベシロップを試してみてはいかがでしょうか?
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