夏本番を迎える準備はお済みですか?私は暑さ対策に何か良い方法はないかなと探していたところ、冷風扇というアイテムを発見しました。
調べてみると、エアコンの風より体に優しいので子供とペットがいる我が家にピッタリな印象。
一方で、購入した人の中には後悔している人も多いと分かりました。
この冷風扇、どうやら人により向き不向きがあり、購入前に自分に適しているかしっかり判断した方が良さそうです。
そこでこの記事では、私が本気で冷風扇の購入を検討するために調べた、冷風扇の仕組みや使い方、選び方などを紹介します。
冷風扇の仕組み等を知らずに「一刻も早く涼しい環境を…!」と衝動買いすると、思っていたものと違って後悔することになるかも。
この記事を読んで、冷風扇があなたの暮らしにマッチするのか、一緒に確認してみましょう!
冷風扇の仕組みとは?メリットとデメリットから分かる特徴
冷風扇とは、家庭用の冷房機器のひとつ。最近ではテレビやラジオの通販番組でもよく紹介されていますよね。
通販番組では冷風扇の良い面ばかりが紹介されますが、実はその仕組みにはデメリットも隠れているのです。
まずは、冷風扇の仕組みと、そこから分かる冷風扇のメリット・デメリットを見ていきましょう。
冷風扇の仕組みは気化熱を利用
冷風扇を使用すると出てくる冷たい風。これは、水が蒸発するときの気化熱を利用して作り出されています。
気化熱とは、液体の物質が蒸発するときに周りから吸収する熱のことです。
水が気体になるときには気化熱により、接しているものの温度を下げる効果があります。
体を濡れたままにしておくと寒くなりますよね。これも気化熱によるものです!
冷風扇はこのような現象を利用して、フィルターの水を蒸発させ、温度が下がった部分に風を送ることで涼しい風を送り出しています。
濡れたタオルに扇風機で風を当てているのをイメージすると分かりやすいですね。
冷風扇にはメリットとデメリットがある
では、冷風扇のメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
冷風扇の両面をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
冷風扇のデメリット
冷風扇の1番のデメリットは、湿度が上昇しやすい点でしょう。
冷風扇の仕組み上、水を蒸発させて使うため部屋中に水蒸気が充満します。
その結果、湿度が上昇して、部屋全体的には蒸し暑くなってしまうこともあります。
冷風扇からは涼しい風を感じることはできますが、エアコンのように室内全体の温度を下げることはできないので注意しましょう。
冷風扇のメリット
冷風扇の最大のメリットは、身体が冷えすぎないことです。
冷風扇は穏やかで体に優しい風が出るため体調を崩す心配がありません。
エアコンは強力な冷たい風によって部屋をすぐに冷やすことができ、真夏の暑い日は気持ちが良いですよね。
ところが、エアコンの風により身体を冷やしすぎると、自律神経が乱れて冷房病を引き起こすと言われています。
冷房病になる原因は、体の冷やしすぎ、室内と室外の激しい温度差。冷房病になると頭痛や肩こりなど、さまざまな症状が見られます。
エアコンの風に長時間当たったり、外との気温差が大きくなってしまったりするとこのような体調不良になってしまう可能性があるのです。
一方で、冷風扇は穏やかな風が出るので、真夏の暑い日にエアコンで温度を下げるよりも安心して使用することができますよ。
冷風扇の口コミから分かる向き不向き
冷風扇にはその仕組みからメリット・デメリットの両面があることが分かりましたね。
では、具体的に冷風扇はどのような方に向いているのでしょうか。
冷風扇を購入した方の口コミから、冷風扇が適している人・適さない人の特徴を整理してみました。
悪い口コミから分かる冷風扇が適さない人
まず、冷風扇が向いていない方にはこのような特徴があります。
実際に冷風扇に低評価をつけている方はこんなコメントをしていました。
冷風扇を使っても、全然涼しくならない!
「全然涼しくならない」というコメントをよく読んでみると、部屋全体を冷やすためのエアコン代わりとして冷風扇を購入した方が多いようです。
冷風扇は気化熱によって涼しい風を送ることはできますが、部屋全体の温度を下げることはできません。
なので、エアコンの代わりとして使用する冷房機器をお探しの方には向かないのです。
また、口コミの中にはお手入れに関してこんなレビューもありました。
水を補給したり、掃除したりするのが面倒だなぁ…
冷風扇は水を蒸発させて冷たい風を作り出しているため、大量の水を使用します。
冷風扇の商品や使い方によっては、何度も水を補給しないといけないこともあります。
そして、水を使うからにはカビが生えないように気をつけなければなりません。
特に湿度が高い夏に使用しますので、こまめに掃除する必要があります。
このように、こまめに水を補給したり掃除したりすることが面倒な方にも冷風扇は適さないでしょう。
良い口コミから分かる冷風扇が適している人
高評価をつけている人のコメントからは、このような方に冷風扇が向いていることが分かりました。
良い口コミでは特にこんなレビューが多く見られました。
エアコンが苦手な私にはピッタリでした
真夏にエアコンがよく効いた部屋にいると気持ちが良いですが、私も気づいたら手足が冷えて痛くなってしまったことがあります。
このようにエアコンでは身体が冷えすぎてしまうため、苦手意識を持つ方も多いですよね。
一方で冷風扇から出る風は気化熱を利用しているため、エアコンほど低温にはなりません。
なのでエアコンが苦手な方でも、冷風扇では快適に過ごすことができるのです。
特に、お子さんや高齢な方、ペットなどがいる家庭に冷風扇は最適ですよ。
冷風扇の使い方を間違えると不快感が増す!?正しい使い方はこれ!
冷風扇の口コミから、エアコンで体調を崩しやすい方に向いていることが分かりましたね。
ところが、エアコンをつけずに冷風扇のみで使用すると、部屋中がジメジメしてしまって気持ち悪さが増してしまいます。
冷風扇は湿度を下げる工夫をしなければ、涼しくなるどころか蒸し暑くなってしまうのです。
そんな事態を避けるために、冷風扇の使い方を知っておきましょう。
調べてみると、冷風扇をこのように使うと快適に過ごせることが分かりました!
- エアコンと併用する
- 窓を開けて使う
それでは使い方について具体的にお伝えしていきますね。
エアコンと併用する
エアコンをつければ部屋全体の湿度も低く保つことができるので、冷風扇を併用すれば湿度を気にすることがなく使用できます。
乾燥しやすいエアコンも、冷風扇を使用すれば乾燥を防ぐこともできますね。
エアコンが苦手な方は、設定をこのようにして使ってみましょう。
- 温度を高めにする
- 風量を弱くする
- 除湿モードにする
エアコンの温度を高めに設定したり風量を弱くしたりして、冷風扇で涼をとれば電気代の節約にもつながりますよ。
窓を開けて使う
冷風扇のみを使用する場合は、窓を開けて使用しましょう。冷風扇を閉め切った部屋で使うと、湿度が上がり続けてしまいます。
中には窓を開けずに使用して、机や壁までビチョビチョになってしまったなんて人も…。
なので冷風扇のみ使用するときは、時々窓を開けて換気をするか、窓を開けて空気を入れ替えながら使用するのが良いでしょう。
ただ、真夏になると室外の温度や湿度も高いので、この方法はあまり適さないかもしれません。
本格的に暑くなる前の5月・6月頃や、就寝時に使用するときには、窓を開けながら冷風扇で涼むことができそうですね。
冷風扇の選び方とは?7つの見るべきポイント
冷風扇を購入する際には、どのような点に注目して商品を選んだら良いのでしょうか?
せっかくのお買い物を失敗しないように、冷風扇の選び方をまとめてみました。
- 保冷剤を設置できるか
- お手入れはラクか
- 大きさはどのくらいか
- タイマーやモード切り替えはできるのか
- 首振り機能はあるか
- 温風に対応しているのか
- タンク容量、持続時間はどれくらいか
では、冷風扇の選び方をそれぞれ見ていきましょう。
保冷剤を設置できるか
冷風扇のタンクの中に保冷剤や氷を入れられるタイプと入れられないタイプの商品があります。
タンク内に入れる水を冷やしたほうが冷たい風を感じることができるので、保冷剤や氷を入れられるタイプを選ぶのがオススメです。
もともと保冷剤が付属している商品もあるので、よく確認してみてくださいね。
お手入れはラクにできるか
冷風扇では水を使うため、カビが生えないようにこまめに掃除をする必要があります。
その際に内部のタンクやフィルターが取り外せると、丸洗いできるのでラクに手入れをすることができますよ。
清潔に保つために、購入前にタンクやフィルターの構造を確認しておくと良いでしょう。
大きさはどのくらいか
冷風扇は主に大型の床置きタイプと小型の卓上タイプの2種類の大きさがあります。
より強力で広範囲に風を送りたいのであれば、大型の床置きタイプが良いでしょう。
床置きタイプの中にはキャスター付きで移動がしやすい商品もあります。
また、デスクの上に置いて使用するのであれば、小型の卓上タイプがオススメです。
コンパクトなサイズのため、持ち運びもしやすくデスク上で邪魔になることもありません。使用方法によって自分に適したタイプを選びましょう。
タイマーやモード切り替えはできるのか
タイマーを設定できたり、モード切り替えによって送風の仕方を変えられたりする機能があると便利です。
就寝中は特にこれらの機能が充実していると、快適に使用することができます。
何時間後まで設定できるか、どれくらいの幅で設定できるか等は商品によって異なりますので、事前に確認してみましょう。
首振り機能はあるか
首振り機能があれば多方面に風を送ることができるので、数人で涼むことができます。
中には1方向にしか送風できない商品もあります。購入前によくチェックしておきましょう。
温風に対応しているのか
冷風扇のモデルによっては温風に対応していることもあります。冷風だけでなく温風を出すことができれば、オールシーズン使用することができますね。
冷風扇は湿度を含んだ風を送り出す特徴があるので、冬場に使用すれば加湿器代わりにもなりますよ。
タンク容量、持続時間はどれくらいか
水を補給する手間をなるべく減らすために、タンク容量が大きいものを選ぶと良いでしょう。
タンク容量が小さいものだと、水がすぐになくなってしまうため何度も補給する羽目になってしまいます。
床置きタイプでは就寝時を見据えて長時間使用できるものも多いようですが、商品によって容量はマチマチですのでよく確認しておきましょう。
まとめ
- 冷風扇の仕組みは、水が蒸発する際の気化熱を利用している
- 最大のデメリットは湿度が上昇してしまうこと
- 最大のメリットは冷えすぎ防止になること
- 冷風扇が向いているのは、エアコンが苦手な人
- 冷風扇が向いていないのは、部屋全体を冷やしたい人・こまめに手入れできない人
- 使用する際には、湿度を下げる工夫をする必要がある
- 自分にピッタリのものを見つけるために、大きさや機能、構造について確認しておくと良い
今回は、購入前に知っておくべき冷風扇の仕組みや使い方、選び方をまとめてみました。
読んでいただいて、冷風扇がご自身の暮らしに合うのかどうか確認できましたか?
エアコンよりも穏やかな涼しさを感じられる冷風扇で、冷えにも負けずに過ごしましょう!
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