「毛布の毛玉とゴワつきが気になるけど、まだ使えるのかな?」
「毛布のお手入れ方法が分からない」「そろそろ毛布を買い替えたいけど、できるだけ長く使える毛布が欲しい」
情報が多すぎてどうしていいか分からず、劣化した毛布をずっと使い続けている…なんて人はいませんか?
私は以前、10年以上経った古い毛布を使っていたため、ゴワつき感と嫌な臭いで寝付けないことが多々ありました。
新しい毛布に買い替えてから以前よりも寝付きが良くなり、毎日快適に過ごすことができるようになりました。
定期的にお手入れしているので、3年経った今も品質の良い毛布のままです。この記事では
- 毛布の選び方
- お手入れ方法
- 劣化した毛布の対処方法
までの流れを解説します。この記事を読むことで、毛布の取り扱い方が分かり、悩まずに毛布を買い替えることができますよ♪
毛布の寿命は素材によって異なる
毛布の寿命は素材によって異なります。毛布の素材の種類は大きく分けてこの4つです。
- アクリル
- ポリエステル
- 動物繊維
- 植物繊維
毛布を長く使うためには、素材の選び方や見分け方が重要です。
毛布の寿命から特徴を6つの項目に合わせて解説します。
アクリル毛布の寿命は約15年から20年
- 寿命:約15年から20年
- 強度・耐久性:どちらも高い
- 肌触り:ふんわり
- 保温性:高い
- 吸湿性・放湿性:どちらも低い
- 洗濯方法:洗濯機で可能
合成繊維であるアクリルは、アクリロニトリルという石油から作られています。
繊維が太く強度と耐久性が高いアクリル毛布は、他の素材の毛布に比べて寿命が長いところが特徴。虫食いの影響がないことも寿命の長さ関係があると言えるでしょう。
アクリル毛布の肌触りはウールに似ていてふんわり。生地の間にあたたかい空気が入り込みやすい構造で保温性に優れているため、寒い冬に重宝すること間違いなしです。
残念なポイントは吸湿性と放湿性が低いため、汗を吸収しにくいうえに蒸れやすいところです。
定期的に洗濯や外干しをすると改善できるので、お手入れを心がけるようにしましょう。
アクリル毛布は、洗濯機で洗濯できるうえに水切れが良く乾きが早いのでお手入れが簡単。
価格に対して高い性能をもつアクリル毛布は、コストパフォーマンスが高い毛布と言えるでしょう。
ポリエステル毛布の寿命は約3年から5年
- 寿命:約3年から5年
- 強度・耐久性:どちらも高い
- 肌触り:滑らか
- 保温性:高い
- 吸湿性・放湿性:どちらも低い
- 洗濯方法:洗濯機で可能
ポリエステルの原料は、ペットボトルと同じ「ポリエチレンテレフタレート」という合成繊維です。
ポリエステル毛布は強度や耐久性が高く縮みにくいため、天然繊維に比べて寿命が長いという特徴があります。
ポリエステル毛布はアクリル毛布と比べて軽くて薄手。繊維が細く短くツルツルとした滑らかな肌触りが特徴です。
1枚で物足りない場合は、布団と併用して温かさを補うようにしましょう。
吸湿性や放湿性が低いポリエステル毛布は、汗を蒸発することが難しく寝冷えしたり肌がかゆくなったりすることがあるため、パジャマを調整して全体のバランスをとる必要があります。
洗濯機で丸洗いできるのでお手入れがしやすいポリエステル毛布。
天気が良い日に外干しすることで雑菌やダニの繁殖を抑えたりカビの発生を防いだりと、毛布を清潔な状態に保つことができます。
他の素材の毛布に比べてポリエステル毛布は、低価格で販売されているので費用を抑えることができるでしょう。
動物繊維の毛布の寿命は約3年
天然素材である動物繊維は次の6種類です。特徴も合わせて解説します。
- ウール毛布(羊毛)
- カシミア毛布(山羊)
- ビキューナ毛布(ビキューナ)
- キャメル毛布(ラクダ)
- アルパカ毛布(アルパカ)
- シルク毛布(絹)
- 寿命:約3年
- 強度・耐久性:どちらも高い
- 肌触り:きめ細かい滑らかさ
- 保温性:高い
- 吸湿性・放湿性:どちらも高い
- 洗濯方法:クリーニング
動物繊維の毛布は強度や耐久性が高いため、長く使い続けることができる毛布です。
動物達は、山岳地帯や乾燥地帯などの厳しい環境下で体温を保ち生息しています。強度や耐久性が高い毛が育つ理由と言えます。
動物繊維は高級感ある光沢できめ細かい滑らかな肌触りが魅力的なポイントと言えるでしょう。
熱伝導率が低い動物繊維の毛布は吸湿性や保温性に優れ、夏は涼しく冬は暖かく使うことができます。
動物繊維の毛布はデリケートな素材なので、特有の品質を維持するために多少の費用や手間はかかってしまいます。
お手入れを怠るとゴワつきの原因になり、毛布の寿命を縮める原因になりかねません。
日常のお手入れ方法は陰干しとブラッシングで十分です。年に1、2回ほどクリーニングに出しましょう。
毛布の痛みを極力抑えて洗浄してくれるので安心してクリーニングに出すことができます。
吸湿性や保温性、きめ細かく滑らかな肌触りに優れているため、良い睡眠につながること間違いなしです。
植物繊維の毛布の寿命は約3年
天然素材である植物繊維は次の2種類です。特徴も合わせて解説します。
- コットン(綿)
- リネン(麻)
- 寿命:約3年
- 強度・耐久性:どちらも高い
- 肌触り:柔らかい
- 保温性:低い
- 吸湿性・放湿性:どちらも高い
- 洗濯方法:洗濯機で洗濯
植物繊維の毛布は適度な硬さと弾力性があるため取り扱いしやすい毛布です。
柔らかい肌触りですが、強度と耐久性が高い特徴があります。軽量で簡単に持ち運びすることもできます。
柔らかくてお肌に優しい素材なので、小さいお子様や敏感肌の方も安心して使うことができるでしょう。
保温性が劣ることろもありますが、吸湿性と放湿性が優れているので夏の時期はもちろん、布団と組み合わせて使うことで季節問わず使用できます。
自宅で洗濯できるため、清潔な状態で毛布を維持できるでしょう。
植物繊維の毛布は、オールシーズン使えるため1枚持っていると重宝します。
毛布の寿命は加工マーク付きだとより長く使える
毛布に加工が施されていることで、日常の手入れだけでは取り除くことができないカビや雑菌、ダニなどの発生を抑制することができます。
結果として毛布を清潔に保つことが毛布の寿命を延ばすことに繋がります。加工の種類は主に2種類です。
- 抗菌防臭加工:細菌の増殖を抑制して嫌な匂いを減らす
- 制菌加工:臭いの元となる細菌そのものを減らす
評価技術協議会が設けている製品認証の加工マークによって、加工が施されているか見分けることができます。
効果の耐久性や加工の安全性について保証されているため安心して毛布を使うことができますね。
製品認証の加工マークについて、詳しくご紹介していきます。
防ダニ加工マーク
「防ダニ加工マーク」は、インテリアファブリックス性能評価協議会が厳しい基準を元に設け、基準に合格した製品にマークが表示されます。
基準内容は次の2つです。
- 忌避効果:ダニを寄せ付けない
- 増殖抑制効果:ダニを増やさない
- 防ダニ効果:防ダニ効果の持続性を確認
ダニを寄せ付けないことはもちろん、ダニの増殖を抑えて防カビの効果をいかに持続させるかがテーマとされています。
SEKマーク
一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)が認証している「SEKマーク」は、一定の基準をクリアした繊維製品の品質を保証するマークです。
SEKマークには項目が複数分かれていますが、縫製品は下記の2種類に該当します。
- 抗菌防臭加工(青):細菌の増殖を抑制して嫌な匂いを減らす
- 制菌加工(オレンジ):臭いの元となる細菌そのものを減らす
抗菌防臭加工、制菌加工マークは、一般家庭用品や食品業務用の縫製品などに使われていて毛布にも使われています。
その他のマークは医療・介護等の特定用途に使われています。
毛布の寿命は4つのお手入れ方で決まる
毛布の寿命は日々のお手入れ方法で決まります。毛布の寿命を延ばすためのお手入れ方法は次の4つです。
- 定期的に外干しする
- 月に1回は洗濯する
- 通気性が良い場所に収納や保管をする
- カバーを付けてなるべく肌に触れないようにする
定期的に外干しする
毛布は定期的に外で干しましょう。汗や皮脂で布団の湿度が上がると、カビや雑菌、ダニなどが好む環境を作ってしまう原因になります!
晴れた乾燥している日に外干しをすることで、毛布の湿度が下がりダニの発生を防ぐことができます。
また太陽の光や紫外線には殺菌効果があるため、カビや雑菌やダニなどの増殖を抑えるのに役立ちますよ。
合成繊維の毛布は天日干し、天然繊維の毛布は陰干しというように素材に合わせて干し方を変えるようにしましょう。
毛布の素材に合わせて干し方を変えることで、劣化スピードを遅らせることに役立ちます。
月に1回は洗濯する
毛布は月に1回、洗濯しましょう。汗や皮脂を吸い込んだ毛布は、本来持っている機能を発揮できなくなります。
毛布を洗う前に洗濯表示をよく確認しましょう。自宅の洗濯機で洗える素材の毛布は、洗濯ネットに入れて洗濯します。
洗濯ネットに入れずに洗濯すると、洗濯槽と毛布を傷めてしまう原因になります。
洗濯ネットに入れて洗濯することで、毛布が浮き上がり洗濯槽の隙間に挟まることを防ぐことができます。洗剤は中性洗剤を使いましょう。
中性洗剤の表示がない場合にもおしゃれ着用の中性洗剤を積極的に使いましょう。
毛布の品質と風合いを守りながら汗や皮脂の汚れを落とすことができます。
中性洗剤で毛布を優しく洗濯することか毛布の寿命を延ばすポイントです。
淡い色の毛布は蛍光剤が入っていない洗剤、濃い色の毛布は漂白剤が入っていない洗剤を選ぶことにより色落ちを防ぐことができます。
大きなサイズの毛布や電気毛布のような特殊毛布、自宅で洗濯できない素材の毛布はコインランドリーやクリーニングを活用しましょう。
洗濯表示を確認したうえ適切に洗濯することで、毛布を傷めずに洗うことができます。
通気性が良い場所に収納する
毛布は通気性が良い場所に収納しましょう。
カビや雑菌、ダニは湿気が多い場所を好んで増殖するからです。
収納スペースの床にスノコを敷いてから毛布を置くだけで通気性が良くなります。
毛布を長期間、収納する場合はカビや雑菌、ダニが好まない環境を作る工夫が必要です。
専用の収納袋やいらなくなったシーツなどで毛布を包んで収納しましょう。
風通しが良い素材を使うことで湿気を下げる働きが作用し、カビや雑菌、ダニが嫌いな環境を作ることができます。
乾燥剤や除湿剤を収納袋の中と収納スペースの周りに入れると湿気対策に効果的です。
カバーを付けてなるべく肌に触れないようにする
毛布にカバーを付けてなるべく毛布と肌を触れないようにしましょう。
毛布の劣化は皮脂と汗の汚れで生じます。日常的にカバーを付けて肌と毛布を触れさせないようにすることで、毛布の劣化スピードを遅らせることができます。
カバーを洗濯する必要があったり毛布を定期的に干したりと手間はかかりますが、きれいな状態を維持できるなら試めしてみる価値はあるでしょう。
毛布にカバーを付けてしまうと毛布特有の肌触りを感じることができなくりますが、肌触りが良いカバーを選ぶことで問題は解説します。
使える毛布はアップサイクルかダウンサイクルする
「毛布としては使えなくても、別のアイテムとして何か活用できそう…」
そんな時はアップサイクルかダウンサイクルを試してみましょう。
- アップサイクル → 捨てられるはずだった廃棄物や不用品を新しい製品にアップグレードすること
- ダウンサイクル → 捨てられるはずだった廃棄物や不用品を新しい製品にダウングレードすること
アップサイクル&ダウンサイクルの具体例を6つご紹介しますね。
- 掃除用品アイテムを作る
- 重い荷物を運ぶ際に下に敷くクッションとして使う
- 出先用の毛布として使う
- ペットの座布団にする
- 調理器具に巻きつけて保温機能を高める
- 毛布でバックや小物を作る
寝具として機能しない毛布でも生活に役立つアイテムに大変身することがあるので、1度トライしてみる価値はあるでしょう。
使えない毛布は速やかに処分を!
劣化して使えない毛布は速やかに処分しましょう。
劣化した毛布を使い続けることで、カビやダニ、雑菌の増殖スピードも加速し続けます。
その結果、アレルギーが発症し身体に悪影響を及ぼすことがあるので速やかに処理しましょう。
劣化した電気毛布の場合は、使い続けると発熱や発火といった大事故を招く恐れがあるので取り扱いに注意。
暖かさを感じなくなってきたり、肌触りが悪くなってきたりする場合は、毛布の買い換え時期と言えるでしょう。
こまめにお手入れをしていて外見に支障がない場合でも、年数が経つにつれて機能が劣るので異変に気づく前に買い換えるのが望ましいです。使用年数の目安は3年です。
粗大ゴミや資源ゴミ、燃えるゴミなど自治体によって処分内容が異なるため、劣化した毛布を処分する際は必ず自治体のホームページを確認しましょう。
まとめ
- 毛布の寿命は素材によって異なる。それぞれの特徴やおおよその寿命を知っておくことが大切
- 抗菌防臭加工や制菌加工されている毛布は清潔に保つことができるので、毛布の寿命を延ばすことに繋がる
- 毛布は定期的に外干しする、月に1回は洗濯する、通気性の良い場所で保管、使用時はカバーを付けて直接肌に触れないように使うことで長く使える
- 古くなってきた毛布は、アップサイクルもしくはダウンサイクルで活用しても良し
- 劣化した毛布はアレルギーなどの原因にもなりうるので、速やかに処分しよう
汗や皮脂が付着した毛布は、カビや雑菌、ダニが増殖しやすく寿命を縮める原因に。
また定期的なお手入れ方法が間違っていると、かえって毛布の劣化スピードを早めてしまうことがあります。
定期的に正確なお手入れを行うことで、良い品質を保ちながら長い間毛布を使うことが可能です。
その結果、質の良い睡眠を取ることができ心と身体が整うこと間違いなしです!
毛布に加工が施されていれば、日常の手入れだけでは取り除くことができないカビや雑菌、ダニなどの発生を抑制することもできますので、買い替えの際には加工表示もチェックしてみてくださいね。
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