冬は乾燥が気になる季節ですね。空気が乾燥していると、風邪やインフルエンザなどのリスクが高まり健康面の影響が気になります。
空気の乾燥はお肌の乾燥にも直結するので、美容面のデメリットも多いです。
最近お化粧のノリが悪い、腕やお腹周りの肌荒れが増えた、髪の毛がパサつく…このようなトラブルは全て乾燥が原因です。
乾燥を防ぐために、加湿器の購入を考えたり使用している人も多いと思います。
しかし、今の使い方や置き場所は本当に正しいですか?実は加湿器は置き場所が誤っていると効果を発揮できないことがあります。
むしろ間違った置き場所が原因でカビが発生したりと、悪影響にもなりかねません。
この記事では加湿器の正しい使用方法と置き場所を解説します。
加湿器の効果を最大限に発揮して、厳しい冬を乗り切りましょう!
加湿器の置き場所はどこが最適?
加湿器の効果を最大限に活かすためには
- 加湿した空気を部屋全体に行き渡らせること
- 加湿した空気を外へ逃さないこと
この2つを意識して置き場所を決める必要があります。
今まで加湿器を使ってもあまり効果を感じられなかった場合は、このどちらかが不足していたのかもしれませんね。
加湿器が効果を発揮できる置き場所を確認してみましょう!
加湿器が最も効果を発揮できるのは部屋の真ん中
加湿器単体の力で、なるべくお部屋全体に行き渡るように置くとしたらお部屋の真ん中がおすすめです。
加湿器から放出された水蒸気は空気中に溶け込みお部屋の中に広がります。
風の流れが特にない場合は、加湿器周辺から加湿された空気は大きく動かないためお部屋の真ん中に置くのが一番効果を感じやすいといえます。
希釈せずにそのまま使える次亜塩素酸水、除菌水ジーア真ん中に置けない場合はエアコンの吸引口近くがおすすめ
お部屋の真ん中が効果を発揮しやすいとはいえ、配線の問題や加湿器の大きさ、お部屋のスペースによってはお部屋の真ん中に置くのは現実的ではない場合も多いです。
お部屋の真ん中が難しい場合、次におすすめなのがエアコンの吸引口の近くです。
加湿器によって加湿された空気がエアコンに取り込まれると、エアコンが加湿された空気をそのままお部屋の中へ流してくれます。
エアコンは高い位置からお部屋全体に行き渡るように空気を放出してくるので、エアコンを利用する加湿はとても効率がいいです。
エアコンを利用した加湿器の効率化は【マツコの知らない世界】でも紹介されて話題になりました!
ただエアコンの下に加湿器を置く場合は、以下の2点に注意しましょう。
- エアコンを運転しない場合はエアコン下に加湿器を置かない
- エアコンの風が直接当たる場所には置かない
エアコン運転中は空気を取り込みお部屋に放出してくれますが、運転していない場合は加湿された水蒸気がそのままエアコンに当たり続けることになります。
エアコンにカビが発生する原因となってしまいますので注意しましょう。
また、湿度センサーを搭載している加湿器の場合、エアコンや暖房の風があたると誤作動を起こし、湿度を感知出来なくなってしまいます。
その結果、正しい湿度を保つことが出来なくなってしまいます。
エアコンがない場合はサーキュレーターと併用するのも効果的
エアコンもないし、お部屋の真ん中も難しい場合はどうしたら良いのか。
特に北海道や東北地方で賃貸にお住まいの方は自宅にエアコンがない、もしくは暖房機能が使えないエアコンである場合が殆どだと思います。
使用できるエアコンがない場合は、サーキュレーターと加湿器を併用するのがおすすめです。
加湿器のすぐ横あたりにサーキュレーターを置くことで、加湿器で加湿された空気をお部屋に回すことが出来ますよ!
床から30cm以上の高さに置こう
加湿器の本体が小型の場合は置き場所の高さも考慮する必要があります。床に直接置くとデメリットが多いです。
- 冷たい空気は下に溜まるので、湿度センサーが冷たい空気を基準に作動してしまう。
- 加湿器から放出された水蒸気が冷たい床に付くと結露の原因になる。
空気の温度によって、空気中に留めることが出来る水分量は変わります。
私達が乾燥を感じるのは足元ではないので、上の空気はまだ湿度が足りていないのに足元の基準で加湿器が働くのをやめてしまっては、期待する効果を得られないというわけです。
高さのない小型の加湿器を使用する際は、加湿器を台の上に乗せるなどして高さを出しましょう。加湿器を乗せる台はスツールやカラーボックスがおすすめです。
加湿器は置き場所によっては効果激減!避けるべき場所をチェック
効果的な置き場所は分かったけど、置いてはいけない場所もあるなら確認しておきたい!
ありますよ、加湿器を置いてはいけない場所!代表的なものを理由付きでご説明していきますね!
- 出入口の近くや換気扇の真下
- 家電の近く
- 壁や窓の近く
まず、出入り口の近くや換気扇の真下に加湿器を置いてしまうと効果は激減します。
出入り口の近くや換気扇の真下だとせっかく加湿した空気がお部屋の外に出て行ってしまうためです。
そして家電は基本的に水に弱いです。リビングなどに置く場合は、テレビのすぐ横など家電に近すぎる場所はなるべく避けるのがベター。
また、加湿器から放出される水蒸気は冷たいものにあたると結露の原因になってしまいます。
結露が起きるとカビの原因になってしまうので、冷たい場所=置いてはいけない場所と認識する必要があります。
外の気温が低く壁が冷たい状態で水蒸気が当たると結露となり、壁紙が浮く、またはカビが発生する原因になります。
窓周りやカーテンの近くも避けましょう。窓が近いと空気が冷たくなっている場合が多いので、気づかないうちに結露が発生してカビが発生しやすくなります。
加湿器の種類と置き場所を部屋別に解説!リビングにおすすめの種類
加湿器の置き場所として最適な場所や置くべきではない場所を確認しましたが、例えばリビングで使うのか寝室で使うのかによってもおすすめの置き場所や性能が変わります。
ここでは加湿器を置きたい部屋として代表的なリビングについて、おすすめの加湿器と置き場所を見てみましょう。
広さに合った性能を選ぼう!加湿能力を確認!
加湿器は製品によって加湿できる広さが変わります。これを「定格加湿能力」といいます。
定格水分量は、室温が20℃、湿度が30%の時に加湿器が放出できる1時間あたりの水分量で決まります。
建物の造りや洋室か和室かによっても定格加湿能力は変わります。
木造住宅のほうが気密性が低い(風通しが良い)ので加湿した空気が外に逃げやすいためです。
お部屋に必要な定格水分量よりも加湿器の能力が低いと効果を実感できないので、購入前にきちんと確認しておきましょう。
木造以外洋室 | 木造和室 | 定格加湿能力 |
---|---|---|
8帖(14㎡) | 5帖(8㎡) | 300 ml/h |
14帖(23㎡) | 8.5帖(14㎡) | 500 ml/h |
19帖(32㎡) | 12帖(20㎡) | 700 ml/h |
28帖(46㎡) | 17帖(28㎡) | 1,000 ml/h |
42帖(69㎡) | 25帖(42㎡) | 1,500 ml/h |
リビングには広範囲を加湿できるタイプがおすすめ
加湿器は機種によって加湿方式が違います。それぞれメリット・デメリットがあるのでお部屋の広さや使い方に合わせて選びましょう。
リビングは寝室など他のお部屋に比べて広いお部屋であることが殆どです。
また、テレビの音や家族の会話など生活音がある空間なので多少の稼働音は気にならない場合が多いと思います。
そのためリビングにおすすめなのは下記の3つです。
- 加熱気化式
- 気化式
- スチーム式
小さいお子さんがいる場合、加熱式は倒してしまうと熱くて危ないので気化ハイブリッド式か気化式がおすすめです!
リビングでの置き場所おすすめ①ソファサイド
ソファはリビングの中心にあることが多いと思います。そのためソファのすぐ横に加湿器を配置するとお部屋全体に水蒸気が行き渡りやすいです。
ソファのすぐ横にソファの奥行きに合わせたサイドテーブルを置くとそのまま加湿器を置く台として使えるのでおすすめです!
空いたスペースに飲み物を置いたりしてそのままサイドテーブルとして使えるので一石二鳥ですね!
リビングでの置き場所おすすめ②キッチンカウンター
キッチンカウンターもお部屋の中心に近い位置にあることが多いと思います。
キッチンカウンター近くにはコンセントがある造りも多いため、電源を確保することも出来ます。
高さのある位置に設置できますし、水道が近いので給水の手間も軽減できますね。
加湿器の種類と置き場所を部屋別に解説!寝室でおすすめの種類
寝室におすすめの加湿器の種類と置き場所も確認していきましょう。
生活スタイルにもよりますが、ほとんどの人が家の中で滞在時間が最も長い場所は寝室になると思います。
私は加湿器を使用しないとマズイ…!と危機感を感じるほどに、空気の乾燥を実感したことが過去に何度かありました。
全て寝起きに喉が乾いて張り付いたり、鼻の奥が痛い、肌がカラッカラと感じるなど就寝中の乾燥による症状を自覚したタイミングでした。
寝室にピッタリの加湿器の種類と置き場所を確認してみましょう!
寝室には稼働音の小さいものがおすすめ
寝室に置く加湿器は、睡眠の妨げにならないものというのが大事なポイントです。
稼働音の静かなものや、気になる場合は液晶画面のない製品、または液晶画面の表示を消せるものを選ぶと良いでしょう。
おすすめは水蒸気が直接肌にあたらないベッドサイド
加湿器でお部屋の空気が潤うことは、美容面でもいい効果があります。
水分は乾燥している方へ動いてしまう性質があるため、肌の水分量よりも空気中の水分量が極端に低い場合、肌の水分を奪われてしまいます。
加湿器でお部屋の湿度を保つことで、肌の水分が逃げることも防ぐことに繋がります。
ですが、加湿器の水蒸気が直接肌にあたるのは実は逆効果なんです。
美顔器などのスチームは肌用に作られているため加湿器から放出される水蒸気よりもかなり細かく、肌の中に入り込み保湿効果をもたらします。
加湿器の水蒸気は分子が大きいので肌の中には入り込めず、表面にとどまります。
そうすると表面にとどまった水蒸気が蒸発する際に、肌の中にある潤いも一緒に連れて行ってしまうんです。
加湿器を美顔器代わりに使うことは出来ないので注意しましょう。
寝室における加湿器の置き場所は顔に直接あたらないかをチェックした上で、ベッドサイドがおすすめです!
就寝時のつけっぱなしはカビの原因に!理由と対処法
寝室に加湿器を置く場合の注意点として、エアコンやストーブなどの暖房器具との併用が必須という点です。
エアコンや暖房を消して、お部屋の気温が低くなった後も加湿器だけガンガン使ってしまうと湿度が高くなりすぎてしまいます。
寝室で湿度が高くなりすぎると寝具や収納、窓などにカビが発生する原因にもなるので気をつけましょう。対策としては下記のような方法があります。
- 寝る前に加湿して暖房と一緒に消す
- 暖房と併用して就寝中もつける
- タイマーや湿度センサーを使用してつけっぱなしを避ける
まとめ
- 加湿器の置き場所は部屋の真ん中、エアコンの吸引口の近くがおすすめ。
- サーキュレーターを利用して空気を循環させるのも効果的。
- 床から30cm以上高い位置が良いので、台を利用することも検討する。
- 出入り口や換気扇の近くだと加湿効果は激減。
- 壁や窓の近くなど、結露しやすい場所に注意する。
- リビングなど広い部屋に置く場合は定格加湿能力をチェック。
- 使用する部屋によって適切な加湿器の種類がある。
- 就寝時は加湿器のみの稼働はNG。暖房と併用するなど結露防止を意識する。
乾燥が気になり加湿器を使用している人は多いと思います。
ですが、本当に今ある加湿器の能力を最大限発揮できているのか、置き場所や性能を今一度確認してみるのも良いですよ。
もし効果を実感できずにいるようなら、それは置き場所が適切ではない場合が多いです。
結露やカビの発生に悩んでいる場合も、加湿器の置き場所が適切かどうか見直してみると改善されるかもしれませんね。ぜひ参考にしてみてください。
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