もやしはお弁当に入れても大丈夫?水っぽくならない調理法教えます!

食品お役立ち情報

炒め物やナムルやお味噌汁の具、細かく刻んでひき肉に混ぜればハンバーグのかさ増しにもバッチリ!

色々な料理へアレンジが利き、なおかつ量もあって値段もとにかく安い!こんな便利な野菜は1つしかないですよね?

そう、主婦の強い味方!もやしです!副菜にもう1品欲しいなという時には、私はよくもやしにお世話になっています。

お家ご飯の献立のみならず、お弁当にあと1品足りないという時にも、もやしがあればとっても便利です!

ただ、もやしは火を通してから時間を置くと水分が多く出るため、特にお弁当のおかずには不向きだと思われる方も多いのではないでしょうか?

実は、調理方法によって水分を出にくくすることが出来るのです!

もやしを上手に調理すれば、お弁当の献立の強い味方になること間違いなしです♪

 

 

もやしはお弁当に大丈夫ではないと言われる理由

冒頭でも少し触れましたが、もやしは水分量が多く火を通すことで水分が出てしまいます。

特に、出来てから食べるまでの時間が空いてしまうお弁当などへもやし料理を入れると、もやしから出る水分でお弁当を傷めてしまう可能性が高いため、もやし料理はお弁当には不向きと言われています。

そもそも、なぜ火を通すことで水分が出てしまうのでしょうか?また、もやしに含まれる栄養素についてもお教えします。

 

もやしに火を通すとなぜ水分が出るのか

もやしは95%以上が水分で出来ています。通常、家庭でもやし炒めなどを作る時にはフライパンで炒めることが多いと思いますが、実はこの時の火力がポイントなのです。

家庭用のコンロの火力は街の中華料理屋さんなどに比べるととても弱く、フライパンを強火で温めても、実のところフライパンの表面には温度が高いところと低いところで差が生じています

温度にムラが生じるともやしにも温度差が生じ、高温になり過ぎたもやしは中の水分の逃げ場がなくなり、外に水分が出てきてしまうのです。

全体が温まる頃には水分がかなり出てきてしまい、ベシャっとした仕上がりになってしまいます。

 

もやしの水分と共に失われる栄養素

水分が出ることにより水っぽい仕上がりになるばかりではなく、もやしの栄養素も一緒に流れ出てしまいます

正直、「ほぼ水分で出来ているのに、もやしにも栄養があるの⁉」と思ってしまった私ですが、実はもやしは安くて色々な料理に使えるだけではなく、栄養面でも優秀なのです!

もやしに含まれる栄養素:葉酸、カリウム、ビタミンC、ビタミンB1、食物繊維など

どうでしょう!あんなに細くて頼りない見た目なのに(笑)。もやしは私たちの身体に必要な栄養素がたくさんつまった、スーパー健康食材だったのです!

特に食物繊維は日常の生活に不足しがちな要素の一つですので、もやしを食べることで摂取できるのは嬉しいですよね。

含まれているのは不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収し膨らみ、腸を刺激して排便を促します

また、繊維状のためよく噛んで食べることで満腹感を得ることもできますので、ダイエットにも向いています

ただし、ビタミンCビタミンB1長く水にさらしたり加熱し過ぎることによって、成分が崩れて流れ出てしまう可能性が高いです。

せっかくたくさんの栄養を含んでいるもやしですが、出来るならその栄養素を全て取り入れたいですよね?

実は炒める前の一工夫で、水分が出にくく、且つしっかり火は通ったシャキシャキ食感のもやし炒めができちゃうんです!

その一工夫とは…?次でご説明しますので、ぜひ続きもご覧ください。

 

 

これをすればもやしをお弁当に入れても大丈夫!

もやしから水分が出ないようにするには、炒める前の下準備が大切です。

もやしに火を通しつつシャキシャキ食感を残したまま仕上げる方法は以下の3つです。

  • もやしを50℃のお湯に2~3分間つける
  • もやしを熱湯で20秒~30秒程茹でる
  • もやしに油を小さじ1程度絡める

どれもとても簡単ですが、これらをするだけで時間が経っても水分が出にくく、お弁当へ入れても傷みにくいのでおすすめです!1つずつ詳しく見てみましょう。

 

もやしを50℃のお湯に2~3分間つける

もやしを50℃のお湯に2~3分程つけておくことで、もやしの中の水分が保たれ、その後火を通しても外に水分が逃げにくくなるのでシャキシャキとしたもやし炒めを作ることができます。

また、この方法はもやし以外にも効果覿面で、買ってから時間が経ち新鮮さがなくなってしまったしなびた野菜を50℃のお湯で洗うと、鮮度が復活するという魔法のような方法です!

野菜がしなしなになる理由は、野菜は収穫されると中の水分を蒸発させないよう表面の気孔を閉じるのですが、それでも水分の蒸発は止まらないため、時間が経つほどに野菜がしなびていくのです。

そこに50℃のお湯を使うことで野菜にショックを与え、気孔を開かせます。開いた気孔へ失われた水分が取り込まれ、また野菜へ鮮度が戻るという仕組みです。

また、野菜の中の細胞同士がくっついて固まることで食べた時のシャキシャキ感が増し、野菜のえぐみを取り除く効果もあるため野菜の甘みまで増します!

さらに、50℃のお湯で洗うことで殺菌作用もあり、洗っていない野菜やただ水洗いしただけの野菜よりも日持ちすると言われています。

50℃のお湯で洗うだけなのに、その効果がすごいですね!まさに魔法のようです!!でも50℃のお湯って、いちいち計るのも面倒なのですが…。

確かに、給湯器がついているご家庭なら温度を50℃へ設定してお湯を出すだけで良いのですが、給湯器がない場合はちょっと手間だと感じてしまう方も多いはず。

実は50℃のお湯は、熱湯と水を1対1の割合で混ぜるだけでできるのです!

温度計も必要ありませんが、この方法であればほぼ50℃~55℃程になるので、気になる方はぜひ1度計ってみて下さい。

ちなみに、43℃を下回ると雑菌が繁殖することもあるため、洗っていて温度がぬるくなってきたと感じる場合はお湯を足し、50℃程をキープするようにしましょう。

また、野菜を洗う時間もポイントで、短すぎても水分が取り込まれずシャキシャキ感は戻りませんし、長すぎても野菜の風味が失われてしまいます。

野菜の種類によって異なってきますので、下記参考にしてみて下さい。

葉物野菜(レタス、水菜、小松菜、ほうれん草、キャベツなど):20秒~30秒程
茎が太めな野菜(ブロッコリー、アスパラガスなど):2~3分程
根菜類(レンコン、ニンジン、大根など):5~6分程

もやしは茎が太めな野菜ではないですが、2~3分を目安にお湯につけて下さい。

炒める前の一工夫としても効果がありますが、お湯につけた後にしっかり水気を切って冷蔵庫へ保存すれば、1週間は日持ちするのでおすすめの方法です!

 

もやしを熱湯で20~30秒程茹でる

こちらの方法も、手順はたったの3つ!とても簡単です♪

  1. 鍋に水を入れて沸かします。水の量はもやし1袋に対して1.5~2ℓを目安にして下さい。
  2. お湯が沸いたら、塩小さじ1と酢大さじ1/2を加え、もやしも一緒に投入します。
  3. 20秒~30秒程茹で、ザルにあげて水気を切りましょう。

この時に大切なことは、茹で上がったもやしを流水にさらさないことです!水にさらしてしまうとシャキシャキ感が失われ水っぽくなってしまいます

塩とお酢を加えて茹でることで、もやしの色が白くきれいになり、もやし独特の匂いを和らげる効果があります。

しっかりと水気を切ることが大事なので、ザルにあげた後、さらにキッチンペーパーなどで水気を拭き取れば、その後長めに炒めてもシャキシャキ感は失われません。

こちらの方法は茹でる時間も短くて済みますので、忙しい時などは時短にもなりますね!

 

もやしに油を小さじ1程度絡める

3つの方法の中でも、もしかしたらこの方法が1番お手軽かもしれません。

もやし1袋をポリ袋へ入れ、そこに油を小さじ1入れてシャカシャカと袋を振って混ぜ合わせた後、通常通り炒めるだけです。

すでにもやしへ油をコーティングしているので、フライパンへ油をひく必要はありません。

こうすることで、加熱の際に熱が伝わるのが早く、またコーティングによって、水分を逃すことなく短時間でシャキシャキの仕上がりになるのです。

味付けによっては、油をマヨネーズに代えても同じ効果がありますよ♪

お湯を沸かす必要もなく、油を絡める時にもポリ袋で済むので、洗い物も少ないのがまた良いですね!マヨネーズで味付けするのもとても美味しそうです!

 

 

もやしナムルはお弁当に入れても大丈夫?

ナムルって簡単に作ることが出来て美味しいですよね。

私はよく、夜ご飯の献立に「あと一品欲しいな」という時には、もやしと人参、ほうれん草など、その時に余っている野菜を使ってナムルを作ります。

でもナムルは塩を加えて作るので、時間が経つと水分が結構出てきてしまうんですよね。

余ったナムルをお弁当へも入れたいけど…水分多すぎて傷むかな?と思われますが、実は水分が出にくくなるもやしナムルを作る方法があるんです。とても簡単なので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

お弁当へもおすすめ!もやしナムルの作り方

  1. 鍋に水を入れ、そこに袋から出したもやしと塩とサラダ油を小さじ1ずつ入れます。
  2. 鍋を火にかけ、もやしの色が透き通るまで茹でます。
  3. ザルにあけ、キッチンペーパーでしっかりともやしの水気を切ります。
  4. 水気をしっかりと切ったもやしとごま油、塩、すりおろしにんにく(お好みで)、すりゴマをボールへ入れよく和えれば完成です。

ポイントは、茹で上がったもやしの水気をしっかりと切ることです。ここでしっかりと水を切らなければ、後々水っぽくなってしまいます。

また、すりゴマを加えることで、もやしから多少水分が出てしまってもゴマが吸収してくれるので、時間が経っても水っぽくなるのを避けることが出来ます。

とは言え、夏場のお弁当にもやしナムルを入れるのであれば、保冷バッグや保冷剤などを活用し、なるべくお弁当が傷まないように気を付けましょう!


 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?もやしの魅力が満載だったかと思います!以下に今回の内容をまとめました。

  • もやしは加熱し過ぎることで中の水分の逃げ場がなくなり、外に出てきてしまうことで水っぽくなる
  • もやしに含まれる栄養分も、もやしから出る水分とともに流れ出てしまう
  • もやしを炒める前の下準備で、加熱してももやしからの水分が出にくくなる
  • もやしナムルを作るときは、茹でた後のもやしの水気をしっかりと切ることが大切

季節を問わず、一定の価格帯で手に入るもやしは本当に家計の強い味方ですよね!クセも強くないので、色々な料理へアレンジすることができるのもありがたいです。

栄養も豊富ですので、上手に調理して栄養を逃すことなく美味しく摂取しましょう。お弁当のおかずの一品へもぜひ加えてみて下さいね♪

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