甘くて美味しいチョコレート、食べると幸せな気分になりますよね。
私はチョコレートが大好きなので、ダイエット中でも2つ、3つと食べてしまいます。
そんなとき「太らないチョコレート」というワードを耳にしました。
調べてみるとそれはキャロブという食材で、チョコレートのような味の食材のこと。
キャロブには栄養素もたっぷり含まれていて、からだに良い効果も期待できると分かったのです。
その効果によって健康志向の方にスーパーフードの1つとして注目されています。
この記事では、そんなキャロブについて効果や栄養素をまとめてみました。
ダイエット中の方だけでなく、チョコが大好きだけど健康が気になる方も必見ですよ!
キャロブとは?体に良い効果がこんなに!
キャロブについてよく知らない方も多いのではないでしょうか?まずはどのような食材か見てみましょう。
- 地中海地方で栽培されるマメ科の植物のこと
- 日本ではイナゴ豆と呼ばれる
- 鞘を焙煎して加工する
- ほんのり甘いので甘味料として使用されてきた
- チョコレートのような味
- 聖書に載っているほど古くから食べられている
そんなキャロブには驚くほどの栄養価があり、スーパーフードとして生活に取り入れる方が増えているのです。
キャロブはこのような効果があると考えられています。
- 骨を丈夫にする
- 腸内環境を良くする
- 貧血予防
- 血糖値を下げる
では、それぞれ詳しくお伝えしていきましょう。
骨を丈夫にする
キャロブにはカルシウムが豊富なため、骨や歯を丈夫にする効果が期待できます。
カルシウムが不足すると、骨粗鬆症になる、筋肉の収縮がうまくいかなくなる、怒りっぽくなる、などの影響が出てしまいます。
乳製品の使用が少ない日本人にとって、カルシウムは不足しがちな栄養素。
キャロブにはカルシウムが多く含まれているので、不足気味な方にはおすすめです。
腸内環境を良くする
食物繊維がたくさん含まれていて、腸内環境の改善が期待できます。
「第6の栄養素」と呼ばれるほど食物繊維には多くの効果があることが分かっています。
例えばその効果とは、排便をスムーズにする、動脈硬化の予防、糖尿病予防、大腸がんの予防など。
便秘に悩む方、病気予防したい方にもキャロブを取り入れていただくと良いのではないでしょうか。
貧血予防
キャロブには鉄も多く含まれいて、貧血の予防に役立ちます。
鉄のはたらきは酸素を体中に運び、体の機能を健全にすること。
特に閉経前の女性やお子さま、ダイエット中の方にも鉄不足が多くみられる傾向にあります。
キャロブはそんな鉄不足の方にもおすすめですよ。
血糖値を下げる
キャロブに含まれるピニトールは血糖値を下げる効果があることが分かっています。
この効果のおかげで様々な病気予防が期待できるため、注目の成分です。
例えば次のような効果も期待できます。
- 肝機能の改善
- アレルギー性皮膚炎の抑制
- 不妊症の予防、改善
- 生活習慣病の予防
様々な病気予防の効果がひとつで得られるのは嬉しいポイントですね。
キャロブとチョコはどう違うの?キャロブの特徴
キャロブには、チョコのような甘味とほんのり苦味があります。
その味や甘さを活かして、コーヒーやココア、チョコの代わりとして使われることが多いのです。
キャロブには栄養素が豊富とお伝えしましたが、それ以外にもチョコ等にはない嬉しい特徴があります。
- ノンカフェイン
- 脂質が少ない
- 糖分がキャロブ自体に含まれている
それでは3つの特徴について、一つずつ見ていきましょう!
ノンカフェイン
まず、キャロブにはカフェインが含まれていません。
コーヒーに多くのカフェインが含まれていることは、よく知られていますよね。
また、ココアやチョコにも微量ですがカフェインが含まれています。
カフェインは適量であれば良い効果もありますが、摂りすぎると身体に悪いため注意が必要です。
その点キャロブはノンカフェインなので、妊婦さんやお子さまでも安心して食べることができますね。
脂質が少ない
キャロブの脂質は100gあたり0.7g。
100gあたりの量を比べてみると、ミルクチョコレートは34g、ココアは22g含まれていて、キャロブの脂質が少ないことが分かります。
脂質は摂りすぎると脂肪として溜め込まれていくので、痩せたい人は控えるべき栄養素。
低脂質なキャロブは、ダイエット中の方でも脂質を気にせず食べることができますよ。
糖分がキャロブ自体に含まれている
キャロブの果肉には糖分が含まれていて自然な甘さがあります。
なので、ココアやチョコよりも使用するお砂糖の量が少なくて済むのです。
ココアは単体でいただくには苦いので、お砂糖を足しますよね。
市販のチョコにもかなりの量のお砂糖が足されています。
キャロブに入れるお砂糖の量は、人によって違うかもしれませんがココアの半分でいいといわれています。
健康のためにもお砂糖を減らせるのは嬉しいですね。
キャロブにはデメリットもある
ここまでキャロブの良い点をお伝えしてきましたが、実はデメリットもあるのです。
次の2つの欠点について、ここでは見ていきましょう。
- アレルギー反応が出ることもある
- お店で手に入りづらい
アレルギー反応が出ることもある
人によっては、キャロブにアレルギー反応が出てしまうことがあるようです。
キャロブはチョコアレルギーや小麦アレルギーを持っている方でも食べることができます。
ところが、キャロブ自体のアレルギー反応が出ることもあるので、食べた後に異変があったらすぐにやめるようにしましょう。
お店で手に入りづらい
キャロブの商品はスーパーなどで手軽に買えるほど流通していません。
スーパーフードとして注目されてきてはいますが、まだまだ置いているお店は少ないようです。
一方、ネットでは楽天・Amazon・各ショップの通販などですぐに購入できます。
試してみたいという方はネットで探してみてはいかがでしょうか。
キャロブの使い方は?パウダー・シロップ・チップスの特徴とレシピ
キャロブには主に3つの加工タイプがあり、使い方の向き不向きがあります。
- キャロブパウダー
- キャロブシロップ
- キャロブチップ
では、それぞれどのような使い方が良いのでしょうか?
加工タイプ別にレシピをご紹介しますね。
キャロブパウダー
キャロブの鞘を乾燥させてパウダー状にしたものです。
3つの加工タイプの中で一番純度が高く、栄養素が含まれています。
そんなキャロブパウダーは、ココアパウダーの代わりとして使うのがおすすめです。
お菓子作りにはもちろん、牛乳と混ぜてココアの代わりに使うことができます。
ちなみに、ココアと同じ感覚で使うと少々溶けにくさを感じますので、お湯に溶かしてから使うようにしましょう。
◆キャロブパウダーを使った簡単ティラミス
【材料】
- クリームチーズ…200g
- 砂糖…30g
- レモン汁…適量
- フィンガービスケット…10本
- コーヒー…適量
- キャロブパウダー…適量
- 牛乳…40cc
【作り方】
- フィンガービスケットをコーヒーに浸す
- クリームチーズ、砂糖、レモン汁をハンドミキサーで撹拌する
- 容器にフィンガービスケットを並べ、②を入れる
- 冷蔵庫で冷やし、食べる前にキャロブパウダーを茶こしでふったら完成!
キャロブシロップ
キャロブの鞘から水で抽出し、それを煮詰めて作られています。
溶けやすいシロップタイプは、はちみつやお砂糖の代わりとして使うと良いですよ。
ドリンクに甘さをプラスしたり、パンケーキやアイスにかけたりするのもおすすめです。
またキャロブシロップは後味がすっきりとしているので、ドレッシングに使うのも相性が良いです。
◆キャロブシロップを使ったマリネ風ドレッシング
【材料】
- 酢…大さじ1と1/2
- 粒マスタード…大さじ1
- 白だし(めんつゆ)…小さじ1/2
- キャロブシロップ…小さじ1~2
- コショウ…適量
【作り方】
- 材料を全て混ぜて完成!
キャロブチップ
キャロブパウダーに油脂や糖分を加えて固め、チョコチップのような形状にしたものです。
お菓子やパンを作るときにトッピングとして使うと味のアクセントになりますよ。
レーズンやチョコチップのように簡単に使えるので便利です。
◆キャロブチップを使った簡単おからクッキー
【材料】
- 生おから…100g
- 小麦粉…30g
- ココア…20g
- 砂糖…大さじ2
- ドライフルーツ…適量
- キャロブチップス…適量
- 粉寒天…1g
【作り方】
- オーブンを180℃に温めておく
- ドライフルーツを小さく刻む
- 材料を全て混ぜ、ひとまとまりにする
- クッキングシートに形を整えながら並べ、オーブンで25分焼いたら完成!
まとめ
- キャロブには栄養素が多く含まれていて、身体にいい効果がたくさんある。
- チョコと比べてキャロブには嬉しい特徴がある。
- キャロブにはアレルギー反応が出る可能性があることや、お店で手に入りづらいという欠点もある。
- キャロブには3つの加工タイプがあり、それぞれに適した使い方で美味しく食べられる。
今回は、キャロブに関してその効果や特徴をまとめてみました。
キャロブについてあまり聞き馴染みがなかったかもしれませんが、いかがでしたでしょうか?
栄養素が豊富で、身体に嬉しい効果がたくさんあるキャロブ。
興味が湧いた方はぜひ一度試してみてくださいね。
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