現在、世界中でキャッシュレス化が進んでいますね。キャッシュレスとは現金を使わずに支払いをすることです。
最近ではクレジットカードやQRコード決済などが主な支払方法になり、現金を持ち歩かない人も増えましたね。
日本でもキャッシュレス化が進み、現在キャッシュレス決済の割合が約30%になりました。
日本で一番使われているキャッシュレス方法はクレジットカードです。
近年電子マネーやQRコードを使った決済も増えてきましたが、やはりクレジットカードの使用率が高いですね。
私たちの生活に必要不可欠なクレジットカードですが、磁気不良などで突然反応しなくなることがあります。
現金を持っていないのに、クレジットカードが使えなくなったら困ってしまいますよね。クレジットカードが反応しなくなる原因と対処法を解説します。
クレジットカードが反応しない原因とは?
クレジットカードが反応しない原因はいくつかあります。
皆さんの日常生活の中で、知らず知らずのうちにクレジットカードが反応しない原因を作ってしまっているのです。
クレジットカードが反応しない原因を知り、しっかり予防しましょう。
クレジットカードの磁気不良??
クレジットカードが反応しない一番の原因は、磁気不良です。
磁気不良って聞いたことはあるけれど、よく分からないなあ。
そもそも、クレジットカードってどんな仕組みなのかしら??
日本で使われている多くのクレジットカードは、磁気ストライプとICチップが搭載されています。
磁気ストライプとICチップから発せられる磁気を、専用の端末を使って読み込みます。
磁気ストライプとは、クレジットカードの裏面についている黒や茶色の帯のことです。
磁気ストライプには磁性体が貼ってあり、色々な情報が詰まっています。
専用の端末にクレジットカードをスワイプすると、磁気ストライプから情報を読み取って決済が行われます。
ICチップとは、クレジットカードの表面に埋め込まれた金属で出来た集積回路の事です。
チップの中には暗号化された膨大なカードの情報が入っています。
専用の端末にクレジットカードを挿入して、4桁の暗証番号を入力して決済が行われます。
磁気ストライプに比べ記録できる情報量が多く、不正に情報を読み解く【スキミング】にも強い特徴があります。
磁気ストライプとICチップ、どちらも磁気による影響を受けやすいのが特徴です。
強い磁気を発するものの近くに置いておくと、磁気不良を起こしてしまいクレジットカードが反応しない現象が起きてしまいます。
【身近な磁気を発するもの】
- テレビ
- ラジオ
- スマホ・タブレット
- 携帯ゲーム
- スピーカー
- カードキー
- 車や玄関のロックキー
最近では、手帳型のスマホケースにクレジットカードを入れる人が増え、磁気トラブルの原因になっています。
手帳型のスマホケースは、ケースを閉めておくためのバンド部分があります。
そのバンド部分をマグネットで留めるタイプのスマホケースが、多く販売されています。
マグネットからの強い磁気で、スマホケースに入れていたクレジットカードが磁気不良を起こし、反応しない現象が起きてしまうのです。
磁気を発するものは身の回りにたくさんあるため、クレジットカードに近づけないように気を付けましょう。
どうしてもクレジットカードをスマートフォンのケースに入れたいときは、電磁波防止シートを活用しましょう。
経年劣化による破損
クレジットカードは長年使っていると、経年劣化により破損することがあります。
何度も専用の端末にスワイプしたり、差し込んだりするうちにカードがすり減り、傷が付き読み込めなくなってしまいます。
経年劣化とは別に、強い力が加わり傷が付いてしまったり、破損してしまいクレジットカードが反応しない原因になります。
クレジットカードは熱に弱い⁉
クレジットカードは水に強い素材でできているため、多少水に濡れてしまっても問題なく使えます。
しかし熱には弱い性質があります。クレジットカードの耐熱温度は約50℃です。
夏の暑い日に車の中に置きっぱなしにしてしまったり、高温の場所に放置してしまうと熱で曲がってしまう場合があります。
ポケットに入れっぱなしにしてしまい、洗濯・乾燥までかけてしまうと破損している可能性が高いです。
乾燥機の熱でクレジットカードが柔らかくなり、回転する力で変形してしまいます。
クレジットカードを高温になる場所に置かないようにしてください。
シールやステッカーを貼ってしまった!!
クレジットカードは使うとポイントが貯まったり、指定のクレジットカードを使えば割引があったりします。
そのため数種類のクレジットカードを持っている方も多いのではないでしょうか?
例えばイオン系列のお店ならイオンカード、楽天のポイントが溜まる&使えるお店なら楽天カード、という風に使い分けている方も多いですよね。
カードがありすぎて、どれがなんのカードか分からないわ。
数枚のクレジットカードを持っていると、どのカードがどのお店で特典を受けられるのか分からなくなってしまう方もいると思います。
分かりやすくするためとはいえ、目印にステッカーやシールを貼るのはやめましょう。
クレジットカードを専用の端末に挿入したり、スワイプしたときにステッカーやシールが詰まってしまい機械が壊れる原因になってしまいます。
ATMで磁気復活サービスを受けられる⁉
クレジットカードの磁気不良をATMで復活させるサービスがあることを知っていますか??
これはイオンが国内で初めて導入したサービスで、2018年からスタートしました。
磁気ストライプの磁気不良を、イオン銀行のATMで復元することが出来るのです。
従来ですと磁気不良が起きた場合、クレジットカードを再発行しなければなりませんでした。
再発行するにはカード発行会社に連絡し、再発行のカードが手元に届くまで数週間待っていました。
このサービスを利用すればATMで案内に沿って操作し、クレジットカードを挿入して10秒ほどで磁気データの復元が完了します!
- ATM操作画面【イオンカード】を選択
- お取引を選択して下さい【カード磁気データの復元】を選択
※カードの状態によっては復元できない場合もあります。
下記の【サービス対象外カード】を参考にしてください。 - カードをお入れ下さい
カードを挿入【確認】ボタンを押し、約10秒ほどで磁気の再書き込み完了。
- カードをお取り下さいカードの抜きとり
磁気データ復元後にカード返却。忘れずカードを取りましょう。
イオン銀行ATMはイオンモール・イオン・ミニストップなど、全国に6000台以上もあります。
24時間365日営業している店舗もあるため、お近くのイオンATMを探してみてください。
このサービスはイオンのマークのあるクレジットカードのみ復元できます。
他のクレジットカード会社のカードはできませんので、ご注意ください。
クレジットカードのタッチ決済が反応しない原因は??
クレジットカードのタッチ決済を利用したことはありますか??
タッチ決済は、クレジットカードを機械に差し込んだりスワイプせず、専用の端末にタッチするだけでお支払いが完了します。
面倒な暗証番号の入力やサインなどもしなくていいので、とても便利ですね。
コロナで非接触決済が推奨されていることもあり、感染症予防対策にもなります。
メリットがたくさんあるクレジットカードのタッチ決済ですが、反応しないことがあります。タッチ決済の仕組みと反応しない原因を解説します。
タッチ決済の仕組み
タッチ決済は「NFC(Near Field Communication)」という技術が使われています。
NFCは、通信距離が10㎝程の近距離無線通信ができる技術のことです。
タッチ決済に対応しているクレジットカードは、内部にICチップとアンテナコイルが内蔵されています。
専用の端末【カードリーダー】に近づけることで、クレジットカードに内蔵されたアンテナコイルに電流が生じ、ICチップの情報を通信できるのです。
この技術を用いることで端末に挿入せず、カードリーダーにタッチするだけで決済が済むということです。
タッチ決済が反応しない原因とは?
クレジットカードのタッチ決済が反応しない原因はいくつかあります。
認知度が低い
国内でクレジットカードのタッチ決済が増え始めたのは、2019年頃です。
意外と歴史が浅く、タッチ決済という言葉は聞いたことがあるが、使い方を知らない方も多いのではないでしょうか?
レジでの処理方法はクレジットカードと同じですが、サービスの固有名詞を伝えても処理の仕方が分からないスタッフも多いかもしれません。
- VISAのタッチ決済
- マスターカードのコンタクトレス
- JCB コンタクトレス
- アメックスのタッチ決済
カード会社によってはサービスの名前が違います。
「タッチ決済で」や「クレジットカードで払います」と伝えると、スムーズにお会計ができますよ。
タッチ決済対応のカードではない
タッチ決済を利用するには、タッチ決済対応のクレジットカードでなくてはなりません。
タッチ決済対応のカードには、対応マークが付いています。
タッチ決済が普及する前に発行されたクレジットカードは、非対応の可能性が高いです。
ご自身のクレジットカードの表面に、対応マークがあるか確認してみましょう。
クレジットカードのIDが反応しない??
クレジットカードのIDが反応しないこともありますよね。こちらもタッチ決済同様に、ID対応のクレジットカードでないと使えません。
IDが使えるカードには、ID専用カードやクレジット一体型カードがありますね。
どちらのカードもお支払いの際に、以下のような電波の妨げになるものがあると読み取りができない場合があります。
- コイン
- 貴金属
- 他の非接触ICチップ
クレジットカードのIDのICチップの不良が原因で、反応しないときは再発行しなくてはいけません。
発行したクレジットカード会社へ、再発行手続きをしましょう。
再発行の手続きは各クレジット会社のサイトや、ログインページからできます。
まとめ
今回解説したクレジットカードが反応しない原因をまとめてみます。
- クレジットカードが反応しない一番の原因は磁気不良
- 磁気不良を起こすものはテレビ・スマホ・携帯ゲーム・マグネット・車や玄関のロックキーなどがある
- クレジットカードをスマホのケースに入れたいときは、電磁波防止シートを活用すると良い
- 経年劣化や熱・ステッカーやシールが原因で破損して反応しなくなることがある
- イオン銀行のATMでは、磁気ストライプを復元することが出来る
- 各カード会社のタッチ決済はサービスの固有名詞ではなく「クレジット」や「タッチ決済」と言って支払方法を指定すると良い
- タッチ決済やIDは対応のクレジットカードでないと使えないため、確認する必要がある
- クレジットカードのIDチップはコイン・貴金属・他の非接触ICチップなど、電波の妨げになるものがあると読み取りができない場合がある
クレジットカードは身近なものが原因で、反応しないことがあります。使用するときや保管する際は充分気を付けましょう。
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