圧力鍋にまだ慣れていないと、入れてはいけないものに圧力をかけて爆発したらどうしようと不安になることがありますよね。
私も自炊を始めたばかりで、圧力鍋を使ってみたいと思いつつも勇気を出せずにいました。
ところが、圧力鍋に入れてはいけないものをしっかり知っておけば、時短レシピのレパートリーがどんどん増えることを知ったのです。
圧力鍋を使うと手の込んだ煮込み料理があっという間に完成!
調理時間が短くなれば、おいしい料理をすぐに食べられたり、空いた時間で家事を片づけられたりと嬉しいこと尽くし!
この記事では、圧力鍋に入れてはいけないものの基準や食材などを解説します。
圧力鍋を使ったおすすめの時短レシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
圧力鍋に入れてはいけないものの基準とは?
圧力鍋とは
鍋の内部を高温・高圧にすることで、かたい食材も短時間で柔らかく煮込むことができる鍋。
煮込み時間を大幅に短縮できる上、大きな素材でも煮崩れしにくい、余熱調理ができて光熱費の節約になるなどのメリットがあります。
引用 クックパッド
一般的な鍋はふたをしても水蒸気が逃げてしまいますが、圧力鍋は水蒸気を内部に密閉することで圧力を高めています。
しかし使い方を間違えると、事故によるやけどやケガの危険もありますので取扱説明書の内容はしっかり守りましょうね!
ここからは、圧力鍋に入れてはいけないものの基準を2つ見ていきましょう。
蒸気ノズルをふさいでしまうもの
圧力鍋についている蒸気ノズルを調理中にふさいでしまう食材は、入れてはいけないものです。
蒸気ノズルは膨張した蒸気を逃がす役割があり、ふさがると行き場を失った蒸気が爆発を招くおそれがあります。
規定量を超えるもの
圧力鍋には最大調理量が規定されており、決められた量を超える食材や水分を入れてはいけません。
規定量を超えると煮汁があふれ出て蒸気ノズルをふさぎ、爆発することもあるので注意!
圧力鍋の内側には規定量を示す目盛りがつけられているため、確認して使用しましょう。
圧力鍋に入れてはいけないもの7選
①豆類
豆類は、圧力鍋で煮込むと豆の皮がはがれて蒸気ノズルをふさいでしまうことがあるため、注意が必要な食材です。
しかし普通の鍋で作ると時間のかかる煮豆や黒豆を、圧力鍋で簡単に作りたい!という方も多いですよね。
規定量を守れば豆類も圧力鍋で調理できるよ!
圧力鍋で豆類を調理する場合は、他の食材よりも少なく規定された量を守る必要があるため、取り扱い説明書をしっかり確認しましょう。
煮豆の調理に使用する鍋 | 煮込み時間 |
---|---|
通常の鍋 | およそ40~50分 |
圧力鍋 | およそ10分 |
規定量を守れば、最大40分の時間短縮ができるので煮豆を作るなら圧力鍋の方がおすすめです!
②麺類
麺類は、圧力鍋で茹でると泡立ちが激しく吹きこぼれる可能性が高いため、注意しなければならない食材です。
麺類の調理が可能な圧力鍋もありますが、決められた規定量を守って短時間の加圧で済ませる必要があります。
圧力鍋の取り扱い説明書に詳しく記載されているので必ず確認してくださいね。
③練り物やモチのようなふくらみやすいもの
練り物やモチは、ふくらんで蒸気ノズルをふさいでしまうリスクがあるため圧力鍋に入れてはいけないものの1つです。
煮物にちくわやさつま揚げを入れたいのにダメなの?
煮物の具材には欠かせない練り物が入れられないなんて、物足りない気がしてしまいますよね。
練り物やモチは普通の鍋で煮込み、圧力鍋で調理した他の食材と合わせるようにすればおいしい煮物が完成するのでおすすめです。
④牛タン
牛タンのように皮膜におおわれた肉類は、圧力鍋で調理すると皮膜がはがれて蒸気ノズルをふさぐ可能性がある食材です。
圧力鍋に牛タンを入れる場合は、皮むきをしたりフォークなどで皮膜に穴を開けておいたりと下処理をしておくと安心でしょう。
下処理は大変だなあ。でも牛タンシチューや牛タン煮込みを圧力鍋で作ってみたい…
すでに皮むきされた牛タンも販売されているので、下処理が難しい方にはおすすめですよ。
⑤とろみを出すルゥ
カレーやシチューなどのとろみを出すルゥは、蒸気ノズルをふさぐ可能性があるため圧力鍋に入れてはいけないものです。
カレーやシチューを圧力鍋で作る場合は、具材のみを圧力鍋で調理しルゥを溶かす時は圧力をかけずにふたを開けた状態で行うようにしましょうね。
大きめに切った根菜類は、数分の加圧でやわらかくなるので時短にぴったりですよ。
特にニンジンは圧力鍋の調理によって甘みが増すのでおすすめ。
⑥多量の油や酒
圧力鍋に油や酒を大量にいれて調理をすると、はじけて危険なので規定量を守るようにしましょう。
絶対に天ぷらや揚げ物などの調理を、圧力鍋でしないようにね!
ワイン煮込みのようなレシピを圧力鍋で作る場合は、あらかじめ沸騰させてアルコール分を飛ばしておくと安心です。
⑦炭酸飲料や重曹
炭酸飲料や重曹は熱を与えると大量の泡が発生してしまうため、圧力鍋に入れてはいけないものです。
炭酸飲料で煮込むと肉がやわらかくなると、聞いたことがある方も多いでしょう。
ビール煮やコーラ煮といったレシピもあるよね!
圧力鍋の調理に炭酸飲料を使いたいなら、下記の方法がおすすめですよ。
- 炭酸を抜いてから圧力鍋に入れる。
- 炭酸飲料に漬け込んだ肉を圧力鍋に入れる。
圧力鍋調理に向かないので入れてはいけないものは?
圧力鍋調理に向かない食材 | 理由 |
---|---|
青菜類 | トロトロになりすぎる。 色が変わりやすい。 |
ブロッコリー | ボロボロになりやすい。 |
鶏むね肉 | パサパサになりやすい。 |
豆腐 | スが入ってしまう。 スが入る…表面や内部に細かい穴が開き、ボソボソに固くなること |
牛乳や豆乳 | 固まってモロモロになりやすい。 沸騰したときに蒸気ノズルから吹きこぼれやすい。 |
圧力鍋は、火が通りやすい食材だと加圧時間の調整が難しいのでおいしく食べられないことがあります。
圧力鍋を使うなら、普通の鍋で15分以上煮込む料理を目安にするといいですよ!
おでんの具で圧力鍋に入れてはいけないものってある?
厚揚げは、圧力鍋で調理するとスが入っておいしくなくなってしまうため、煮込むときは加圧しない状態がおすすめですよ!
時短で便利!圧力鍋で作るおいしいおでんのレシピ
- STEP1具材の下準備。
- 大根は4㎝ほどに切って皮を厚くむき、裏側へ十字に1㎝ほどの隠し包丁を入れる。
- こんにゃくとしらたきは水洗いして、こんにゃくは半分に切っておく。
- STEP2だし【A】とSTEP1を入れた圧力鍋を25分ほど加圧する。
- STEP3浮き圧力弁が下がったらタコと殻をむいたゆで卵を入れて、さらに10分加圧する。
- STEP4ザルにさつま揚げ・ごぼう巻・がんも・モチ巾着をのせ、熱湯をかけて油抜きをする。
- STEP5STEP3の浮き圧力弁が下がったらSTEP4を入れ、そのまま保温で最低でも30分以上おいておく。
置けば置くほど味が染みるよ
- STEP6はんぺんを加えて3〜5分ほど加熱をして出来上がり。
器に盛り付け、練りからしを添えましょう。
まとめ
- 圧力鍋に入れてはいけないものの基準は「蒸気ノズルをふさいでしまうもの」と「規定量を超えるもの」
- 圧力鍋に入れてはいけないものは豆類・麺類・練り物やモチ・牛タン・とろみを出すルゥ・多量の油や酒・炭酸飲料や重曹など。
- 食材に火が通りやすい圧力鍋は、普通の鍋で15分以上煮込む料理におすすめ!
- 代表的なおでんの具で圧力鍋に入れてはいけないものは、モチ巾着・ちくわ・厚揚げ・はんぺん・がんもどき・さつま揚げなど。
圧力鍋に入れてはいけないものを調べてみると「知らなかったら誤って圧力鍋で調理していたかも!」という意外な食材が多かったですよね。
圧力鍋の正しい使い方をマスターして、煮物やおでんなどを時短でおいしく作ってみてくださいね!
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