リネンとコットンの違いは!?生地の特徴や洗濯方法まで解説します!

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みなさんは普段着ている衣類の素材を気にしていますか?これから梅雨や夏に向けて、だんだんと暑くなっていきますね。

私が汗ばむ季節に好んで着るのは、リネンやコットン素材の衣類です。動き回って汗をかいても、さらっとしていて涼しく感じるからです♪

何より敏感肌にとって、リネンやコットンなどの天然素材は安心して着れます。同じ天然素材のリネンとコットンですが、何が違うのか気になりませんか!?

衣類は日常的に使う物だし、リネンやコットンの違いを知って上手に使い分けたいな!

そこで今回は、リネンとコットンの違いや洗濯方法についてと、女性が気になる布ナプキンについて紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてくださいね。

リネンとコットンの違いは何?

リネンとコットンの代表的な違いは以下の通りです。一緒に見ていきましょう。

  • 原料が違う
  • 肌触りが違う
  • 染色性が違う
  • 速乾性が違う

原料が違う

リネンとは亜麻科の「フラックス」という植物の茎を原料として作られた天然の植物繊維のことです。2021年世界の亜麻生産量ランキングでは、フランスやベルギー、ベラルーシなどで多く生産されています。

一方コットンとは、アオイ科ワタ属に属する多年草「綿」の「種子毛」からとれる繊維と、その繊維から作られる糸や布のことです。

昔は日本でも生産されていましたが、現在は中国やインド、アメリカなどで多く生産されています。

つまり、リネンは「フラックス」の茎などを原料としていて、コットンは「綿」の種子毛を原料としているということですね。原料が全く違いますね!

肌触りが違う

リネンの原料「フラックス」は繊維が柔らかく、さらりとした肌触りが特徴です。

洗えば洗うほどしなやかに柔らかくなっていきます。リネン=チクチクするというイメージがある方は、肌触りの良さに驚くと思いますよ。

一方コットンは、綿の種子を守る毛のような繊維(種子毛)が原料で、繊維自体が丸みを帯びているため優しくふんわりとした肌触りが特徴です。

染色性が違う

リネンの場合、繊維に含まれている「ペクチン」という成分が生地をコーテイングしているため、染めにくいという特徴があります。

一方コットンは染色性や発色性に優れています。そのためコットンが使われた製品の衣類や寝具は、カラーバリエーションやデザインが豊富です。

速乾性が違う

リネンの繊維は中が空洞になっているため空気が通りやすく、速乾性に優れています。風通しの良い場所に干せばあっという間に乾きますよ。

一方コットンは吸水力に優れていますが、水分を蒸発させるのに時間がかかるため、乾くのに時間がかかります。

天然素材って似たような特徴ばかりだと思っていたけど、結構違いがありますね!

リネンとコットンの生地の特徴

ここからは具体的にリネン生地とコットン生地、それぞれの特徴について見ていきましょう。

リネン生地のメリット

Good
  • 肌触りが良い
  • 汚れが付きにくい
  • 吸水力と発散性がある
  • 耐久性がある

肌触りが良い

リネンは先程説明した通り、生地が柔らかいのが特徴です。しなやかな肌触りで、使い込むほどスルスルと柔らかくなっていきます。使っていく過程で生地の変化も楽しめますね。

汚れが付きにくい

リネンの繊維には「ペクチン」という食物繊維が含まれています。ペクチンは汚れが付きにくく、落ちやすいという性質があります。またペクチンには抗菌性があり、雑菌の繁殖を防ぐ効果も

カビが生えやすいパンをリネン生地で包むと、カビが生えにくくなると言われるほどです。リネンがキッチンクロスなどの台所製品に多く使われてるのも納得できますね。

吸水力と発散性がある

リネンには吸水力があるため、水に濡れても吸水してくれます。汗をかいても服が張り付きにくくなるのは、リネンに吸水力があるおかげですね。

同じく吸水力があるコットンよりも、4倍もの吸水力があると言われています!!また発散性や通気性にも優れていているので、濡れてもすぐに乾くのが特徴です。

夏にリネン生地の服やハンカチが多く発売されるのは、これらの理由があるからですね。

耐久性がある

リネンは耐久性にも優れていて、水に濡れると強度が増すという特徴があります。繰り返し洗濯をしても長く使えるのは、大きなメリットですね。

また、他の素材よりも丈夫なので、カーテンなど長い期間使用される製品に使われることが多いです。

リネン生地のデメリット

リネンには良いところが沢山ありましたね!しかし、リネンにもデメリットはあります。

Bad
  • 縮んでしまう
  • 色落ちや色移りがしやすい
  • シワができやすい

縮んでしまう

リネンは繊維の目が粗いため、縮みやすいのが特徴です。洗濯すると5~10%ほど縮むと言われています。対策としては水かぬるま湯で洗う、洗濯ネットに入れて洗うことがオススメです。

色落ちや色移りがしやすい

リネンは紫外線に弱いという特徴があります。色落ちをさせないためにも、外干しをする際は気をつけましょう。長い時間直射日光に当てない、なるべく日の当たらない場所に干すなどの工夫が必要です。

また色移りを防ぐためにも、洗濯するときはネットに入れるか、リネン生地のみで洗濯をするようにしましょう。

シワができやすい

リネンは生地が伸びたり縮んだりするものではないためシワがつきやすく、一度ついてしまったシワは取れにくくなります。洗濯するときは脱水時間を短かくし、シワを伸ばしてから干しましょう。

脱水時間が短いと水分が多くて乾かないんじゃないの⁉︎と思われますよね。リネンは天然素材の中でも乾きやすい素材なので心配はいりません。

リネンは干すときにシワを伸ばすのがポイントです!短時間で乾くのは嬉しいですね

コットン生地のメリット

ここからはコットンの特徴についても見ていきましょう。

Good
  • 肌触りが良い
  • 吸水力と通気性がある
  • 染色性がある
  • 水に強く耐久性がある

肌触りが良い

優しく包まれるような肌触りが特徴のコットン。柔らかい毛のような繊維(種子毛)で作られているためです。丸みを帯びた繊維は肌に引っかかりにくいので、ふんわりとした肌触りを実感できますよ。

吸水力と通気性がある

コットンは吸水力に優れているのが特徴です。コットンの繊維は中心部分が空洞になっています。

そこに風の通り道ができ、吸水した水分を外に出そうとする際に気化熱が発生し、温度を下げることで涼しく感じます。そのためサラサラとした状態を保ってくれるんですね。

染色性がある

コットンは染色性に優れています。コットンの染め方には糸の状態で染める先染め、布の状態で染める後染め、製品化してから染める製品染めなどがあります。

様々な色やデザインに染めることができるので、寝具や衣類にコットン生地が多いのも納得できますね。

水に強く耐久性がある

コットンはリネンやシルクなど、他の天然繊維よりも水に強い性質があるため、自宅で簡単に洗濯ができます。毎日洗濯する下着や、汗が付いた服を気にせず洗うことができるのは大きなメリットですね。

コットン生地のデメリット

Bad
  • 縮みやすい
  • 乾きにくい
  • 色落ちや色移りがしやすい

縮みやすい

コットンもリネン同様に縮みやすい性質を持っています。天然素材ならではの性質なので、仕方がないことかもしれません。コットンは水に強いと同時に、水分を含みやすい性質があります。

これは乾かす際に元の状態に戻そうと縮んでいくためです。脱水後は早めに干すようにしましょう。またコットンは熱に強い特性があります。シワが付いてしまったら、アイロンで伸ばしましょう。

乾きにくい

コットンは吸水性に優れていますが、反対に水分を蒸発させるのに時間がかかります。特に厚い生地は乾くのに時間がかかるので、干す際は生地が重ならないようにして、風通しが良い場所に干しましょう。

色落ちや色移りがしやすい

コットンは染色性が良いメリットがありますが、一方で洗濯での色落ちや色移りに注意が必要です。

特に染色が強い濃い色の物は、他の衣類への色移りを避けるためにも洗濯ネットに入れる、コットンだけで洗うなどの工夫をしましょう。

コットンは色移りや干し方に注意が必要ですね。水に強く、洗濯機でじゃんじゃん洗えるのはポイントが高いですね♪

リネンとコットンの洗濯方法

ここからは、リネンとコットンを洗濯する上で気をつけることを解説していきます。

【リネン】

  • 高温のお湯は避け(30℃以下がベスト)脱水は10秒程度にする
  • 直射日光を避けて干す
  • 色の濃いものと一緒に洗濯をしない

ほとんどのリネンは洗濯機で洗うことができます。縮むのを防ぐために高温で洗うのを避け、脱水時間も10秒程度にしましょう。

また色落ちや色移りを防ぐために直射日光で干さない、リネンのみで洗うのがベストです。他の衣類と同様に中性洗剤(おしゃれ着洗剤)で洗うことができます

【コットン】

  • 色の濃いものと一緒に洗濯をしない
  • 脱水後は早めに干す
  • 風通しが良い場所に干す

コットンも洗濯機で洗うことができます。コットンは染色性が良い分色落ちもしやすいため、コットンのみで洗うのがベストです。

またコットンは洗うと縮みやすくなるため、脱水後は早めに取り出し、シワを伸ばすようにして形を整えてから干しましょう。

コットンは他の天然素材に比べ乾きにくいので風通しがよく、乾きやすい場所に干しましょう

コットンのシャツはハンガーにかけた状態で他の洗濯物と離して干すと、形も崩れずに乾かせるのでオススメです。

天然素材は洗濯に気をつかうイメージがあったけど、お手入れはそこまで難しくないですね!

布ナプキンはリネンとコットンで違いがある?

布ナプキンを知っていますか?お肌が敏感な方や天然素材が好きな方は、既に使ったことがある方もいるかもしれませんね。

私は布ナプキンと言う言葉を聞いたことがある程度で、ほとんど知りませんでした…。

では一緒に布ナプキンの構造や、リネンとコットンの違いについても見ていきましょう。

布ナプキンとは

布ナプキンとはその名の通り、布で作られている女性用ナプキンのことです。多くの人が使っている紙ナプキンとは作られている素材が異なります。

布ナプキンはリネンやコットンなどの天然素材で作られているのが特徴です。

一方紙ナプキンは表面はコットンですが、その他の部分は高分子ポリマーやポリエステルなどの化学繊維で作られています。

布ナプキンは紙ナプキンと違い肌に優しく、洗濯して繰り返し使うことができるのが最大の特徴です。

布ナプキンの構造

布ナプキンの構造は非常にシンプルで、布を重ねて縫い合わせて作られているだけです。

種類は様々で、紙ナプキンと同様に1枚で使える「一体型」折りたたんで使う「プレーン型」吸収体を交換する「ホルダー型」などがあります。

みなさんが布ナプキンで一番気になるのはモレないのか!?ではないでしょうか? 結論を言うと、紙ナプキンと変わりはありません。

紙ナプキンと同様に量が多ければこまめに交換する。ズレないように装着することでモレは防げます

また夜用や量が多い日用、量が少ない日用など様々な種類の製品があるので、使い分けができるのも良いですね。

布ナプキンのメリット

  • 肌に優しい
  • 繰り返し使えて経済的

布ナプキンの一番のメリットは肌に優しいことです。天然素材を使用しているためムレやがぶれ、かゆみなどが軽減される可能性があります。

また、繰り返し洗い何度も使えるので経済的です。ゴミを減らすと言う観点からも、環境に優しいと言えますね。

布ナプキンのデメリット

  • 使用後は洗濯する必要がある
  • 外出先で不便を感じる

布ナプキンのデメリットは、使用後は必ず洗濯をする必要があることです。

紙ナプキンは使用後は捨てるだけなので、手軽さがありますよね。布ナプキンは毎回洗う必要があるので、慣れないうちは洗濯を面倒に感じるかもしれません。

しかし、アルカリウォッシュなどにつけ置きすることで、比較的簡単に汚れを落とすことができます。また、外出時は使用後の布ナプキンを持ち帰る必要があるので、荷物が増えてしまいますよね。

使い捨ての布ナプキンもあるので、旅行に行くときは使い捨てタイプを使うなど、上手に使い分けてくださいね。

リネン素材とコットン素材の布ナプキン

布ナプキンは天然素材で肌に優しいことが分かったけど、リネンとコットンでは何か違いがあるのかな?

【リネン素材の布ナプキン】

  • 汚れが落としやすい
  • 吸水力と速乾性がある
  • 耐久性がある

リネンの特徴である汚れが落としやすいことや、繰り返し洗っても耐えられる丈夫さは布ナプキンでは大きなメリットです。

また吸水力と速乾性があるので、不快なモレやムレを感じにくくなります。

【コットン素材の布ナプキン】

  • 吸水力がある
  • 保温性に優れている
  • 肌に優しい

コットンは吸水力があるので、モレの心配を減らすことができます。また、冷えは女性の大敵です!コットンは保温性があり肌にも優しいので、女性にとっては嬉しいですね。

布ナプキンにもリネンとコットンの違いがありましたね!暑い時期は速乾性があるリネン。寒い時期は保温性に優れてるコットンなど使い分けてもいいですね。

まとめ

今回はリネンとコットンの違いについて説明してきました。

  • リネンとコットンの違いは原料や肌触り、染色性、速乾性など
  • リネン生地のメリットは汚れが付きにくい・吸収力と速乾性がある・抗菌性がある・耐久性がある
  • リネン生地のデメリットは洗うと縮んでしまう・シワになりやすい・色落ちや色移りがしやすい
  • コットン生地のメリットは吸水力と通気性がよい・染色性がある・水に強く耐久性がある
  • コットン生地のデメリットは縮みやすい・色落ちや色移りがしやすい・乾きにくい
  • リネン生地の洗濯方法は30℃以下のお湯で洗い脱水は10秒程度・直射日光を避ける・リネンだけで洗う
  • コットン生地の洗濯方法は脱水後は早めに干す・風通しが良い場所で干す・コットンだけで洗う
  • 布ナプキンはリネンやコットンなどの天然素材が肌に優しくオススメ!また、繰り返し使うことができるので経済的

リネンとコットンは同じ天然素材ですが、特徴に違いがありました。肌に優しい素材のリネンとコットンで、これからの季節を快適に過ごしてくださいね。

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