スマートフォンで撮影するとき、写真撮影は禁止されていなくてもシャッター音が悪目立ちすることがありますよね。
議事録作成のためにホワイトボードを写真にとりたいけど、シャッター音が気になる
おしゃれなレストランで食事をとりたい
音が大きすぎる!
カメラのシャッター音を消そうと、試してみたことはありませんか?
一部機種は変更できることもあるようですが、大半のスマートフォンはシャッター音をOFFできないようになっています。
けれど、TPOに合わせてOFFにしたいシーンもありますよね?
この記事では、「カメラシャッター音をOFFにする方法が知りたい」「せめてシャッター音を小さくしたい!」という時はどんな方法があるのか、自分でできる対処方法ご紹介します!
スマホカメラのシャッター音を変更したい!静かに撮影する方法は?
静かな場所でスマホのカメラで写真を撮るとき、シャッター音が響いてイヤだなと思うこともあるはず!
私は以前、もっとたくさん撮りたいと思っていたのに、遠慮してあきらめてしまったことがありました。
そんな時にどんな対処方法があるのかまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
- カメラアプリの設定を確認する
- 物理的にスピーカーを塞ぐ
- ビデオをカメラ代わりに使う
- アプリを使う
まずカメラ設定からシャッター音がOFFにできないか、確認してみましょう。
カメラアプリの設定画面からONやOFFの切り替えができるか、マナーモードにしてもシャッター音が鳴るか、など操作してみください。
日本で販売されている大多数のスマートフォンは、設定画面でOFFへ切り替えができないようになっています。
しかし日本で販売されている一部の端末や、OSのヴァージョンによって例外も確認されているため、まず自分のスマートフォンの状態を確認しておきましょう。
そして「物理的にスピーカーを塞ぐ」。とっさに撮りたいときや、音が小さければいい時などはオススメの対処方法です。
撮影開始のときに小さな音はしますが、シャッター音よりは目立ちにくい方法です。
最後の方法ですが、基本設定でユーザーがON・OFFの切り替えができないため、音を完全に消したい場合、無音で撮影するカメラアプリがオススメです。
スマホカメラのシャッター音を小さくしたい!おすすめ方法はコレ
標準で搭載されているカメラはメーカーがON・OFFを切り替えられないため、一部システム自体を変更する「脱獄」と呼ばれる方法もあるようです。
しかし不具合が起きた場合、メーカーの保証サポートが受けられない可能性がありおすすめできません。
リスクがなく、自分でできる対処方法の詳細を詳しくご紹介していきます!
物理的にスピーカーをふさぐ
音を小さくするだけですむ場合や、とっさの時の対応としてはオススメです。
私が試したところ、スピーカーを物理的に指でふさぐと音は小さくなりました。
しかし完全に聞こえなくはならず、音量は半分くらいといった感じ。たとえば学校での講義などの静かな空間でなければ、気になることはないでしょう。
ビデオカメラで撮影する
撮影の始めと終わりに小さな音は鳴りますが、シャッター音ほどは気になりません。
動画から静止画を切り出すことで写真の代わりにすることができます。
しかし注意ポイントが2つあります。まずビデオ撮影は写真より解像度が落ちてしまうということ。
もうひとつは、スクリーンショットを使用する場合もカメラアプリ起動中はシャッター音が出るようになっています。
サウンドをOFFにしていても変わらないのでご注意くださいね。
iPhoneの場合はLivePhotosを使おう
iPhoneの場合、LivePhotosを使うとシャッター音ではなくビデオ撮影のスタート音に似た音に変わります。操作方法をご紹介しましょう!
- カメラアプリを立ち上げる
- 画面右上にある「◎」マークをタップする
- 画面上部、中央部分に「Live」と表示された状態で撮影する
- シャッター音のかわりに「ピコン」という小さな音になる
ただし撮った後に写真が数秒間動いてしまうため、気になる場合はおすすめできません。
ちなみにAndroidの場合は、過去に一部のスマートフォンではON・OFFできる機種もあったようです。
2023年現在も法律で規制されているわけではないため、今後も販売されないとは言いきれません。
買い替えのタイミングでOFF設定できるスマートフォンはないか、探して検討してみる価値はあるでしょう。
カメラアプリを使用する
たとえば撮影OKの授業や、小さなお子さんの自然なしぐさを取りたい時など、どうしても無音にしたい! という場合もありますよね。
そんな時はシャッター音をOFFにできるカメラアプリを使用するのがオススメ。
ただ同じような悩みを持っている人が多いためか、カメラアプリはたくさんリリースされています。そこでどのアプリが良いのか、選ぶポイントをご紹介しましょう。
無料で使用できるか
標準でついているカメラ機能ですから、やはり有料アプリはハードルが上がってしまいますよね。
こだわりがなければ無料アプリから試してみるとよいでしょう。
自分が持っているスマートフォンのOSに対応しているか
事前にネットで評判を調べる人も多いのではないでしょうか?
あなたのスマホのOSに対応しているアプリか、確認しながら検討してみてくださいね。
高画質で撮影できるか
高画質が当たり前になっている現代において、妥協できない点ではないでしょうか?
あなたが納得できる、きれいな写真が撮れるアプリを選びましょう!
動画撮影できるか
カメラアプリと動画アプリは使い分けてもいいですが、できれば一つにまとまっていた方が使いやすいでしょう。
連写機能は必要か
標準で入っているアプリにはある機能がないと、思わぬ時に不便に思うものです。
好みによりますが、必要であれば備わっているアプリを選びましょう。
シンプルな使い方ができるか
スマホのカメラはすぐに撮れるということが最大のメリットですが、複雑な操作が必要だとシャッターチャンスを逃してしまうかもしれません。
カメラアプリにもいろいろな特徴があるのね!
さまざまなアプリがリリースされているので、それぞれ少なからず特徴があります。あなたの用途に合ったカメラアプリを選ぶとよいでしょう。
特に用途が決まっていない場合は、標準のカメラの機能を参考にしながら、シンプルなカメラを選んではいかがでしょうか。
スマホカメラのシャッター音はなぜ必要?メーカーによる自主規制
日本ではスマホで写真を撮るとき、「カシャッ」とシャッター音がするのは当たり前ですよね。
実は海外ではユーザーがON/OFFを切り替えられる仕様が主流。
日本のシャッター音の歴史は2000年頃、メーカー側の自主規制としてスタートしました。
メーカー各社から公式発表ありませんが「盗撮防止」のためというのが有力な説となっています。
始まりは有名芸能人が盗撮で検挙され、大きく取りあげられたこと。
確かそんな事件もあったような…
その際はビデオカメラが使用されましたが、メーカー各社がカメラを使った盗撮を抑止する効果を期待して導入を決めたのだろう、と考えられています。
当時、できるだけ悪いイメージを払しょくするために、業界全体で足並みをそろえた印象がありました。
分析データが存在しないため安易に関連付けることはできませんが、犯行時に使用されている記録媒体の中で、スマートフォンが群を抜いていることは確かです。
警視庁のデータによると、令和4年時点での盗撮の検挙件数は5,737件でした。
令和4年中の迷惑防止条例等違反(痴漢・盗撮)に係る検挙状況の調査結果 (4) 犯行供用物別の検挙件数 |
||
犯行供用 |
検挙件数(件) |
割合(%) |
デジタルカメラ |
61 |
1.1 |
カメラ付き携帯電話 |
180 |
3.1 |
スマートフォン |
4,534 |
79 |
タブレット端末 |
32 |
0.6 |
ビデオカメラ |
73 |
1.3 |
小型(秘匿型)カメラ |
821 |
14.3 |
その他 |
36 |
0.6 |
計 |
5,737 |
100 |
※割合は小数第2位を四捨五入
2022年8月に東京新聞に掲載されていた過去10年ほどの推移をご紹介します。
スマートフォン利用者がふえたためか、盗撮の検挙件数は右肩上りとなり、2012年の2000件強から2021年には約5,000件を超えて約2倍までになったのです。
そして2022年には6000件に届く勢いで伸びているため、シャッター音のOFF設定を解禁できないメーカーの気持ちもわかりますね。
スマホカメラシャッター音が鳴るのは日本だけ?海外事情をご紹介
前述したように、海外のスマートフォンは撮影時にONとOFFをユーザーが切り替えができます。
では日本だけが、なかば強制的にシャッター音が鳴るのかといえばそうではありません。
韓国では2004年に65デシベル以上の音が鳴るように定められており、日本よりはるかに重い義務があるといってよいでしょう。
そこでiPhoneについては、海外の掲示板に面白い投稿がありましたのでご紹介しますね!
【日本のiPhoneはカメラのシャッター音がするが、もしほかの国で使ったらどうなる? 】
- 日本からiPhone13を買ったけど、日本で写真を撮ったときはシャッター音がしたよ。
今はカナダにいて、撮影のときにシャッター音は全くしない数か月前にiOSのアップデータがあって、これができるようになったようだ。 - 最近アメリカに旅行して撮影中はシャッター音がしないことに気づいたよ。私も妻も気づいて、何の変更もしていないことを確認した。
つまり日本で購入したiPhoneはアメリカにいるとき音がしないってこと。 - 日本で買ったiPhoneで話した経験からいうと、米国に旅行したときに、米国にいる間はシャッター音が鳴らなかった。今私は日本にいるけど、音は鳴るよ。
どのような仕組みになっているかは公表されていませんが、このような声が多数見られます。
そこでアップルのホームページを確認すると、シャッター音について以下のような記載がありました。
シャッター音を消音する
シャッター音を消音するには、iPhoneの側面にある着信/サイレントスイッチを使います。iPhoneを消音モードにするには、着信/消音スイッチを設定すると、スイッチのオレンジが見える状態になります。消音モードをオフにするには、スイッチの設定を戻します。
注記: 一部の国や地域では、シャッター音を消音できません。
引用 Apple Inc.
日本に入国すると強制的にOFFになるよう切り替わるという公式な発表は無いようです。
しかしアップル社ホームページの説明から、海外ではシャッター音のON・OFF設定ができることがうかがえますね。
注記にある「一部の国や地域」に日本や韓国が含まれているということでしょう。
残念ですが日本で使用する場合、標準搭載されているカメラのシャッター音をOFFできないため、別の対策が必要だということがわかります。
まとめ
- スマホのカメラ撮影でシャッター音を変更したいときは、まずアプリの設定を確認しよう
- 標準のカメラは基本的にOFFできないようになっている
- スマホカメラのシャッター音を小さくするには、スピーカー部分を塞いでしまう。音量が小さくなるといった程度なので静かな場所には向かない
- スマホのビデオモードやLive Photos機能を使うと小さい音で撮影可能
- シャッター音を完全になくしたい場合は、別のカメラアプリをインストールする
- シャッター音をOFFにできない理由は、盗撮防止を目的にしている可能性が高い
- 海外ではON・OFFを切り替えられるのが主流。利用者は渡航先でシャッター音をOFFできる可能性がある
現代人にとってスマホカメラは、毎日使うといっても過言ではないアプリですよね。
単にひっそりと撮影を楽しみたいと思っていたり、写真撮影が可能な講義や展覧会などの静かな場所では音を控えたり、OFFしたいと思っている人も多いはず。
私も愛犬の写真を標準のカメラで撮るとき、シャッター音がすると愛犬にイヤそうな顔をされてしまいます。
できればストレスにもならないように写真を撮りたい!といろいろな方法調べてみましたので、ぜひ試してみてくださいね
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