喪服やドレスなど、たまにしか活躍しない服ってありますよね。
久しぶりに袖を通したら、スカートやワンピースのファスナーが閉まらない!だからといって、捨てるのはもったいない。新しく新調するのも…
今回の記事ではそんな悩みに対し、ファスナーが閉まらないときの原因や対処法、リメイク方法を解説します!
最後まで読んでくれた方には、太ってしまってファスナーが閉まらないときの対処法も教えちゃいます!
さらにこの記事を読むと、ファスナーのトラブルに対する対処法をマスターできますよ。
そして、出かけ先でも応急処置ができるようになり、ファスナーが閉まらないという理由で服を着るのを躊躇しなくなります♪
ファスナーが閉まらないときの原因は?構造や種類から解説!
急いでいて、ついファスナーを乱暴に引っ張ってしまった…
ファスナーはデリケート。引き手を持たずに無理やり引っ張ったり、衣類が食い込んでいる状態で無理に動かしたりすると、ファスナーが閉まらない原因に。
ファスナーが閉まらない理由は、主に7つありますがその原因はファスナーの操作方法の誤りや素材の劣化によるものです。そのためにまず、ファスナーの種類と構造を理解していきましょう。
ここでは、まずファスナーの種類・構造とトラブルの原因について解説していきます。
ファスナーの種類
ファスナーは素材により大きく以下の3つに分類されます。
- 金属製:丈夫である、サビると開閉に影響を及ぼす
- コイル状の樹脂製:柔軟性が高くかつ軽量
- ビスロンファスナー:丈夫であり軽量、カラーバリエーションが豊富
耐久性やデザイン性によって、どのファスナーを使うか考えられて選択しています。
例えば、金属製のものは耐久性があり、ズボンやバッグに使われます。
樹脂製のものは、ポーチや小物入れ、ビスロンファスナーはパーカーやコートなどに適しています。
構造は同じでも素材によっては、耐久性が異なるため慎重に取り扱いましょう!
ファスナーの構造とトラブルの原因
ファスナーの構造は、下記の画像を参考に詳しく説明していきますね。
引用:YKK
- スライダー:ファスナーの開け閉めを行う。引き手を引っ張り上下することで、エレメントを噛み合わせる
- エレメント:ファスナーのヒラヒラした部分。これがスライダーを動かすと噛み合って開閉がされる
- テープ:ファスナーと生地をつなぎ合わせる部分。ファスナーの動きに対応できるように丈夫な素材で作られている。
- 下止め(箱と蝶棒):「箱」とは、ファスナーの一番下にある四角い形をしたパーツのこと。
ファスナーが閉まらない?!噛みこんだ!原因と直し方を紹介
ファスナーを閉めたのに下が開いてしまう…
気づいたら服を嚙みこんで動かない?!スライダーが取れた!
これらは、ファスナーの操作方法の誤りや劣化が原因で起こっています。以下の7つについて、状況別の対処法を紹介していきますね。
- ファスナーを閉めたのに下が開いてしまう(X状態になる)場合
- ファスナーが洋服を嚙みこんで動かない場合
- スライダーが片方のエレメントだけ外れた場合
- スライダーが両方のエレメントから外れた場合
- スライダーの引き手が取れてしまった場合
- エレメントが上手に嚙み合わない場合
- ファスナーがスムーズに開閉しない場合
ファスナーを閉めたのに下が開いてしまう(X状態になる)場合
ファスナーを閉めたのに気づいたら、下の方が開いていてX状態になっていた…これはよくあるトラブルですよね。そして見た目もダサい…
- 原因:スライダーの緩みもしくはエレメントの破損
- 対処法:ペンチを使用しスライダーを補正、もしくはエレメントを補正
例として、スライダーの構造上、経年劣化による緩みが生じエレメントをしっかり固定する力が、弱くなることがあります。
また、エレメントも曲がったり一部が破損するとうまく噛みこまず、そこから開いてくることがあります。原因がスライダーならペンチを使用して、スライダーを挟んで補正する。
もしくは、エレメントが原因だったら、エレメントの曲がっている部分をペンチで補正するとよいでしょう。
ファスナーが洋服を嚙みこんで動かない場合
ファスナーを動かす際に、急に動かなくなったと思ったら洋服を嚙みこんでいた!そんな経験はありませんか?
- 原因:急いでファスナーを操作したなど操作ミス、デザインや生地によっては嚙みこむリスクが高い
- 対処法:無理に動かさない、ゆっくり逆方向にスライダーを動かす
急いでいると勢いよくファスナーを操作しがち。加えて、もこもこしたデザインの服はファスナー部分に生地が引っ掛かりやすいです。
そういった状況では、誤って生地ごとファスナーに噛みこんでしまうことも!ファスナーが生地を嚙みこんだ際は、慌てず生地を噛んでしまった方向とは逆方向にスライダーを動かします。
生地を優しく左右に引っ張りながら、嚙みこんだ部分が取れるようにサポートしましょう。
また、分厚い生地や固い生地の場合はスライダーをドライヤーで少し温めて柔らかくしておくと動きがスムーズになり外しやすくなります!
スライダーが片方のエレメントだけ外れた場合
ファスナーを閉めていたら片方のエレメントだけ外れてしまった!そんなときは、以下に紹介する方法を試すと効果的です。
- 原因:スライダーやエレメントの劣化や操作ミス
- 対処法:用手的にエレメントの一部をスライダーに噛ませる。もしくは工具を利用してエレメントを戻す。
工具を使用する際は、ペンチとマイナスドライバーを使います!
マイナスドライバーでスライダーにすき間を作ったら、そこにエレメントの一部を入れてペンチで固定します。上下に動くか観察してみてくださいね。
スライダーがエレメントから完全に外れた場合
ファスナーのスライダーが完全に外れてしまったら、どうしたらいいの?
ずばり、対処法と原因は片方のエレメントが外れたときと同様です。
ペンチとマイナスドライバーを使用して、マイナスドライバーをスライダーの左右どちらかに入れてすき間を作ります。
そこに、エレメントの一部を入れて固定します。反対側も同様にすき間を作り固定すると修復完了です!
スライダーの引き手が取れてしまった場合
スライダーの引き手が取れてしまった…そんな経験ありませんか?
私も気に入っていたポーチの引き手が壊れて、ストラップで代用したことがあります。ですが、服はそういうわけにはいきません。
- 原因:スライダーの使用方法に無理があった、経年劣化など
- 対処法:新しいスライダーへ交換する
引き手が壊れたらスライダーごと交換するしかありません。心配になりますが、案外自分で交換することも可能です。
手芸店に壊れたスライダーを持って行きます。サイズや構造を確認してお手元のエレメントと合う、新しいスライダーを用意する。
ペンチとマイナスドライバーを使用して、古いスライダーをエレメントから外します。
エレメントを噛んでいる部分にマイナスドライバーを入れてすき間を開け、エレメントからスライダーを外す。
マイナスドライバーを入れて、新しいスライダーにすき間を開けます。
そこにエレメントを片方ずつ噛ませ、最後にペンチで固定したら完成です!
エレメントが上手に嚙み合わない場合
時々ファスナーを閉めた際に、左右のエレメントがちぐはぐな長さになり噛み合っていないことがあります。
- 原因:エレメントのゆがみやエレメントの経年劣化、スライダーの片方がゆがんでいる
- 対処法:エレメントのゆがみを修復する、スライダーの調整をする
エレメントがゆがんでいる場所を見つけて、ペンチでゆがみ部分に力を入れて直します。
スライダーの調整に関しては、まず長さが余ってしまう方のスライダーの幅を、観察してみましよう。
スライダーが緩んでいる場合は、ペンチで締めます。逆に締まっている場合は、マイナスドライバーを入れてすき間を作りゆるめます。
少し締めたりゆるめたりして、エレメントがずれないか確認をしましょう。微量な調整になるので、力加減に注意して実施してください。
ファスナーがスムーズに開閉しない場合
ファスナーの開閉がスムーズにできない…そんなときは油をさすと、改善しますよ。
- 原因:経年劣化、保管環境が悪かった、金属製の場合はサビが発生したなど
- 対策:ファスナー用の油をさす、リップクリームで代用する
油やリップクリームを少量綿棒などに含ませてファスナー部分に塗布します。
一度にたくさんつけず、少しずつ塗っていくと生地に染み込んでしまうといった失敗をしにくいですよ。
教えてくれた対処法を実践しても、ファスナーが閉まらないときはどうしたらいいの?
そういった場合は、ファスナー部分のリメイクが必要になります!
自分でできるのか?業者に頼むのか?と疑問を次で解決していきますね。
ファスナーが閉まらない!リメイクは自分でもできる?
ファスナーの交換って、わたしにはハードルが高そう…
そんなことないですよ!ちょっとしたコツを知っていると素人でも、簡単にできます。
ミシンに慣れてくると30分くらいで出来ちゃいます!ズボンのファスナー交換の動画を参考に説明していきますね。
ミシンを使ったファスナーの交換方法
引用:あーる工房
- ズボンのボタンが付いている方を「下前(したまえ)」
- ボタンを閉めた際に上にくる方を「上前(うわまえ)」
- 下前には「持ち出し(もちだし)」という布がついている
- 手順1古いファスナーのミシン糸を外していく
- 手順2新しいファスナーを下前の端と合わせてミシンで縫う
- 手順3ウエストベルト部分にファスナーの上部を縫いつける
- 手順4上前に反対側のファスナーを縫いつけ裏返しにし仕上がりを確認する
- 手順5上前にステッチとかんぬき止めを行い完成
やっぱり、自分で交換するのは難しそう…そんな方は業者に依頼するといいでしょう!
業者にリメイクを依頼する
ファスナーを自分でリメイクできない場合は、業者に依頼することも視野に入れましょう。
きれいに仕上がりますし、場合によってはリメイクの相談もできます。
例えば、ワンピースをスカートとビスチェにしたり、ワンピースの背中部分をドレス風の編み上げて生地を足したりといった相談ができる可能性もあります。
だけど、料金は高いんでしょう?
ファスナー交換の相場は、スカートで2200~3800円ぐらい、ワンピースで4000円以上です。
かといって、ファスナーが閉まらないだけで捨てたり、着る機会が少なったりすることはもったいないですよね…
金額とリメイク方法を確認して、専門の業者に依頼することで服を長持ちできます。それに、きれいに仕上がることで前より着心地に満足できますよ!
ファスナーが出かけ先で壊れてしまった…応急処置はできないの?
突発的に起こるファスナーのトラブルは、応急処置で乗り越えられます!次で詳しく説明しますね。
ファスナーが外出先で閉まらない?!応急処置はどうしたいいの?
ファスナーが下から開いて、X字になってしまった!とりあえず、なんとかしたい!
時間もない、道具もない!そんなときは、ファスナーのエレメント部分を左右指で抑えてスライダーを動かすといいですよ!
これだけで、指がスライダーの緩みを補填して応急処置ができます。
ですが、根本の原因であるスライダーのゆるみは解決していないので、自宅に帰ったらファスナーの交換を検討しましょう。それでも直らない場合は、業者に依頼するのもおすすめ!
太ってしまってファスナーが閉まらない…!
ちょっと言いずらい悩み…次に紹介する対処法をこっそり実践して、そのピンチを乗り越えましょう♪
女子必見!ファスナーが閉まらない?!太ったときの対処法
ファスナーが太って閉まらない、手っ取り早くなんとかしたい!そんな方法はないの?
そんなお悩みの方へ、スカートやワンピースのファスナーをスッと上げる方法を調べました。
- 横になって履く、足をX字にクロスして履く
- 矯正下着を使用する
- マルカンや安全ピンを活用しする
- ワンピースはチャームなどをつけて引っ張りやすくする
- 閉まるところまでで諦めて、ベルトやカーディガンなど他アイテムでカバーする
- 業者に依頼し仕立て直す
- サイズアップしたものを購入するもしくはレンタルする
- ダイエットをする
- 便通を改善する
おすすめの方法は、履き方の工夫です♪横になると重力で少しウエストが細くなり、スカートが入る可能性もあります!
足をX字にクロスすると骨盤が狭まり、スカートが入りやすくなります。手軽にできるのでぜひ実践してみてくださいね。
マルカンや安全ピンを使う方法としては、ボタンホールにマルカンや安全ピンを引っ掛けて、ズボンやスカートを固定します。
見た目が気になるので、ベルトやトップスで隠すといいでしょう。
ワンピースの背中のファスナーが閉めにくい際は、チャームや紐などをファスナーにつけて引っ張ると無理なく上がることもあります。
ファスナーが閉まらず急いでいる場合は、上がるところまで閉めてトップスやベルト、上着で隠すなど工夫するといいですよ。
今まで紹介した方法は、一時しのぎですので次に紹介する根本の解決方法が必要となります。
ずばり、思い切って業者に仕立て直しを依頼するのもあり!
ワンピースの幅を広げる、スカートのウエスト周りをUPするなどのリメイクは3000円台からが相場です。
新しく新調してもいいでしょう!たまにしか使わない服でしたら、レンタルもあり!
時間があるならこれを機に、ダイエットするのもいいですね♪自宅で楽しくできるライザップのダイエット動画を紹介します。
引用:ライザップ
私もやってみましたが、4分で汗かきました(笑)毎日コツコツ続けていくと効果が出ますよ♪
お腹周りが太くなる原因は、便通が悪くても影響します。
毎日の食生活を見直したり、適度な運動を行ったり、規則正しい睡眠を心がけたりすると便通にもいい効果が期待できます!
朝一番に常温の水をコップ1杯飲むことも腸の動きを助けるのでおすすめです。
ファスナーが閉まらなくて、困った状況は解決できたでしょうか?
これまでに紹介したことを次でまとめていますので、おさらいしましょう。
まとめ
ファスナーが閉まらないときについて調べたことをまとめます。
- ファスナーが閉まらなくなる原因は、スライダーやエレメントの不具合である。原因に合わせて対処することで、自分で解決できることもある
- ファスナーを自分で修理できない場合は、専門の業者に修理を依頼するとよい
- ファスナーをリメイクする方法は、自分でも30分くらいできる。ミシンと糸きりばさみが必要
- 業者にファスナー交換を依頼する場合の相場は、スカート2200~3800円くらい、ワンピース4200円からと状態によって変動がある
- ファスナーが閉まらない原因が太ったことによる場合は、履き方の工夫を試してみる、安全ピンなどを使用する、他のアイテムでカバーするなどの方法がある
- ファスナーが外出先で閉まらなくなった場合の応急処置として、手でファスナーの先を抑えてスライダーを動かすとよい
ファスナーは突然閉まらなくなるものですが、出かける前など焦っていると余計に閉まらないもの。
今回紹介した方法を実践して、落ち着いて解決すると案外簡単に動くことも…ファスナーも気持ちも、余裕を持って上げていきましょう♪
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