デビットカードがApple Payに登録できない事態が多発しているようです。
クレジットカードに比べ、デビットカードユーザーは少ないですが、家計管理には便利なので根強い人気があります。
iPhoneユーザーが7割の日本では、Apple Payを使う人は多いと思いますが、そのApple Payにデビットカードが登録できないとなると困る人も多いのでは?
確かにデビットカードは、三菱UFJ、三井住友VISA、みずほ銀行などメガバンクでもApple Payに登録できる場合と登録できない場合が混在しています。
Apple Payはクレジットカードを登録するのが基本ですが、この記事では「デビットカードを使うことを前提」に、登録の可否、Apple Payに登録できなくてもスマホ決済できる代替案をご紹介していきます。
デビットカードはApplePayに登録できない?まずは登録方法を確認
デビットカードをApple Payに登録できない場合、まずは基本的な登録方法と条件を確認しましょう。
そんなことは分かっているようでいて、実はうっかりしていたということがありますよ。
デビットカードがApple Payに登録できないとき、まず以下の項目を確認してください。
- Apple Payに対応しているデバイスであること
- Apple Payに登録可能なカードであること
※実はこれが問題ですよね。とりあえず登録したいデビットカードをお手元に準備 - Apple 製デバイスへのサインインに使っている Apple ID
- 1台のスマホに登録できる枚数の範囲内であること(機種により8~12枚)
ApplePayにデビットカードを登録する方法を確認
Apple Pay対応デバイスか否か、登録可能なカードか否かの詳細は順を追って確認していきましょう。
これらの問題をクリアしたら登録自体は簡単です。番号の入力間違いが無いように注意し、こちらの方法に従って登録してください。
ApplePayに対応しているデバイス
Apple Payに対応しているデバイスは以下の通りです。
iPhone 7/7 Plus
iPhone 8/8 Plus
iPhone XS/XS Max/XR/X
iPhone SEの第2世代と第3世代
「iPhone6/6 PlusやiPhone SEでもApple Payを使っているよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
iPhone6/6 Plusは、はじめてApple Payに対応したデバイスでしたが、販売終了から7年以上経過(記事執筆時2023年)したため今回は除外しました。
iPhone SEもApple Payに対応はしていますが、Suicaの登録ができないなど、機能の一部が制限されるので除外してあります。
なお、OSは最新バージョンにしてください。自動でアップデートされるよう設定されている方は大丈夫です。
自分のバージョンを確認する方法はこちらです。docomoのページになりますが、Appleより分かりやすいです。
最新バージョンを確認する方法と、最新ではない場合にアップデートする方法はこちらです。一番上の「バージョンを選択」のボックスに表示されているのが最新バージョンです。
Apple Payに登録可能なカード
お手持ちのカードが登録できるかできないかは、下記の点をご確認下さい。
- 有効期限が切れていないカード
- 銀行およびカード会社が対応しているカード
- セキュリティの問題でカード会社に利用制限をかけられていないこと
まずは有効期限が切れていないか、確認してください。期限切れのカードは登録できません。
カードの表面に「月/年」(12/26と表記されていたら、2026年12月ということ)の形で表記されています。
私はクレジットカードの登録の時でしたが、有効期限内のカードなのに登録できないことがありました。
原因はワイジェーカードがPayPayカードに変わって、新しいカードが送られてきていたのに忘れていたためでした。
未払いもないのになぜ?と思いましたが、初歩的すぎるミスでした…
さて、肝心の手元のデビットカードがApple Payに登録できるのか登録できないのかは、Apple公式に一覧が掲載されています。
これを見ると登録できるはずなのですが、実際には登録できないです。私が何か勘違いをしているのかしら?
そんなことはありません。実際一部対応していないカードもあります。公式に記載されていても登録できない場合、結局カード発行元に確認しなければなりません。
カード発行元に電話で確認すれば一番早くて正確なのですが、電話の待ち時間、異常に長いですよね。
以前、昼休みにカード会社に電話してみたら、保留音のメロディーを聞いて昼休みが終わってしまいました。
コロナ以降、オペレーターの人数を減らしていることもあり、このような状況は良くあります。
この記事ではメガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行デビット(SMBCデビット)、みずほ銀行)について、それぞれ次の章で登録の可否を確認しますね!
最後にもう一点、カード会社側がロックをかけているということがあります。
何も悪いことをしていないのに、なぜロックをかけられてしまうの?
カード会社がセキュリティ上の問題を感知(不正利用を疑うなど)して利用制限をかけることがあります。
たとえば普段は月2~3万円しか使わないカードで、急に高額商品を連続して買い始めたケースでセキュリティロックがかかりやすいです。
本人が購入している場合は問題はないのですが、カード情報が盗まれて不正利用されている可能性もありますよね。
このような場合、「昨日は使えたのに」「さっき使ったばかりなのに」というカードでも使えなくなっています。
他にも理由はあるようですが、詳細は教えてもらえません。どのようにして犯罪から利用者を守っているか、犯罪者に手の内を教えてしまうことにもなりますからね。
このような場合は、大変お手数ですが電話をかけて確認し、ロックがかかっていたら本人確認の上、解除してもらう必要があります。
それではメガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のデビットカードについてみていきましょう!
三菱UFJ銀行のデビットカードはApplePayに登録できないのか
三菱UFJ銀行のデビットカードがApple Payに登録できないのか確認しようと検索をかけると、ホームページを開く前にすでに下記の画面が見えます。
「三菱UFJ銀行のデビットカードはスマートフォン決済に対応」と見えるのでApple Payにも対応しているんだな!と思ってしまいますよね?
しかし、現実には三菱UFJ銀行のデビットカードがApple Payに登録できないという状況が発生しているわけでして。
早とちりせず、もう少し深く確認してみましよう。スマホ決済に対応しているとは書いてありますが、Apple Payに対応していると書いているわけではありません。
ホームページを開いていくと以下のような画面が出てきます。
引用:三菱UFJ銀行公式HP
三菱UFJデビットで利用できる決済サービスとして、確かにApple Payがあげられています。
しかしよく見るとJCBには対応していますが、VISAには対応していないようです。
お手元のデビットカードを確認してVISAブランドでしたら、残念ながらApple Payには登録できないのです。
「iphoneでGoole Payを使う方法はないか?」と期待したいところですが、残念ながらそちらもできません。
これからデビットカードを作る人でApple Payを使いたいなら、JCBブランドでデビットカードを作りましょう。
すでに三菱UFJ銀行のデビットカード(三菱UFJ-VISAデビット)を持っている人は、Suicaにチャージする方法なら間接的ですが使えますので試してみてください。
三井住友銀行のデビットカードはApplePayに登録できないのか
三井住友銀行のデビットカード(SMBCデビット)がApple Payに登録できないのかという点ですが、残念ながらできません。
どうしてもデビットカードを使いたいという人は、新しくOliveアカウントを作り、デビットモードで支払う設定をすると、iPhoneでスマホ決済できるようになります。
今までに発行されたデビットカードはApple Payには登録できない
デビットカードがお手元にあり「Apple Payに登録できない」と困っていらっしゃる方は、プラスチックタイプのカード(デビット一体型キャッシュカード)をお持ちなのではないでしょうか?
残念ながらこのタイプのデビットカードはApple Payには登録できません。
さらに三井住友銀行では、デビットカード単独の発行は、今後はしないそうです。
どうしてもデビットカードでスマホ決済したければ、Oliveアカウントへ切り替えれば使えるようになります。
デビットカードを使用したい人はOliveアカウントに切り替え
「Olive(オリーブ)」は、2023年3月にSMBCグループが提供を開始したモバイル総合金融サービスです。
Oliveアカウントを開設すると、マルチナンバーレスカードが発行され、キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイントカードの4種類のカードが1枚のカードに集約されます。
そのため、カードを何枚も持ち歩く必要がなくなり、アプリで口座管理から支払いまでスムーズに行うことができるようになります。
支払いは、クレジットモード、デビットモード、ポイントモードと簡単にアプリで切り替えができます。
これで事実上、iPhoneでデビットカードが使えることになりますね。
支払いモード切替画面は下記のイメージです。選択されているモードが緑色になります。
クレジットモードを見れば、いつ、いくら支払わなければならないのか、デビットモードを見れば今月はいくら使っているのか、ポイント残高はいくらあるのかまで、一目で分かりますね!
アプリで銀行残高も分かりますので、自分のお金の状況がすべて把握できます。
引用:SMBC公式
デビットカードは預金残高以上に使えないから使い過ぎ防止になる、というのはあまり信用できないかも…。
中国では、子供が親のデビットカードでゲームの課金をして一家の預金残高ほぼ全額に相当する890万円を使ってしまったというニュースが話題になりました。
本当に大切なのはすぐに確認できる=見える化し、利用上限設定をするなどして、お金の動きをきちんと管理・把握しておくことです。
すごい便利なアプリですね!
ただし多少のデメリットはあります。
- 紙の通帳は無くなり、Web通帳のみになる
- 必ずクレジットカードの申し込みが必要になる
- 国際ブランドはVisaのみ
すでに口座とキャッシュカードがある人はオリーブ口座に切り替えることが可能ですが、新規でクレジットカードを作ることになるので、審査が必要です。
主婦だからクレジットカードが作れないと思われている方もいらっしゃるようですが、旦那様の収入があれば可能ですし、パートでも作れるようです。
審査の結果クレジット機能なしとなった方や、高校生を含む18歳未満はこの限りではないそうなので、デビットモードのみ利用も可能かもしれません。
その場合は個別案件になるので、クレジットカードの審査が気になる人は、直接確認してみてください。
みずほ銀行のデビットカードはApple Payに登録できないのか
みずほ銀行のデビットカードはApple Payに登録できますが、機種変更の際、OSが変わるとみずほWalletの引継ぎができないので注意が必要です。
みずほ銀行のデビットカードはApple Payに登録できる
みずほ銀行のデビットカードは、Apple Payに登録できないという問題はほとんど発生していないようです。
みずほ銀行のデビットカードは、みずほJCBデビットカードで、JCBにしか対応していません。JCBブランドはApple Payに対応しているため、大きな混乱はないのでしょう。
ただし、1台のiPhoneに登録できるカードの枚数は8枚、機種によっては12枚までとなっており、これを超えると登録できないので、使わないカードは削除してから登録してください。
まだキャッシュカード一体型のデビットカードを持っていない方は、バーチャルデビットカードを発行することができます。
みずほ銀行に口座があれば、みずほWalletというアプリをスマホにダウンロードし、アプリ上に「Smart Debit」というバーチャルデビットカードを登録するだけです。
すぐにスマホ決済できるようになります。便利な時代になりましたね!
機種変更時にOSが変わるとみずほWalletの引継ぎができないので注意!
AndroidからiPhone(iOS)へ、あるいはiPhone(iOS)からAndroidのようにOSが変わる機種変更をすると、みずほWalletの引継ぎができません。
機種変更前のスマホで利用していたサービス(Smart Debit、みずほJCBデビット、Mizuho Suica)はすべて退会手続きをしなければなりません。
機種変更後のスマホで新たにみずほWalletアプリをダウンロードし、新たにSmart DebitあるいはみずほJCBデビットを発行して登録する必要があります。
機種変更前のカードは新しいスマホでは登録できないようですね。要注意です。
ApplePayにデビットカードVISAブランドは登録できないのか
三菱UFJデビットカード、三井住友デビットカード(SMBCデビットカード)を見てきてお気づきかもしれませんが、VISAブランドのデビットカードはApple Payに登録できないようですね。
その通りです。VISAブランドのデビットカードはApple Payに対応していないのです。
VISAブランドのカードをApple Payに登録することにこだわるなら、デビットカードではなくクレジットカードを登録しましょう。
まとめ
キャッシュカード一体型のデビットカードをApple Payに登録してスマホ決済をしたい!と思ったのに立ちはだかった「登録できない問題」。
残念ながら対応できないApple Payに対応していないデビットカードがあるのは事実です。
しかし、メガバンクであれば何らかの方法で、事実上iPhone、Apple Payでのデビットカードの利用は可能で、スマホタッチ決済可能です。
デビットカードがApple Payに登録できない場合は、まず、Apple Payに対応しているデバイスであり、OSは最新バージョンであることを確認しましょう。
そのうえでApple Payに登録できるカードであるか否か確認しましょう。登録できるカードと登録できないカード、および登録できない場合の対処法は以下の通りです。
- デビットカードの有効期限が切れているとApple Payに登録できない
- デビットカードに、カード会社側によるセキュリティロックがかかっているとApple Payに登録できない。(確認方法はカード発行元に電話のみ)
- VisaブランドのデビットカードはApple Payに登録できない
- JCBブランドのデビットカードはApple Payに登録できる
- 三菱UFJ 銀行はJCBブランドのデビットカードにすればApple Payへの登録は可能
- 三井住友銀行のデビットカードはVisaブランドしかないので、Apple Payへの登録はできない
- 三井住友銀行でスマホ決済できるデビットカードが欲しい場合は、Oloveアカウントにする
- みずほ銀行のデビットカードはApple Payに登録できる
- みずほ銀行に口座があれば、みずほWalletというアプリをスマホにダウンロードし、アプリ上に「Smart Debit」というバーチャルデビットカードが登録できる
デバイス側、カード側の問題がクリアできれば、スマホタッチ決済はできるようになります。
快適なキャッシュレスライフを目指して頑張ってください!
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