「髪は女の命。」と昔からいわれるように、髪が容姿に与える影響は大きい。
近年女性は家事に育児、仕事と忙しく髪に気を配る暇もない!あるとき、鏡にうつる自分の姿を見て肩を落とすあなた…
「白髪が増えている!」「白髪を目立たないカラーで染めたい。」
白髪は、黒髪と毛質が異なるため増えてくると実年齢より老けて見えます。また、上手に白髪を染められないとかえって目立ってしまうことも…
でも大丈夫!白髪はあなたに合ったカラーで染められます。
今回の記事では、白髪が目立たないカラーの選び方やヘアスタイル、白髪染めのホームケアの方法も紹介します。
さらに、最後では白髪を増やしたくない、減らしたい方にうれしい情報を紹介します!
この記事を読むと、あなたに合った白髪ケアを見つけて実践できるようになりますよ♪
白髪が目立たないヘアカラーの選び方
白髪染めって、真っ黒だけ?白髪は染まりにくい…または赤黒くなってしまう。
じつは、白髪を染めるのではなく周りの髪の色を明るくして、白髪を目立たなくする方が◎
- グレー
おしゃれなくすみ色。上品な印象になり白髪が多くなった人もおすすめ - 明るいベージュ
全体が明るくなりかわいらしい雰囲気に。一方で髪が伸びるとプリン状態になる人も… - グレージュ
グレーとベージュの双方のよさを引き出した色。日本人特有の赤みがかった髪色を透明感あふれる髪色に。落ち着いた雰囲気。 - アッシュグレー
グレーに寒色のアッシュを加え、ブラウンより抜け感のある色。白髪とのなじみもよく、年代を問わず人気な色で日本人特有の赤みがかった髪色を抑えてくれる。
紹介したカラーのように明るい色味で白髪を目立たなくするとよいでしょう。
つまり、「木を隠すなら森」というように、逆転の発想で黒髪を白髪に近づける方が自然な仕上がりになるということです。
でも、職業柄や年齢によっては派手な色はちょっと…とお困りのあなたへ!
つづいて、年代別ではどのような色がよいのでしょうか?おすすめのカラーやデザインを紹介していきます。
白髪が目立たないヘアカラーとは?20代から40代まで大公開
白髪をどんな風にどんなカラーで染めるかは、職場や年齢、価値観によっても変化しますよね。
ここでは、そんな世代ごとの悩みや状況に合わせたおすすめのカラーやデザインを解説していきます。
20代におすすめのヘアカラーとデザイン
- ブリーチ&ハイトーンカラー
髪全体を明るくすると白髪が目立ちにくくなる。若さを生かしてフレッシュな印象へ挑戦するのもあり! - アッシュブラウン
くすみかがったブラウン色。グレーよりは、少し暗めの色で透明感、艶感があり上品さを演出できるので大人びた雰囲気に。 - アッシュグリーン
スモーキーな印象の寒色。ダークの色味から抜け感があり、それでいて重くなりにくい。時間の経過で色落ちが抜けても自然になじんでいく。
30代でおすすめのヘアカラーとデザイン
- アッシュベージ
トーン(明るさ)の幅が広いためトレンドや好みに合わせて選べる。さらに繰り返し染めることで、毛先にかけて明るくなり抜け感が出る。 - ハイライトカラーを入れる
地毛より明るい色の色味を束状に入れていくこと。流行りのおしゃれであり、髪の毛が伸びても白髪が目立ちにくいメリットも。 - インナーカラー
襟足など部分的に白髪が多いところに明るい色を入れていくデザインカラー。派手になりにくく、ピンポイントの白髪対策になる。
40代でおすすめのヘアカラーとデザイン
- アッシュグレー
黒髪や暗めのブラウンより絶妙な抜け感がある。髪に軽さを演出できる。日に当たるとグレー感が強くなり、白髪を目立たなくしてくれる。 - ダークブラウン
深みのある濃い栗色。大人びた印象に。肌になじみやすく艶のある髪を演出し、若作り感が出にくい - アッシュブラウン
肌と馴染んで肌の色をよく見せてくれる。大人らしい落ち着きのある暗い色に染めた場合に◎
白髪染めにおいて目立たないヘアカラー剤の種類とは
白髪ってどんなカラー剤で染めるといいの?白髪染めをしっかり染めるにはどれがいいの?
自宅やサロンでどんなカラー剤を使用して染めるのか疑問に思ったら、以下の内容を参考に検討するといいですよ。
- ヘアマニキュア
ダメージを抑えつつ染めたい場合に◎。髪の表面をコーティングするだけであるため、あまり明るくなりにくい。そして、色落ちが早い。 - カラートリートメント
少しずつ自然に染めたい場合に向いている。トリートメント効果のあるヘアカラー。少しづつ色がつくため、継続的に使う必要がある。髪への負担が少ない。 - ヘナ
科学性ではなく植物性の染め粉を使用したい方はこれ!黒髪には反応せず白髪の毛を染めてくれる。髪や頭皮に負担が少ないが、色が落ちにくい。 - ヘアカラー
短時間でしっかり染めたい方におすすめ。1回の施術で髪を染めあげる上、シャンプーしても落ちにくい色持ちがいい。その分、髪にダメージがかかる。 - ブリーチ
髪のキューティクルに作用して、髪を脱色する。一度、脱色した髪は永久に暗くなることはない。ただし、強い作用のため髪へのダメージが強い。
これらのカラー剤から、自分の好みや毛質に合わせて選択するとよいでしょう!
ヘアカラーだったら自分でできそう、サロンでしてもらうのとどんな違いがあるの?
市販薬と美容院で仕上げるのは大きな違いがあります。次で詳しく説明していきますね。
白髪が目立たないヘアカラーは市販薬と美容室どっちがいいの?
市販の白髪染めで染めようか…それとも美容院で染めた方がいいかしら。
結論から言いますと、美容院で仕上げてもらう方が良いです。というのも、安全性と仕上がりが大きく違うためです。
市販薬を使ったセルフケアと美容院でのケアの違いを以下の表にまとめました。
白髪染めにおける市販薬と美容室での違いは、使っている薬剤成分です。中でもアルカリ剤には注意しましょう!
アルカリ剤は、染料を髪の毛の内部に浸透させるキューティクルを開く役割があります。つまり、髪の毛にはいいものではない。
市販薬は、安価に効果を出すため強い原料や成分が多く含まれています。髪へのダメージを考えると美容室の薬品が安心です。
また、自分で白髪染めを行う際は、後頭部が塗りにくく塗りむらを生じやすいです。
結果、満足いく仕上がりにならないことも…さらに、白髪染めを肌につけてしまうリスクがあります。
美容室に行って染める1番の利点はあなたの髪の状態に合わせた、最適の白髪染めができること。
具体的には、プロがあなたの髪に合わせた薬剤を選択したり、部分ごとに使う薬剤を使い分けたり、染め方を変えたりと工夫して理想の形に仕上げてくれます。
ただしデメリットは、ホームケアよりお金と時間がかかること。
以上の点をふまえて、ホームケアと美容室でのケアを比較し自分に合った方法で、白髪染めをしましょう!
白髪の量が増えてきたら、染め方やカラーって変えた方がいいの?
そうなんです、白髪の量によっては色や染め方を調整した方がきれいに仕上がることもあります!次で詳しく説明していきますね。
白髪の量別での目立たないカラーと髪型を紹介
白髪の量によってカラーは変えた方がいいの?ヘアスタイルで白髪を目立たなくできないの?
白髪の量が少ないうちは落ち着いた色味でも◎増え始めたら明るくしていくと自然に仕上がりますよ。ヘアスタイルを工夫するだけでも白髪を隠せます!
- 10〜30%:全体を落ち着いた色にする。伸びても白髪が目立たないハイライトを入れるとさらにぼかせる
- 30〜60%:部分的にハイカラーを入れつつ、ベージュやグレージュなどで白髪をぼかすとよい
- 60〜80% :逆に白髪を生かして明るい色と暗い色で全体をトーンアップする
- ヘアスタイルで白髪をカバーできるのは30%まで!
- 頭頂部の分け目はつけない。もしくはギザギザにすると目立たない
- サイドの髪の毛は耳にかけると、生え際が目立ちにくい
- 髪型は、前髪ありのミディアムヘアがおすすめ。白髪が目立ちにくく、若見えする
- ストレートよりパーマをかける。髪が絡まり光の加減で白髪が目立たない
- 長さはショートヘアかミディアムがよい。伸びてもロングより染めるのが簡単、ロングのように重さで頭頂部が引っ張られて分け目が目立つことが少ない
このように、自分の白髪の量によってカラーを変えたることや髪型の工夫をすると白髪対策に有効です!
白髪染めって、どれくらいの間隔で染めたらいいの?と疑問に思ったら…次のトピックで解説していますのでご覧ください。
白髪染めを目立たないカラーで維持するには?染める頻度を解説
白髪染めって、どれくらいの頻度で塗りなおしたらいいの?プリンになるのも、染めすぎて髪を傷めるのも嫌だわ…
白髪染めの頻度は、年齢によって違います。なぜなら、年を取ると細胞が衰え髪の色素であるメラニンを作る量は年々減少するため。
具体的には、白髪になってしまった髪が20代後半から30代では少ないのに対し、40代を過ぎると白髪が半分以上と目立ってきます。
髪が伸びるペースが同じでも、白髪の量が違うため白髪が目立ちやすくなるのです。
つまり、40代以降は白髪の量が増えて目立つため染めるペースが速くなります!
- 20代:2ヶ月1回
- 30代:1ヶ月半1回
- 40代:1ヶ月に1回
なお、個人差もありますので美容院で相談をするとあなたにあったペースがわかりますよ。
白髪をせっかく染めたのにすぐに目立ってきた!そんな経験ありませんか?それ、ホームケアが間違っていたのかも…正しいホームケアを次で解説します。
白髪を目立たないヘアカラーで長持ちさせるホームケア4選
白髪を染めたのに、パサパサしいてる、もう色落ちしてきた。
白髪染めした後の髪はデリケート。ホームケアを正しく行うと髪を保護して白髪染めを長持ちさせられますよ。
ホームケアって具体的にどんなことをしたらいいの?という方へ。白髪染めを長持ちさせるホームケアは以下の4つです。
- シャンプー
- 洗い流すトリートメント
- 洗い流さないトリートメント
- ドライ
具体的な方法をふくめて、それぞれ詳しく説明していきますね。
- お湯は38度くらいが良い。これ以上熱いと頭皮や髪に必要な皮脂を落として乾燥してしまう
- 初めに2分間シャワーで汚れをそそぎ落とす。これで60%程度汚れが落ちる
- 洗う時は爪を立てずマッサージするように行う
- シャンプー剤は、洗浄成分にアミノ酸系を使っているものが良い。髪への負担が少なく、汚れを落とすことが可能
- 毛先になじませて、中間、髪の内側、最後に前髪とつけていくとよい
- つけたあとは荒めのコームで毛先からとかす
- しらばらく染み込ませて、洗い流す
- ドライヤー前や外出前に使うと髪をダメージから守る
- 成分としては水溶性、揮発性シリコンがよい。髪に残りにくく負担になりにくいため。
- シャンプーで落ちてしまう保湿成分が含まれているものが良い。リピジュア、ポリグルタミン酸など
- 毛先につけて、髪の中間、髪の内側、最後に前髪の順でつける
- つけた後は、目の粗いコームで髪をとかしなじませる
- 入浴後はすぐ乾かす。自然乾燥はドライヤーで乾かすよりキューティクルにダメージあり
- ドライヤーは、低温のドライヤーがよい。中でも、性能がよく早く乾かすことができるものが良い
- 乾かす前に洗い流さないトリートメントをつけて保護
- 髪が絡んでいる場合はほどいてから
- まず前髪、そして根元を乾かしてクセを防ぐ
- 乾かす順番は、根元→中間→毛先で行う
- 風は上斜め45度から当てる
紹介したホームケアを正しく行うと白髪染めを長持ちさせられまよ。また、髪質にもよい影響があるので試してみてくださいね。
ここまで白髪染めに関して説明しました。お待たせしました!最後に、白髪の根本的な対処法について次で解説していきます!
白髪を目立たないカラーで染める前に!増やさない方法はある?
白髪をこれ以上増やしたくない!予防できる方法はないの?
結論から言いますと、白髪を増やしにくくする対策はいくつかあります。
その前に白髪がなぜできるのかメカニズムを説明した上で、原因に合わせた対策を説明していきますね。
なぜ白髪できるのか?
画像にあるように、髪の毛は毛根から生えてきます。毛根には毛母細胞があり、ここで毛を作ります。
引用:hoyu
では、髪ができるメカニズムを説明すると以下のようになります。
- 毛が抜けると毛根が閉まって、上にあった毛包幹細胞と色素幹細胞が毛母細胞の近くまで下りてくる。
- 毛母細胞が新しい毛を作る過程で、色素細胞(メラノサイト。以下メラノサイトと表示)が色素幹細胞よりメラニンという髪に色をつける物質を受け取り、毛の色がついていく。
- 毛が成長すると黒や茶色の髪になります。
- 老化:加齢によりメラノサイトが衰え、メラニンの生成が低下する。35歳ごろからメラノサイトの衰えが目立ってくる
- 遺伝:親が若くから白髪があるなど若白髪は遺伝的要素が大きい。
- 睡眠不足:睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の毛の代謝を悪くする。
- 栄養不足:髪の形成に必要なたんぱく質やミネラルが不足すると、髪の代謝に影響する
- ストレス:岐阜大学の研究で放射線があたることによるストレスで、毛根環境に影響しメラノサイトが活動できず白髪になるという報告があった。
白髪予防に役立つ生活習慣の改善
ここでは白髪を増やしにくくする生活習慣について以下の4つについて説明していきます。
- 髪によい食べ物を摂取する
- 頭皮の紫外線対策
- 頭皮マッサージ
- 育毛剤や頭皮用の美容液の使用
髪の毛によい食べ物は、たんぱく質、ビタミンC、ビタミンB12、ミネラル、チロシンがあります。
- たんぱく質:髪の色は、チロシンというたんぱく質で生成される。良質なたんぱく質を摂取することで、チロシンの生成を促進し白髪の進行を抑制する効果がある。
- ビタミンC:コラーゲンの生成に関わるビタミン。色素幹細胞の活動を阻害する活性酸素を除去するため、ビタミンCを摂取すると白髪の予防につながる。
- ビタミンB12:ビタミンB12は貧血を防ぎ、メラノサイトを活性化させる効果がある。それにより、白髪を予防する。
- ミネラル(鉄分と亜鉛):メラニン色素を作るメラノサイトを活性化して輸送するときに必要なミネラルが鉄分と亜鉛です。これらを摂取することで、髪が色づきやすくなり白髪を防ぎます。
- チロシン:メラノサイトがメラニン色素を生成することを助ける。食事から摂取することで白髪予防に役立つ。
頭皮は、紫外線による影響を受けやすい部位です。刺激と乾燥により皮膚がダメージを受け、メラノサイトの活動に影響を及ぼします。とくに分け目は毛が薄くダメージを受けがち。
紫外線対策としては、UVカットスプレーや帽子で保護するとよいでしょう。
頭皮は、ストレスなどで頭皮の血行が悪くなると、栄養や酸素が行き届かずメラノサイトの活動にも悪影響です。そのため、マッサージをすることで血行を促進するといいでしょう。
頭皮マッサージの方法は、頭をシャワーで温めてから5本指で優しくマッサージするといいです!
育毛剤や美容液は、血行を促進したり、保湿したりすることで頭皮環境を整え、健やかな髪を育てます。そのため、増毛だけではなく、髪質の改善や白髪へのアプローチも期待できます。
まとめ
- 白髪を目立たない状態にするカラーは、グレー、明るいベージュ、グレージュ、アッシュグレーがおすすめ
- 年代別の白髪を目立たなくするカラーは、20代ではブリーチやハイライトで明るく、30代ではハイライトやインナーカラーを活用、40代ではアッシュブラウンなどで上品に仕上げるなど
- 美容室と市販薬で染める場合の違いは、薬剤と技術力、判断力の差がある
- 白髪の量別の目立たないカラーに関しては、白髪の量が少ないうちは落ち着いた色味にする。量が増えてきたら、明るい色で黒髪を白髪に近づけると良い
- 白髪が目立たないヘアスタイルとしては、前髪ありのミディアムやボブスタイルが良い
- 白髪を染める頻度は、年齢により異なる。一般的に20代は2か月、30代は1か月半、40代は1か月を目安に染めると良い
- 白髪染めを長持ちさせるホームケアとしては、正しいシャンプーの方法、洗い流さないトリートメントの活用、ドライ方法の工夫がある
- 白髪を増やさない方法としては、生活習慣の見直しがある。食生活を改善し、頭皮の紫外線対策を行うことや頭皮マッサージ、育毛剤や美容液の活用がある
年とともに増えてくる白髪。女性はいつまでも健康的に、それでいてきれいでいたいものです。
昔は白髪染めで暗く髪を染めることが多かったですが、最近は明るい色で白髪を目立たなくすることがはやっています。
自分自身の髪色を生かして、いつまでも素敵なあなたで過ごせますように…
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