銀杏の美しい色、独特のほろ苦さ、もっちりとした食感。
銀杏は、何個でも食べたくなる、魅力的な秋グルメですよね。
ところが、殻付きの銀杏を買ってきて、フライパンで加熱した方の中から『フライパンの中で銀杏の殻が割れなくて焼き過ぎてしまった。』という声がチラホラ。
フライパンで調理することを諦めて、レンジで加熱している人も多いようです。
銀杏をフライパンで調理すると美味しくなるので、諦めるのはもったいないです!
この記事では、銀杏の殻がフライパンの中で割れやすくなる対処法や、フライパンとレンジの2つの調理方法を試した私の感想、銀杏を購入する時の選び方などをご紹介します。
これを読めば、きっと殻付き銀杏を買いに行きたくなりますよ。
銀杏をフライパンで焼いても殻が割れない場合がある
銀杏の調理方法の中で、フライパンを使う方法が定番と言われています。
フライパンで銀杏を調理する方法
まずは、銀杏をフライパンで調理する方法をご紹介します。
- 手順1フライパンに油をひかずに銀杏を入れて、フタをしましょう
フタで破裂した銀杏が飛び出すのを防げます。
- 手順2弱火~中火で10分程度加熱し、蒸し焼きにしましょう
時々フライパンをゆすって、火の通りが均一になるようにします。
- 手順3加熱中に殻が割れる銀杏もありますが、割れない場合もあります
割れなかった銀杏は、そのまま加熱し続けても、残念ながら割れません。
加熱しすぎると、中の実の水分が抜けてしまい、食感が固くなります。 - 手順4割れなかった銀杏は、手作業で殻を割りましょう
私は、上記のレシピで、銀杏をフライパンで10分加熱したことがあります。
フライパンの中で殻が1個も割れなかったので、加熱後に手作業で割りました。
味わってみると、香ばしくもっちりとした美味しい銀杏に仕上がっていました。
また、フライパンの中で殻が割れないことが気になったので、銀杏のレシピの口コミを調べてみました。
10分加熱しましたが、残念ながら、1個も殻が割れませんでした。
10分以上加熱してみましたが、結局1つも割れませんでした。残念。
なんと3人に1人くらいの確率で、「フライパンで焼いても殻が割れない」と書かれているではありませんか!
銀杏は、天然の木の実なので、鮮度や品種の違いにより加熱しても割れない場合があるようです。
銀杏がフライパンで割れない時もレンジはおすすめしない!
銀杏を加熱しながら殻を割る方法として、封筒とレンジを使って加熱する方法があります。
短時間で調理できるため、人気の調理方法となっています。
レンジで銀杏を調理する方法
それでは、レンジを使って、銀杏を加熱調理する方法もご紹介しますね。
- 手順1銀杏を厚手の紙の封筒に入れましょう
ペラペラな薄い紙の封筒を使うと、破裂した銀杏が飛び出ます。
厚手の封筒がない場合は、薄い紙の封筒を二重にするか、ごく小さな紙袋を使ってもよいでしょう。一般的な長型4号の封筒の場合は、20個前後が適量です。
加熱すると封筒が膨らむので、封筒の容量の半分くらいが目安です。 - 手順2封筒の口を3回しっかり折って開かないようにしましょう
封筒の口をしっかり折らないと、加熱によって封筒が膨らむと封筒の口が開いてしまいます。
破裂した銀杏のアタックにより、封筒の口が開く可能性もありますね。
- 手順3500~600Wで30秒~1分加熱しましょう
パン!パン!と2~3個破裂する音がしたら、加熱を止めましょう。
フライパン同様に、加熱しすぎると、実が固くなります。 - 手順4封筒の中の銀杏をお皿などに出して、割れていない銀杏は手作業で割りましょう
私は上記のレシピで、銀杏をレンジで1分加熱したこともあります。封筒から取り出してみると、銀杏の殻は全部割れていました。
でも、短時間で加熱するためか、実の固さにムラがあり全体的にボソボソとした食感で、香りと味もイマイチ…。
フライパンで調理した銀杏と比べると、美味しくありませんでした。さらに、加熱中の銀杏が封筒の中で割れる音が大きくて恐怖を感じました(汗)
私はそれ以来、銀杏の加熱にレンジは使っていません。
銀杏の殻がフライパンで割れやすくなる5つの対処法!
殻付き銀杏を、わざわざ自宅で調理するのですから、フライパンで美味しく仕上げませんか?
銀杏の殻をフライパンで割るための対処法を研究したところ、加熱前に殻にヒビを入れると、割れやすくなることが分かりました。
殻が割れれば、加熱しすぎにより、実のもっちりした食感を損なうこともありません。
さらに、殻にヒビを入れることで、フライパンでの加熱時に破裂しにくくなるメリットも。
ここでは、殻にヒビを入れられる、下記の5つの道具を使った対処法をご紹介します。
- 銀杏割り
- トンカチまたは麺棒
- ペンチ
- キッチンバサミ
- 蝶番のあるドア
それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。
1. 銀杏割り
名前の通り、銀杏を割るための専用の道具です。
説明書通りに使うことで、手早く、安全に、銀杏の殻だけにヒビが入れられます。
殻にヒビを入れる作業がサクサク進むので、気分が上がる道具です。
銀杏だけではなく、クルミなどのナッツの殻割りにも使えますので、ナッツが好きな方は手持ちの道具に加えても良いでは。
2. トンカチまたは麺棒
トンカチや麺棒でたたいても、銀杏の殻に手早くヒビが入れられます。
作業台を傷つけないようにタオルなどの上で作業するようにしましょう。
麺棒を使う場合は、麺棒の長い部分を握って、棒の先で叩くのがポイントです。
叩く力を加減しないと、実をつぶしてしまいますので、要注意です。
銀杏を指で固定しながら作業しますと、誤って指も叩いてしまう可能性があります。
指を怪我すると、調理だけではなく日常生活全体に支障が出ますから、安全に作業することは大事なことです。
私のオススメは、ペットボトルのフタを使って銀杏を固定する小ワザです。
銀杏を、ペットボトルのフタを裏返した穴に入れて叩けば、誤って指を叩いてしまう心配がありません。
3. ペンチ
ペンチのはさむ力により、銀杏の殻にヒビを入れられます。
銀杏専用道具「銀杏割り」に比べると銀杏を固定しにくく、スムーズに作業するにはコツが必要ですが、手が痛くなりにくい道具です。
銀杏は、ペンチの先ではなく、力がかかりやすい場所に固定しましょう。
銀杏の平面をはさんで力を加えると、殻にヒビが入るだけではなく、実も割れてしまうので、2本のスジを上下にしてはさむのがポイントです。
4.キッチンバサミ
トンカチやペンチは家になくても、キッチンバサミなら家にあるという方も多いのでは。
ペンチで殻を割る時に比べると手が痛くなる場合が多いので、少ない量の銀杏の殻にヒビを入れたい時にオススメの対処法です。
キッチンバサミの持ち手近くを見てもらい、ギザギザした形状になっている栓抜きがあれば、そのキッチンバサミで銀杏の殻にヒビを入れられます。
キッチンバサミのギザギザした栓抜き用の穴に、銀杏の2本のスジを上下にしてはさんで、力を加えましょう。
握力が弱い方は、銀杏の尖っている先の方をハサミで少し切ってから、ギザギザの穴に銀杏をはさむとよいでしょう。
5. 蝶番のあるドア
1~4の全てが自宅にない場合、ドアと壁の蝶番あたりのすき間を使って、銀杏にヒビを入れることもできます。
ドアと壁の蝶番あたりのすき間に銀杏を入れて、ドアを閉めるとすき間が狭くなり、銀杏の殻にヒビが入れられます。
この対処法で、ペンチやキッチンバサミを使うよりも早く、たくさんの銀杏にヒビを入れられる達人もいるとか!
ドアを動かす力加減を間違うと、実がつぶれてしまい、ドアに汁や臭いがつく可能性もあるので最終手段としてお試しください。
銀杏の選び方とテフロン加工のフライパンで焼く時の注意点
銀杏を、より美味しい仕上げるために、お店で購入する際の銀杏の選び方とフライパンで焼く時の注意点も紹介しておきますね。
銀杏をお店で購入する時の選び方
- 鮮度が良い銀杏を選ぶこと
- 成熟した銀杏を選ぶこと
銀杏の鮮度を見分けるコツは、殻の見た目です。
殻が黒ずんでいるものではなく、銀杏の殻の表面が滑らかで、白いものを選びましょう。
また、殻付きの銀杏は日持ちしますが、殻や実の水分量が抜けた乾燥した状態になると、フライパンで加熱しても、もっちり仕上がりません。
購入後は放置せずに早めに使うようにしましょう。
また、手に持った時に軽い感じがしたり、振ると音がしたりする場合は未成熟の銀杏です。
手に持った時に重さを感じられる、粒が大きなものを選びましょう。
銀杏をテフロン加工のフライパンで焼く時の注意点
銀杏をテフロン加工のフライパンで焼く時に、殻の筋の尖った部分や割れた時の破片でフライパンの表面に傷がつくのを心配する方もおられます。
スキレットなどの鉄のフライパンや中華鍋を使えば、表面に傷が付きにくいため、心配ありません。
テフロン加工のフライパンで焼く場合は、アルミホイルやクッキングシートなどを敷いて、傷がつかないようにしましょう。
または、焼く前に殻にヒビを入れるだけではなく、殻ごとむきましょう。
フライパンに殻を入れなければ、傷がつく心配は無用ですし、焼き加減も調整しやすくなりますよ。
まとめ
- 銀杏はフライパンで調理すると、もっちり香ばしく、美味しく仕上がる
- フライパンで銀杏をそのまま焼いても、殻が割れない場合がある
- レンジで銀杏を加熱すると、殻は割れるが、美味しく仕上がらない可能性がある
- 銀杏の殻がフライパンで割れやすくなる5つの対処法
- 銀杏をお店で購入する時の選び方は、鮮度が良く熟したものを選ぶこと
- テフロン加工のフライパンで焼く時は、アルミホイルやクッキングシートを引くと傷がつかない
銀杏をフライパンに入れる前に「殻にヒビを入れる」ひと手間を加えれば、加熱中に破裂する怖さと、殻を割ろうとして加熱しすぎる失敗も減らせます。
お店で殻付きの銀杏を見かけたら、勇気を出して購入して、フライパンで焼いてみましょう。
フライパンで美味しく調理された銀杏を食卓に出せば、家族や恋人から、きっと褒められますよ♪
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