枕なしで寝ても良いの?メリットとデメリットを詳しくお話しします!

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次の日のコンディションに大きく影響する睡眠。睡眠の質を高めるためにと、寝具にこだわりを持って選んでいる方も多いと思います。

最近私は子どもに枕を取られてしまうことが多いのですが、枕がなくても意外と眠ることができるということに気が付きました!

睡眠の質の向上には欠かせないイメージの枕。今までは使うのが当たり前と思っていたけれど、枕無しが寝やすいと感じたら使わなくても良いものなのでしょうか。

調べてみると枕がある方が寝づらく感じる方もいるそうです。その違いは何なのでしょうか?

本日は枕なしでで寝ることのメリットデメリットはあるのか、枕が無い方が寝やすいと感じる方はどのような特徴があるのかを詳しくお話ししていきたいと思います。

 

 

枕なしで寝ることのデメリットはある

結論からお話しすると、枕なしで眠ることはメリットよりもデメリットの方が圧倒的に多いそうです…

そのお話をするためにまずは、枕を使うとどんな効果があるかお伝えします。

人間の背骨は横から見るとS字カーブ描くように曲がっています。枕なしで寝ると、背骨が曲がっているために、頭で身体を支えることとなり首や肩に負担がいきます。

そうならないよう枕を使用して、体重の負担が全身に均等にいくように調節しているのです。

そのことから枕無しで眠ることは以下のデメリットにつながります。

  • 寝返りが打ちにくい
  • 寝違えやすくなる
  • 顔がむくむ
  • いびきがひどくなる

 

寝返りが打ちにくい

枕には適度な反発力があるので寝返りをサポートしてくれる効果があります。

人は眠っている間に寝返りを打つことで姿勢を変え、血行を促進させようとするのです。

大人は寝ている間に大体20~30回ほど寝返りをすると言われています。

この寝返りの回数は多すぎても少なすぎても良くないのですが、寝返りの回数が減ってしまうと血行不良になりやすいのです。

肩こりや腰痛だけでなくむくみ、便秘など様々な体調不良に繋がる恐れがあるので注意が必要です。

 

寝違えやすくなる

枕なしで寝ると体制が不自然な状態で眠ることとなり、首や肩に無理な負担がかかり寝違えやすくなります

寝返りをするときに枕がないと首を支えるものがなく首や肩に負担がかかり、痛みが起こりやすいです。

一度寝違えるとしばらく痛みが続くのでできるだけ避けたいですね。

 

顔がむくむ

枕なしで寝ると頭が心臓よりも低い位置になってしまい、重力の関係で顔側に水分が集まりむくみやすくなります

また枕がないことで寝返り打ちづらくなってしまい、血流が滞ることで身体の中の水分がうまく流れずにたまってしまい、顔だけでなく足などもむくみやすくなってしまいます。

 

いびきがひどくなる

眠っているときは筋肉がゆるみ、重力の影響で舌がのどの奥まで下がってきて気道を狭くします。

のどが狭くなって息を吸うときに狭くなってしまった部分に空気が通過するためのどが振動して音が出ることをいびき言います。

枕なしで眠ると顎が引けた状態で眠ることとなり、気道が狭くなってしまいのどが振動する音が大きくなり、いびきがひどくなってしまうこと可能性があります

デメリットをあげてみると、枕なしで眠ると首や肩に負担がかかるだけでなく、体調にも影響する可能性があるようですね。

 

 

枕なしで眠るメリットはある?

それではメリットはあるのでしようか。

  • しわができにくくなる
  • いびきや肩こりの一時的な改善

 

シワができにくくなる

「枕なしで眠るとシワ予防になる」という話をきいたことはありませんか?

眠っている間顎を引いた姿勢になっていると首にシワができ、そのまま何時間もその体制で居続けるとしわが消えにくくなってしまいます。

そのため枕を無くすことでシワができにくくなる、という考えが生じるのですね。

しかしこれは、もともと自分に合っていない枕を使っていたがゆえに首が曲がり、シワが生じてしまっている場合があるようです。

枕なしの方が良いということではなく、合わない枕をやめることで、シワができにくくなったと感じるようになったわけです。

 

いびきや肩こりの一時的な改善

こちらも、自分の身体に合っていない枕を使うことで気道が狭くなりいびきが出てしまっていたり、無理な姿勢で寝ていて肩がこっていたりする場合に、枕なしで眠ることで改善された、と感じる方がいます。

上記のどちらも自分に合っていない枕の使用をやめることで一時的に改善され、良くなったと感じる方が多いようです。

 

 

枕が無い方が眠れるのはどんな人?

では次に、枕が無い方が眠れると感じているのはどのような方なのでしょうか。

枕が無い方が眠れると感じる人は以下のような特徴があることがわかりました。

  • 背骨が発達していない子ども
  • ストレートネックになっている
  • 後頭部が絶壁気味である
  • 柔らかいマットレスを使用している

 

背骨が発達していない子ども

子どもは枕は必要ない、という話も聞きますよね。お子さんは枕を使っていない家庭も多いのでは無いでしょうか。

赤ちゃんや小さい子どもは背骨が未発達なため、頭と背中がほとんど同じ位置にあり、S字カーブではなくCカーブになっています

子どもは背中と頭の隙間が敷き布団の沈みで埋まるほどしかないので、枕を使用すると不自然な姿勢となってしまい、逆に苦しくなってしまいます。

ですので、枕を使う必要はありません。子どもの背骨にS字カーブが形成されてくるのは、個人差はありますが大体10~12歳の間だそうです。

大人は背骨がS字カーブ描くように曲がっているため、その姿勢を寝ている時も保てるように枕を使用しているのですね。

 

ストレートネックになっている

人間の首の骨は、本来緩やかに前に向かってゆるやかにカーブしているのが正常な形です。

ところが現代では、スマホやパソコンなどの使用により下向きの姿勢が増えています。

頭を支える首の負担が大きくなり筋力が低下することで、首の骨がまっすぐになりストレートネックになってしまっている方が増えているそうです。

ストレートネックになると、首や頭を支える力が弱まり、首周りの筋肉が固まってしまうことによって肩こりや首こり、不眠、頭痛、めまい、倦怠感、眼精疲労…などと身体に様々な悪影響があります

ストレートネックの方は仰向けになったときに首から後頭部にかけてのカーブが浅いため、枕を使用すると頭が高くなりすぎてしまい寝づらく感じることがあります。

 

後頭部が絶壁気味である

後頭部が絶壁気味の方は、後頭部と首の間の隙間が狭いです。

そのため普通の枕を使用すると、自分に合う高さよりも高すぎて首や肩に負担がかかり寝づらく感じることがあります。

また後頭部が絶壁気味の方は頭の位置が安定しやすく、枕がなくてもマットレスのみでも安定していることもあり、枕がない方が眠れると感じている方も多いようです。

 

柔らかいマットレスを使用している

先ほど枕があると自然なS字カーブを保つことができるので熟睡ができる、とお話ししました。

ウォーターベッドなどの身体が沈み込むような柔らかいマットレスを使用すると、枕が無くても自然なS字カーブの姿勢を保てるため、枕はいらないと感じるようです。

 

 

枕無しで寝るとストレートネックはどうなる?

それでは枕なしの方が寝やすいと感じるストレートネックの方は、そのまま枕無しで寝ているとどうなるのでしょうか?

結論から言うと、ストレートネックの方も枕なしで寝ることはおすすめできません

ストレートネックの人が枕なしで眠ると楽に感じる人が多いのですが、枕無しで寝続けることで首に負担がかかり肩こりや首こりになったり、酷いときはストレートネックをさらに悪化させてしまう場合があるのです。

これ以上酷くならないような対策としては、首にだけに負担がいかないように横向きで寝るという方法があります。

横向きで寝ることで頭と首と肩が直線になり体にかかる圧力を分散させ首に負担がいかないようにする方法です。

その他にもタオル枕を利用して眠るという方法があります。タオル枕とは、名前の通りタオルを筒状に巻いて作る枕のことです。

タオルの素材や巻き方を変えることで自分に合った枕を作ることができます。枕を使うことで頭をしっかりと支え、理想的な姿勢を保ちながら眠ることができ、首や肩への負担を軽減させることができます。

しかし、横向き寝もタオル枕も、ストレートネックの痛みを感じないように寝るための応急処置のようなもの。

ストレートネックをきちんと改善したい場合は、医療機関を受診して医師の指示を仰ぐことをおすすめします。

 

 

枕無しはNG!自分に合った枕はどんな枕?

今までの記事で、自分に合った枕を使うことの大切さがわかりました。それでは自分に合った枕とはどのようなものなのでしょうか。

これを機に私も自分に合った枕を購入したいと思うのですが、枕といっても中身の素材や硬さ、高さ、枕カバーの素材…と何百種類とあるので迷ってしまいますよね。

枕選びのポイントは大きく分けて3つあります。

  1. 高さ
  2. 硬さ
  3. 大きさ

 

高さ

ひとつ目は高さです。枕の高さは、立った姿勢と同じ姿勢を横になっても保てる高さが理想的な高さです。

壁に頭をつけて立ち、壁と首の間の隙間を測ってその高さに合わせた枕を選ぶと自分に合った高さを知ることができますよ。

枕は高すぎても低すぎても首や肩に負担がかかるので、自分に合った高さを見つけることが大切です。

丁度良い高さの枕に寝転ぶと、首にしわも寄らず、つっぱった感じもしないはずです。

またあおむけ寝と横向き寝では必要な枕の高さが違うため、注意が必要です。

最近はあおむけ寝と横向き寝の両方に高さが合うように中央が低くなっている枕もあるので、自分に合ったものを探してみると良いでしょう。

 

硬さ

ふたつ目は硬さです。枕の硬さは枕の素材によって変わります。

羽毛やポリウレタン、綿やそば殻など色んな種類があるので一番悩むところかもしれませんね。

高反発ファイバーやフェザー、マイクロビーズのように頭をある程度支えてくれる硬さがある素材は寝返りが打ちやすく、身体の一部に負担が集中しないのでおすすめです。

実際に触ってみたり、お手入れしやすいかなどご自分の好みにぴったり合うものをみつけてくださいね。

 

大きさ

最後は大きさです。寝返りがしやすいサイズを選びましょう。

大柄な方や寝返りが多い方は50×70サイズの大きめのものを、そのほかの方は45×65サイズの標準的なものであれば十分です。

小柄な方は小さめサイズでも良いですが、お子さんの場合は大人よりも寝返りが多いので標準~大きめのサイズをおすすめします。

枕を選ぶ3つのポイントをお伝えしましたが、自分に合う高さを測るのが難しい・枕の素材を誰かに相談して決めたいという方は枕専門店で相談するのもおすすめです。

自分にぴったりの枕に出会えるかもしれませんよ♪

 

 

まとめ

  • 枕無しで眠ることはメリットよりもデメリットの方が多い
  • 枕無しで寝ることで寝違えやすくなる、顔がむくむ、いびきがひどくなるなどの体調にも影響することがある
  • 子どもや後頭部が絶壁気味の人やストレートネックの人、やわらかめのマットレスを使用している人は枕無しで寝られる可能性がある
  • ストレートネックの人も枕無しで寝続けると体調が悪化してしまう可能性があるので注意
  • 自分にあった枕を見つけて使用することが重要
  • 枕選びのポイントは高さ・硬さ・大きさの3点

体質や身体のつくりによっては枕無しでも寝られる可能性はありますが、枕無しで眠る生活を続けると体調に影響する影響する可能性が高いので十分に注意していきたいですね。

毎日の健やかな睡眠の為にも、自分に合った枕を選んで快適な睡眠時間をつくりましょう。

 

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