梅干しに紫蘇を入れるのはなぜ?効果や理由を分かりやすく解説します

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梅干し大好きな私。今年はいよいよ梅干しを作ってみようと思うけど、梅干しの紫蘇って赤紫蘇だよね?売ってるかな?

梅干しと紫蘇と想像するだけで、おにぎりが食べたくなる私ですが、みなさんは梅干しと紫蘇が何で一緒に入っているか考えたことはありますか?

紫蘇無くてもよいかな?最近はちみつ梅干とか紫蘇入ってないタイプもあるよね?

確かに紫蘇なしの梅干しもあるのは事実ですが…紫蘇入りの方が断然おすすめなんですよ!

この記事では梅干しに紫蘇を入れる効果と理由をわかりやすくお伝えします。

この効果を知ったら梅干しに必ず紫蘇を入れたくなりますよ!

梅干しの作り方やポイントも一緒にお伝えしますのでぜひご覧くださいね!

梅干しに紫蘇を入れるのはなぜ?効果と理由はこちら

梅干しに紫蘇を入れる効果と理由は4つあります。紫蘇なしでも梅干しを作ることはできますが、紫蘇を入れる方が絶対おすすめ!

赤紫蘇自体がもつ効果や栄養成分によって、梅干しが更にパワーアップしますよ!

では具体的に紫蘇の効果を見ていきましょう

  • 梅干しの赤い色をつけるため
  • 梅干しを長く保存したいため
  • 消化に良いため
  • 赤紫蘇の健康効果!美肌やアレルギーにも

梅干しの赤い色をつけるため

梅自体は最初は緑色をしていますが、赤い色はどうやって出すのでしょうか?

梅干しには赤紫蘇を使いますが、その葉の色が移るのでしょうか?

赤紫蘇の色素はアントシアニン色素の「シソニン」によるものなのですが、これは酸と反応すると赤く反応する性質があります。

梅には酸っぱい成分の「クエン酸」が豊富に含まれているので、赤紫蘇と一緒に漬けることで「シソニン」と化学反応をして鮮やかな赤色になるというわけです。

化学変化なので、元の色に戻ることはありません。鮮やかな赤色は紫蘇があってのことなんですね。

梅干しの赤い色は見た目にも美味しそうですよね。

梅干しを長く保存したいため

梅干しは保存食として重宝しますが、長く保存するために紫蘇は重要な役割を担っています。

紫蘇の葉の香り成分はポリフェノールの一種であるペリルアルデヒドによるものです。

これは、別名しそアルデヒドとも呼ばれているのですが、強い抗菌作用・防腐効果があります。

ちなみに紫蘇は元々中国原産のハーブで、この高い殺菌防腐効果のために、食中毒の薬草として用いられてきたそうです。

死にかけた患者が蘇るという「蘇」が紫蘇の名前の由来とも言われているのですよ。

消化に良いため

紫蘇の香りの「ぺリルアルデヒド」は嗅覚神経を刺激し、胃液の分泌を促進して食欲を増進させる効果があるといわれています。

紫蘇の香りだけなのに!すごい効果!

また、梅干し自体も消化に良い成分が含まれていて、梅干しの酸っぱい成分の「クエン酸」も胃腸の働きを整えて食欲を増進させる力があります。

梅と紫蘇の相乗効果で消化を促進してくれるというわけですね。

赤紫蘇の健康効果!美肌やアレルギーにも

赤紫蘇のもつ健康パワーがとにかく素晴らしい!美肌やアレルギーにも良いので梅干しと一緒に食べるだけで栄養を丸ごと摂取できますよ!

  • ニンジンの1.2倍のβカロテン
  • ビタミンとミネラルの豊富さ
  • アレルギー症状の軽減にも

ニンジンの1.2倍のβカロテン

赤紫蘇には「βカロテン」という栄養素が豊富に含まれています。

βカロテンはニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるのですが、ニンジンの1.2倍、カボチャの2.5倍と抱負に含まれています。

ニンジン以上なんだね!すごいね!

βカロテンそのものも強力な抗酸化作用をもっていて、活性酸素を除去するので、病気の予防、美肌、など強力なパワーを発揮します。

また、βカロテンは体内でビタミンAに変換されますが、人の粘膜や皮膚をしっかり守るので、美肌の他に視力も維持したり、免疫を強くするのでガン予防にも期待できるそうですよ!

ビタミンとミネラル

紫蘇にはβカロテン以外にも、ビタミン類とミネラル類を豊富に含んだ優秀な緑黄色野菜として知られています。

特に紫蘇には疲労回復に良いビタミンB1と骨によいカルシウムが多く入っており、健康の維持にかかせません。

アレルギー症状の軽減にも

赤紫蘇にはロスマリン酸という成分が多く含まれるのですが、これが花粉症やアトピーなどアレルギーの原因物質を抑えることでアレルギー症状を軽くする効果があります。

また、におい成分ペリルアルデヒドには咳や痰を鎮める作用あるんですよ。

私も花粉症やアレルギーもちなので、赤紫蘇を食べないとです…

梅干しを作る時赤紫蘇を入れるタイミングはいつ?

紫蘇の効果を知った所で、梅干し作りにチャレンジ!しかし、赤紫蘇は最初から入れないようですね。

タイミングはいつが一番ベストなのでしょうか?また、作る時期はいつが良いのでしょうか?梅干し作りの流れをご紹介します。

梅干し作りの流れ
  • STEP1
    梅の塩漬けを作る:6月半ば~下旬
    (約4~10日で梅酢が出てくる)

  • STEP2
    赤紫蘇を加える:6月下旬〜7月上旬
    (約2週間~1ヶ月

  • STEP3
    3日間の天日干し:7月中旬~8月上旬
    (3日3晩の土用干し)

  • STEP4
    完成。長期保存可能

赤紫蘇を入れるタイミングは?

梅干しを塩漬けして3~10日経過すると梅酢が出てくるので、そのタイミングで赤紫蘇を加えるとよいでしょう。

7月くらいになると赤紫蘇が出回りますので、それまでに早めに梅を塩漬けして、放置しておいてもよいでしょう。

天日干しするまでの間は、梅と一緒に赤紫蘇を梅酢に浸して置いておきます。

赤紫蘇を入れるタイミングこんな方法もある

上記がオーソドックスな赤紫蘇を入れるタイミングなのですが、このタイミング以外でも作ることはできます。

しっとりした紫蘇が好みであれば以下の方法をお試しください。

あるお店では、天日干しも終わった後に、紫蘇を入れるそうです。

干し終えた梅をカメに戻し入れる段階で、「梅」と、「紫蘇」を重ねていき、最後に梅酢を戻し入れて梅を発色させるやり方です。

紫蘇は、通常は天日干しをしますが、天日に干さなくても問題ないとのです。

食感がしっとりした感じになるので、食感がしっとりが好きな方にはオススメの作り方だと思います。

作る時期はいつがよい?3日3晩の土用干しとは?

「梅干しは3日3晩の土用干しで」と言われますが、みなさんは聞いたことありますか?

土用の丑の日には鰻を食べるのはご存じだと思いますが、梅干しの土用干しも、鰻の「土用」と同じものを指しています。

土用とは暦の中の「時期」を示す言葉で7月20日頃から8月7日の立秋前日までの期間がそれに当たるそうです。

なので、梅干しの土用干しは「7月20日前後の土用入りから行うのがおすすめ」ということです。

しかし、なぜでしょうか?

一般的に、7月20日から8月7日頃までの土用の時期は、梅雨も明け、晴天が続いて空気も乾燥しているので、まさに梅を干すのに適した時期と言えます。

ただし、絶対にその時期でないといけないというわけでなく、晴天が続く日に干せばよいでしょう。

土用干しの効果として次があげられます

  • 太陽の光と熱による殺菌効果
  • 余分な水分を蒸発させ長期保存を可能にする
  • 日中の日差しと夜間の温度差により皮と果肉が柔らかくなる

日中に梅を日光に当てることで水分を蒸発させると、塩の結晶がじわっと出てきますが、夜間気温が低下することで、梅も空気中の水分を含むので、皮と果肉がしっとりとした食感になります。

この土用干しを3日3晩行うことで梅に塩が馴染んで、しっとりやわらかな美味しい梅干しに仕上がるという仕組みです。

土用干しまでのタイミングは?

土用干し(天日干し)までのタイミングですが、漬け込み後2週間から1ヶ月ほど経ってから行うとよいでしょう

もし漬けが浅いと、アクの抜けが甘くなり、塩が馴染みきらない味になってしまいます。

梅干しと紫蘇で手作り梅干しを作ろう!おすすめレシピはこちら

さっそく紫蘇入り梅干しを作っていきましょう。材料はこちら。塩は重さの20%で覚えておきましょう!

梅干しの材料

塩漬けの梅
  • 青梅1kg
  • 塩200g
赤紫蘇(もみ紫蘇)準備
  • 赤紫蘇200g
  • 塩大さじ4(40g)

必要な道具と準備

必要な道具と事前準備はこちらです

梅干しを漬けるのに必要な容器

梅を漬ける容器の準備をしましょう。酸が強いので、容器は金属やプラスチックは避け琺瑯、ガラス、セラミックなどの素材を選びます。

「かめ」があれば一番よいのですが、ボウルや鍋、大きい瓶などでも大丈夫です。

重石の準備について

梅の重量の2倍の重さの重石を用意しましょう。1kgの梅であれば2kgの重石を用意します。

また、重石はなんでも大丈夫です。缶詰などをボウルにのせたものや、500mLペットボトルなど身の回りにあるものを使ってくださいね。

消毒は必ず行う

重石も、容器も必ず消毒が必要です。容器は熱湯消毒を事前に行いますが、難しいものはアルコール消毒を行いましょう。

梅干しの作り方

梅の塩漬け
  • STEP1
    梅のヘタの黒い部分を竹串で取り除き、水につけて洗います
  • STEP2
    キッチンペーパーで梅の水分を1粒ずつ丁寧にふき取ります
  • STEP3
    梅1粒1粒に塩をまぶしつけるようにして、容器に入れていく
  • STEP4
    梅の上に重石をして、ふたをしてそのまま冷暗所に置く

    むし暑い時期ですが、できるだけ湿度を避けて涼しい場所を選びましょう。

  • STEP5
    梅から水分(梅酢)が出てくる。4~5日で梅酢で梅が浸るくらいになる

    ※梅酢が上がらない場合は重石を増やしてください

赤紫蘇でもみ紫蘇作り
  • STEP1
    紫蘇の葉の太い茎を除き、たっぷりの水で2~3回洗ってよく水気を切る
  • STEP2
    大きめのボウルに赤紫蘇を入れて、塩大さじ2を加えて、よく押しもみする

  • STEP3
    強く絞って出るアクは捨てる。これを2~3回繰り返してしっかりと汁を絞る
  • 注意
    ここでしっかりアク抜きをしないと、梅干しが黒っぽい仕上がりになる
  • STEP4
    梅酢を取り出して赤紫蘇を加える
  • STEP5
    梅の上に紫蘇をのせる。
3日3晩の土用干し
  • STEP1
    日当たりの良い場所を選び、梅と紫蘇をざるに並べて、3日間干す
  • STEP2
    日中、上下を2回程度返し、夕方は室内に取り込む
  • STEP3
    しわがより、やわらかくなってきたら出来上がり

紫蘇入り梅干しの保存方法は?

干した梅干しは保存瓶などに入れて保存しますが、『梅酢に戻す方法』『そのまま保存する方法』があります。

それぞれの特徴はこちらです

  • 梅酢に戻すことで、赤色がより鮮やかで、果肉がみずみずしくなり、酸味が強くなる
  • そのまま保存すると、色は控えめで、果肉はねとっと柔らかく、酸味は落ち着いた味になる

どちらも3ヶ月後くらいから、なじんで美味しくなってきます。

密封できる容器で、日が直接当たらない場所であれば、常温保存で長期保存が可能ですよ。

まとめ

いかがでしたか?梅干しに赤紫蘇を入れる理由と効果について具体的にお話しました。

  • 梅干しに赤紫蘇を入れるのは梅干しの赤い色をつけるため
  • 赤紫蘇の殺菌効果で、より長く保存可能にするため
  • 赤紫蘇と一緒にすることでより、梅干しは消化吸収がもっと良くなる
  • 赤紫蘇は栄養がたっぷりで、美肌やアレルギー疾患にも効果が期待できる
  • 赤紫蘇を入れるタイミングは梅干しを塩漬けして3~10日経って、梅酢が上がった時
  • 梅を干す時期は7月下旬から8月上旬で晴天が続く土用の時期がおすすめ
  • 赤紫蘇を入れた梅干しの作り方のご紹介

梅干しの紫蘇も元々大好きだった私ですが、健康効果を聞いてより積極的に食べたいと思いました!

家で作ったならば美味しさも数倍アップですし、よかったらお試しくださいね!

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