お中元で頂いた大玉スイカを、週末には皆様におすそ分けして食べようと楽しみにしていました。
ところが突然出張に!おすそ分けする時間もなく、閉めっぱなしになる部屋に置いてゆくわけにもいかず。急遽、冷凍保存することにしました。
でもスイカは水分が多いため、一度凍結して解凍すると食感が損なわれ「まずい」と感じてしまうのです。
せっかく頂いたおいしいスイカをまずいスイカにしてしまうのは勿体ない!
正しい冷凍方法、解凍方法やおいしい食べ方を知れば、冷凍スイカを楽しむことができます。
さらに、冷凍スイカをアレンジすることで、さまざまな楽しみ方ができますよ。
冷凍スイカを上手に活用することで、夏の贅沢なひとときを楽しみましょう!
スイカを冷凍するとまずい理由とその対処法
スイカを冷凍するとまずい理由は、主に食感や味の変化です。
スイカは水分がとても多い果物であり、冷凍によって水分が結晶化し、細胞構造が崩れます。
これにより、解凍後にスイカのシャキッとした食感が失われ、水っぽくなってしまうのです。また、冷凍によってスイカの甘味や香りも損なわれてしまいます。
スイカを冷凍する際にはいくつかの対処法があります。まず、スイカを冷凍する前に、適切な方法でカットすることが重要です。
スイカは皮をむいてからサイコロ状にカットし、冷凍袋に入れて密封します。
また、スイカを解凍する際には、ゆっくりと冷蔵庫で解凍するようにしましょう。
これによって、スイカの水分が徐々に戻り、食感や味をできるだけ保つことができます。
以上のように、スイカを冷凍するとまずい理由は食感や味の変化にありますが、適切なカット方法と解凍方法を守ることで、できるだけ美味しく楽しむことができます。
冷凍スイカを楽しむ際には、これらのポイントに留意してくださいね。
スイカをおいしく冷凍保存する方法
スイカの洗浄と準備
丸のままのスイカを切る場合は、スイカに包丁を入れる前に一度洗いましょう。
スイカの表面には汚れや微生物がついている可能性があるためです。水道水でスイカを軽く洗い流し、表面の汚れを取り除きます。
その後、キッチンペーパーや清潔な布で優しく拭いて水分を取り除きます。
スイカの切り方
スイカを冷凍保存するための基本の切り方は、皮をむく、食べやすい一口大の大きさに切る、種を取るの3点です。
私は切った後、保存容器に収めやすいなどの理由もあるので、サイコロ状に切っています。
一口大=3㎝角が世間では一般的かもしれませんが、我が家では家族構成上、もう少し小さく切ります。
高齢の母には3㎝角の氷のように冷たいスイカは、一口では大きすぎるため、2~2.5㎝角くらいに切りますね。
冷たいものを一度に食べられる量も非常に少ないので、小さいサイコロ状にカットして冷凍しておいて、一回に2~3個ずつをキャンディーのように口の中で溶かしながら食べています。
サイコロ状にカットするときの状況を簡単にご紹介しますね。
スイカのサイコロ状カット実演
今回は大玉のスイカを使います。まずは半分に切り、8分の1まで切り分けます。
これが8分の1の状態ですね。こまで来たら、切り口と平行に(↓写真のように)2~3㎝幅に切り込みを入れていきます。
3面に切り込みを入れると、サイコロ状に切り目が入りますので、1ブロックずつ外してください。この時、竹串で種を取り除いておきます。
大玉スイカだと、ステンレスのバット1枚に1/4でいっぱい(入りきらないくらい)になりますね。
スイカは中心部分は甘く、皮に近いほど甘味は少なくなるので、おいしい中心部分を冷凍用に確保。皮近くはこの段階ではちみつを加えて、ジュースにしました♪
スイカの冷凍方法と保存方法
スイカを冷凍保存するときは、断面をぴったりとくっつけて保存すると乾燥を防ぐことができます。
1回で食べる量程度に小分けしてラップに包み、冷凍袋に入れて保存すれば、おいしい状態で長く保存できますよ。保存期間は1か月以内を目安にしましょう。
でも我が家では、あえて断面を離して冷凍する分も作ります!
「つまみ食い分」として冷凍するためで、実はこの割合としては最も多いかもしれません…(苦笑)
スムージーにしよう、アレンジしてみようと思っていると、忙しいときにはどんどん先延ばしになってしまいます。
大玉スイカだと、いくら解体したとはいえかなり冷凍庫のスペースを陣取るので、これはこれで困るのです。
アルミのトレイに並べてラップをかけ、ちょこっと取り出しやすいように、冷凍庫の一番上の段で凍らせ、つまみ食いでどんどん消費していきます(笑)
面倒なことが一切ないと、家族も勝手に食べてくれるので、手間なしで一番早く消費できますね。
この状態では乾燥も早く進んでしまうのかもしれませんが、それを上回る早さで消費することで、乾燥の問題は解決です。
スイカを冷凍しておいしく食べるための解凍方法
冒頭でご紹介した通り、スイカは水分が多いので、凍結により細胞が壊れ、解凍するとシャキッとした食感が失われてしまうため美味しくなくなってしまいます。
とはいえ、冷凍してから長いとかなりコチコチの状態になりますね。
そのような場合は少しだけ溶かして食べると、スイカのシャリシャリではなく、シャーベットのシャリシャリですが、食感もよく、美味しくいただけます。
もし解凍する必要がある場合は、冷凍スイカを室温で自然解凍させるか、冷蔵庫で解凍する方法があります。
室温での解凍方法
冷凍スイカを室温に置いておくと、時間の経過とともに自然に解凍されます。
厚さや温度によって解凍時間は異なりますが、数分から10分程度で美味しく食べられます。
スイカの表面に白い霜がおりて、霜が少し溶け始めるころが一番美味しくいただけますよ。
冷蔵庫での解凍方法
冷蔵庫でスイカを解凍しても美味しくいただけますよ。
おやつに食べたい、食後のデザートに食べたい、という状況なので、自分で食べるためにわざわざゆっくり時間をかけて冷蔵庫で解凍するということはあまりしません。
むしろ、食後に食べようと思って解凍をはじめたものの、時間が無くなってしまったり、お腹がいっぱいになってしまって食べなかった時に、そのまま冷蔵庫に入れておく、というパターンが多いです。
昼食後のデザートにと思って解凍し始めたものの、食べなかったものをそのまま冷蔵庫に入れておいた時には、おやつの時間に美味しくいただけましたね。水も出てきていませんし、まだ少し凍っている状態でした。
夕食後のデザートの時間まで冷蔵庫での解凍でも大丈夫かなと感じましたよ。
来客があり、その時間があらかじめ決まっているときなどは、数時間前に器に盛って冷蔵庫で解凍を始めておくと良し。
器ごと冷えた状態で、美味しいシャーベット状のスイカを召し上がって頂けます♪
スイカを冷凍して試したいスムージーのレシピ
冷凍したスイカのアレンジレシピをご紹介しますね!ぜひお試しください。
スイカのスムージー
2人分のスイカのスムージーのレシピをご紹介します。
【材料(2人分)】
- 冷凍スイカ:約350~400g(2.5㎝角のサイコロ状のスイカなら約25個~30個)
- 牛乳:100ml
- ハチミツ:大さじ1
上記をミキサーに入れて撹拌しましょう。作り置きはせず、飲む直前に作ってくださいね。
ただし、1歳未満の乳児に飲ませる場合は、ハチミツは入れないでください。
腸内環境が整っていない乳児は、ハチミツを食べると乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあるためです。
ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌です。
ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内にはいると、大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常何も起こりません。
一方、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。
ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
引用:厚生労働省ホームページ
スイカとバナナのスムージー
夏は食欲もなくなってしまいますし、せっかく少しでも口に入れるなら、少しでも栄養を取りたいですね。
スイカだけのスムージーも美味しいですが、バナナと一緒にスムージーにするとより栄養価が高くなります。
ヨーグルトも加えるとさらに栄養価UP!
スイカとバナナとヨーグルト入りのスムージーのレシピをご紹介します!
【材料(2人分)】
- 冷凍スイカ:約150g(2.5㎝角のサイコロ状のスイカなら約10個~12個)
- バナナ:1本
- 牛乳:180ml
- ヨーグルト:100ml
- ハチミツ:大さじ1
上記をミキサーに入れて撹拌すればできあがり。スムージーは食欲のない日でも栄養が摂りやすいのでおすすめです♪
まとめ
大玉スイカを人数の少ない家庭で食べることはあまりありませんが、大量のスイカを頂いた時に冷凍保存する方法と冷凍スイカのレシピををご紹介しました。
- スイカは冷凍保存が可能
- 冷凍保存するときは、皮をむき一口大に切って、1回で食べる量に小分けして冷凍すると良い。サイコロ状に切ると食べやすい
- スイカを冷凍して長期保存する分は、断面をぴったりつけてラップに包むと乾燥を防げる。冷凍袋に入れて保存しよう。保存期は1ヶ月が目安
- 解凍は数分から10分程度で食べる場合は室温解凍、冷蔵庫で解凍する場合は2~5時間が目安
- 冷凍スイカのアレンジはスムージーがおすすめ。スムージーにハチミツを入れるときは、1歳未満の乳児には飲ませないこと!
スイカの冷凍保存方法と美味しく食べる方法を知っていると、安売りで美味しそうなスイカに出会えた時、思い切ってたくさん買うことができるようになります。
家族の人数が少ないから、こんなにいっぺんに食べられないからという理由であきらめることもありません。
旬の食べ物は、その季節に食べると体にも良いと言われています。贅沢なひと時を楽しみながら味わって、暑い日々を乗り切りましょう!
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