いま話題のアガベシロップって美味しいの?味や匂いにクセはある?

食品お役立ち情報

「体に良い」と言われる食材は味に特徴のある物が多い印象があります。

アマニ油、ハーブ、メープルシロップ、蜂蜜などの食材は好きな人にとっては「風味が良い」「このクセがたまらない」という「味の特徴」。

ですが、苦手な人からすると「クセが強い」と感じられます。

私も、健康のためにとアマニ油を購入したところ苦みが強く食べることができず泣く泣く捨てたことがありました。

このような経験をした人は意外と多いのではないでしょうか。

最近、話題にされることが多いアガベシロップですが「苦手だったらどうしよう」と不安になりますよね。

大丈夫です!アガベシロップは全くクセがなく誰でも使いやすい甘味料なのです!

クセがなくて使いやすいのに健康や美容に効果がある、という素晴らしいアガベシロップについてご紹介いたします。

 

アガベシロップにクセはあるの?見た目や味はどうか

まずは1番気になる「アガベシロップの味や風味」についてご案内します。

「アガベシロップ」という名前はちょっとクセが強そうな印象を受けますが「臭くて食べられない」とか「苦くて無理」ということはありません。

実はアガベシロップは3種類あり、種類によって味や匂いに違いがありますので、ご説明していきますね。

 

アガベシロップの種類と見た目

アガベシロップは、ブルーアガベの樹液を濾過して煮詰めて製造します。

そして濾過の度合いによって「ライト」「アンバー」「ダーク」の3種類に分かれます。

  • ライトは一番しっかりと濾過されて作られており、色は明るく薄い黄色
  • アンバーは「ライト」ほどしっかりと濾過されておらず、メープルシロップのような薄茶色
  • ダークはアンバーよりも色が濃く、濃茶色

「アガベシロップ」と検索して見つかるのはほとんどが黄金色の「ライト」です。

「アンバー」や「ダーク」が必要な方は「アガベシロップ アンバー」「アガベシロップ ダーク」とキーワードを入力して検索してみて下さいね。

 

気になる味と香りは?クセはある?

「ライト」は蜂蜜や黒糖のような強い味はなく「爽やかな甘さ」です。匂いもほぼ無臭と言えます。

ただ、「アンバー」や、特に「ダーク」はキャラメルや黒糖のような風味があり「少しクセがある」と感じる方もいるようです。

甘味については、とにかく「すごく甘い」です。白砂糖の約1.5倍の甘さですから、アガベシロップを単体で味見するとその甘さに驚くことでしょう。

特に「ライト」は、「アンバー」や「ダーク」のように雑味がないのでストレートに甘味を感じることができます。

味や匂いのクセが気になる方は「ライト」がオススメです。

よく売られていて購入しやすい種類が1番クセのないタイプなので安心して下さい。

 

 

アガベシロップとは

健康や美容に興味のある人たちの間で最近話題のアガベシロップ。

そもそも「アガベシロップってどんなもの?」と気になる方も多いでしょう。

日本ではまだ一般の人には馴染みはないかもしれませんが、アメリカなどではハチミツやメープルシロップのように人気のある天然甘味料です。

 

アガベシロップの原料

アガベシロップは「アガベ(別名リュウゼツラン)」という植物の樹液を濃縮させて作った天然の甘味料です。

「アガベ」は300種類以上あり、そのうちの2種類だけがアガベシロップの材料となります。

「ブルーアガベ」から作られるアガベシロップは特に人気があります。

ブルーアガベは「テキーラ・リュウゼツラン」とも呼ばれ、お酒のテキーラの材料でもあります。

リュウゼツランはメキシコや南アフリカといった暑く乾燥した土地で育ちます。

メキシコの中西部に広がるリュウゼツラン生産地帯は「テキーラ地帯」として世界遺産にも登録されています。

 

アステカ神話と深い関わりが

テキーラは、古代アステカ時代に作られたものが起源ともいわれておりとても歴史のあるお酒です。

アステカ神話の女神マヤウェルはリュウゼツランの化身とも言われており母性と豊穣の女神と崇められています。

その材料である「リュウゼツラン」の蜜水から作られたアガベシロップ。

アステカ滅亡から約600年経った現在でも健康と美容に良い天然甘味料として人気が出ているというのはロマンを感じますね。

同時に、長年積み重ねられてきた信頼の証なのかなとも感じられます。

 

 

アガベシロップは血糖値を上げにくい低GIの天然甘味料

アガベシロップについて少し調べてみると、

  • 低GIで太りにくい
  • 糖尿病の予防効果が見込める、
  • 腸内環境を整えて美肌効果も期待できる

などなど、とても魅力的な話を目にします。どのような成分が含まれていて、どんな効果があるのでしょうか。

 

アガベシロップの成分

アガベシロップの主な成分は炭水化物であり、その内の約80%が果糖(フルクトース)と呼ばれる単糖類の一種です。

果糖は、果物やハチミツや甜菜などの甘味の強い根菜などに多く含まれている天然の糖類です。

果糖は一般的な砂糖(上白糖)の主原料であるショ糖に比べて甘味が強く、ショ糖の1.3倍から1.6倍の甘さがあると言われています。

そのため料理などに使う際に使用する量を一般的な砂糖よりもはるかに少なくすることができるのです。

その他に、食物繊維とフラボノイドを含んでいますので見ていきましょう。

 

アガベシロップはなぜ血糖値が上がりにくいのか

アガベシロップが血糖値を上げない理由は、主成分である果糖が非常に低GIで血糖値を上げにくい特徴があるからです。

また、血糖値を上げにくくする効果のある食物繊維も多く含んでいます。

そのため糖尿病の予防やダイエットにも効果があると言われています。

糖尿病や肥満に大きく関係すると言われているGI値(食後血糖値の上昇を示す指標)は、グラニュー糖や白砂糖は約110とかなり高いです。

健康に良いと言われているハチミツやメープルシロップでも70~80はあります。

けれど、アガベシロップのGI値はわずか20ほどなのです。食品全体の中でもかなり低いGI値で、甘味料の中では断トツに低いです。

肥満や血糖値が心配な方でも安心してお使いいただけます。

 

食物繊維イヌリンのパワー

アガベシロップに含まれる炭水化物の中には食物繊維も含まれており「イヌリン」と呼ばれる水溶性食物繊維が特に多く含まれています。

水溶性食物繊維は便通をよくするとともに腸内のビフィズス菌の餌となり、腸内環境の改善に役立ちます

腸内環境が整うことにより頭髪や皮膚の状態が良くなるといった美容効果も期待できます。

イヌリンの粉末はサプリメントとしても非常に人気があります。アガベシロップにはそんなイヌリンも豊富に含まれています。

このようにアガベシロップには健康と美容に働きかける成分が非常に多く含まれています。

 

 

アガベシロップの使い方

そんなアガベシロップの活用方法は沢山あります。「ライト」はクセがないのでどんな料理にも安心してお使いいただけます。

 

冷たい飲み物にも

さらっとした液体なので溶け残る心配がなく紅茶やコーヒーなどにも、ハチミツのように低温で固まらないので冷たい飲み物にも使えます。

風味を楽しみたい方は「アンバー」や「ダーク」を、飲み物の味を変えたくない方は「ライト」がいいでしょう。

 

蜂蜜やメープルシロップのように

ホットケーキやパンケーキにかけたり、アイスやヨーグルトにかけたりして手軽にいただけます。

蜂蜜やメープルシロップのような風味を楽しみたい方はぜひ「ダーク」をお試し下さい。

 

加熱料理にも使えます

アガベシロップは加熱しても栄養素が失われないので、焼き菓子や煮物などの料理にも問題なくお使いいただけます。

健康や美容を考えるとスイーツは控えたいところですが、それでも少しは食べたいのがスイーツ。

たかがスイーツ、されどスイーツ…。

そんなケーキやマフィンなどのお菓子作りで砂糖の代わりとしてお使いいただくのもオススメです。

白砂糖の約1.5倍の甘さですから、アガベシロップならレシピにある砂糖の量から約20~30%少ない量で済みます。

アガベシロップの主原料である果糖はタンパク質と一緒に加熱をすると茶色く変色するメイラード反応を起こしやすい成分です。

そのため焼き菓子にこんがりと美味しそうな焼き色が付きやすいという利点もあります。

甘味ばかりではなくお料理にも問題なくお使いいただけます。

味にクセがないので和え物や煮物などの和食にも問題なくお使いいただけます。

少量で強い甘味がありますので、他の液状の甘味料を使うのと比べてお料理が水っぽくなりにくいです。

 

 

アガベシロップは太る危険性があるの?

素晴らしい特徴ばかりのアガベシロップですが、もちろんデメリットや注意すべき点もあります。

 

肝臓に負担がかかりやすい

アガベシロップの主成分である果糖は、血液中ではほとんど分解されず血糖値を上げにくいというメリットはあります。

ですが肝臓で分解を行うことになりますので、肝臓に負担がかかるというデメリットがあります。

ただし、果糖は普通の砂糖にも約50%含まれており「アガベシロップだけが特別に肝臓に悪い」というわけではありません。

「普通の砂糖よりも肝臓に負担がかかりやすい」ということを覚えておくと良いでしょう。

 

太りづらいはずなのに脂肪が増える!?

前述した「血糖値を上げない」ということは「エネルギーにならない」ということでもあります。

ブドウ糖のように運動エネルギーなどにはならず肝臓で代謝しきれなかった果糖は、一部はブドウ糖に変換されますが、多くは肝脂肪や内臓脂肪になります

ヘルシーで人気のあるアガベシロップですが、肝臓に負担をかけたり肝脂肪や内臓脂肪を増やしたりする危険性があるという注意点があります。

「体に良いから」と言って摂取しすぎるのはかえって体に悪いという結果を引き起こしかねません。適量を守って利用することが大切です

 

 

まとめ

  • アガベシロップはハチミツやメープルシロップのように人気のある天然甘味料
  • さらっとした液体で味も香りもクセがないので安心して料理に使うことができる
  • 紅茶やコーヒーに入れたり、アイスやヨーグルトにかけたりと手軽に取り入れることができる
  • アガベシロップは約80%が果糖(フルクトース)であり、その甘さはショ糖の約1.5倍もあるため料理などで使用する砂糖の量を減らすことができる
  • 低GI食品であり食物繊維も多く含むため、血糖値を上げにくく糖尿病の予防や肥満防止に役立つ
  • 水溶性食物繊維の「イヌリン」といった美容と健康に働きかける成分も多く入っている
  • 肝臓に負担をかける可能性があるので、過剰に摂取しないように注意が必要

アガベシロップはテキーラの材料と同じ植物から作られる天然甘味料ですが、お酒とは違って味や香りにクセが無いので気軽に取り入れることができます。

ただ、「健康に良い」と言われるアガベシロップですが、やはり「摂り過ぎない」ように注意が必要です。

適量を摂取して健康的に「甘味のある生活」を楽しめるといいですね。

最近はネットショップのみならずスーパーでも見かけるようになりましたので、気になる方はぜひ一度試してみて下さい。

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