子供が小さい時に買った雛人形。 いつかまた使うかもと思い、押し入れの奥にしまったままになっていませんか?
もったいないのでお下がりで誰かにあげようとしても、大きすぎたり古すぎたりすると、断られてしまう可能性もあります。
現在は、場所を取らないコンパクトな雛人形が人気!
御殿のついた段飾りや赤い毛氈の七段飾りなどの雛人形は、生産数や出荷数から見ても減少傾向にあるようです。
じゃあ、どうしたらいいんだろう…と悩んでしまいますよね?
そんな方に、今回は雛人形の処分の仕方や処分する時期について解説します。
お家の雛人形の処分に困っている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね!
雛人形は供養して処分してもらうのが安心!供養してくれる場所4選
一番おすすめの処分方法は、やはり供養してあげることです。
雛人形は、女の子が無事に成長するように厄から守って身代わりとなってくれるお守りのようなもの。
大切な子供を守ってくれた雛人形ですので、お礼の気持ちを込めて、丁寧にお見送りすることをおすすめします。
神社やお寺で供養してもらう
昔から雛人形に限らず、物には魂が宿ると言われていますよね。
やはりおすすめなのは、神社やお寺で供養してもらうことです。
寺社でお焚き上げをしてもらうことで、気持ち的にも安心しますよね。
雛人形の供養料は相場は、以下の通りとなっています。
- 1体の料金500円~3000円
- 箱や人形の大きさで決まる料金3000円~10000円
もちろん寺社により料金設定も違いますし、供養自体をしていない寺社もあります。
さらに、ガラスケースに入っている雛人形は、人形のみしか持ち込めないず、ガラスケースは自分で処分しなくてはならないかもしれません。
お近くの寺社に依頼する場合は、必ずホームページや電話で事前に細かく確認をしてから、行動するようにしましょう!
一般社団法人日本人形協会に代行サービスを依頼する
一般社団法人日本人形協会とは、人形など日本の伝統工芸産業の振興と、国民生活の文化的な向上に貢献することを目的としている団体。
日本郵政と連携して、「人形感謝(供養)代行サービス」をゆうパックで行っていて、雛人形以外の人形類も引き取ってくれますよ。
集まった人形類は、毎年10月頃に行われる東京大神宮の人形感謝祭で供養してくれるそうです!
自分で行ったり、寺社を探したりしなくてもいいので便利だし、神社で供養してもらえて安心だわ。
代行サービスの申込方法と手順は、以下の通りです。
- 電話かWebで申し込むと、お人形差出キットが送ってくる
- キットに入っているひとがた札に、名前と住所を記入して封筒にいれる
- 自分で用意した箱に人形を入れ梱包して、お人形送り専用ラベルと宛名が見えないように封筒を貼り付ける
- 郵便局に依頼して、自宅に取りに来てもらう
- 人形発送後、1週間以内にキットに入っている代金振込票で支払う
- 供養が済んだら、はがきでお知らせが届く
代金は、一箱(袋)5000円+ゆうパック代(お客様負担)です。
量が多く、一箱に納まらない場合には、追加1個につき+2000円を足して支払ってください。
葬儀社や専門業者に供養を依頼する
葬儀社で人形供養してくれるの?
実は、葬儀社で人形供養を行っているところがあるんです!
葬儀社の場合は、決まった日時ではなく、人形がある程度集まってから合同で供養するという形がほとんどのようですね。
供養方法に関しては、提携しているお寺などで供養してくれる葬儀社が多いようです。
しかし、読経のみでお焚き上げなどはせず、産業廃棄物として処分するところもありますので、気になる方は申込む前に確認した方が良いでしょう。
葬儀社での人形供養の相場は、以下の通りです。
- 1体につき300~500円
- 人形の数関係なく1回につき500円~1000円
- 1箱3000円
寺社と同じく料金設定は、葬儀社によって違いますので、人形供養の有無を含め事前確認は必ずして下さいね。
さらに、供養を専門とする業者もありますので、料金や供養方法などを比較して、お好みの方を選ぶといいでしょう。
自分で供養をする
近くに供養してくれる寺社も葬儀社もないし、わざわざ郵送まではしなくていいかな…。
そんな方におすすめなのは、自分で人形を供養する方法です。
自分で雛人形の供養する手順は、以下の通りです。
- 人形をよく拭いて汚れを落とし、髪を整える
- きれいな白い和紙や布に人形を置いて、感謝の気持ちを込めて粗塩をふる
- 敷いていた和紙や布で人形を包む
- 可燃ごみまたは粗大ごみとしてだす
自分で供養する場合は、最終的にはごみとして処分することになるので、きちんとした手順でお見送りしてあげましょう。
茨城県にある結城諏訪神社では、事情があり送れない方向けに、自宅でできる「もの供養キット」を販売していますよ!
飾らなくなった雛人形の処分方法って供養以外にあるの?
お守り代わりの雛人形ですので、供養以外の方法で処分するのは、あまりおすすめはしていません。
しかしスピリチュアルなことを含め、特に気にしない方には、他にも処分の仕方がありますよ。
リサイクルショップや買取業者に鑑定を依頼する
まずは、リサイクルショップや買取業者に鑑定してもらう方法です。
ただし、全ての雛人形を買い取ってもらえるわけではありません。
買い取ってもらえる可能性のある雛人形
-
- 有名な作家や人形師の作品のもの
- 人気ブランドのもの
- 人気キャラクターとのコラボしたもの
- 貴重な素材でできたもの
買取が期待できない雛人形
- 有名な作家の作品以外の通常のもの
- ガラスケース入りのもの ※有名な作家のもの以外
- 付属品が揃っていないもの
- 経年劣化による傷や汚れがひどいもの
依頼をすれば、スタッフが自宅まできて鑑定してくれる出張買取もあります。
基本的には無料でしてくれますので、お近くの買取業者などで一度鑑定してもらうのもいいですよね。
もしかしたら、高値で買い取ってもらえるかもしれませんよ!
フリマアプリなどに出品してみる
最近は、物価がどんどん上がってきていますよね。
それに伴って、雛人形を安く手に入れたいという方も増えてきていますので、フリマアプリなどに出品してみるのもひとつの手ですよね。
しかも自分で価格設定ができますので、高値で売れる可能性もあります。
出品する時に意識してほしいのは、時期と写真の撮り方です。
せっかくキレイな状態で保存していても、写真の写りが悪ければ、売れるものも売れません。
背景や場所の明るさを意識すると、上手く撮れます。
さらに、ひな祭り前の正月~2月中旬までに出品すると、売れる確率がグンとあがりますよ!
福祉施設などに寄付をする
福祉施設や保育施設など様々な場所に、雛人形を寄付することができるんです。
ただし、どこでも寄付を受け付けているわけではなく、雛人形を募集しているかは施設に確認が必要です。
さらに、寄付先を探して渡してくれるボランティア団体もあります。
自分で探す手間がかからないし、雛人形も必要としているところで再利用してもらえるので、気持ちよく寄付することができますよね。
雛人形の処分はいつするべき?必ず処分しなければダメ?
そもそも雛人形は何歳まで飾るものなのでしょうか?
ここでは、雛人形の処分する年齢やタイミングをご紹介します。
雛人形って何歳まで飾るの?
結論から言うと、雛人形は何歳まで飾るという明確な決まりはありません。
女の子が無事に成長できるようにと作られているものですので、基本的には一人前に女性になったら、その役目を終えます。
しかし最近では、おばあちゃんになっても飾る方や大人になってから雛人形を購入する方など、雛人形の楽しみ方も多様化してきています。
もし女の子を出産したら、その子の雛人形と一緒に飾っておくのもいいでしょう。
成長した自分と、これから成長していく娘の雛人形が同じ空間にあるなんて、とても感慨深いですよね。
雛人形を処分するタイミング
では、皆さんどのタイミングで雛人形を処分しているんでしょうか?
- 成人を迎えた時
- 厄年を終えた後
- 結婚した時
- 雛人形を飾らなくなった時
- 進学や就職で家を出た時
人生の節目などに処分することが多いようですね。
人によって一人前の定義は違いますので、自分で自立したなと思った時が処分するタイミングではないでしょうか。
まとめ
今回は、雛人形を処分する方法や処分のタイミングについて、ご紹介しました。
- 雛人形の一番おすすめの処分方法は、供養すること。神社やお寺・一般社団法人日本人形協会・葬儀社や専門業者に依頼するか自分で供養する
- 人形の供養は基本的には、料金が発生する
- 供養以外で処分するなら、買取業者に依頼する・フリマアプリやネットオークションを利用する・施設などに寄付をする
- 雛人形を処分する時期に決まりはないので、可能であればおばあちゃんになるまで、毎年飾ってあげた方がいい
雛人形は、親や祖父母の愛情がたくさん詰まったものです。その愛情に感謝しながら、大切にして下さいね。
仕方なく処分する場合でも、守ってくれた雛人形にお礼の気持ちを込めて、供養してあげることをおすすめします。
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